今週のタクトの相手は「ダイ・タカシ」!!
昼間の船上での決着をつける時が来た!!今回はワタナベ・カナコ、シモーヌ、タカシの3人が
いかに「おとな」である事を見せてくれるお話だったと思います。
そして戦闘におけるメカアクションも見所の一つでした!!
-感想-
豪快! 銀河十文字斬!
何より新必殺技がかっこよすぎた!今週はキャラの心情を丁寧に追いかける展開でした。
ワタナベ・カナコ シモーヌ タカシといった
おとな銀行側の各キャラの思惑、価値観が描かれました。さて今週の相手は
「ダイ・タカシ」。おとな銀行所属です。
そのため
「おとな銀行 頭取」である
「ワタナベ・カナコ」がクローズアップされます。
その彼女は番組冒頭から授業中でのエロトークをタクトにけしかけ
休み時間に髪を切らせるなど相変わらずぶっとんでいます。
毎日株取引で小国規模のお金を動かし、欲望という絆で夫と結びついていると
言い切る彼女の価値観は私のような庶民とはかけ離れているようです。
そんな彼女は綺羅星十字団の総会でまだ不確定なサイバディの所有権を
確定させたいために、タクトを倒そうとします。
彼女はこのサイバディを使ってこの世界の経済を握りたいのでしょうか。
個人的には前回の綺羅星十字団の会議で
「おとな銀行 頭取」と紹介された時から
その人を喰ったような面白くてぶっとんだネーミングセンスが気になってました。
このぶっとんだネーミングセンスは同じ榎戸洋司脚本の
「忘却の旋律」で垣間見えます。
忘却の旋律では敵キャラの名前に
「ミリオネアびーばー」「グローバルやまねこ」「ディスカウントうりぼう」と
ふざけているようにしか見えない名前がいっぱい出てきます。
このワタナベ・カナコと「おとな銀行 頭取」を結びつけるもの。
彼女はデイ・トレードをしている事で「銀行」という意味を結び付けていますが
彼女が見せる見た目や思考もまた「おとな」なのではないかと思いました。
この「おとな」という意味は決して本当の「大人」では無いと言う意味です。
エロトークしても、欲望という絆でつながっているなど、大人らしい価値観で
彼女は振舞っていますが、こられは決して本当の意味の「大人」ではないのです。
この「おとな」びた発想や価値観を持っていながら、実は「大人」ではないというのが
彼女の本質的なキャラクター造形なのではないかと個人的には感じました。それは彼女は「大人」を演じようとしてもまだ高校生なのですから。そんなワタナベ・カナコの本質を知っていているのは、
カナコに注意をするニチ・ケイトなのでしょうね。だから注意をするのだと思います。
このワタネベ・カナコについてスガタは
「なんでこの学校に来たのだろうね」と自問していましたが、
この様子だとスガタは彼女の正体(十字団であること)に感ずいているのかもしれません。
そして今回のもう一人の注目人物
「ダイ・タカシ」。
ワタナベ・カナコのバイト先でタクトと戦う状況になる彼。
二人とも本気を出さないというのは、二人とも本気で戦いたくなかったのでしょう。
ここでタクトとダイ・タカシに因縁が生まれ、戦いの伏線になります。
その二人はサイバディをめぐって、シモーヌやワタナベ・カナコの絡みもあって
本気を出さざるを得ない状況になる展開はシナリオの巧みさを物語っています。
今回はシモーヌがタカシにタクトを倒すようにけしかけますが、
この場面をカナコが撮影して、逆にタカシに見せるシーンは
榎戸洋司的な人間関係ドロドロ描写が好きなんだなぁと思いました。
またそれに対しても堂々としているタカシも中々に大物です。サカナちゃんとヘッドの会話の意味は
今後絶対に覚えておかないといけないでしょうね。
そのサカナちゃんの語りは物語の裏であり核心でしょうから。
会話まとめ集でもあると助かるのですが・・・。
さて戦闘ですが、タクト君とタカシの相性は悪いようです。
おそらくはタカシのクールで引いた性格にあるように思えます。
船上で戦っている時もタクト君は一生懸命たたかっているように見えますが
タカシのほうは明らかに抑え目に戦っています。
(まぁタクト君も本気のフリをしていただけのようでしたが)
こうした戦闘一つをとってもキャラの心情や性格をうまく反映した
戦い方・戦闘になっているのは上手だと感心します。そして2刀流キター
タウバーンカコイイ!!!!!彼の2刀流に負けたタカシですが、
彼は本気を出せないキャラなのかもしれないと思いました。
まだヘッドに本気で戦っていないと言われたタカシ。2回目の戦いはあるでしょう。
これはホンダ・ジョージ、ゴウダ・テツヤにもいえます。
今回は、ワタナベ・カナコのエロトーク含めて「おとな」の部分。
シモーヌのタカシを色仕掛けをしようとする「おとな」的側面。
タカシの本気を出さないという「おとな」的側面。
彼ら「おとな 銀行」所属の「おとな」的未熟性を描いた回だったのでしょう。前半でキャラ同士の因縁を深めておいて、
後半で戦うという1話あたりにおける物語の構成方法は
「少女革命ウテナ」に通じるものがあります。
3話を見て確信しましたが、この作品は「少女革命ウテナ」を換骨奪胎して
今の時代に合わせた物語と表現でやっているのでしょうね
それが全てとは言えませんが、かなりの部分を占めています。
さて、戦闘についてお話します。今回の絵コンテ・演出は
松尾慎さんです。
葦プロダクション時代に
「VS騎士ラムネ&40」「KOビースト三獣士」などで
素晴らしいメカアクションを描いてきた松尾さん。
今回はとっても懐かしいメカアクションが見られました!
