■ J1の第23節J1の第23節。残留争いに巻き込まれているコンサドーレ札幌はホームの札幌厚別公園競技場で名古屋グランパスと対戦した。札幌は5勝8敗9分けで勝ち点「24」、名古屋は6勝8敗7分けで勝ち点「25」。札幌は14位、名古屋は13位に位置する。大混戦になっている残留争いは16位のG大阪が勝ち点「21」、17位の清水が勝ち点「20」、18位の磐田が勝ち点「19」となる。名門クラブがいくつか巻き込まれている。
ホームの札幌は「3-4-2-1」。GK菅野。DF田中駿、宮澤裕、福森晃。MF荒野、深井一、ルーカス・フェルナンデス、菅大輝、駒井、青木亮。FW興梠。注目の新戦力のMFスパチョークがベンチ入り。Jリーグデビューに期待が集まる。ドリブラーのMF金子拓は怪我のため戦線を離脱した。左WBのMF菅大輝が21試合で4ゴールを挙げてチーム内得点王になる。元・日本代表のFW興梠は11試合で1ゴールを挙げている。
アウェイの名古屋は「3-1-4-2」。GKランゲラック。DF中谷進、藤井陽、丸山。MFレオ・シルバ、森下龍、相馬勇、稲垣、仙頭。FWマテウス・カストロ、永井謙。夏の移籍市場で獲得した元・日本代表のFW永井謙がさっそくスタメン出場。2トップの一角で起用された。5年半ぶりの名古屋復帰となる。同じく新加入のMF永木とFWレオナルドもベンチ入り。福岡から加入したボランチのMF重廣はベンチ外となった。
■ 残留争いに巻き込まれているチーム同士残留争いに巻き込まれているチーム同士の直接対決は名古屋ペースで進んでいく。前半1分にはE-1 サッカー選手権で躍動したMF相馬勇が右足で強烈なシュートを放った。劣勢の展開になった札幌だったが前半31分にMF荒野からのパスを受けたボランチのMF深井一が決めて札幌が先制に成功する。MF深井一は今シーズン2ゴール目。先制した後は札幌もチャンスを作るようになった。前半は1対0で折り返した。
1点を追う名古屋は後半開始からMF仙頭を下げてMF内田宅を投入。すると後半22分にFW永井謙のパスを受けたMFレオ・シルバが巧みなコントロールから右足で決めて1対1の同点に追いついた。MFレオ・シルバは移籍後初ゴールとなった。さらに後半22分にも裏のスペースに走ったMF内田宅の折り返しをFWマテウス・カストロが決めて2対1と逆転に成功する。FWマテウス・カストロは今シーズン6ゴール目となった。
逆転された札幌だったが後半47分に左サイドのCKを獲得するとMF荒野がシュート。ゴール前にいた古巣対決のMF青木亮が押し込んで土壇場で2対2の同点に追いついた。MF青木亮は今シーズン3ゴール目となった。何とか追いついて勝ち点「1」を獲得した札幌は勝ち点「25」、追いつかれた名古屋は勝ち点「26」となった。22節を終えた時点で最下位だった磐田が勝利して勝ち点「22」。下位はさらに混戦になった。
■ 持ち味である攻撃が機能せず・・・。どちらも残留争いに巻き込まれているが痛み分けのドローに終わった。双方とも勝てるチャンスはあったので悔やまれる結果と言えるが前半31分に先制ゴールを奪いながら連続失点した札幌は交代選手が機能せず。後半7分のFW興梠→FWミラン・トゥチッチの交代は怪我による交代だったがFWミラン・トゥチッチは良さを出せず。後半19分に投入されたFW中島大やDF中村桐もあまり良さを出せなかった。
注目のMFスパチョークのデビューはお預けとなった。後半36分に逆転ゴールを許したが交代枠はあと2つ残っていた。投入されても何ら不思議はない状況だったが声がかかることはなかった。残留争いのライバルである名古屋に負けていると大変なことになったので最後の最後に追いついて勝ち点「1」を獲得できたのは良かったがシュート数は6本のみ。14本のシュートを放った名古屋が90分を通して優勢だった。
磐田との差が「3」となってさらに切羽詰まった状況になったが攻撃的なサッカーが機能しない。GK菅野が復帰して一時と比べると守備は安定するようになったが持ち味である攻撃が機能しないのはツライ。夏場は直接対決がずっと続いていくが24節は湘南戦(A)、25節は神戸戦(H)、26節が鳥栖戦(H)となる。11月5日(土)に行われる最終節はホームの清水戦になる。当然、最終節までに残留を決めておきたい。
■ 新戦力が活躍するも・・・。勝ち点「2」を失う。「現時点で夏の移籍市場での補強はMFスパチョークのみ」という札幌と比べるとはるかに名古屋は積極的な動きを見せているが2016年以来となる復帰を果たしたFW永井謙はいきなり存在感を発揮した。スピードが持ち味になるが巧みなパスからMFレオ・シルバの同点ゴールをアシストした。今シーズンの名古屋はFWマテウス・カストロにかかる負担が大きいがFW永井謙が入るとその負担が少し分散される。
同じく新戦力のFWレオナルドならびにMF永木もデビューを飾ったがともにまずまずのプレーを見せた。184センチのFWレオナルドは中国リーグからの加入になるがキープ力は高い。大ベテランのMF永木は古巣である湘南では出番に恵まれなかったが経験値を持った選手である。MF重廣も加入して中盤の厚みは一気に増した。終了間際の失点で勝ち点「2」を失う形になったが内容的にはかなり良かったと言える。
残留争いに巻き込まれているチームが沢山あるので名古屋もこれから直接対決が沢山予定されているが24節は浦和(H)、25節は鳥栖(A)、26節は磐田(H)、27節はG大阪(H)、28節は福岡(A)、29節は神戸(A)となる。22節の川崎F戦(H)はコロナの影響で延期になったので久しぶりの試合だったが名古屋戦(A)が延期になった川崎Fはコロナが蔓延する中、23節の浦和戦(A)を戦った。今のルールの見直しは必要だろう。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月18日)
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