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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

習う

 年齢を重ねると、人からものを習う立場になることが無くなり、また、それほど年齢を重ねなくても、ある程度経験を積むと全くの初心者を教えるようには教えられなくなります。ここに落とし穴があり心に慢心を生じてしまいます。たとえ「自分はそのように思いあがった気持ちを持ってはいない。」と思っても、経験していること、また見聞していることに対する油断が生じるのです。
 中高年になって居合や柔術・剣術の稽古を始められる方がなかなか上達されないのは、こういうところに原因がある場合も多く、また、ご自身が本当の意味で気づかれませんので難しいのです。「自分は初心者としての態度は心得ている。」と思われても、心得ているのであって本当に初心者としてものを習おうとしているのかというと、そうではない方もおられます。
 一歳とってから自分が全く知らない新たな事を初心者として始めるのには抵抗があるかもしれませんが、自分が全く知らないことを習うのは、自分を素直にして全てを吸収しようとする態度を思い出させてくれます。私自身40歳を過ぎてから、全く知らない藍染めや機織り等々を習いましたが、そのような歳をとってからの初心者としての経験が自分の稽古に役に立っていると感じています。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/01(金) 21:25:02|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

問う

 先日、師匠に質問してなるほどそういう事だったのかと、すっきりしたことがあります。自分でいくら工夫していてもなかなかすっきりしないものが、雲がなくなったかのように青空が広がります。槍合の手数なのですが、そう遣わなければ確かに鎗に対するのは難しいと思っていたことでした。
 聞かなければわからないこともあり、また自分自身も教えたつもりで教えていなかったことも有ります。自分でとことん工夫してわからなければ質問してください。

 師にとわすいかに大事を教へき心をすましねんころにとへ

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/02(土) 22:42:44|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

絶傳

 明治・大正・昭和と多くの流派が絶傳しています。これは文明開化と敗戦、現代武道の台頭だけが原因だけともいえず江戸時代にもなくなってしまった流派があります。江戸時代に無くなってしまった流派は防具着用の稽古を行わなかったり、教えられていたのが地方の狭い地域だけであったりと要因は様々です。
 広島の貫心流は薙刀・柔術を中心に指導する道場が広島市内にいくつかあったようですが原爆によって消滅してしまったようです。また薙刀は京都で指導された吉村セキ先生が免許を授かっておられたものの天道流の指導が中心であったため、だれにも貫心流(司箭流)薙刀の免許は出されませんでした。
 無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の師である尾形郷一先生は徳島藩伝の貫心流の免許皆伝を授かっておられ、全伝(薙刀・剱術・槍術・柔術・その他)を習得しておられましたが、貫心流の指導は断念され、居合と剱術を教えられただけでした。その理由はわかりません。私は大学時代に徳島まで習いに行きたいという気持ちが強くあったものの、流派が違うとはいえ師である梅本三男貫正先生をとびこえて習いに行きたいという事は師に言い出せず、結局その時に言い出す勇気がなかったばかりに絶傳してしまいました。もっとも師にお願いしても尾形先生に断られていたかもしれませんが。
 五年くらい前になるでしょうか。徳島県の剣道連盟の武道史の研究家である坂本先生にお尋ねした時には、戦前までは貫心流も関口流も心形刀流もまた様々な流派も先生がおられたけれど、現在は誰もおられないとお聞きした事があります。父に断片的に習ったという方がおられるが、疑わしいとも・・・。
 
 今は古武道の世界では各流派ごとに「宗家、宗家」とまるで大名家でもあるかのような感覚で、門人はその家臣でもあるかのような感覚で教授が行われていますが、戦前までは流祖代々の家は別として多くは免許皆伝の門人が独立して道場を開きますので、同じ地域内であっても独立した同じ流派の道場がそこかしこにあるのは不思議ではありません。指導を断念された方の中には、「自分が教えなくても」という思いの方もあったかもしれません。また、門人の修行態度を見て自分の修行時代と比べ、「これではとても免許は出せぬ」と考えられた方もおられるかもしれません。
 今後似非流派の数は増えるかもしれませんが、なくなっていく流派もあるのではないかと思っています。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/03(日) 09:32:09|
  2. 武道史

