■ 草創期のスター選手であるMFリトバルスキーJ1の「オリジナル10」のクラブであるジェフ千葉が最後にJ1の舞台で戦ったのは2009年なのでかなり昔の話になる。早くもJ2で8年目のシーズンを迎えているがここ近年は昇格レースにすら絡めないシーズンもある。不本意にもJ2に定着しつつあるが、今シーズンも勝ったり負けたりを繰り返しており、直近の4試合は未勝利。まだ十分にプレーオフ出場を狙えるポジションに付けているが、見通しは決して明るくない。
歴史のあるクラブがJ2でもがき苦しんでいるが、やはり、Jリーグの草創期に脚光を浴びたクラブなので歴代の在籍選手の顔触れは相当に豪華である。当時は市原市を中心に活動していたのでジェフ市原というクラブ名だったが何と言ってもMFリトバルスキーである。西ドイツ代表として3度もW杯の決勝に進んでいる(西)ドイツサッカー界のレジェンドである。日本語も堪能で日本語でサッカー解説を務めることが出来る。
MFリトバルスキーが在籍したのは1993年と1994年の2年間。初年度は35試合で9ゴール。華麗なドリブルと正確なキックでサポーターを魅了した。ただ、プレーヤーとしてのピークは過ぎていたこともあって1994年は28試合で1ゴールと低調。守備面での貢献度の低さを指摘されるケースが増えて攻撃の中心の座をMFマスロバルに譲ることになったが、ジェフ市原と聞くとMFリトバルスキーを連想する人は多い。