昨日の記事に対して、KIND氏から反応があったので、こちらからも反応します。ストレートに反応します。みなさんも、ご意見があれば、コメント欄に書き込んでくださいね。
元ネタ
じじ 「代表発表 ガーナ戦 あいまいな選考基準①」KIND氏 「オシム選考は不可解か?」①水本の選考は妥当?じじ「U21代表候補の水本は、間違いなく将来があって、いい選手である。しかしながら、水本は、まだ、ジェフ千葉でも完全にレギュラーポジションを獲得したわけではない。水本以上にJリーグで活躍しているディフェンダーは少なくない。もちろん、代表に誰を招集するのかについてはオシム監督に全ての権限が任せられているので、誰を選ぶかは自由であり、”オシムサッカーを知っていること”と”センターバックでプレーすることが予想される阿部とチームメートでいつも一緒にプレーしていること”という利点はあるが、現時点では水本の招集は時期尚早ではないかと思う。
Jリーグで活躍しているからといって絶対に代表に呼ばなければならないというわけではないし、逆に、ポテンシャルの高い選手ならばJリーグでの実績がそれほど無い選手でも、代表に召集してもいいと思う。しかしながら、多数のサポーターに選出を疑問視されながらプレーするのは、水本本人にとっても、よろしくない。代表の試合は非常に注目度が高いので、たった1試合の不出来でも、その後のサッカー人生に致命的となる傷を受けてしまうことがある。」
KIND氏「妥当であると思います。もちろん、経験を積ませるための選考とも考えられる。だが、水本は7節以降コンスタントに出場機会を得ているし、出場したほぼ全ての試合をフル出場しています。「レギュラーでない」は当たらない指摘だと考えます。千葉は最近調子を落としているとはいえ、現在7位。力量を把握しており、レギュラーの選手を招集するのは、なんら不思議なことではないと考えます。」→ KIND氏の言うように、水本は千葉でコンスタントに試合に出場しています。したがって、代表に呼ばれるための最低限の基準はクリアしているとは思いますが、Jリーグの中で、際立った活躍を見せているわけではありません。「オシムサッカーをよく知っていること」と、「阿部とチームメートであること」を考慮しても、やや時期尚早であると考えます。
代表に選ばれたからには、「これだから水本を代表に選んだ!」という明確な理由が欲しいところです。KIND氏が水本の選考を妥当とした理由も、少し弱い気がします。(ちなみに、千葉でレギュラーでないから、水本を選ぶのはおかしいとは言ってません。)
なお、追加召集された青山と山口智の選考は妥当だと思います。青山は清水で完全にポジションを確保しており、高さと強さは、目を見張るものがあります。将来性は抜群ですが、現時点での実力でも、日本代表に選考されても何ら不思議はありません。
山口智に関してはその年齢を疑問視する声もありますが、実力的には問題なし。日本代表のスパンは4年なので、少なくとも4年後に働ける選手であれば、現時点で年齢はさほど気にする必要はないでしょう。
②センターバックの人数が少ないのはなぜ? じじ「昼の発表の時点で、センターバックで選出されたのは、水本のみ。夜の発表で、山口(G大阪)と青山(清水)が選出されたが、毎度のことながら、センターバックの人数が少ない。オシム監督は人材難だと嘆くが、センターバックが人材難ならば、逆に、多くの選手を試してみるのが普通の考え。中田浩二(バーゼル)の起用を考えているのだろうか?」
KIND氏「今回のメンバーは「ガーナ戦限定」の発表。1試合のためだけにCBが3人も4人も必要かどうか。僕は、阿部をCB起用する以上、不要であると思います。今回は闘莉王と坪井が欠場するため、阿部を中央に置き、左に水本(山口)、右に青山という千葉に近いスタメンを組むのが妥当なセンではないかと思っています(若手を起用する、というオシムの発言とも符合します)。
闘莉王と坪井がケガという、図らずもスクランブル態勢になった今回、オシム監督の「チームセットで選ぶ」という考え方がより明確に出たのかなと。もしかすると、その上で左サイドハーフは山岸になったり。」→ センターバックに人材がいないと言うならば、いろんな選手を試して欲しいところです。
③田中達也は選考外? じじ「4試合連続スタメンで出場した田中達也が今回は選考外。確かに、ゴールに絡めず不本意なプレーが多かったが、背番号10を与えた選手である。なぜ、今回選考外になったのか、その説明が欲しい。
