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【大宮×千葉】 10試合目でついに初勝利。エースのFW河田篤秀が2ゴールの活躍！ | | |　

■　J2の第10節

J2の第10節。開幕から9試合勝ちなしで最下位の大宮アルディージャはホームのNACK5スタジアムでジェフ千葉と対戦した。大宮は0勝6敗3分けで勝ち点「3」のみ。20位の水戸との差も「5」と広がってきた。千葉は3勝3敗3分けで10位。9節は首位の横浜FCと対戦したが後半50分にDF新井一が劇的な同点ゴールを決めて1対1のドローに持ち込んだ。自動昇格圏となる2位の東京Vと10位の千葉の差は「6」となる。

ホームの大宮は「4-1-2-3」。GK南。DF茂木力、田代真、西村慧、小野雅。MF大橋尚、大山啓、矢島慎。FW高田、河田、柴山。10番のFW河田は開幕3試合で3ゴールを挙げたが4節以降は5試合ノーゴールとなる。左ウイングのFW柴山はJ2最多の4アシストを記録している。大宮は8得点を奪っているがFW河田が3ゴール、MF矢島慎が2ゴール、DF新里亮とDF茂木力とDF小野雅がそれぞれ1ゴールを挙げている。

対するアウェイの千葉は「3-4-2-1」。GK新井章。DF新井一、チャン・ミンギュ、鈴木大。MF熊谷アンドリュー、田口、福満、秋山陽、高木俊、見木友。FWチアゴ・デ・レオンソ。開幕直後の3月3日(木)に完全移籍での加入が発表された新戦力のFWチアゴ・デ・レオンソはJリーグ初スタメンとなった。9節の横浜FC戦(H)で途中出場してJリーグデビューを飾った。2021年は中国の広州城足球倶楽部でプレーした。

■　10試合目にしてようやくの初勝利！

試合は前半9分に大宮が先制に成功する。GK南のロングキックのこぼれ球を千葉のDF鈴木大が拾ってボールを保持したがボールコントロールのミスからFW河田にボールを奪われるとFW河田が左足でミドルシュートを決めて先制に成功する。FW河田は3節の熊本戦(H)以来なので久しぶりのゴールとなった。1点を追う千葉は前半43分にMF田口のFKからチャンスを作ったが仕留められず。前半は1対0で終了した。

迎えた後半開始から千葉はMF福満とMF秋山陽を下げてMF米倉とMF末吉塁を投入。左右のWBをともに入れ替えた。後半も千葉がボールを保持する展開になったが攻めきれず。逆に後半23分に中盤でボールを奪った大宮がカウンター。ドリブルで持ち運んだFW河田が相手をかわしてから左足で決めて大きな追加点を奪った。FW河田は2ゴール目。2節の新潟戦(H)に続く2ゴールの活躍で早くも5ゴールとなった。

2点を追う展開になった千葉はFWサウダーニャやFW櫻川ソロモンなどを投入。後半42分にCKからDF新井一がヘディングシュートを決めて1点差に迫った。DF新井一は2試合連続ゴールとなった。後半のアディショナルタイムの表示は「6」。大宮にとっては長いアディショナルタイムだったがGK南の奮闘もあって何とか守り切った。2対1で勝利した大宮は10試合目にしてようやくの今シーズン初勝利を挙げた。

■　ヒーローになったのはFW河田

大宮は4月12日(火)に浦和やFC東京で監督を務めた経験のある原博美氏をフットボール本部長として招聘したことを発表した。現役時代は三菱重工で活躍した原博美氏は浦和のイメージが強いので大宮行きというのは驚きだったがポジティブで、かつ、大きなニュースが流れるとクラブを取り巻く空気は少し良くなる。フットボール本部長になって最初の試合だったがほっとしているだろう。大きな勝ち点「3」を獲得した。

ヒーローになったのはFW河田だった。大宮はもっとボールを保持して攻め込みたいと考えていると思うがこういう状況になると難しい。ボールを保持して攻め込む時間帯はほとんどなし。FW高田やFW柴山がサイドからドリブルで仕掛けるシーンも全くなかったが前線ならびに中盤でのいい守備からボールを奪ってFW河田が2つのゴールを奪った。ともに左足のシュートだったが利き足ではない左足も正確だった。

これでチーム内の空気はガラッと変わると思うがひとまず霜田監督の去就に関する話題もなくなるだろう。クラブを取り巻く空気は落ち着くと思うがこれだけ勝てていない状況にもかかわらず、ゴール裏のところには(批判的な内容の横断幕ではなくて)ポジティブな内容の横断幕を掲げたサポーターも立派だった。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間のスタジアムはタイトルを獲得したかのような盛り上がりだった。

■　FWチアゴ・デ・レオンソはJリーグ初スタメン

相手が未勝利となると対戦相手にも変なプレッシャーがかかる。千葉は試合前の時点で3勝3敗3分けだったので上に行けるのか？下に巻き込まれるのか？を左右する大事な試合だったがミスから失点したのは悔やまれる。最初の局面でDF鈴木大の周りに大宮の選手がいたわけではなかったことを考えると慌てる必要は全くなかった。大宮だけでなく千葉も得点力は低いチームなので先制ゴールの意味は大きい。

先制された後、ずっとボールを保持する展開になったがなかなか崩せなかった。ビッグチャンスと言えるのは前半終了間際のFKの場面くらい。セットプレーはチャンスになったが流れの中で崩す場面はほとんどなかった。Jリーグ初スタメンとなったFWチアゴ・デ・レオンソに注目が集まったが見せ場はほとんどなかった。前半43分のFKの場面で最後にシュートを放ったが余裕がなかったのでクリーンヒットはしなかった。

千葉は10試合で8得点/9失点となる。失点の少なさは評価できるが、やはり、得点が少なすぎる。シュート数は9位なのでまずまずと言えるが枠内シュート数は18位、枠内シュート率は22.0％なので非常に悪い数字になる。仕留めることが出来る選手を必要としているのでFWチアゴ・デ・レオンソにかかる期待は大きいがどのくらいの活躍ができるか？周りの味方も上手く使えそうな選手なので期待はできるが・・・。

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