■ 柳下監督のコメントJ1の第26節のサンフレッチェ広島とアルビレックス新潟の試合後に、アウェーの地で0対2で敗れた新潟の柳下監督が『悔しいですね。何故かと言うと、あんなつまんないサッカーに負けたのが悔しい。』と発言したことが話題になっている。さらに、『我々は相手のゴールを攻めるサッカーをしていきます。』というコメントも残しており、積極的に相手のゴールを目指すサッカーではなかった対戦相手の広島を挑発するような発言だったと言える。
イングランドなど海外リーグでは、「監督同士の乱戦」というのが、試合前や試合後の恒例になっている。ファーガソン監督やモウリーニョ監督やヴェンゲル監督らの口撃がプレミアリーグの名物になっていた時期もあるが、Jリーグの監督が試合後のインタビューで対戦相手のことをこれだけ酷評するのは珍しい。もともと柳下監督はストレートに物を言うタイプの指導者ではあるが、ここまで言い切るのは、異例と言えるだろう。
確かにペトロヴィッチ監督のときと比べると、広島のサッカーは面白くなくなった。これは、間違いないだろう。DF槙野、DFストヤノフ、DF森脇で3バックを組んでいたときの広島は、後ろからどんどん選手が上がってきて、リスク覚悟でゴールを目指すサッカーをしていた。「Jリーグの中で、もっとも魅力的なサッカーをしている。」と言われた時期が長かったので、今回、「こういうことを言われるチームになったのか?」と驚いた人も多いと思う。
きっかけとなったのは、監督交代である。2011年にペトロヴィッチ監督(現浦和レッズ)が退任して、2012年にクラブOBで元日本代表の森保氏が監督に就任したが、無駄な部分が排除されて、堅実なサッカーになった。スタイルの変化が2012年のリーグ初優勝につながっているのは間違いないので、森保監督の手腕は評価されるべきだと思うが、その一方で、極端なほど、堅実なサッカーにシフトチェンジされたことを残念に思っている人も少なくない。
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◆ まとめ #601 「広島のサッカーはつまんない」という発言について (2013/9/29)
・柳下監督のコメント
・結果なのか?内容なのか?
・柳下発言は「負け惜しみ」か?
→ J1の第26節の広島と新潟の試合の後、新潟の柳下監督が「あんなつまんないサッカーに負けたのが悔しい。」とコメントしたことが話題になっていますが、今回は、この発言を取り上げてみました。面白いサッカーとはどういうものなのか、「負け惜しみ」と切り捨ててもいいのか、いろいろと考えてみました。
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