アビスパ福岡 ・・・ S-
→ 2019年は16位と低迷した。最悪のシーズンになったが前・水戸の長谷部監督の招聘に成功したことで悪い雰囲気は一掃された。MF松田力(→甲府)、FWヤン・ドンヒョン(→未定)、MF加藤大(→長崎)、MF石原広(→湘南)などは抜けてしまったが即戦力クラスの選手あるいは若手の有望株をたくさん獲得して大幅な戦力アップに成功した。現時点では「J2の22クラブの中で最もオフの補強に成功したクラブ」と言える。
加入が決まったのはFWフアンマ(大宮)、DFサロモンソン(広島)、DFカルロス・グティエレス(ヌマンシア)、MF福満(水戸)、MF前寛之(水戸)、DF上島(柏)など。能力の高い選手を多数獲得している。FWフアンマがフォワードの軸になるだろう。そして、192センチのDFカルロス・グティエレスが守備の要になるだろう。「他クラブに移籍するのでは?」という噂も流れたGKセランテスの引き止めに成功したのも大きい。
攻撃の中心になれる選手を必要としていたのでFWフアンマ・デルガドを獲得できたのは大きい。大柄でありながら動ける選手なので長谷部監督のサッカーにもマッチするだろう。水戸からはMF前寛之とMF福満とGK村上の3人が加入することになったが長谷部監督のやり方を良く知っている選手を獲得できたのでチーム作りはスムーズに進むだろう。J1のクラブへ個人昇格が予想されたMF前寛之の獲得は驚きだった。
各ポジションにJ2では上位クラスの選手を揃えている。J2屈指のタレント軍団になったが1.5列目と2列目はやや手薄である。MF石津は長期離脱中。順調に回復したとしても復帰時期は3月中旬あたりになる。MF福満は計算できるがMF木戸やFW遠野やMF増山のうちの誰かが覚醒しないとやり繰りで苦労するだろう。アタッカー系の選手がやや不足しているがマイナス要素はそのくらい。J2制覇も十分に可能である。
ギラヴァンツ北九州 ・・・ B+
→ 2019年のJ3を制覇して2016年以来となるJ2復帰を果たした北九州は充実したオフになっている。一旦はレンタル終了が発表されたFW町野との再契約にも成功。MF藤原奏やDF河野貴など生え抜きの有望株の引き止めにも成功して、期限付き移籍だったMF高橋大やMF國分伸のレンタル延長にも成功した。元・日本代表のMF本山などは契約満了になったが「主力はほぼ全員が残留する見込み」となった。
30試合で8ゴールを挙げたFW町野を完全移籍で獲得できたのは大きい。夏に加入して14試合で7ゴールと活躍したMF高橋大の引き止めに成功したのも大きい。MF高橋大はJ3で目立った活躍を見せた。「レンタルバックが濃厚」と思われていたがまさかの残留となった。J3屈指のチャンスメーカーだったMF國分伸も「退団する可能性あり。」と思われていたが残留決定。ポジティブなニュースの多いオフになっている。
加入が決まったのはFW鈴木国(鳥取)、MF斧澤(C大阪)、DF永田拓(東京V)、GK永井堅(徳島)など。派手さはないが悪くはない。FW鈴木国は186センチの長身でありながら走力がある。タイプ的にはFW町野と似ているのでいい競争相手になるだろう。C大阪U-23の主力だったMF斧澤は完全移籍になる。2019年はJ3で33試合で5ゴール7アシストと活躍した。運動量が豊富なので左右のSBで起用される可能性もある。
長きに渡って富山の正キーパーを務めたGK永井堅もレギュラー候補に挙げられる。GK高橋拓からポジションを奪っても不思議はない。DF永田拓も計算のできる左SBになる。新戦力の中にビッグネームはいないが必要とされるキャラクターの選手を的確に補強してきた。新卒の選手ではFW佐藤亮(明治大)に注目が集まる。左利きのストライカーでタレント軍団の明治大の顔だった。イケメンとしても知られている。
V・ファーレン長崎 ・・・ B+
