■ 柏は決勝進出ならず・・・先日、ACLの準決勝の2ndレグが行われた。日本勢で唯一、勝ち残っていた柏レイソルは中国の広州恒大と対戦したが、アウェーで0対4で敗れて、トータルスコアは1対8。決勝進出はならなかった。1stレグはホームで1対4で敗れているので、攻めるしかないシチュエーションだったが、アウェーでも失点を重ねた。準決勝の2試合はまさしく「完敗」で、ベスト4に終わったが、2010年以降では日本勢として最高の成績なので、よく頑張ったと言える。
今シーズンの柏はオフに大型補強を行って、FWクレオ、MF狩野、MF谷口、DF鈴木大、DFキム・チャンスらを獲得して、J1制覇とアジア制覇を狙えるメンバーを揃えることができた。シーズン途中でネルシーニョ監督がクラブに辞任を申し出て、その後、撤回するというやや不可解な騒動もあったが、ACLの準々決勝ではサウジアラビアのアルシャバブとの死闘を制して「4強」に入った。「アジアの中でベスト4」という成績は、クラブとしては快挙と言える。
ただ、柏ほど選手層の厚いチームでも、リーグ戦とACLの両立は難しくて、27節を終えた段階で、J1では10勝9敗8分けで10位と苦しんでいる。首位の横浜FMとの差は「14」なので、リーグ優勝は絶望的で、3位の浦和との差も「10」なので、ACLの出場権を獲得するのも難しくなっている。よって、リーグ戦では不本意な成績と言えるが、両立が難しいことは承知の上で、ナビスコと天皇杯を含めた全てのタイトルを狙いに行った姿勢は見事だった。
準決勝の広州恒大戦で2試合連続で大敗を喫したことで、柏を批判する人もいる。また、「優勝しなければ意味が無い。」という人もいるが、ナンセンスと言うしかない。柏は2012年に続いて2回目のACL挑戦だったが、ACLというのは、簡単に獲れるタイトルではないので、こういうタフな経験をすることでクラブとしての経験値を積み上げて、一歩一歩、前進していくことが大事である。今回、ACLで得た経験というのは、クラブの財産になるだろう。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)
◆ まとめ #611 今後もACLで日本勢が苦戦すると思う理由 (2013/10/12)
・柏は決勝進出ならず・・・
・ACLよりも欧州に魅力
・今後も苦戦する可能性は高い
→ ACLは準決勝が終了しましたが、唯一、生き残っていた柏は広州恒大に合計スコアで1対8で敗れたため、ベスト4で敗退となりました。ただ、2回目の出場ということを考えるとよく頑張ったと言えます。決勝戦は中国の広州恒大と韓国のFCソウルのカードになりましたが、今後も、ACLでは日本勢が苦戦するのは必至と言えます。
続きをメルマガ(J3+メルマ)で読む。 登録方法(Q&Aなど)