■ J3の第14節J3の第14節。7勝2敗4分けで勝ち点「25」の松本山雅はホームのサンプロ・アルウィンでいわきFCと対戦した。昇格1年目のいわきFCは快進撃を見せており、8勝1敗4分けで勝ち点「28」。2位と昇格圏に位置する。2位のいわきFCと3位の松本山雅の差は「3」のみ。得失点差はいわきFCが「+17」、松本山雅が「+9」なので松本山雅が勝っても2位に浮上するのは相当に難しいが勝ち点「28」で並ぶことが出来る。
ホームの松本山雅は「3-1-4-2」。GKビクトル。DF下川陽、大野佑、常田。MFパウリーニョ、前貴之、外山、安東、菊井悠。FW小松蓮、横山歩。U-19日本代表に選ばれてモーリス・レベロ・トーナメントに出場したFW横山歩がスタメンに復帰。10試合で7ゴールを記録している。代表戦の影響でリーグ戦は3試合を欠場して前節の愛媛FC戦(A)はベンチスタートだった。怪我をしていたMFパウリーニョがスタメンに復帰。
対するアウェイのいわきFCは「4-2-2-2」。GK鹿野。DF嵯峨、遠藤凌、星キョーワァン、日高大。MF宮本英、山下優、岩渕弘、山口大。FW鈴木翔、谷村。13試合で6ゴールを挙げているFW有馬幸太郎はベンチ外。MF山口大がJリーグ初スタメンとなった。MF山口大は大怪我からの完全復活を目指している。6月17日(金)にJ2の新潟から育成型期限付き移籍で加入したDF遠藤凌が移籍後初出場・初スタメンとなった。
■ 逆転勝利した松本山雅注目の上位対決は緊迫感が漂う中での試合になった。いわきFCがボールを保持して松本山雅は快足ストライカーのFW横山歩のスピードを生かしたカウンターでチャンスを作ろうとした。やや優勢に試合を進めたいわきFCは前半39分に右サイドからパスを回してチャンスを作るとMF岩渕弘の横パスを受けた左SBのDF日高大が得意の左足でミドルシュートを突き刺してアウェイのいわきFCが先制に成功する。
1点を追う松本山雅は前半47分にFW横山歩が左サイドからクロスを入れるとFW小松蓮が折り返したボールに反応したMF外山が押し込んで前半のラストプレーで1対1の同点に追いついた。追いついた松本山雅は後半7分に波状攻撃を見せるとMF菊井悠のシュートのこぼれ球を拾ったMF外山がシュートを決めて2対1と逆転に成功する。左WBのMF外山は昇格争いの大一番で2ゴールを挙げる活躍を見せた。
逃げ切りたい松本山雅だったが後半23分にインサイドハーフのMF安東が2枚目のイエローカードを受けて退場。相手のリスタートを遅らせた遅延行為による勿体ないイエローカードだった。残りの30分ほどを10人で戦うことになった松本山雅だったが相手の精度不足にも助けられて何とかリードを保ったままで試合終了。2対1で逆転勝利を飾った松本山雅は順位こそ3位のままで変わらないが上位2チームに肉薄した。
■ 左ウイングバックののMF外山が2ゴール!14節を終えたJ3の上位争いは大混戦になっているが3位の松本山雅が2位のいわきFCを下したことでさらに上位争いは混戦になった。出遅れていたFC岐阜や愛媛FCなどもここ最近は好調。上位争いに絡んできたので面白い展開になっている。先制ゴールを許した松本山雅だったが前半のラストプレーで1対1の同点に追いつけたのは大きかった。逆にいわきFCにとってはダメージの大きい失点になった。
天王山で2ゴールを挙げたMF外山が分かりやすいヒーローになったが主に左WBで起用されている中、11試合で5ゴールを挙げている。もともとはサイドアタッカー系の選手なので攻撃的な資質に恵まれた選手と言えるが2ゴールともいい位置にいた。特に1点目はラストプレーだったこともあって(左サイドではなくて)ゴール前に位置した。味方からの折り返しのボールを狙っていたが「ポジショニングの勝利」と言える。
松本山雅にとって勿体なかったのは後半23分のMF安東のレッドカードになる。何とかリードを守って勝ち点「3」を獲得できたが数的不利になった後は攻め込まれる展開になった。ファール自体もやや余計だったがリスタートしたボールに反応して軌道を変えていることを考えると「妥当なレッドカード(=2枚目のイエローカード)だった。」と言える。次節は出場停止になるが守備の部分での貢献度が高いので痛手である。
■ 今シーズン2敗目となったいわきFCいわきFCは今シーズン2敗目となった。JFLから昇格したチームが14節を終えた時点でわずか2敗なので「よく頑張っている。」と言えるがここ2試合は0勝1敗1分け。踏ん張りどころを迎えている。先のとおり、前半のラストプレーで追いつかれたのが痛かった。気を抜いたわけではないが意外性のあるクロスが入ってきたので中の選手が対応しきれなかった。最後はMF外山がゴール前でフリーになっていた。
得点力の高いチームなので「逆転された後にどうやって挽回するのか?」は興味深かったがなかなかチャンスを作れなかった。クロスの精度が低くてゴールキックになるシーンやGKビクトルに簡単にキャッチされるシーンが多かった。どちらかというと「質よりも量」で勝負するチームになるがクロスやシュートの精度は高めたい。クロス数はJ3で最多となるがクロスからの得点は「6」。クロスからの得点は増やしたい。
次節は宮崎戦(H)、その次はFC岐阜戦(A)になる。調子を上げてきたFC岐阜との試合は熱戦になることが期待されるがDF日高大の先制ゴールは鮮やかだった。右サイドを起点にパスをつないで逆サイドに展開したが左SBのDF日高大が中に入ってきてミドルシュートを放った。グラウンダーのシュートがネットに吸い込まれたが突出したスピードを持つDF日高大は「J3の中ではトップクラスの左SB」と言える。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月27日)
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