■ クリスタル・アウォード2010年もあとわずか。ということで、「週刊サッカーマガジン」に習って、独断と偏見で「サッカーコラム J3 Plus+」でも2010年の最優秀日本人選手を考えてみたいと思う。
ちなみに、『週刊サッカーマガジン』が選定した年間最優秀日本人選手(クリスタル・アウォード)の過去の受賞者は以下のとおりである。
2000 森島寛晃 (セレッソ大阪)
2001 服部年宏 (ジュビロ磐田)
2002 稲本潤一 (フルハム)、高原直泰 (ジュビロ磐田)
2003 中澤佑二 (横浜F・マリノス)
2004 中澤佑二 (横浜F・マリノス)
2005 中村俊輔 (セルティック)
2006 闘莉王 (浦和レッズ)
2007 鈴木啓太 (浦和レッズ)
2008 遠藤保仁 (ガンバ大阪)
2009 岡崎慎司 (清水エスパルス)
いきなり、年間最優秀日本人選手を1人だけ選んでも面白くないので、まずは、次点の選手から。
次点:永井謙佑 (福岡大学)
→ レギュラー候補の選手の多くが参加できずに苦戦が予想されたアジア大会であるが、エースFW永井の活躍で見事に金メダルを獲得。圧倒的なスピード、豊富な運動量でチームに貢献し、抜群の決定力も見せ付けた。卒業後は名古屋でプレーする。
次点:長谷部誠 (ヴォルフスブルク)
→ 所属のヴォルフスブルクでは思うような活躍は見せられていないが、南アフリカ大会でキャプテンの重責を担ってベスト16入りに貢献。ザックジャパンでのキャプテンを任されている。
次点:内田篤人 (鹿島アントラーズ / シャルケ)
→ 南アフリカ大会ではスタメンを外れて出場機会は無かったが、ドイツのシャルケに移籍してポジションを確保。正確なビルドアップと運動量でチームに貢献し、CLではグループ首位で決勝トーナメント進出を果たした。
次点:前田遼一 (ジュビロ磐田)
→ 南アフリカ大会のメンバーからは外れてしまったが、Jリーグでは初の2年連続の得点王を獲得。さらにはナビスコカップの決勝では2ゴール2アシストの活躍でチームに久々のタイトルをもたらした。ザックジャパンで代表に復帰し、アジアカップでの活躍も期待される。
次点:川島永嗣 (川崎フロンターレ / リールセ)
→ 大会直前のイングランド戦からスタメンに定着し、ファインセーブを連発してベスト16入りに大きく貢献した。大会後はベルギーリーグのリールセに移籍して、新たなチャレンジをしている。
次点:阿部勇樹 (浦和レッズ / レスター)
→ イングランド戦からアンカーに定着。MF遠藤、MF長谷部とともに中盤の守備を引き締めてグループリーグではMVP級の働きを見せた。大会後はイングランド二部のレスターに移籍した。
次点:遠藤保仁 (ガンバ大阪)
→ Jリーグでは2位のチームを支えてACLの出場権を獲得。南アフリカ大会ではデンマーク戦では直接フリーキックを決めるなど、ハイパフォーマンスを見せた。
次点:中澤佑二 (横浜Fマリノス)
→ 大会前は不安視された守備陣だったが、DF中澤とDF闘莉王が鉄壁の守備を見せて4試合でわずかに2失点。ハイボールに対しては無類の強さを見せて、日本代表史上でも最高のセンターバックコンビとなった。
ということで、ここからがベスト5。
第5位 楢崎正剛 (名古屋グランパス)
→ W杯ではレギュラーから外れてしまったが、名古屋の初優勝に大きく貢献してJリーグの年間MVPを獲得。日本代表からは引退してしまったが、今なお、日本人では最高のゴールキーパーの1人である。
第4位 香川真司 (セレッソ大阪 / ドルトムント)
→ J1昇格を果たしたC大阪を引っ張って、W杯までの11試合で7ゴール。W杯のメンバーからは落選したが、ドルトムントに移籍して大活躍。前半戦は17試合で8ゴール。チームの首位独走に大きく貢献し、ブンデスの公式サイトが選ぶ前半戦のリーグMVPに選ばれる活躍を見せた。
第3位 長友佑都 (FC東京 / チェゼーナ)
→ W杯では豊富な運動量と卓越したフィジカルを生かしてサイドを制して、ベスト16入りに大きく貢献。大会後にはセリエAのチェゼーナに移籍し、全試合フル出場を続けいている。
第2位 田中マルクス闘莉王 (名古屋グランパス)
→ 南アフリカ大会では4試合で2失点と鉄壁の守備を見せてベスト16に大きく貢献し、Jリーグでも名古屋をリーグ初優勝に導く大活躍を見せた。
第1位 本田圭佑 (CSKAモスクワ)
→ CLのセビージャ戦でチームをベスト8に導く活躍を見せて、世界に存在をアピールすると、ワールドカップでも4試合で2ゴール。特にカメルーン戦の先制ゴールは日本サッカーを救う大きなゴールとなった。ザックジャパンでも中心となった。
まとめ → 今年はワールドカップがあったので、ワールドカップで活躍した選手が中心となった。その中で、貴重なゴールで勝利の立役者となった本田圭佑に決定。W杯後は、CSKAモスクワではポジションの問題もあってスタメンを外れることもあったが、リーグ2位でCL出場権を確保。2010年の日本サッカーの顔といえる存在だった。
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