サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2025/01/16 　【J1：順位予想】 2025年の順位予想バトルの参加者・募集中 (参加者数：10名)
　2025/01/13 　【J2：順位予想】 2025年の順位予想バトルの参加者・募集中 (参加者数：56名)
　2025/01/14 　【J3：順位予想】 2025年の順位予想バトルの参加者・募集中 (参加者数：10名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【J1】再開直前(?)のクラブ別の展望 (清水エスパルス編/名古屋グランパス編) | | |　

清水エスパルス

→　ルヴァン杯の初戦はアウェイで川崎Fと対戦したが1対5の大敗を喫した。J1の開幕戦はホームでFC東京と対戦したがFWティーラシンのゴールで先制に成功しながら逆転負けを喫した。ここまで2連敗。2試合で計8失点なので順調なスタートを切ることは出来なかったが監督が交代してスタイルが大きく変わっている。進んでいる方向に間違いないはないことを考えると「悲観するような状況ではない。」と言える。

「横浜FMのような攻守両面でアグレッシブなサッカー」を展開しているが新型コロナでの中断ならびに降格がなくなったことは清水にとっては朗報である。期待の新戦力のFWカルリーニョス・ジュニオールが加入したのが2月20日(木)と開幕直前の時期だったことも加味すると「J1の18クラブの中でコロナ騒動が最もプラスの方向に作用しそうなクラブの1つ」に挙げられる。じっくりとチームを作ることが可能になった。

やはり、下位に低迷してもJ2に降格する可能性がゼロになったのは相当に大きい。中断期間中にどこまで完成度を高めることが出来るのか？が注目点になる。鍵を握るのはCB陣だろう。J1の開幕戦のFC東京戦(A)ではDF立田が2つのPKを献上してしまったが「CBの選手にかかる負担が極めて大きいサッカー」である。五輪代表の常連になっているDF立田の成長は清水の躍進には欠かせない要素となる。

新戦力のDFヴァウドはここまではまずまずである。183センチなので標準的なサイズになるが能力が高いのは明らかである。新・守護神のGKネト・ヴォルピは2試合で計8失点を喫しているが同様にキーパーとしての能力は高い。特に目立つのはフィード力である。正確無比なパントキックは今シーズンの清水の大きな武器になるだろう。当然のことながらセービングの技術も高い。ハイスペックな選手を獲得できた。

攻撃陣は開幕戦からFWティーラシンにゴールが生まれたのは良かった。MF後藤優、FW金子翔、FW西澤などが2列目で起用されているがFWカルリーニョス・ジュニオールがどう絡んでくるのか？も注目点になる。スピードがあってシュート技術の高い選手なので得点源になることが期待される。20歳のボランチのMF西村恭が定位置を確保しつつあるがFW川本梨やFW平墳やMF滝など若手の台頭も期待される。

名古屋グランパス

→　賛否両論ある中でフィッカデンティ監督の続投を決断した名古屋だったがルヴァン杯の初戦はホームで鹿島に勝利した。J1の開幕戦はアウェイで仙台と対戦したが先制された後にMF阿部浩がゴールを決めて1対1のドロー。2試合で1勝1分けなのでまずまずのスタートを切ったと言える。川崎Fから加入したMF阿部浩がトップ下で起用されているがMFマテウスとMF相馬勇の両サイドはJ1屈指の突破力がある。

まずまずの滑り出しなので新型コロナでの中断は残念に感じていると思うがFWジョー、MF長谷川アーリアジャスール、DF太田宏の3人が怪我で離脱している。MF長谷川アーリアジャスールは全治6か月、DF太田宏は全治3か月と診断されている。どちらも長期離脱中なのでリーグ戦が中断している点は両選手にとっては幸いである。焦る気持ちはあるとは思うがじっくりと怪我を治すことが可能になった。

気になるのはFWジョーになる。詳細ははっきりしないが「負傷は深刻か！？」という報道もある。FW山崎凌も出遅れていたのでここまでの2試合はFW前田直を1トップの位置で起用する苦肉の策を取ったが3月26日(木)にFW金崎(鳥栖)の獲得が発表された。鳥栖では思うような活躍は出来なかったが鹿島時代はコンスタントに結果を残している選手である。久しぶりの復帰になるがサポーターには歓迎されている。

「FWジョーがいつ頃戻ってくるのか？」は分からないがFW金崎が加入したことでフォワードの層は厚くなった。FW前田直の1トップは決して悪くなかったが選択肢は多い方がいい。新型コロナの影響でどのクラブも今シーズンの収入は大きくダウンすると思うが「このタイミングで(高額年俸であることが予想される)FW金崎を獲得した。」ということは「名古屋の財政面を心配する必要は全くない。」と言える。

各ポジションにJ1ではトップクラスの選手を揃えているのでうまくかみ合ったら上位進出も十分に可能な戦力と言えるがフィッカデンティ監督がキーパーソンと言える。昨シーズンは何とかJ1残留を果たしたが8試合で1勝のみだった。監督に対して懐疑的な見方をする人は多いので再開後のリーグ戦で苦戦するようだと「監督交代論」も浮上するだろう。降格の可能性はなくなったがビッグクラブなので結果は求められる。