■ 前人未踏の4年連続得点王はなるか?2016年の得点王の大本命と言えるのは4年連続得点王を目指すFW大久保(川崎F)。2013年は33試合で26ゴール、2014年は32試合で18ゴール、2015年は32試合で23ゴールを記録しており、川崎Fに移籍してからは97試合で67ゴールと驚異的なペースでゴールを量産している。J1通算最多ゴールの157ゴールまであと1つ。近年のペースを考えるとFW中山(磐田)とFW佐藤寿(広島)を上回るのは間違いない。
攻撃的なスタイルを貫く川崎FでプレーしておりMF中村憲やMF大島僚などからいいパスがどんどん出てくる。ゴールパターンが豊富なのも特徴の1つ。スペースがあまりない状態でもミドルシュートでこじ開けることが出来る。FW森本(千葉)が加入したが「チャンスボールがエースのFW大久保に集まってくる。」という形は変わらないはず。川崎Fに移籍してからは大きな怪我もない。最大の敵は怪我による欠場だろう。
2015年は33試合で21ゴールを挙げて得点ランキングで2位に入ったMFドウグラス(広島→アル・アイン)は移籍。広島に残っていれば「得点王候補の1人」に挙げられたが金銭的な問題がクリアされなかった。FW大久保の4年連続得点王を阻むことができる有力候補の1人はFW宇佐美(G大阪)。2015年は34試合で19ゴールという成績だったがシーズンの前半戦は「ほぼ1試合に1点ペース」でゴールを量産した。
シーズン後半は「基本ポジションの変更」ならびに「ACLや代表戦があってフル稼働したことによる疲労の影響」で極端にペースが落ちたがそれでも19ゴールというのは立派である。FWパトリックがいて、MFアデミウソンも加入したので「FW大久保と比べるとチャンスシーンが分散する。」というマイナス要素はある。さらには夏に海外移籍をする可能性もあるがFW大久保に対抗できる数少ない選手の1人である。