■ 大本命のジュビロ磐田初のJ2降格となったジュビロ磐田が2014年のJ2の中心になるのは間違いない。主力のFW前田、FW金園、MF山田大、MF山本康、MF山崎、DF駒野、DF伊野波といった選手は他クラブから興味を示されて、「正式なオファーに発展した選手もいた。」という話であるが、結局、若手から中堅の主力級の中で他クラブに流出したのは、MF小林裕(→新潟)くらいである。W杯イヤーなので代表復帰を狙う選手たちを引き留めるのは難しいかと思われたが、大きなマイナスはなかったので、優勝候補の大本命と言えるだろう。
そして、主力級の流出を阻止しただけでなく、FWポポ(神戸)、MF松井(レヒア・グダニスク)、GK藤ヶ谷(G大阪)の獲得に成功した。FWポポも、MF松井もアタッカーなので、ただでさえ豊富だった1.5列目や2列目の層は格段に厚みを増した。むしろ、「J2でここまで選手層を厚くする必要は無いのでは?」、「これだけのタレントを上手い具合に使いこなすことができるのか?」といった心配の声が出てくるほど、攻撃的なポジションに関しては、質も、量も、J2では圧倒的である。
ただ、「1年でのJ1復帰は確実」と断言できるかというとそういうわけではない。ここ最近では、2010年の柏、2011年のFC東京、2013年のG大阪が「圧倒的な優勝候補」と言われて、その通り、1位で「J1復帰」を決めているが、その3チームと比べるとそこまで盤石とは言えない。不安要素の1つは、2013年は最後までチームを立て直すことができずにあっさりと降格が決まった点で、ガタガタになったままで降格したチームが、翌年、あっさりと「J1昇格」を決められるほどJ2は甘くは無い。
特にほとんど補強が進まなかった最終ラインは大きな弱点と言えるが、そうはいっても、1位で再昇格を果たす可能性は非常に高い。戦力的には「2013年よりも上」と言えるので、これだけの戦力を集めて、J1昇格に失敗するようだと大問題である。そして、成績とともに注目されるのは、2013年のG大阪のような「(アウェー)動員力があるかどうか?」である。2013年のG大阪はMF遠藤とDF今野の2人がいて、シーズンの途中からはどのスタジアムも満員になるような盛況具合だったが、磐田はどうだろうか・・・。
2位候補はいくつかあるが、湘南・京都・札幌・松本山雅・山形あたりの評価が高い。2013年は神戸が2位で自動昇格を決めたが、秋以降、G大阪と神戸が頭1つ抜け出したので、自動昇格の2枠はあっさりと決まってしまった。「自動昇格争い」が注目されることはほとんどなかったが、今シーズンは最後までもつれるのではないか?と思われる。磐田が大本命であることは間違いないが、2位のイスに滑り込むチャンスを持ったチームはたくさんある。そして、どのチームも「チャンス有り。」と考えて積極的に補強を行っている。
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◆ まとめ #700 【J2】 昇格争いはどうなるか? (2014/2/4)
・大本命のジュビロ磐田
・攻撃的なポジションは粒揃いの京都
・湘南・札幌・松本山雅も昇格候補
→ 2014年のJ2はGK川口、MF小野、MF三都主アレサンドロ、FW大黒など、元日本代表の選手がたくさん集結して、かつてないほど注目を集めていますが、本命はやはり磐田だと思われます。心配されていた主力の流出もほとんど無くて、戦力は飛び抜けています。シャムスカ監督は経験のある指導者なので、大崩れすることは考えにくくて、現状では3位以下に終わるのは考えにくい戦力と言えます。
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