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【J1】「90分あたりのスプリント回数のベスト30」を計算してみた。～5位：翁長聖と山中亮輔、4位：大槻周平、3位：藤春廣輝、2位：高山薫、1位は…～ | | |　

■　脅威の40回オーバーのFW永井謙(FC東京)

今度はJ1の8節を終えた時点の「90分あたりのスプリント回数」を調べてみた。ランキングの対象となるのは全く同じ。「スタメン出場した回数>途中出場した回数」の選手とする。条件を満たす選手は272名。この中で１位になったのはFW永井謙(FC東京)。43.61回という数字は驚異的と言える。J1屈指のスピードを持った選手であるが今シーズンは2トップの一角で起用されて持ち味をフルに発揮できている。

続くのはMF高山薫(湘南)で39.71回。MF高山薫は90分あたりの走行距離も12.49キロでJ1で3位。走行距離が3位、スプリント回数が2位となる。「走力はJ1で屈指」と表現しても過言ではないだろう。ちなみにFW永井謙の90分あたりの走行距離は11.42キロで77位。2017年のFW永井謙の90分あたりの走行距離は10.37キロだったので昨シーズンと比べると走行距離が増えている。コンディションが良い。

3位は2016年のリオ五輪にオーバーエイジで参加したMF藤春(G大阪)で33.63回。DF藤春も「J1屈指のスピードを持った選手」と知られている選手である。4位はFW大槻周(神戸)で30.84回。FW大槻周も90分あたりの走行距離が12.31キロ。J1で10位なのでMF高山薫(湘南)と同様で両部門でベスト10に入っている。FWウェリントンやFWハーフナー・マイクやFW渡邉千がいる中で1トップの位置で起用されている。

■　スプリント回数の最多はMF翁長とDF山中

5位はMF翁長(長崎)とMF山中(横浜FM)で30.63回となる。どちらの選手もここまでの8試合は全試合でスタメンフル出場。720分プレーして通算のスプリント回数は245回となる。なので90分あたりの数字は全く同じになる。ちなみに245回というのがここまでのJ1の全選手の中で最多となる。3位はFWクリスティアーノ(柏)の204回で、4位はDF小池龍(柏)の201回。MF翁長とDF山中の2人の数字が飛び抜けている。

7位はFW鈴木武蔵(長崎)で30.24回。新潟ならびに松本山雅では力を出し切れなかったが新天地の長崎で躍動している。8位はDF大南(磐田)で30.00回。J1のリーグ戦で出場機会を得たのは4節の広島戦(A)のみ。フル出場を果たしたがこの試合で30回のスプリントを記録している。「攻撃参加が求められるストッパーの位置でプレーした。」とはいってもCBの選手が30回もスプリントを記録するのは相当に珍しい。

8位のDF大南までが「30回以上の選手」になる。9位はDF米倉(G大阪)で29.69回、10位はMF橋岡(浦和)で29.50回となる。浦和ユース出身のMF橋岡は大槻監督になってから右WBの位置で起用されているが見事なプレーを見せている。CBが本職となる選手なのでWBでのプレーに慣れているわけではないが走力を持った選手である。182センチなのでサイズにも恵まれており、将来が嘱望されている選手である。

■　クラブ別の最多はV・ファーレン長崎

11位はMF遠藤渓(横浜FM)、12位はMF中村慶(長崎)、13位はDF橋本和(神戸)、14位はFWクリスティアーノ(柏)、15位はMF高木俊(C大阪)と続いていく。クラブ別では横浜FMが200回でJ1最多となるがDF山中が5位、MF遠藤渓が11位、MFユン・イルロクが18位に入っている。クラブ別の2位は193回のC大阪となるが、15位のMF高木俊、27位のMF水沼、30位のFW柿谷とベスト30に3人の選手がランクインしている。

