■ J1の第21節J1の第21節。4勝9敗7分けで勝ち点「19」のジュビロ磐田はホームのヤマハスタジアムでヴィッセル神戸と対戦した。神戸は4勝11敗5分けで勝ち点「17」。磐田が16位、神戸は17位となる。18位の清水は3勝9敗8分けで勝ち点「17」。J1の残留争いは稀に見る熾烈な争いになっているが16位の磐田は2連敗中、17位の神戸は2連勝中。好対照の2チームの対戦になった。神戸は吉田孝行監督になって息を吹き返した。
ホームの磐田は「4-2-3-1」。GK三浦龍。DF山本義、伊藤槙、リカルド・グラッサ、小川大。MF遠藤、鹿沼、鈴木雄、松本昌、大森晃。FWジャーメイン良。18試合で無得点のFW杉本健はベンチスタート。12試合で5ゴールのFWファビアン・ゴンザレスはコンディション不良で4試合連続でベンチ外。FWジャーメイン良が12節のC大阪戦以来のスタメンとなった。MF大津祐は突発性難聴で戦線を離脱している。
アウェイの神戸は「4-2-3-1」。GK飯倉。DF山川哲、菊池流、小林友、酒井高。MF山口蛍、橋本拳、小田、イニエスタ、汰木。FW武藤嘉。吉田孝行監督になって結果が出ていることもあって基本的なメンバーは同じ。唯一、CBのポジションはDF大崎玲ではなくてDF菊池流が起用された。中2日での戦いになるがMFイニエスタはスタメン出場。切り札的な存在になっているFW大迫はこの日もベンチスタートになった。
■ 後半31分にFW大迫がPKで決勝ゴール!試合の序盤は神戸ペースで進んでいく。FW武藤嘉が持ち前のスピードを生かして積極的に裏に飛び出してチャンスを作った。前半9分と前半12分にFW武藤嘉が抜け出してビッグチャンスを作った。前半15分にはFW武藤嘉のクロスからMF山口蛍のシュートが決まったがオフサイドの判定でゴールは認められず。急造の4バックが機能しない磐田は前半の半ばあたりでシステム変更を実施。本来の3バックに戻した。
3バックに変更した後は磐田がボールを保持する時間が長くなった。神戸はなかなかチャンスを作れなくなった。前半は0対0で終了した。迎えた後半開始から磐田はFWジャーメイン良を下げてMF上原力を投入。FWジャーメイン良は脳震盪による交代なので交代回数にはカウントされなかった。MF大森晃のポジションを中盤から前線に上げたがゴール前の厚みを欠いて磐田もあまりシュートチャンスを作れない。
0対0で迎えた後半29分に中盤でボールを奪った神戸がカウンター。エリア内のFW武藤嘉がDFリカルド・グラッサに倒されて神戸がPKを獲得する。これを途中出場したFW大迫が決めて神戸が先制に成功する。FW大迫は2戦連発。今シーズン3ゴール目となった。直後にも神戸にもPKが献上されたがこれはエリア外のファールだったので取り消しになった。虎の子の1点を守り切って勝利した神戸は3連勝となった。
■ 3連勝の神戸は暫定ながら16位に浮上!神戸は20節の清水戦(H)に続いての裏・天王山だったがアウェイで大きな勝ち点「3」を獲得した。これで監督交代後は3連勝。暫定ながら16位に浮上した。21試合で勝ち点「20」なのでまだまだ勝ち点は不足しているが3試合で勝ち点「9」を獲得したことで「奇跡の逆転残留」への道筋がはっきりと見えてきた。当然、ロティーナ監督との契約を解除したことに関しては賛否両論あったが今のところは吉と出ている。
激しい雨が降る中で行われた直接対決だったがまたしても途中出場したFW大迫が結果を出した。プレッシャーのかかるPKだったがど真ん中に蹴り込んだ。FW大迫は調子が上がらずに苦しんでいた。6月の4連戦では代表から外れてしまったがここに来て一気に調子を上げてきた。「後半の半ばまでMFイニエスタを起用して勝負所でFW大迫を投入する。」という選手起用がここ3試合はものの見事にハマっている。
神戸は勢いに乗っているが吉田孝行監督になってGK飯倉が起用されるようになってチームは落ち着いた。実績のあるベテランが後ろに控えているとチーム全体に安心感が生まれる。次の21節の鹿島戦(A)から夏の移籍市場で獲得したFWステファン・ムゴシャならびにDF飯野を起用することが出来るが3連勝と結果が出ているので逆に新戦力は使いにくくなった。基本的なスタメンは次の試合も変わらないだろう。
■ 自動降格圏となる17位に転落した。敗れた磐田は3連敗。4試合勝ちなしとなった。勝ち点「19」のままで足踏みをしている。3試合連続で無得点に終わったが得点力不足は深刻なレベルである。21試合で22得点/32失点となった。この日はスピードのあるFWジャーメイン良を1トップの位置で起用したがDF菊池流に封じられた。DF大崎玲と比べるとDF菊池流の方がスピードはある。序盤から積極的に裏のスペースに走ったが決定機にはつながらなかった。
FWジャーメイン良が脳震盪の影響でプレー続行不可となったので後半開始からMF大森晃を最前線で起用したが「アタッカーの選手を最前線で起用せざる得ない。」というのが今の磐田の苦しいところである。ベンチにはFW杉本健がいたがここまで無得点。FW杉本健に対する監督やスタッフなどの評価はかなり低いと思われる。MF大森晃のようなタイプの選手が最前線に入ると相手に与える怖さはほぼなくなる。
週明けに伊藤彰監督の退任のリリースが流れても何ら不思議はない状況になった。むしろ、何もアクションが無かった方が不思議と言える状況になっているが「シュート数」、「CKの獲得本数」、「ドリブル数」がともにJ1で18位。「枠内シュート数」も16位なので攻撃の部分はかなり物足りない。縦へのスピードもないので迫力がない。夏の補強でフォワードの獲得に動かないといけないのは言うまでもない話である。
▼ 動画の投稿日 (2022年7月7日)
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