80年代のロボットアニメ、特に葦プロを知っていれば
この影の入れ方、メカのポージングに痺れてほしいと思えます。
まさか今の時代にこの濃い影の処理が見られるとは!!カッコイイ!!!!!
コクピットまで、この影処理、素晴らしい!!
80年代「マシンロボ クロノスの大逆襲」などで見られた作画手法が
タウバーンとツァディクトの戦闘の前半部分で垣間見えました。80年代のロボットアニメは作画描写がインフレ傾向にあり
この顕著たる例の一つが、カッコイイ影を描写方法にありました。
影を細かく、何重にもだんだら模様影を施すこうした手法は
ワカメ影と言われ80年代においてこの表現が先鋭化していました。
かつての懐かしい作画を今のアニメで見られて嬉しいです!!おそらくこの辺りの原画は新井淳氏がやられていると思いますが、はてさて。
後半のタクト君がもう一本スターソードを出してからは普通の作画に戻りましたが
これはこれでもちろん素晴らしい動きです。
(剣を取り出して「銀河十文字斬」を放つまでは村木靖さんと推測してみます)
個人的には最後まであのメカ作画で通して欲しかったのですが、
まぁパートの振り分け的に無理だったのでしょう。
画面右側で輝きのタクトのキャラ人気投票を開催してますので
ぜひ奮ってご投票お願いします!
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-感想-
豪快! 銀河十文字斬!
何より新必殺技がかっこよすぎた!今週はキャラの心情を丁寧に追いかける展開でした。
ワタナベ・カナコ シモーヌ タカシといった
おとな銀行側の各キャラの思惑、価値観が描かれました。さて今週の相手は
「ダイ・タカシ」。おとな銀行所属です。
そのため
「おとな銀行 頭取」である
「ワタナベ・カナコ」がクローズアップされます。
その彼女は番組冒頭から授業中でのエロトークをタクトにけしかけ
休み時間に髪を切らせるなど相変わらずぶっとんでいます。
毎日株取引で小国規模のお金を動かし、欲望という絆で夫と結びついていると
言い切る彼女の価値観は私のような庶民とはかけ離れているようです。
そんな彼女は綺羅星十字団の総会でまだ不確定なサイバディの所有権を
確定させたいために、タクトを倒そうとします。
彼女はこのサイバディを使ってこの世界の経済を握りたいのでしょうか。
個人的には前回の綺羅星十字団の会議で
「おとな銀行 頭取」と紹介された時から
その人を喰ったような面白くてぶっとんだネーミングセンスが気になってました。
このぶっとんだネーミングセンスは同じ榎戸洋司脚本の
「忘却の旋律」で垣間見えます。
忘却の旋律では敵キャラの名前に
「ミリオネアびーばー」「グローバルやまねこ」「ディスカウントうりぼう」と
ふざけているようにしか見えない名前がいっぱい出てきます。
このワタナベ・カナコと「おとな銀行 頭取」を結びつけるもの。
彼女はデイ・トレードをしている事で「銀行」という意味を結び付けていますが
彼女が見せる見た目や思考もまた「おとな」なのではないかと思いました。
この「おとな」という意味は決して本当の「大人」では無いと言う意味です。
エロトークしても、欲望という絆でつながっているなど、大人らしい価値観で
彼女は振舞っていますが、こられは決して本当の意味の「大人」ではないのです。
この「おとな」びた発想や価値観を持っていながら、実は「大人」ではないというのが
彼女の本質的なキャラクター造形なのではないかと個人的には感じました。それは彼女は「大人」を演じようとしてもまだ高校生なのですから。そんなワタナベ・カナコの本質を知っていているのは、
カナコに注意をするニチ・ケイトなのでしょうね。だから注意をするのだと思います。
このワタネベ・カナコについてスガタは
「なんでこの学校に来たのだろうね」と自問していましたが、
この様子だとスガタは彼女の正体(十字団であること)に感ずいているのかもしれません。
そして今回のもう一人の注目人物
「ダイ・タカシ」。
ワタナベ・カナコのバイト先でタクトと戦う状況になる彼。
二人とも本気を出さないというのは、二人とも本気で戦いたくなかったのでしょう。
