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【大宮アルディージャ】開幕7試合勝ちなし。ボランチ系の選手が多すぎる・・・。 | | |　

■　降格して早くも5年目

J2はちょうど1/6となる7節が終了したが降格して早くも5年目となる大宮アルディージャは開幕から7試合勝ちなし。唯一の未勝利チームとなった。負け→分け→負け→分け→負け→分け→負けなので連敗はないが直近の7節も町田に0対3で大敗した。前半のみで3ゴールを喫するなどアウェイで不甲斐ない試合になった。7試合で7得点を奪っているのでそれなりに点は取れているが7試合で14失点というのは多すぎる。

J2は3連戦の真っ只中(6節・7節・8節)なので次の8節もすぐにやって来る。8節はアウェイの山口戦になるが霜田監督にとっては古巣となる。前評判はあまり高くなかったもののまずまずのスタートを切った山口にも敗れるようだと開幕8試合勝ちなしとなるが7節の町田戦(A)の翌日の3月31日(木)のうちに監督交代が発表されても何ら不思議はない状況になっている。当面の間は霜田監督の去就が大いに注目される。

攻撃に関するスタッツは軒並みJ2で下位レベルになる。「シュート数」は21位、「枠内シュート数」は20位、「ドリブル数」は18位、「クロス数」は21位、「パス数」は14位、「30mライン進入回数」は20位、「ペナルティエリア進入回数」は19位となる。低迷すると高確率で「決定力不足」と言われるが今シーズンの大宮に関しては「少ないチャンスを生かしてそれなりにゴールは奪っている。」と言える。

■　チャンスの回数が少ないことが問題

これだけチャンスを作れない中、7試合で7得点というのはまずまずである。決定力に関しては「むしろ優れている部類」と言える。チャンスの回数が少ない方が問題である。FW河田は3ゴール、MF矢島慎は2ゴールを奪っているがキーパー陣を中心に怪我人が多く出ているのは気の毒に感じる。試合中に2人のキーパーが怪我をしてCBのDF栗本がゴールマウスを守った6節の岡山戦(H)は今シーズンを象徴している。

この試合は1対0とリードを奪って後半のアディショナルタイムに突入した。あのまま逃げ切ることが出来ていたら流れは大きく変わったと思うが後半50分にMFステファン・ムークに同点ゴールを奪われた。流れが良くない中、きっかけになりそうな試合で逃げ切りに失敗したのは痛恨だった。岡山戦で負傷交代したGK上田智は右膝膝蓋腱断裂で全治6～8ヶ月。悪いニュースばかりが入ってくる状況になっている。

MF泉澤、MF矢島慎、DF新里亮、DF茂木力、MF三幸、MF武田英、MF大橋尚を獲得するなどオフの補強はまずまずだったが攻撃の中心になることがMF泉澤がプレーできずにいるのは残念に感じる。昨秋に大怪我をしたので開幕に間に合う可能性はもともとほぼゼロだったが今年の1月19日に、検査をした結果、左足踵骨疲労骨折と診断されて新たに全治3カ月と診断された。MF泉澤の復帰はまだ少し先になりそうだ。

■　「ボランチ系の選手が多すぎる。」

補強に関しては「ボランチ系の選手が多すぎるのでは？」という声は当時からあったがMF小島幹、MF小野雅、MF三門、MF菊地俊、MF大山啓が残留してMF矢島慎、MF武田英、MF大橋尚、MF三幸をオフに獲得したらダブついてしまう。MF小野雅を左SBにコンバートしてMF矢島慎は右ウイングでも起用されているがボランチ系の選手が多くなるとパスはつながりやすくなるがスピード感や推進力は落ちてしまう。

「なぜ、ボランチ系の選手をたくさん保有しているのか？」については

　・移籍すると思っていた選手が予期せぬ形で残留した。
　・声をかけた選手との交渉が想定以上にうまくいってしまった。

という2点がその理由として考えられる。ストーブリーグは短いのでいろいろなことを想定しながら同時進行で交渉を進めないといけないが移籍市場は相当に流動的である。「○○とは残留交渉をしているが○○が抜けることを見越して××の獲得に動く。」という風なムーブは普通に行われる。状況を考えるとMF小島幹、MF小野雅、MF三門が3人とも残留したのは大宮のフロントにとっては想定外だったのでは？と思われる。

極めてバランスの悪いメンバー構成になったが「主力の引き留めに成功して、かつ、狙っていた選手を獲得できた。」というポジティブな要素が2つ重なった場合でも結果としてあまり宜しくない方向に向かってしまうことがあるというのは移籍市場の面白いところであり、難しいところである。2022年のJリーグの第1登録期間(ウインドー)は4月1日(金)まで。残りは少なくなったが大宮はどんな動きを見せるだろうか？

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