■ J1の第18節J1の第18節。3勝9敗5分けで勝ち点「14」。17位と降格圏に位置するサガン鳥栖がホームのベストアメニティスタジアムでジュビロ磐田と対戦した。磐田は6勝6敗5分けで勝ち点「23」。9位に位置する。W杯の中断明けの成績は鳥栖が0勝1敗1分け、磐田が2引き分け。まだ勝利がない。鳥栖は入替戦圏となる16位のG大阪との差が「1」。残留圏となる15位の長崎との差が「3」。一刻でも早く残留圏に浮上したい。
ホームの鳥栖は「4-2-2-2」。GK権田。DF小林祐、キム・ミンヒョク、高橋祐、吉田豊。MF高橋義、原川、小野裕、福田晃。FW金崎、フェルナンド・トーレス。注目の新戦力のFWフェルナンド・トーレスは2試合連続スタメンとなった。さらに鹿島から電撃移籍のFW金崎が鳥栖でのデビューを飾った。蔚山現代から復帰してきたFW豊田はベンチスタート。FWフェルナンド・トーレスとFW金崎の2トップとなった。
対するアウェイの磐田は「3-4-2-1」。GKカミンスキー。DF高橋祥、大井、新里。MF上原力、田口、小川大、宮崎智、松浦、山田大。FW川又。ここ2試合はトリプルボランチ気味の布陣を採用したがこの日はオーソドックスなWボランチを採用。MF松浦とMF山田大がシャドーの位置で並ぶ形となった。注目の新戦力のFW大久保はベンチスタート。40才になったMF中村俊は怪我のためベンチ外が続いている。
■ 痛み分けのドローに終わった。試合は静かな展開になった。どちらも今シーズンは攻撃に課題を抱えているが思うように前線の選手に効果的なパスを送ることができない。初登場となったFW金崎はプレーに関与した時はさすがのプレーを見せたがいいボールがなかなか入ってこなくて自身のシュートチャンスは作れない。前半34分にCKからFWフェルナンド・トーレスがヘディングシュートを放ったが枠を捉えることは出来ず。0対0で折り返した。
後半はどちらかというとアウェイの磐田が主導権を握る展開になった。堅い守備からボールを奪ってカウンターからいくつかチャンスを作った。鳥栖は後半5分にFW金崎のパスからMF小野裕が決定機を迎えたが決められず。勝利が欲しい鳥栖は後半34分にFWフェルナンド・トーレスを下げてFW豊田を投入。久々の出場となったFW豊田に期待がかかったがFW豊田の良さが発揮されるようなシーンはほとんど作れず。
結局、試合は0対0の引き分けに終わった。シュート数は鳥栖が6本で、磐田が5本。どちらもあまりシュートチャンスを作れなかった。どちらにとっても無失点というのは評価できるが中断明けは3試合勝ちなし。痛み分けのドローと言える。鳥栖は9本のCKを獲得したが生かせず。FWフェルナンド・トーレスに合うシーンはいくつか作ったがGKカミンスキーの守る堅い磐田の守備を前に苦戦を強いられた。
■ 最強2トップは不発に終わる。鳥栖は何と言ってもFW金崎とFWフェルナンド・トーレスの2トップに注目が集まった。豪華さでは「Jリーグ史上でも屈指の2トップ」と言えるがゴールを奪うことは出来なかった。FWフェルナンド・トーレスは前半34分のヘディングシュート以外にも後半10分に大チャンスを迎えた。上手く裏に抜け出して絶妙なループシュートを放ったが飛び出してきたGKカミンスキーが何とか手に当てて初ゴールとはならなかった。
解説の小林伸二さんがコメントしていたとおり、「FWフェルナンド・トーレスは自由に動いて、FW金崎は彼の動きに合わせてアクションをする。」という感じだった。FW金崎が気を使いながらプレーすることになったが、やはり、FW金崎という選手は本能のままに自由にプレーさせた方が生きるタイプである。鹿島時代に見せた強引さやガムシャラさはほとんど感じられず。自身の良さを出し切れなかった。
FW金崎とFWフェルナンド・トーレスの2トップが基本になると思うが、この2人がどういう関係を築くのか?は興味深い。どちらもかなりの万能型である。アシスト役に回ることもできる。2トップとしての相性は全く悪くないと思うので熟成されてきたら「脅威の2トップ」になるはずである。当然、彼らにパスを供給するMF原川とMF小野裕の頑張りは不可欠である。2トップは計算できるのでこの2人次第と言える。
磐田はここ2試合とは違ってWボランチを採用した。トリプルボランチになると豊富なアタッカー陣を有効に活用できなくなるのでWボランチの方がベターだと思うが、鳥栖と同じように今シーズンは得点が取れていない。MF中村俊が怪我がちで不在となる試合が多い点が大きな理由となるが得点力不足ならびに攻撃力不足に苦しんでいる。この日もシュートは5本だけ。守備陣は頑張っているが攻撃陣は物足りない。
なので、新戦力のFW大久保に期待がかかるが、この日は後半23分にMF山田大に代わって登場。初ゴールの期待がかかったがあまり見せ場を作れなかった。磐田は18試合で18得点のみ。FW川又に次ぐ第2の得点源を必要としているので実績抜群のFW大久保にかかる期待は大きいがまだ本領発揮とはいかない。FW金崎と同様で野性味溢れるプレーが魅力となるがまだ新天地では大人しい。良さは出せていない。
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