→ 手倉森監督になって2年目となる長崎も充実したオフになった。天皇杯でベスト4まで勝ち上がったのでオフに突入する機会が他のJ2のクラブと比べると1か月ほど遅くなったがそのハンディを感じさせない補強が出来ている。期限付き移籍だったFWイバルボを完全移籍で獲得してMFカイオ・セザールはレンタル延長。DFフレイレ(湘南)とMFルアン(アトレチコ・ミネイロ)の獲得に成功したので外国人が強力である。
MFルアンはチャンスメーカー系の選手である。テクニックとアイディアを持っているので攻撃の中心候補になる。ゴールを量産したFW呉屋(→柏)の抜けた穴を誰が埋めるのか?が注目点になるがFWイバルボがいいコンディションを維持して常時スタメンでプレーできるようだと攻撃は強力になる。ゴールを量産するタイプのフォワードではないが周りを使うのが上手な選手なので周りの選手の得点数は伸びるだろう。
得点源になることが期待されるのは新加入のFW富樫(町田)になる。昨オフに大きな期待を受けて町田に加入したが30試合で5ゴールと精彩を欠いた。評価を下げてしまったが走力があってパワーもある。最低でも2桁ゴールは記録したい。中盤はMF島田譲(→新潟)やMF黒木聖(→未定)が抜けるが運動量の豊富なMF加藤大(福岡)の獲得に成功した。Jリーグでトップクラスの運動量を誇る選手なので大きな期待が集まる。
最終ラインはDF二見(清水)の獲得に成功したが「清水でレギュラーのCBとして起用されていた選手」の獲得なのでサプライズだった。DF香川勇(→大分)が流出したのでそのまま左SBで起用されると思うがSBとしてはサイズがあってロングスローは絶対的な武器になる。出場機会に恵まれなかったDF大本(→新潟)やMF翁長(→大宮)は抜けてしまったが各ポジションに実力者を補強。バランスのいい補強が出来た。
FC琉球 ・・・ E+
→ 樋口監督の続投が決定。J2で2年目のシーズンを迎えるが昨オフや昨夏に続いて苦しい流れになっている。38試合で14ゴールと大ブレイクしたMF上門(→岡山)が流出となった。昨夏にFW鈴木孝(→C大阪)が抜けた後、攻撃の中心として活躍した若手のスター候補が流出してしまった。地元の沖縄県出身ということもあって大きな期待を集めていたが規模の大きいクラブにまたしても主力を引き抜かれる形になった。
さらには昨秋に加入して10試合で2ゴール。1トップの位置で起用されて数字以上の働きを見せた期限付き移籍のFW山田寛(→C大阪)の引き止めにも成功しなかった。FW鈴木孝が流出した後、FW山田寛が加入するまでCFを固定できずに苦しんだがFW山田寛が抜けたことで「CF系の選手」はほぼいない状態である。補強に動いている最中だと思われるが「攻撃の中心になれる選手」が見当たらない状態になっている。
他にはDF徳元(→岡山)も流出となった。こちらも沖縄県出身だったのでショックは大きい。ただ、DF沼田(金沢)を獲得できたのである程度は穴は埋まるだろう。金沢で主力を張っていたDF沼田を獲得できたのは今オフの動きの中で数少ないポジティブな要素と言える。秋以降は固定しきれなかった右SBは補強ポイントだったが23試合に出場したDF西岡大志(→愛媛FC)が移籍。右SBの層はさらに薄くなってしまった。
流出の目立つオフになったが加入が決まったのはMF阿部拓(仙台)、MF茂木駿(水戸)、DF沼田(金沢)、DF鈴木大(徳島)、GK田口(新潟)、DF李栄直(東京V)など。主力としてバリバリ活躍しそうな選手は左SBのDF沼田くらいである。かなり小粒な補強になっている。「戦力はかなり落ちている。」と言えるがまだ移籍市場は開いている。最低でも「CF」と「攻撃の中心になれるアタッカー」と「右SB」を獲得したい。
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