ジェフ千葉→ 2017年は終盤戦に怒涛の7連勝。大逆転でプレーオフ出場を果たした千葉は上り調子でシーズンを終えた。1回戦で名古屋に敗れてJ1復帰は逃したが、主力の多くがチームに残った上でGKロドリゲスやDFエベルトやMF小島秀やDF高木利などを獲得。申し分ない補強ができたので「J2の本命」に挙げる人は少なくなかったが、開幕から4試合勝ちなし。34節を終えた時点で12勝16敗6分けで16位と低迷している。
千葉に限った話ではないが、今シーズンは2016年のC大阪や2017年の名古屋のような場違いなチームは1つもなかった。混戦になることは確実だったので多くのチームが本気でJ1昇格を目指した。充実した補強が出来た千葉は「ここ数年では最もJ1昇格の可能性が高いシーズン」と言えたが、6位の東京Vとの差が「15」。10年ぶりのJ1復帰は絶望的となった。36節にも「J2残留」が確定する状況まで追い込まれた。
クラブ史上最低成績となる2016年の11位を下回る可能性は大。不甲斐ないシーズンになっているが、就任2年目のエスナイデル監督をどのように評価すべきなのか?は悩むところである。J2に定着しつつあるチームを大きく変えようとしているのは確か。風通しは良くなっており、一時の閉塞感はなくなったが、結果にはつながらない。J2屈指の戦力を誇りながら16位というのは普通では考えられない成績である。
千葉はJ2初年度の2010年以降は毎年のようにコロコロと監督を代えてきたが、安易なクビのすり替えはチームにとってプラスには働かなかった。「もう1年、エスナイデル監督を信じて任せてみる。」というのも1つの方法になるが、退任となっても全く不思議はない状況である。続投にせよ、退任にせよ、どちらにしても批判の声は出てくるだろう。どちらがベターな選択なのか?の答えを出すのは難しい。