■ キレとスピードを兼備したドリブル今年のJリーグのサプライズに挙げられるのはFW三笘(川崎F)の活躍だろう。筑波大の頃から五輪代表に招集されてきた選手なので知名度は高かった。「ドリブラーとしては一級品」という評価をすでに大学3年生あたりから得ていたがJ1の舞台でここまでゴールを量産するとは思わなかった。FW長谷川竜也やFW齋藤学もいるので「常時スタメン」ではないがキレとスピードを兼備したドリブルは超・一流と言える。
「ヌルヌル」とも表現されるが華麗なドリブルで相手のSBや相手のCBを抜き去ることが出来る。1999年のワールドユースの準優勝メンバーの1人で元・日本代表のMF本山(鹿島など)の全盛期を彷彿とさせるドリブラーである。課題だったシュート精度が劇的に高まったことでJ1でゴールを量産できるようになった。「Jリーグを代表するアタッカーになった。」と言える。五輪代表でも中心になる可能性が出てきた。
FW三笘が大活躍しているのでチーム内での立場は微妙と言えるがFW齋藤学(川崎F)もJリーグを代表するドリブラーと言える。横浜FMから川崎Fに加入して3年目。過去2年間は怪我に泣かされて本来のプレーができなかったが今シーズンはキレのあるドリブルが復活している。なかなかシュートを決められずに苦労しているがドリブルでたくさんのチャンスを演出しており、依然としてドリブラーとしての能力は高い。
MF坂元(C大阪)は2019年に大卒でJ2の山形に加入したがわずか1年でJ1のC大阪への個人昇格を果たした。J1初挑戦だったが絶対的な主力として活躍しており、試合を重ねるごとに評価が高まっている。最大の武器は何と言っても「切り返し」になる。分かっていても引っかかってしまう必殺の武器である。左足のクロスの精度も高いので左足を警戒せざる得ないが食いつきすぎるとあっさりとかわされてしまう。