■ テクニックは一級品のMF富樫(FC琉球)J3でU-23の3チーム(FC東京U-23・G大阪U-23・C大阪U-23)を除いた計14クラブの選手の中で「2018年のブレイク候補」の筆頭に挙げられるのは22才のMF富樫(FC琉球)だろう。2017年もブレイク候補に挙げられていたが27試合で2ゴールのみ。スタメンから外れる試合が多くて不本意なシーズンになった。J3では最高クラスのテクニックを持っているので攻撃の中心としてフル回転することが期待されている。
今オフのFC琉球は主力の流出が目立った。MF田中恵(→水戸)はレンタルバックで、MF名倉(→長崎)、FW才藤(→富山)、FW前田央(→北九州)、MF田辺圭(→熊本)も抜けている。MF枝本(藤枝MYFC)を獲得したが攻撃的なポジションは一気に手薄になった。特に実績のあるストライカーが皆無になったのでMF富樫にはチャンスメイクだけでなくゴールを奪う働きが期待される。ブレイクしないといけない状況である。
オフにSC相模原から加入したMF新井瑞(富山)はブレイクする可能性が高い若手と言える。昨シーズンの途中にSVホルンからSC相模原に加入してJ3で11試合に出場して2ゴールを記録。この数字自体は平凡だったが「ドリブルCBP/90分」がJ3の全選手の中で最高となる。キレ味鋭いドリブルが大きな武器となる。「11試合で2ゴール」という実績しかないが富山は引き抜きを画策。期待値の大きさが想像できる。
■ SC相模原の2人の大型フォワードMF新井瑞を引き抜かれたSC相模原では2人の大型ストライカーにブレイクの期待がかかる。193センチのFWジョン・ガブリエル(SC相模原)は2017年は21試合で7ゴールを記録。まずまずの成績を残したがポテンシャルを考えると15ゴール程度を記録しても不思議はない。ブレイクスルーを果たす余地を残している。とにかく目立つのは圧倒的な高さである。粗削りなところはあるが大きな可能性を秘めている。
大分から加入するFW大津耀(SC相模原)もブレイク候補と言える。C大阪U-18の頃から潜在能力の高さを評価されてきたがようやく体が出来てきた。力強いプレーが出来るようになってきたのでケガ等が無ければ才能が一気に開花する可能性が高い。187センチの長身でありながら足元の技術が高くてリーチの長さを生かしたポストプレーの精度は高い。また、ゴール前でも落ち着いてプレー出来るようになってきた。
24才のFWアレックス(鹿児島)もブレイク候補に挙げられる。こちらも184センチの長身。ポストプレーの精度はまずまず高い。2017年は17試合で5ゴール。ケガに泣かされたが及第点と言える数字を残している。オフに福島から鹿児島に移籍したが周囲のサポートは鹿児島の方が得やすいはず。大エースのFW藤本憲(→大分)が流出した鹿児島はCFを必要としているが現時点では「後釜候補の最有力」と言える。
■ JFLで結果を残してJリーガーに・・・。今年もJFLで活躍した選手をJリーグのクラブが引き抜くケースが何例かあったが最大の注目はFW坂本修(沼津)になる。大阪体育大出身で24才。奈良クラブでプレーした2017年はJFLで26試合で18得点。JFLの得点王とベストイレブンに輝いた。CBでもプレーできるマルチプレーヤーだったがフォワードの位置で固定されて得点力を身に付けた。FW薗田(→徳島)が流出した穴を埋める働きが期待されている。
近畿大出身のFW田中直(沼津)もJFLで結果を残してJリーガーになるという夢をつかんだ選手である。FC大阪でプレーした2017年は25試合で9ゴールを記録している。チームメイトでライバルになるFW坂本修は183センチ、FW田中直は181センチ。ともにサイズに恵まれている。最近はDF小池龍(柏)やMF福満(C大阪)やMF庄司(仙台)など成り上がりの選手の活躍が目立っている。後に続くことが出来るか。
J3に降格した群馬はMF高井(→東京V)やFWカン・スイル(→ラチャブリ)などが流出。若手の奮起が期待されるが大卒2年目のMF岡庭(群馬)がブレイク候補に挙げられる。172センチ/65キロなのでサイズには恵まれていないがテクニックがあって周りが良く見える選手である。タイプ的にはMF大島僚(川崎F)とよく似ている。J2時代では守備面で苦労する試合が多かったがJ3に降格して良さは出しやすくなるはず。
まさかの最下位からの巻き返しを図る鳥取の中では、やはり、205センチのFW畑中がブレイク候補の筆頭に挙げられる。今年がプロ4年目になる。2016年は1試合の出場のみだったが、2017年は11試合に出場した。11試合すべてが途中出場だったがようやく出場機会が増えてきた。言うまでもなく、205センチの高さは圧倒的である。少しずつパワーが身についてきたのでまずはJ3初ゴールが期待される。
キーパーではC大阪から期限付き移籍で加入したGKアン・ジュンス(鹿児島)がブレイク候補と言える。1998年生まれの19才。韓国の年代別代表の常連になっているが2017年はJ3で13試合に出場した。状況判断能力など課題は少なくないがとにかくシュートセーブはハイレベルである。絶対絶命のピンチを何度もビッグセーブで防いできた。188センチとサイズにも恵まれているので新天地での飛躍が期待される。
2018年にブレイクが期待される若手Jリーガー・10人 ・MF 富樫佑太 (FC琉球)
・MF 新井瑞希 (カターレ富山)
・FW ジョン (SC相模原)
・FW 大津耀誠 (SC相模原)
・FW アレックス (鹿児島ユナイテッド)
・FW 坂本修佑 (アスルクラロ沼津)
・FW 田中直基 (アスルクラロ沼津)
・MF 岡庭裕貴 (ザスパクサツ群馬)
・FW 畑中槙人 (ガイナーレ鳥取)
・GK アン・ジュンス (鹿児島ユナイテッド)
2018/01/18
【J1】 2018年にブレイクが期待される若手Jリーガーを10人だけ挙げてみた。 2018/01/19
【J2】 2018年にブレイクが期待される若手Jリーガーを10人だけ挙げてみた。 2018/01/19
【J3】 2018年にブレイクが期待される若手Jリーガーを10人だけ挙げてみた。
★ 現在の投票数 → 24票
→ 最大で10人まで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2018/01/08 【J3】 2018年シーズンの展望 (上) ~大本命はブラウブリッツ秋田、追うのは長野パルセイロか。~
2018/01/09 【J3】 2018年シーズンの展望 (下) ~昇格争いに絡んでくるのはどこか?~
2018/01/13 【J3】 オフの戦力補強の最終評価 (グルージャ盛岡・ブラウブリッツ秋田・福島ユナイテッド)
2018/01/16 【J3】 オフの戦力補強の最終評価 (ザスパクサツ群馬・Y.S.C.C.横浜・SC相模原)
2018/01/19 【J3】 オフの戦力補強の最終評価 (長野パルセイロ・カターレ富山・藤枝MYFC)
2018/01/20 【J3】 オフの戦力補強の最終評価 (アスルクラロ沼津・ガイナーレ鳥取・ギラヴァンツ北九州)
2018/01/20 J3+(アンテナ)・・・注目サイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-