■ 2ステージ制が復活か?Jリーグは「2ステージ制の復活ならびにSS(スーパーステージ)とCS(チャンピオンシップ)の導入」を検討しており、2015年シーズンからの採用が濃厚と報じられている。大東チェアマンは『ここ数年、収入が減っているなかで、今、手を打たないと将来に大きな影響が出る。大会方式の変更で、スポンサー収入や放送権料収入などが今よりも増えると考えている。』と説明しているが、サポーターから反発が起こるのは必至である。
もちろん、Jリーグの歴史は浅いので、「現状がベスト」というわけではない。改善に向けて、議論することは必要だと思うが、「2ステージ制の復活ならびにSSとCSの導入」という結論が熟考された上で出されたものとは思えない。改善案を考えていく時、最初の最初で出てくるような「案とも言えないような案」である。秋-春制の話も同じであるが、話を進めている人たちがどこまで真剣に考えているかも疑問で、話の進め方についても、幼稚であると言わざる得ない。
リーグ戦王者を決める方式に関して言うと、今のやり方(=1ステージ制)が、一番シンプルであり、分かりやすいのは間違いない。SSとCSを導入した場合、1年目や2年目はメディアで大きく取り上げられるかもしれないが、違和感の残る方式というのは、すぐに飽きられてしまう。優勝チームが「1stステージ」、「2ndステージ」、「CS(チャンピオンシップ)」と3チームも出ることになるが、一般の人から『分かりにくい。』と言われるのは、目に見えている。
今、Jリーグの上層部に期待されていることが、小手先を変えただけの「改革とも言えない改革」を行うことではないと思う。上層部は自信を持っているようだが、「2ステージ制の復活ならびにSSとCSの導入」が人気回復につながるとは、とても思えない。たびたび問題となっている過密日程の問題も、これによって、さらに悪化するのは確実で、水曜日開催の試合が増えることは、観客動員減と入場料収入の減少につながっていく。
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