■ 個人昇格が考えられるボランチ J3でプレーするボランチの中で「J2のクラブへの個人昇格」が考えられる選手というとMF新井泰(鳥取)、MF世瀬(鳥取)、MF山下優(いわきFC)、MF宮本英(いわきFC)、MF坪川(長野)という5人の名前がまず挙げられる。MF新井泰とMF世瀬、MF山下優とMF宮本英は所属クラブで不動のWボランチを形成しているがともにプレースタイルは異なる。両コンビとも補完性が高くて「Wボランチとして非常に優秀」と言える。
今シーズンから10番を背負うMF世瀬はスケール感を持った大型ボランチになる。183センチとサイズがあって展開力もある。鳥取U-18出身で高卒5年目になるが2021年に才能が開花した。相方のMF新井泰は大卒2年目になるがここ最近はたくさんのゴールを決めている。豊富な運動量を生かして攻守両面でチームに貢献するが左利きというのも武器となる。ここ最近はミドルシュートとロングシュートで目立っている。
昇格1年目で快進撃を見せるいわきFCも左利きのMF山下優と右利きのMF宮本英のWボランチになる。2021年のJFLでMVPに選出されたMF山下優は初挑戦となるJ3でも躍動している。22試合で4アシストを記録するなどプレイスキッカーとしても存在感を発揮している。MF宮本英も22試合で2ゴール2アシストとチャンスに絡んでいる。こちらは運動量が豊富で気の利いたプレーを見せる。MF宮本英もJ3初挑戦となる。
MF坪川(長野)はここ最近は控えに回っている。かなり不本意なシーズンになっているが展開力があって貴重な左利きのボランチである。大卒3年目になるが「J3では有数のボランチ」と言える。他には岡山U-18出身のMF千布(宮崎)、C大阪U-18出身のMF上畑(福島)なども能力は高い。大卒2年目のMF上畑はボール奪取力と展開力の両方を高いレベルで備えている。178センチで当たり負けしない強さを持っている。
■ 有望な選手が多いアタッカーのポジション アタッカーのポジションは有望な選手が多い。動向が気になる選手はたくさんいるが将来性という意味で抜けているのはMF小原(愛媛FC)になる。大卒1年目ながら18試合で4ゴール3アシスト。攻撃の中心になっているがスピードと技術を高いレベルで備えている。主に左SHで起用されているがスピードに乗った状態でも技術が落ちない点は魅力の1つに挙げられる。「いきなりのJ1行き」も十分に考えられる。
先日の鹿児島戦(A)でハットトリックを達成したMFインディオ(FC今治)はJ3の中でアンストッパブルな選手になりつつある。主に右サイドで起用されているがシュート数はJ3で5位となる41本。最初の頃はなかなかシュートが決まらなかったが最近は確率が上がってきた。パワーとスピードを兼ね備えており、右45度は「インディオ・ゾーン」と呼ばれている。1998年生まれなので見た目に反して24歳とまだまだ若い。
早くも2桁ゴールを達成したMF米澤(鹿児島)は2020年のオフも2021年のオフもJ2のクラブへの個人昇格が考えられたがいずれも鹿児島に残った。クラブへの愛着は強くて「鹿児島をJ2に昇格させたい。」という思いは誰よりも強い。22節を終えた時点では2位なので「自動昇格を目指して目の前の試合に集中している状況」だと思うがこれだけJ3で結果を出ているので本人が希望すれば個人昇格は難なく達成できる。
今シーズンは左サイドハーフで起用されているがMF米澤の良さは「巧みなトラップ」と「左右両足の正確なシュート」の2つになる。C大阪U-23の頃はフォワードとして活躍したが鹿児島に加入してサイドハーフでプレーするようになって幅が広がった。「サイドハーフの位置から点が取れる選手」というのは貴重である。J3通算では162試合で58ゴール。J3での通算得点はFW大石治(藤枝MYFC)に次いで歴代2位となる。
■ この3人以外のアタッカーで要注目は・・・。 この3人以外のアタッカーで要注目はMF藤岡(FC岐阜)、MF菊井悠(松本山雅)、MF近藤高(FC今治)、MF川崎一(讃岐)、MF岩渕弘(いわきFC)、MF鈴木翔(いわきFC)、MF横山暁(藤枝MYFC)、MF石川大(鳥取)など。結果を残している選手 or ポテンシャルの高い選手は今オフも移籍市場で人気を集めるだろう。19試合で9ゴールを挙げているMF藤岡(FC岐阜)は宮崎時代に続いて2年連続でJ3で結果を残している。
そこまで目立った数字は残せていないがポテンシャルを評価されて上のカテゴリーのクラブに羽ばたいていく選手もいる。今オフ、そういう可能性があるのはMF佐藤諒(愛媛FC)、MF村田透(FC岐阜)、MF河辺駿(Y.S.C.C.横浜)、MF菊谷(Y.S.C.C.横浜)、MFデューク・カルロス(長野)、MF島村拓(FC今治)など。スピードやテクニックを生かして局面をガラッと変えることが出来る選手はいつの時代も期待と注目を集める。
フォワードの中で最大の注目はU-19日本代表のFW横山歩になる。高卒2年目で覚醒して19試合で9ゴールを挙げている。モーリス・レベロ・トーナメントで国際試合を経験した後はなかなかゴールを奪えていないが驚異のスピードはJリーグ屈指である。シュートに課題を抱えているが異次元のスピードは絶対的な武器となる。MF小原(愛媛FC)と同様でいきなりJ1のクラブに移籍をしたとしても何らおかしくない。
その他のフォワードではFW有田(鹿児島)、FW大野耀(富山)、FW中川風(FC今治)、FW有馬幸太郎(いわきFC)、FW松本孝(讃岐)、FW有田稜(いわきFC)、FW佐藤亮(北九州)、FW林友哉(Y.S.C.C.横浜)といった結果を残している選手の動向は大いに注目される。今オフは大旋風を巻き起こしているいわきFCの選手が移籍市場で大きな注目を集めると思われるが、当然、J2に昇格できると流出の可能性は少し低くなる。
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