いろいろな選手を代表に呼んでみるのは非常にいいことだと思うが、逆に、外れた選手へのケアも大切にしてもらいたい。もしかしたら、選手にはきちんとスタッフから選考漏れした理由が伝えられているのかもしれないが、何も聞かされないファンは、ヤキモキした思いをする。」
KIND氏「妥当だと思います。田中達也はこれまで4得点。リーグでは6試合連続ノーゴールで、前節京都戦でようやく1得点した。代表では4試合連続先発しながら結果を残せなかった。むしろここで選出されるほうが不自然ではないでしょうか。
追記:コメント欄にてfrecce氏から「田中達也は疲労を考慮して外された」という指摘あり。その可能性は、確かに高い。ですが、オシムはコメントでどうとでも言いそうなので、あまりコメントオリエンテッドに考えないようにします。」→ 最初の4試合で、”田中達也がフォワードの軸”であるかのような使い方をしました。今回、選出されなかったのは、なぜなのかという疑問は残ります。(ボクも、KIND氏と同様に、「疲労を考慮したから外れた」という発言は、鵜呑みにしません。)播戸や寿人が好調だから、というのもその答えになりますが・・・。
④山岸はどの位置で使う? じじ「新メンバーの4人で、一番興味深いのは山岸。アウトサイドなら、右でも左でもプレー可能で、3バックのときのウイングバックと、4バックのときの攻撃的MFでの起用が考えられる。
これまでの試合では、三都主のいる左サイドからは、なかなかいい攻撃ができたが、右サイドからの攻撃はいまひとつだった。山岸の加入で両サイドからバランスよく攻撃できるようになるのか、注目したい。」
KIND氏「個性の生きる位置、すなわち左サイドハーフでしょう。そうなれば、これまでの活躍からすると三都主の控え。もっとも、左サイドから切れ込む個性という部分はオシム日本に足りない箇所であり、オシムが駒野を名指しこそしないものの「左サイドの攻撃が物足りない」と批判した部分。「左サイドのてこ入れ」と考えれば、十分に納得いく選考だと思いますが、どうでしょうか。」→ 山岸の選考は面白いと思います。今までいないタイプの選手なので、どういう使われ方をするのか、注目したいところです。3バックだとすると、左アウトサイドというよりは、むしろ、右アウトサイドでいきなりスタメンの可能性があると思います。
⑤Jリーグで活躍している、山瀬や梅崎がメンバーから外れた理由は? じじ「オシム監督の選手選考の基準は非常に分かりづらい。(特に、中盤の選手。)例えば、山瀬や梅崎は、代表に呼ばれた当時よりも、今現在いいプレーを見せているにもかかわらず、今回は選考外である。
オシム監督には明確な選考の基準があるとは思うが、日本のメンバー代表は、大きな関心事であるので、選考の基準をもっと明確にしてほしい。ジェフの選手が多い理由について、「ジェフの選手は、自分の目指すサッカーをよく知っているから多く選んでいる。」と自らの口で言ってもらえれば、それはそれで納得はするし、また、「将来を見据えて、意図的に若手選手を選んでいる。」と言ってもらえれば、経験豊富な実力者がメンバーから外れている理由も自分なりに消化できる。」
KIND氏「ここがもっとも僕が重要だと思うポイントなのですが、オシムは、各ポジションをそれほどフレキシブルに考えていない可能性が高いからです。 オシムは「2つのポジション以上をできねばならない」とは考えているでしょう。が、「高い位置でプレーすることに向いている選手」「ミドルゾーンからボールを持ち上がる選手」「低い位置で散らす選手」「低い位置で横のゾーンを満遍なくカバーする選手」と、MFには明らかに個性と適正が存在します。その個性を無視してまで、選手を起用することはない。
鈴木啓太にトップ下をやらせたり、遠藤にセンターバックをやらせたり、三都主に右サイドをやらせたりしない。駒野の左サイドバック起用、阿部のセンターバック起用は「適性」があるから。「適性に応じた配置」がまずあり、その個性ごとに人数が決まっていると考えるのが自然でしょう。その文脈から山瀬と梅崎が外れた理由を推測すると、彼らはトップ下のような「高い位置でプレーする適性」。その枠の上位にいるのが羽生、二川、そして今回入った中村憲剛ではないかと思います。山瀬と梅崎は、トップ下以外のポジションでは起用のメドはないでしょうから、今回は見送ったと。羽生も二川も中村憲剛も、クラブでの調子は良い。そうなったら、あとは「試してみたいか否か」ではないか。」→ なるほど。ただ、中村憲剛は、前目のポジションなんでしょうか?遠藤と同じような使い方になるんでしょうか?興味深いところですね。
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