サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【ACL】予想以上に厳しい処分が下された済州ユナイテッドへのAFCの処分 (vs 浦和レッズ) | | |　

■　騒動の処分が明らかになる。

先日行われたACLのラウンド16の2ndレグの浦和 vs 済州の騒動はサッカーファン以外も巻き込んだ大騒動になっているが、ひとまず、AFCからの処分内容が発表された。以下のような内容になる。

〇 DF 趙容亨(20番) ・・・警告2枚で退場処分を受けていながら試合後に再びピッチに戻って主審を押すなどの乱暴行為を働いた。
　
　→　練習試合を含めた6カ月の出場停止と罰金(約220万円)

〇 DF 白棟圭(3番) ・・・ピッチに乱入してMF阿部勇に肘打ちをしてレッドカード。

　→　3カ月の出場停止と罰金(約165万円)

〇 DF 権韓真 (5番) ・・・試合後にDF槙野智章を執拗に追いかけ回した。試合後にレッドカード。

　→　AFCの大会での2試合の出場停止と罰金(約11万円)

〇済州側　・・・　クラブ関係者が試合後の騒動に加わった。

　→　約440万円の罰金。

〇浦和側　・・・　クラブ関係者が試合後の騒動に加わった。

　→　約220万円の罰金。

■　納得できない部分もある浦和への罰金処分

処分内容についてはいろいろな意見が飛びかっているが個人的には「まあまあ妥当と言えるのではないか」と思う。もちろん、済州の選手数名の行為は許しがたい。ただ、「10対0で済州が悪い。」とまではいかなかったが、「9対1で済州が悪い。」という処分内容になっている。エルボー事件の後、MF武藤雄とFWズラタンにイエローカードが出ているが、この2人に対して余計な処分が下されなかったのは良かった。

また、喧嘩両成敗的な感じでDF槙野に対して何らかの処分が下される心配もあったが特に何もなかった。浦和は準々決勝で川崎Fと対戦することになったが、ひとまず、今回の件で誰にも出場停止処分が下されずに済んだのは良かった。当然、MF武藤雄もFWズラタンもDF槙野も問題行動は起こしていないので「処分が下されない。」というのは当たり前の話であるがそれくらいAFCというのは信頼できない組織である。

引っかかるのはやはり浦和に対しても罰金処分が下されたことである。「試合後の小競り合いにクラブ関係者が加わったこと」が理由と報じられたが、「済州側が勝手にエキサイトした。」とは言ってもあのような状況になって全く何も関与せずにやり過ごすというのは無理である。「浦和側にも少しは責任がある。」という判断が下されたことは承服しかねるがこちら側に全く非は無いのに不利益を被ることは良くある。

■　予想以上に重い処分となった20番への対応

とばっちりを受ける形になったが、済州側は3人が出場停止処分を受けることになった。「騒動の原因を作った人は他にも何人かいたのでは？」と思うが、とりあえず、3番と5番と20番に処分が下された。済州に対する処分の重さについても様々な意見が出ているが、個人的な意見を述べると「思っていた以上に厳しい処分が下された。」と言える。もっと甘い処分が下されるのでは？と考えていたので意外だった。

特に20番の選手に6か月の出場停止処分が下されたのは驚きだった。サッカーの世界で「6か月」という長期の出場停止処分が下されるのはやはり珍しい。日本サッカー界が関係した騒動では

　・1978年 MFラモス瑠偉(読売クラブ) → 試合中に相手選手を追いかけまわして1年間の出場停止。
　・1995年 GK森敦彦(横浜フリューゲルス) → 判定に不服。審判に乱暴行為を働いて3カ月の出場停止。

が思い出される。もちろん、この2件はかなり昔の話なので単純に比較するのは難しいが、20番の選手に対するAFCの怒りは相当なレベルだと考えられる。一方、MF阿部勇にエルボーを食らわした3番の選手に対する「3カ月の出場停止処分」はもう少し期間が長くても良かったのでは？とも感じるが、前例がほとんどないケースである。「どのくらいの処分が妥当なのか？」を判断するのは相当に難しい。

結局、浦和への罰金については納得しかねる部分もあるが済州側に対する処分については受け入れることができる範疇になった。偉そうな言い方になるが「AFCにしてはいい判断をした。」と言えるのではないか。浦和にとっては悪夢のような騒動になったが、済州というクラブならびに強く関与した済州の選手ならびに韓国サッカー界からから謝罪等の言葉がほとんど聞こえてこないのは引っかかるところである。

　2017/06/01 　【ACL】本当にDF槙野智章(浦和レッズ)に非は無いのか？ (vs 済州ユナイテッド)
　2017/06/02 　【ACL】本当にDF森脇良太(浦和レッズ)に非は無いのか？ (vs 済州ユナイテッド)