ここでタクトとダイ・タカシに因縁が生まれ、戦いの伏線になります。
その二人はサイバディをめぐって、シモーヌやワタナベ・カナコの絡みもあって
本気を出さざるを得ない状況になる展開はシナリオの巧みさを物語っています。
今回はシモーヌがタカシにタクトを倒すようにけしかけますが、
この場面をカナコが撮影して、逆にタカシに見せるシーンは
榎戸洋司的な人間関係ドロドロ描写が好きなんだなぁと思いました。
またそれに対しても堂々としているタカシも中々に大物です。サカナちゃんとヘッドの会話の意味は
今後絶対に覚えておかないといけないでしょうね。
そのサカナちゃんの語りは物語の裏であり核心でしょうから。
会話まとめ集でもあると助かるのですが・・・。
さて戦闘ですが、タクト君とタカシの相性は悪いようです。
おそらくはタカシのクールで引いた性格にあるように思えます。
船上で戦っている時もタクト君は一生懸命たたかっているように見えますが
タカシのほうは明らかに抑え目に戦っています。
(まぁタクト君も本気のフリをしていただけのようでしたが)
こうした戦闘一つをとってもキャラの心情や性格をうまく反映した
戦い方・戦闘になっているのは上手だと感心します。そして2刀流キター
タウバーンカコイイ!!!!!彼の2刀流に負けたタカシですが、
彼は本気を出せないキャラなのかもしれないと思いました。
まだヘッドに本気で戦っていないと言われたタカシ。2回目の戦いはあるでしょう。
これはホンダ・ジョージ、ゴウダ・テツヤにもいえます。
今回は、ワタナベ・カナコのエロトーク含めて「おとな」の部分。
シモーヌのタカシを色仕掛けをしようとする「おとな」的側面。
タカシの本気を出さないという「おとな」的側面。
彼ら「おとな 銀行」所属の「おとな」的未熟性を描いた回だったのでしょう。前半でキャラ同士の因縁を深めておいて、
後半で戦うという1話あたりにおける物語の構成方法は
「少女革命ウテナ」に通じるものがあります。
3話を見て確信しましたが、この作品は「少女革命ウテナ」を換骨奪胎して
今の時代に合わせた物語と表現でやっているのでしょうね
それが全てとは言えませんが、かなりの部分を占めています。
さて、戦闘についてお話します。今回の絵コンテ・演出は
松尾慎さんです。
葦プロダクション時代に
「VS騎士ラムネ&40」「KOビースト三獣士」などで
素晴らしいメカアクションを描いてきた松尾さん。
今回はとっても懐かしいメカアクションが見られました!
80年代のロボットアニメ、特に葦プロを知っていれば
この影の入れ方、メカのポージングに痺れてほしいと思えます。
まさか今の時代にこの濃い影の処理が見られるとは!!カッコイイ!!!!!
コクピットまで、この影処理、素晴らしい!!
80年代「マシンロボ クロノスの大逆襲」などで見られた作画手法が
タウバーンとツァディクトの戦闘の前半部分で垣間見えました。80年代のロボットアニメは作画描写がインフレ傾向にあり
この顕著たる例の一つが、カッコイイ影を描写方法にありました。
影を細かく、何重にもだんだら模様影を施すこうした手法は
ワカメ影と言われ80年代においてこの表現が先鋭化していました。
かつての懐かしい作画を今のアニメで見られて嬉しいです!!おそらくこの辺りの原画は新井淳氏がやられていると思いますが、はてさて。
後半のタクト君がもう一本スターソードを出してからは普通の作画に戻りましたが
これはこれでもちろん素晴らしい動きです。
(剣を取り出して「銀河十文字斬」を放つまでは村木靖さんと推測してみます)
個人的には最後まであのメカ作画で通して欲しかったのですが、
まぁパートの振り分け的に無理だったのでしょう。
画面右側で輝きのタクトのキャラ人気投票を開催してますので
ぜひ奮ってご投票お願いします!
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>私にとって「輝きのタクト」は~美味しい(面白い)美味しくない(つならない)は全く関係ない。喜んで食べるだけです。
ウテナ好きにとっては、オチを見るまでは最終評価を下せないところですw