■ 坊っちゃん列車に乗る。2日目。愛媛FCvs札幌の試合は19時キックオフなので、17時までにスタジアムに着くことが出来ればOKである。なので、遠出をして愛媛県を堪能しようと思ったが、東(新居浜・今治)に行くか、南(内子・宇和島)に行くかのどちらかである。一番、興味があったのは宇和島の闘牛場だったが、開催日は年に5回だけ。7月24日(木)が定期大会だったので、少しの違いで日程が合わなかった。
とりあえず、松山市の中心地に向かうことにしたが、道後温泉駅から坊っちゃん列車に乗った。小説の中では「マッチ箱のような汽車」と表現されている。当時は蒸気機関車だったというが、今の動力はディーゼル機関で、2001年に「坊っちゃん列車」という名前で定期運行が始まったという。1回の乗車代は300円なのでそれほど高くはない。電車の中は、結構、いい感じの雰囲気である。
#12 坊ちゃん列車
#13 坊ちゃん列車 (2両)
#14 坊ちゃん列車の中 (乗車料:300円)
■ 内子のレトロな町並み結局、今治に行こうか、内子に行こうか、最後まで迷ったが、松山市駅で坊っちゃん列車を降りてバスを待っていたときにちょうどやってきたのが北伊予駅行きのバスだったので、内子に行くことに決めた。北伊予駅は松山市から西方向に2つ進んだところにある駅で、内子寄りである。北伊予駅から内子駅までは1時間強であるが、なかなか電車が来ないので、ここでも待ち時間が長かった。
内子町は人口が約1万7000人ということで、それほど大きな町ではないが、「レトロな町並み」で有名である。明治時代に木蝋(もくろう)で栄えて人々が潤ったが、その後、時代の流れもあって廃れてしまった。ただ、栄えていた時代に作られた建物が壊されることなく残っており、懐かしさを感じる風景になっている。内子駅から歩いて20分~30分ほどのところにあるエリアが中心となる。
その中で、「内子座」、「商いと暮らし博物館」、「木蝋資料館・上芳我邸」の3つを見学したが、大正5年に建てられたという芝居小屋を修理復元した「内子座」はなかなか面白かった。催しものの予定が無いときは入館料(=400円)を払うと館内を自由に見学することができるが、普段はなかなか見ることができない場所もしっかりと説明してもらえたので、非常に良かった。
#15 レトロな街並み
#16 内子座 (横から)
#17 芝居小屋
■ 「鯛めし」と「じゃこかつ」最近は「レトロな町並み」を目玉に観光客を呼び込もうとする地域が増えているが、文化庁によって「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているのは全国で106か所ある。「内子の町並み」もその1つであるが、『産業が衰退したことなどにより、結果的に伝統的な建造物が残ったところが多い。』という。切なさを感じさせるところも何とも言えない雰囲気を作り出している一因と言える。
なかなか風情のあるところなので、これから愛媛に行ってサッカーを観戦しようと考えている人にはおススメしたい場所の1つと言えるが、愛媛県というと名物料理もたくさんある。それを楽しまない手はないので、内子駅への帰り道の途中にあった店(=りんすけ)で「鯛めし」と「じゃこかつ」を食べた。鯛めしは1000円で、じゃこかつは200円だったが、ともに愛媛県の郷土料理である。
「鯛めし」については2パターンある。南予(宇和島や内子など)と呼ばれる地域では鯛の刺身をご飯に載せて生卵やねぎなどの薬味を混ぜたものをかけて食べるのが主流という。一方、東予(新居浜や今治など)や中予(松山や伊予など)では鯛と米を一緒に炊き上げるスタイルが主流だという。今回、巡りあったのは前者だったが、後者の方もなかなか贅沢な料理方法である。
実際に食べた「鯛めし」は評判通りの美味しさだった。魚料理は得意な方ではなくて、鯛自体があまり食べたことがなかった。食べきれるかどうか心配だったが、杞憂に終わった。「じゃこかつ」も非常に美味しかったが、愛媛FCのサポーター集団がボリューム感満点である理由も良く分かる。これだけ美味しいものがたくさんある土地に住んでいると、食べ過ぎてしまうのも無理はない。
#18 鯛めし (南予地方の名物)
#19 じゃこかつ
■ いよいよニンジニアスタジアムへ・・・。想像以上に良きところだった内子町を後にして、もう一度、松山市に戻って、いよいよニンジニアスタジアムに向かう。松山駅からシャトルバスを利用することになるが、このスタジアムはお世辞にもアクセスのいいスタジアムとは言えない。愛媛県総合運動公園の中にあるが、市内の中心部からかなり距離の離れたところに作られたので、松山駅からシャトルバスに乗っても40分以上かかる。
したがって、スタジアム周辺は何もなくて、閑散としているのかと思ったが、意外とそうでもない。スタジアムの近くにも家がたくさん建っていて、お店もたくさんある。松山市は大きな街とは言えないが、非常に広い街と表現できる。なので、「ポツンとスタジアム(と公園)だけがある。」という感じではなくて、予想していたよりも賑やかなエリアにある。イメージとは全然違っていた。
そんなこんなで17時30分頃にニンジニアスタジアムに着いたが、スタジアム前の広場(=オーレカフェ)は人が多くて、両チームのサポーターでごったがえしていた。元日本代表の「小野効果」ももちろんあったと思うし、日曜日の夜ではなくて、土曜日の夜の試合だったことも大いに関係していると思う。もう少し寂しい雰囲気かと思っていたが、いい意味で予想を裏切られた。
スタジアムグルメはかなり充実していると言える。購入した宇和島名物の「てばーん」はイマイチだったが、いろいろな店が出ていて種類自体は豊富である。「じゃこてん」や「じゃこかつバーガー」など愛媛を感じられる商品もたくさんあるので、グルメに関しては申し分ないレベルである。様々なイベントも開催されており、お客さんを楽しませようとする心意気は十分に伝わってきた。
#20 愛媛FCカラーの路線バス
#21 スタジアムに到着
#22 たくさん並ぶ売店
→ 2014/08/03
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