サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (ザスパクサツ群馬・大宮アルディージャ・ジェフ千葉) (2019年-2020年) | | |　

ザスパクサツ群馬　・・・　A+

→　2017年以来のJ2復帰を果たした群馬は布監督が退任してクラブのレジェンドである奥野監督の復帰が決定した。2012年と2013年は山形を指揮しているがいずれも10位だった。J1昇格を達成することは出来なかったが就任2年目の2013年は42試合で74得点/61失点。この時の山形は「得点も多くて失点も多い。」というチームだった。布監督は手堅いチームを作ったがスタイルが大きく変わる可能性がある。

選手の入れ替えは激しい。J2昇格に大きく貢献したGK吉田舜(→大分)とFW高澤(→大分)とDF吉田将(→松本山雅)は流出となった。3人とも大卒1年目から主力として活躍。J3でベストイレブン級の活躍を見せた期待の若手だったので「痛い流出」となったがFW大前(大宮)を筆頭に実績のある選手をたくさん獲得できている。ネームバリューのある選手をたくさん獲得しているのでJ2で台風の目になる可能性がある。

注目が集まるのはFW大前になる。2019年は不振だったが2018年はJ2で41試合に出場して24ゴールを記録。J2の得点王に輝いた選手である。17ゴールを挙げたFW高澤の穴を埋めることが期待される。若いころから清水で活躍しているのでベテランの印象もあるがまだ30歳になったばかりである。老け込むような年齢ではない。J3で15ゴールと躍動したFW進昂平(Y.S.C.C.横浜)の獲得に成功したのも高評価できる。

中盤の顔ぶれも大きく変わるだろう。MF岩上(松本山雅)とMF宮阪(松本山雅)はどちらもプレイスキッカーとしては超・優秀な選手である。MF岩上のロングスローは群馬の名物になるだろう。J3屈指のドリブラーであるMF白石(富山)を獲得できたのも大きい。不安視されるのはキーパーと右SBになる。前者はGK松原(湘南)とGK清水慶(大宮)、後者はDF小島雅(金沢)とDF平尾(町田)がポジション争いの中心になるだろう。

　→　2019/12/10 　【J3】 2019年の年間ベストイレブンを選出してみた。 (サッカーコラム J3 Plus+選定)

大宮アルディージャ　・・・　B+

→　またしてもプレーオフの1回戦で敗れて「J1復帰」を逃した大宮は長身フォワードのFWネルミン・ハスキッチ(ラドニチュキ)に大きな期待が集まる。FWフアンマ・デルガド(→福岡)が抜けて、FWシモヴィッチ(→未定)とFW大前(→群馬)も抜けたので、「FWネルミン・ハスキッチがどこまでやれるか？」に大宮の成績は大きく左右されるだろう。ゴール前で仕事の出来る選手なので20ゴールを記録しても不思議はない。

DF菊地将(→山口)が抜けて、DF櫛引(→広島)も抜けたCBはDFアレクサンダル・パンティッチ(ディナモ・キエフ)の加入が有力視されているが正式なアナウンスはされていない。184センチなので飛び抜けて大きい選手ではないが身体的な能力が高くて空中戦に強い。最終ラインの要になる可能性は高い。CBの枚数がやや不足しているので加入が決まった187センチのDF西村慧(専修大)には即戦力の期待がかかる。

攻撃的なポジションはMF茨田(→湘南)が流出したが期限付き移籍先で大きく成長したMF黒川(水戸)の復帰が確定。スピードスターのMF近藤貴(愛媛FC)の加入も決まったのでMF茨田の穴は問題なく埋まる可能性が高い。フォワードの層も薄くなっているので191センチのFW戸島(横浜FC)にかかる期待も大きい。サイズの割には動ける選手なのでFWネルミン・ハスキッチの負担を減らすことが出来る選手である。

高木サッカーにおいてキーとなるWBは昨夏に加入して20試合で4ゴール7アシストと躍動したMFイッペイ・シノヅカの慰留に成功した。その上で高木監督にとっては長崎時代の教え子になるMF翁長(長崎)の獲得に成功した。MF奥井とMF酒井宣の残留も決まっており、MF近藤貴を右WBで起用することも出来るのでWBの層は本当に厚くなった。MF菊地俊(湘南)の獲得も効果的なのでJ2屈指の陣容になったと言える。

ジェフ千葉　・・・　A-

→　クラブ史上最低となる17位からの巻き返しを図ることになるが元・韓国代表の尹晶煥監督の招聘に成功した。鳥栖とC大阪で実績を残した尹晶煥監督は切り札と言える。今シーズンのJ2には2019年の柏のような「飛び抜けた戦力を持つチーム」が見当たらないことを考えると2009年以来となるJ1復帰に向けてチャンスのシーズンと言える。C大阪のときは初年度から結果を残した尹晶煥監督にかかる期待は大きい。

補強は順調に進んだ。各ポジションにJ2の中では上位クラスの選手を揃えており、MF熊谷アンドリューやFW船山貴やFWクレーベやMF為田やMF堀米勇などは引き抜きにあってもおかしくなかったが大半の主力は早い段階で残留が決定した。期限付き移籍だったMF茶島(→広島)はレンタルバックとなったが主力あるいは準・主力で退団するのはMF茶島とMF佐藤勇(→引退)くらい。主力の流出はほぼゼロと言える。

その上でFW山下敬(山口)、MF田口(磐田)、GK新井章(川崎F)、DFチャン・ミンギュ(漢陽大)の獲得に成功したので戦力は大幅にアップしたと言える。特に注目が集まるのはMF田口になる。フベロ監督になってからは出番が減少して契約満了になったがまだ28歳。争奪戦に発展する可能性もあった中、早い段階で千葉入りが決定した。名古屋がJ2だった2017年は34試合で9ゴール5アシストを記録するなど大活躍している。

FW山下敬にかかる期待も大きい。J2の山口で11ゴールを挙げて一気にブレイクしたが高さがあって走力もあるので尹晶煥監督が好むタイプの大型プレーヤーである。戦術上のキーマンになる可能性もある。マイナス材料を挙げるとCBの補強があまり進んでいない点になる。U-22韓国代表のDFチャン・ミンギュが即戦力として活躍できる可能性はあまり高くない。ゴール前で圧倒的な存在感を発揮できるCBが欲しい。

　2020/01/08 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (モンテディオ山形・水戸ホーリーホック・栃木SC)
　2020/01/08 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (ザスパクサツ群馬・大宮アルディージャ・ジェフ千葉)
　2020/01/09 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (東京ヴェルディ・町田ゼルビア・ヴァンフォーレ甲府)
　2020/01/09 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (松本山雅・アルビレックス新潟・ツエーゲン金沢)
　2020/01/12 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (ジュビロ磐田・京都サンガ・ファジアーノ岡山)
　2020/01/12 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (レノファ山口・徳島ヴォルティス・愛媛FC)
　2020/01/12 　【J2】全22クラブの戦力補強の中間評価 (アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、V・ファーレン長崎、FC琉球)