アルビレックス新潟→ 2015年シーズンは柏を率いてACLでベスト8進出を果たした吉田監督を招聘した新潟はここまで3勝7敗6分けと残留争いに巻き込まれている。開幕の湘南戦(A)は2対1で勝利して白星スタートとなったが6節の磐田戦(A)から9試合勝ちなしと苦しい戦いが続いた。16試合で18得点/25失点なので失点の多さが目立つ。2節の神戸戦(A)は6失点、14節の仙台戦(A)は4失点と大量失点で敗れる試合もあった。
吉田監督は柏のときはパスサッカーでスタイルを大きく変えようとした指導者なので「新天地の新潟でも同じようにパスサッカーを導入するだろう。」と思われていたが実際にそのとおりでつなぐ意識は柳下監督時代と比較すると高まっている。ただし、柏時代ほどの極端な変化ではない。柳下監督時代の新潟は「前線からのハイプレス」が特徴だったが新潟の良さを残しつつ、自分のカラーを出そうとしている。
試行錯誤を繰り返しているが調子自体は上がってきている。直近の6試合は1勝1敗4分け。G大阪や浦和や川崎FやFC東京といった強豪との組まれていたことを考えると「わずか1敗のみ」というのは評価できる。G大阪と浦和と川崎Fの3試合はいずれもスコアレスドロー。しぶとく勝ち点「1」を積み上げた。開幕から調子の良くなかった守護神のGK守田の状態が上がって来たのは新潟とっては明るい話題と言える。