金髪で漆黒の衣装を纏う金色の闇
光(金髪)と闇(漆黒の衣装)が同居する
キャラクターなのでしょう。
今回は物語における
闇と光の使い方が面白かったので
この部分を中心に考えました。
闇と光の表現について
今回、面白かったのは闇と光の使い方でした。
まず光について。
朝起きた美柑が、リトの部屋から聞こえる怪しい声から邪推したシーン。
モモの身体を見事に朝日の光が隠しています。
また他にもエッチい部分は部屋の光という感じに見せて見事に隠しています。
最初こうした光(規制)描写を見ているうちに
この作品って
「ダークネス、つまり闇とタイトルに付いているのに目立つのは光だなぁ」なんて思いながら見ていました。「うぉまぶし!」
むしろタイトルがダークネスであり、さらに漫画原作の表現をTVで表現できない事情から
ダークネス=闇と対になる光を徹底的に使っています。
しかしこの光がエッチな部分を規制するだけではなくなってくるのが後半の展開。
後半では物語の時間が、朝から昼、そして夜になっている事がポイント。
それは自分の在り方について悩むヤミちゃんが、ふと出くわしたリトと話すシーン。
ヤミちゃんは今までを振り返り、自分は幸せになってはいけないと思っていたようですが
リトは「そんなことはない」「やいたいことをすればいい」と背中を後押し。
また寂しがりの美柑が甘えられる存在としてヤミちゃんがいることにリトは感謝。
ヤミちゃんはリトを殺すと言いながら、振り向いて笑顔で「嘘です」と言います。
上記のシーンでは時間は夜になり電灯の光がヤミちゃんを照らすのが印象的でした。
特にリトが美柑が甘えられると言ったシーンにヤミに降り注いだ光は
美柑にとっての光がヤミ(闇)であるように感じさせてくれます。
もしくは闇の世界の暗殺者だったヤミちゃんが、リトや美柑に手を差し伸べられて
光の世界へ飛び出していけることを示唆しているようにも思えます。
今回の敵です。ヤミちゃんに敗れ、闇の世界で大変な目にあって来たようで
ヤミちゃんに対して復讐しようとしています。
そんな彼女は美柑を人質にしてヤミちゃんを攻撃。
手が出せないヤミちゃんとリトは大苦戦。そこへモモが駆けつけ、敵と戦います。
このシーンでは敵に「関係ないって」言われたモモが怒るシーン。
背景に電灯がありその部分では光っていますが、
画面全体では暗く、モモの怒りが闇的に表現されています。
一方で相手の全身をマヒさせ身体の自由を奪い、完全に主導権を握ったモモ。
そのモモが相手を見下すシーンにおいて、モモの後ろに射す光は
希望や明るさを表すものではなく、敵の畏怖や絶望を表現する光に見えます。
(※モモの笑いもまた絶望性・圧倒感を表現しています)
最後は笑顔で締めるヤミちゃん。
今回は物語が朝から昼にかけては、光はエッチい部分の規制が主目的でした。
そして後半で時間が夜になると、空の闇と電灯の光とそしてヤミちゃんといった
それぞれの闇と光が存在し、織り成す空間とその使い方が面白かったです。
また自分は幸せになれないと思っていた所から、
昼の美柑との会話、心が落ち着きリトとの会話、そして戦いを経て
「なんでも一人でやろうとしすぎていたのかも」と振り返り、
仲間の大切さを感じたヤミちゃん。闇から光への転調。
ダークネス(闇)はいつしか光に祝福される。
ヤミちゃんの気持ちが闇から光へ向かう展開と
画面構成における光と闇の使い方がとても上手かったです。
端的に言えば、物語展開と映像の技法が見事にシンクロした4話でした。
- 関連記事
-
闇と光の表現について
今回、面白かったのは闇と光の使い方でした。
まず光について。
朝起きた美柑が、リトの部屋から聞こえる怪しい声から邪推したシーン。
モモの身体を見事に朝日の光が隠しています。
また他にもエッチい部分は部屋の光という感じに見せて見事に隠しています。
最初こうした光(規制)描写を見ているうちに
この作品って
「ダークネス、つまり闇とタイトルに付いているのに目立つのは光だなぁ」なんて思いながら見ていました。「うぉまぶし!」
むしろタイトルがダークネスであり、さらに漫画原作の表現をTVで表現できない事情から
ダークネス=闇と対になる光を徹底的に使っています。
しかしこの光がエッチな部分を規制するだけではなくなってくるのが後半の展開。
後半では物語の時間が、朝から昼、そして夜になっている事がポイント。
それは自分の在り方について悩むヤミちゃんが、ふと出くわしたリトと話すシーン。
ヤミちゃんは今までを振り返り、自分は幸せになってはいけないと思っていたようですが
リトは「そんなことはない」「やいたいことをすればいい」と背中を後押し。
また寂しがりの美柑が甘えられる存在としてヤミちゃんがいることにリトは感謝。
ヤミちゃんはリトを殺すと言いながら、振り向いて笑顔で「嘘です」と言います。
上記のシーンでは時間は夜になり電灯の光がヤミちゃんを照らすのが印象的でした。
特にリトが美柑が甘えられると言ったシーンにヤミに降り注いだ光は
美柑にとっての光がヤミ(闇)であるように感じさせてくれます。
もしくは闇の世界の暗殺者だったヤミちゃんが、リトや美柑に手を差し伸べられて
光の世界へ飛び出していけることを示唆しているようにも思えます。
今回の敵です。ヤミちゃんに敗れ、闇の世界で大変な目にあって来たようで
ヤミちゃんに対して復讐しようとしています。
そんな彼女は美柑を人質にしてヤミちゃんを攻撃。
手が出せないヤミちゃんとリトは大苦戦。そこへモモが駆けつけ、敵と戦います。
このシーンでは敵に「関係ないって」言われたモモが怒るシーン。
背景に電灯がありその部分では光っていますが、
画面全体では暗く、モモの怒りが闇的に表現されています。
一方で相手の全身をマヒさせ身体の自由を奪い、完全に主導権を握ったモモ。
そのモモが相手を見下すシーンにおいて、モモの後ろに射す光は
希望や明るさを表すものではなく、敵の畏怖や絶望を表現する光に見えます。
(※モモの笑いもまた絶望性・圧倒感を表現しています)
最後は笑顔で締めるヤミちゃん。
今回は物語が朝から昼にかけては、光はエッチい部分の規制が主目的でした。
そして後半で時間が夜になると、空の闇と電灯の光とそしてヤミちゃんといった
それぞれの闇と光が存在し、織り成す空間とその使い方が面白かったです。
また自分は幸せになれないと思っていた所から、
昼の美柑との会話、心が落ち着きリトとの会話、そして戦いを経て
「なんでも一人でやろうとしすぎていたのかも」と振り返り、
仲間の大切さを感じたヤミちゃん。闇から光への転調。
ダークネス(闇)はいつしか光に祝福される。
ヤミちゃんの気持ちが闇から光へ向かう展開と
画面構成における光と闇の使い方がとても上手かったです。
端的に言えば、物語展開と映像の技法が見事にシンクロした4話でした。
- 関連記事
-
ふざけんじゃねえよ!
脚本家の松村ゆかり。