「ミス・モノクローム」が面白い。
それは、銀髪で未来形なイメージを持つミス・モノクロームの
ビジュアルデザインからイメージする・もしくはイメージしてしまうものと
物語の展開のギャップがあり、そのギャップ、落差の見せ方が極端だから面白いのだ。
例えば1話では以下のように
193億円を差し押さえられるミス・モノクローム。
飲み屋街で彷徨う、ミス・モノクローム。
コンビニで「らっしゃいやせー」というミス・モノクローム。
といった姿が見られる。
外見、もしくはHPのビジュアルから発せられるイメージとは
程遠い、状況に巻き込まれるミス・モノクローム。
2話でも、
ボロく何も無いアパートに居住するミス・モノクローム。
新聞紙をかけて寝ているミス・モノクローム。
など、やはりミス・モノクロームの扱いは悪い。
その可愛いミス・モノクロームとその彼女への扱いのギャップが涙を誘う。
さらに追い討ちをかける様に、ルーちゃんが死亡。
どうやらミス・モノクロームがサインの練習を書いていた紙を吸いすぎて死んだようだ。
公式HPのキャラ紹介で、ルーちゃんは「ミス・モノクロームの大切な家族」と書かれていたが
あまりにもな最後と公式HPの紹介文とのギャップもまた面白い。
さて、1・2話をまとめて振り返ると、
1話では家と全財産193億とマナちゃんを失い、
2話ではルーちゃんを失う。
今のところ、ミス・モノクロームは何かを失う話が主軸のようだ。
そんな失う原因を作り出しているのは、ミス・モノクローム自身である。
1話でマナちゃんに全財産を与えたのは彼女自身であるし、
2話でルーちゃんを死なせたのは、彼女が書いたサインが原因である。
こうした原因をより深く突っ込むと
1話では、ミス・モノクロームがマナちゃんを信じたから、
2話では、アイドルになる為にサインを練習を頑張っていたといった
彼女自身の善なる心によってもたらされているのである。
ミス・モノクロームが頑張れば頑張るほど、彼女自身が次々と何かを失う。
この失っていく道程こそ、アイドルへの道であること、
何かを失わなければアイドルになれない、そんな事をこの作品は教えているように見える。
次回ではミス・モノクロームは自身の善の心によって何を失っていくのか、
もしくは失わないのか。次はマネオかkikukoが危ないのかもしれない。