サッカーコラム J3 Plus+　

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【J3限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら面白い。」と思う若手プレーヤー・20人 (前編) | | |　

1人目： MF ターレス (ロアッソ熊本)　2001年6月29日　175センチ/75キロ

→　売り出し中の高卒ルーキー。ブラジル出身で留学生として来日して秀岳館高でプレーした。DFレオ・ケンタとともに熊本に加入したが8節でデビュー。9節で初スタメンを果たした。その後は1試合を除いて全てスタメンでプレーしており、10試合で2ゴールを挙げている。強靭なフィジカルを生かしたダイナミックなプレーがウリとなる。インサイドハーフで起用されているが運動量も多くてハイスペックなダイナモである。プロ入りが決まったときは「日本人になってサッカーをしたい。」と日本国籍取得の希望を表明した。

2人目： DF 吉村弦 (長野パルセイロ)　1996年5月21日　173センチ/68キロ

→　G大阪ユース出身。MF井手口と同期になる。同志社大出身で2019年に長野に加入すると右SBとして着実に成長している。推進力があって右足のクロスを武器に多くのチャンスを演出している。DF藤山やDF川田拳とポジション争いを繰り広げてきたがDF藤山は夏にJ2の秋田に完全移籍した。スタメンは6回、途中出場が12回なので定位置確保とはいかないが18試合で2ゴール2アシスト。「クロスCBP/90分」がJ3で1位となる。最近はスタメンで起用される機会が増えている。「J3屈指の潜在能力を持つ右SB」と言える。

3人目： DF 安藤智哉 (FC今治)　1999年1月10日　190センチ/84キロ
　
→　恵まれた体格が武器となるCB兼フォワード。大学時代に年代別代表に召集された経験を持っている。絶対的な高さを持っており、空中戦の強さはJ3の中でもトップクラスと言える。16節はCBでスタメン出場して17節はフォワードとしてスタメン出場を果たすなどプロの世界では「CBとCFの二刀流」にチャレンジしている。ちなみに今シーズンのJ3で出場機会を得た190センチ以上の選手はDF安藤智を含めても5人のみとなる。CBとしてもフォワードとしても経験値は不足しているが大きな可能性を秘めた選手と言える。

4人目： GK 矢田貝壮貴 (長野パルセイロ)　1998年6月11日　184センチ/80キロ
　
→　京都橘高出身。MF岩崎(鳥栖)は同級生になる。大阪体育大を経て2021年に長野に加入すると開幕スタメンをゲット。10節までスタメン出場が続いた。9試合でわずか8失点。いいプレーを続けていたが8試合勝ちなしだったこともあって11節以降はベテランのGK田中謙が起用されている。ポジションを失ったが大卒1年目とは思えないほど安定感があって能力の高いキーパーである。GK佐藤優など今シーズンのJ3はベテランキーパーの頑張りが目立つが「J2でプレーする若手キーパーの中では屈指の有望株」と言える。

5人目： DF 菅田真啓 (ロアッソ熊本)　1997年6月28日　183センチ/76キロ

→　17試合で13失点のみ。熊本は19節を終えた時点でJ3の首位に立っているが「堅守」を支えている選手の1人が大卒2年目のDF菅田になる。国見高から福岡大に進学して2020年にJ3の熊本に加入したが183センチの高さと身体能力を武器に最終ラインで存在感を発揮している。ここ最近は「3バックの中央」で起用されているが安定したプレーを見せている。1つ上で同じCBのDF小笠原やDF酒井崇と切磋琢磨している最中になるが「ポテンシャルは3人のCBの中ではDF菅田が一番上」と言える。奈良県の出身になる。

6人目： DF 喜岡佳太 (長野パルセイロ)　1997年10月5日　182センチ/78キロ

→　市立船橋高出身。DF椎橋やFW永藤などが同期となる。新潟医療福祉大出身を経由して長野に加入して2年目。182センチなので現代のCBとしては標準的なサイズになるがフィジカルが強くてタフなプレーが魅力となる。プロ1年目の2020年はJ3で16試合に出場。19節が終了した今シーズンはほぼ主力として活躍中。16試合に出場している。2ゴールを挙げるなど得点力の高さも武器となる。昨オフにDF浦上が長野から甲府に移籍して活躍しているが「ポテンシャルならびに将来性はDF浦上よりも上」と考えられる。

7人目： MF 増田隼司 (いわてグルージャ盛岡)　1998年8月13日　171センチ/69キロ

→　快進撃を見せる岩手の中盤の要になっている大卒ルーキー。東海大翔洋高から近畿大に進んで2021年に岩手でJリーガーになったが豊富な運動量を生かして好守に貢献中。サイズには恵まれていないがポジショニングが正確で周りにいる味方を上手く使うことが出来る。判断が正確でパスの精度も高いのでボールが自然と集まってくる。プロ入り時はほぼ無名の存在だったがJ3の舞台で躍動して注目が集まる選手になった。気の利いたプレーが出来る選手なので元・日本代表の秋田監督からも高い評価を得ている。

8人目： DF 堂鼻起暉 (福島ユナイテッド)　1998年12月5日　177センチ/75キロ

→　神戸U-18出身。びわこ成蹊スポーツ大を経由して2021年に福島に加入した。DF藤谷壮(北九州)はユースの1年先輩にあたる。福島もJ3で快進撃を見せているが主力のCBとして活躍中。最近は3バックの中央で起用されている。177センチなので現代のCBとしては小柄な部類に入るがフィジカルが強くて対人能力は相当に高い。背の低さはネックになるがボランチでもプレー可能。右SBやボランチであれば十分なサイズを持っているので「ボランチなどへのコンバート前提で獲得に動くJ2のクラブ」が出てくる可能性はある。

9人目： MF 島村拓弥 (FC今治)　1999年3月6日　170センチ/59キロ

→　京都U-18出身で左利きのアタッカー。スピードがあって技術も高い。2020年はC大阪に期限付き移籍してJ3のC大阪U-23でプレー。30試合で2ゴール2アシストを記録した。C大阪U-23では左SB or 左WBで起用されたが本来のポジションは2列目。個人技でサイドを突破して味方のチャンスを演出することが出来る。左SB or 左WBとしては守備面が不安。自身の良さをより生かせるのは2列目だと考えられる。加入1年目となるFC今治では16試合で1ゴール1アシスト。フォワードやトップ下の位置でも起用されている。

10人目： FW 村田透馬 (FC岐阜)　2000年7月22日　173センチ/64キロ

→　大阪の新興勢力の興国高出身のスピードスター。「古橋2世」と言われる機会が多くなっているがスピードを生かしたプレーでチャンスに絡むことが出来る。大きな期待を受けているがここ最近は伸び悩んでおり、14試合で2ゴール。開幕からしばらくの間は2トップの一角でスタメン起用されたが結果を残せずにサブに降格した。まだ自分の良さを出し切れていないが突出したスピードを持っているのでポテンシャルは高い。早い時期に潜在能力が開花することが期待される。中学年代はG大阪堺ジュニアでプレーした。

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