■ 争奪戦に発展する可能性は高いFW前田大然昨オフに松本山雅から水戸に期限付き移籍したFW前田大は大飛躍のシーズンになっている。プロ1年目の2016年は松本山雅で9試合の出場のみ。高卒1年目でほぼ無名のルーキーだったことを考えると「J2で9試合に出場した。」というのは高評価できる。反町監督は積極的にルーキーを起用したが水戸では34試合で13ゴールを記録している。J2の得点ランキングでは13位タイと立派な成績を残している。
とにかくスピードは驚異的である。単純なスピードではMF永井謙(FC東京)やFW浅野拓(シュツットガルト)に匹敵するレベルである。現役の日本人の中では最高クラスのスピードを持っていると言える。積極的なチェイシングでボールを奪ってそのままゴールに突進することが出来るのも大きな魅力と言える。これまで年代別代表でプレーした経験はなかったと思うが五輪代表入りが大いに期待されている。
「争奪戦になるのは間違いない。」と言えたがルヴァン杯優勝を達成したC大阪が早くもFW前田大の獲得に興味を示している。山梨学院大学附属高出身であるがもともとは大阪府の出身なので地元のクラブになる。「松本山雅に戻る。」という選択肢もあると思うがJ1の舞台でも大きなインパクトを残せるだけの力を備えているので松本山雅がJ1昇格に失敗した場合は「他クラブへの移籍」の可能性が高くなる。
C大阪の攻撃陣はタレントが豊富なので「スタメンを取るのはかなり難しい。」と思われる点がネックになるがC大阪は途中出場でゴールに絡む仕事ができる選手がいなかったのでFW前田大は切り札になれる「うってつけの存在」である。もちろん、C大阪U-23があるのでトップチームの試合に絡めなかったとしてもJ3で経験を積むことが出来る。たくさんのクラブが関心を寄せるはずなので動向が大いに注目される。