16位はMF福田晃(鳥栖)、17位はMF増山(神戸)、18位はMFユン・イルロク(横浜FM)、19位はDF室屋(FC東京)、20位はFW鈴木優(鹿島)と続いていく。外国人選手は14位にFWクリスティアーノ(柏)、18位にMFユン・イルロク(横浜FM)、24位にMFマルティノス(浦和)、26位にFWパトリック(広島)が入っている。J1屈指のスピードを持つMF伊東純(柏)は25.37回で25位。2017年は26.21回で10位にランクインしている。

ベスト30に入った選手をクラブ別にカウントすると最多は長崎で4人。MF翁長が5位、FW鈴木武蔵が7位、MF中村慶が12位、MF飯尾竜が21位に入っている。3人がランクインしたのは浦和・神戸・C大阪・柏・横浜FMの5チームとなる。FC東京・G大阪・鳥栖は2人がランクインして、清水・鹿島・広島・磐田・湘南は各1人のみ。仙台は1人もランクインしなかったがスタメン率が33.3%のFWジャーメイン良が36.00回。

表1. 90分あたりのスプリント回数のベスト30 (8節終了時点)

順位	名前	所属	試合数	スタメン	出場時間(分)	走行距離(キロ)		スプリント回数
順位	名前	所属	試合数	スタメン	出場時間(分)	(キロ)	/90分	(回)	/90分
1	永井　謙佑	FC東京	7	4	355	45.048	11.42	172	43.61
2	高山　薫	湘南ベルマーレ	7	4	374	51.912	12.49	165	39.71
3	藤春　廣輝	ガンバ大阪	5	5	364	47.315	11.70	136	33.63
4	大槻　周平	ヴィッセル神戸	4	4	321	43.920	12.31	110	30.84
5	翁長　聖	V・ファーレン長崎	8	8	720	96.008	12.00	245	30.63
5	山中　亮輔	横浜Fマリノス	8	8	720	86.603	10.83	245	30.63
7	鈴木　武蔵	V・ファーレン長崎	7	4	378	50.514	12.03	127	30.24
8	大南　拓磨	ジュビロ磐田	1	1	90	11.455	11.46	30	30.00
9	米倉　恒貴	ガンバ大阪	5	4	382	45.772	10.78	126	29.69
10	橋岡　大樹	浦和レッズ	2	2	180	23.476	11.74	59	29.50
11	遠藤　渓太	横浜Fマリノス	7	5	465	58.917	11.40	150	29.03
12	中村　慶太	V・ファーレン長崎	7	4	357	44.746	11.28	115	28.99
13	橋本　和	ヴィッセル神戸	6	5	365	46.959	11.58	115	28.36
14	クリスティアーノ	柏レイソル	8	7	656	88.633	12.16	204	27.99
15	高木　俊幸	セレッソ大阪	7	6	488	60.655	11.19	151	27.85
16	福田　晃斗	サガン鳥栖	8	8	649	79.234	10.99	194	26.90
17	増山　朝陽	ヴィッセル神戸	2	2	104	13.357	11.56	31	26.83
18	ユン　イルロク	横浜Fマリノス	7	7	595	76.028	11.50	176	26.62
19	室屋　成	FC東京	6	6	533	63.905	10.79	157	26.51
20	鈴木　優磨	鹿島アントラーズ	8	6	582	66.911	10.35	171	26.44
21	飯尾　竜太朗	V・ファーレン長崎	8	7	644	83.709	11.70	187	26.13
22	田川　亨介	サガン鳥栖	7	5	438	55.079	11.32	125	25.68
23	菊池　大介	浦和レッズ	5	4	284	36.150	11.46	81	25.67
24	マルティノス	浦和レッズ	3	3	235	26.949	10.32	67	25.66
25	伊東　純也	柏レイソル	8	8	706	85.189	10.86	199	25.37
26	パトリック	サンフレッチェ広島	8	7	654	80.759	11.11	183	25.18
27	水沼　宏太	セレッソ大阪	7	7	597	81.463	12.28	167	25.18
28	小池　龍太	柏レイソル	8	8	720	92.177	11.52	201	25.13
29	松原　后	清水エスパルス	8	8	720	91.079	11.38	199	24.88
30	柿谷　曜一朗	セレッソ大阪	8	7	545	61.316	10.13	150	24.77