理解

 どのように指導しても、言葉の表面上をとらえ理解したと考える方や、手順を覚えたらそれで良しとする方は指導のしようがありません。
 言葉というのはしょせん言葉であり事物のすべてを表すものでもなく、また同じ日本語を話す者同士であっても単語一つ一つの概念は微妙に異なっているものです。しかし、それがわからず、言葉尻のみをとらえて理解したと思ったり、形の手順を説明されて自分は説明の手順通りにしていると思っている人は言葉の裏、手順の裏にあるものを見る稽古を積まなければなりません。
 大切なのは言葉の裏、手順の裏にあるものであって、それはいくら言葉を尽くしても説明しきれるものではありません。ものの見方の稽古から始めてください。


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  1. 2012/06/04(月) 21:25:11|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

流れ

 体の備えができたならば大切なのは流れです。なかなかすぐに体の自然なありようが身につくことはないのですが、ある程度身についたらそれを流れの中で失わず動けることが重要です。技を掛けようとするばかりにせっかく身につき始めた体の自然のありようを崩してまで技を掛けようとするのは自ら上達の道を断っていることになります。
 業はかからなくて当たり前、自分の体が治まるところに治まり、そのままで流れの中で動けるようになればいつか技がかかるようになると観念し、己を自分自身の心で崩してしまわないようにひたすら稽古を重ねなければなりません。

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  1. 2012/06/05(火) 21:25:10|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

手順の覚え方の間違い

 柔術の初心者の方が自分で手順を覚える一人稽古やイメージトレーニングをするのに、自分の頭に形の分解写真を思い浮かべて稽古すると上達はできません。動きというのは常にとどまらぬものであり、「初めはこう、次にこう、そしてこう。」というように静止するものではないからです。 
 そのような動きは武術では最も忌むものであり、動きが止まり、思考が止まるところは必ず隙になり、そこを斬り捨てられてしまうものなのです。
 これは今までに何度もお話してきたことだと思いますが、それでもその癖が改まらない方は自分の考え方、ものの見方を根本的に変えるところから出なければ上達は始まりません。

 貫汪館HPの無雙神傳英信流の行事のページに5月27日(日)に実施した居合講習会の写真を載せました。ご覧ください。
 また、同じく行事予定の欄に平成25年1月19日(土)に行われる城下町広島の歴史講座十講の内の第八講(森本邦生担当)「広島藩の武術 ~貫心流・難波一甫流・渋川一流を中心として~」の予定を入れました。



 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/06(水) 21:25:22|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

棚下

 英信流奥居合の棚下は上がつかえた場所で刀を使う方法を教えています。終始上が低い場合ですので、通常のように刀を抜いて振りかぶることはできません。
 それで上半身を完全に前傾させ右腿の上に上半身を預けたまま刀を抜き背負った状態にしそのまま斬り込みます。この斬りこみは文字通り相手に斬り込むだけで斬り落とそうとはしていません。したがって刀が上につかえないようにコンパクトに刀を動かしています。刀を振りかぶりたい気持ちが起きると思いますが、決して振りかぶることなく刀を背負った状態からそのまま斬り込みます。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/07(木) 21:25:39|
  2. 居合 業

力を抜く

 居合の稽古にせよ柔術の稽古にせよ人に著っては力を抜いてくださいと指導すると、1か0かという基準で判断してしまい力を抜くと動けないので結局元のように力を入れて繰り返して稽古される方がいます。これでは上達できないどころか、「習い性となって」永遠のそこから脱出できなくなってしまいます。
 力を抜くというのはたとえば現状を10とすれば10分の1ずつ力を抜いていくという事であり、現状から10分の1程度まで力を抜くことができたら、その10分の1をさらに繊細に10分の1までつまり最初の100分の1まで力を抜いていこうとする事です。
 sン最差がなければならないのですが、繊細さは求めねば身につくことがありません。稽古に稽古を重ねて求め続けねば体が感じることはできないのです。そんなまどろっこしいことはできないと思われる方は形によって上達しようとするのは無理だと思います。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/08(金) 21:25:33|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

袴捌き

 無雙神傳英信流抜刀兵法においては袴捌きをたんに袴が足にまとわりつくのを防ぎ動きやすくするためにあると考えると大きな間違いです。英信流においても大森流においても体の動きを高めるための形としての動きは袴捌きにはじまります。
 特に大森流においては初心者にとって袴捌きで上下前後左右の体の規矩が確立できる優れた動きですので、これを疎かにしてしまえば形稽古の半分以上を疎かにした事になります。丁寧に確実に呼吸にのせた袴捌きを心がけなければなりません。
 最近の袴は股立が浅く無雙神傳英信流の袴捌きが難しいので正式な作法とは股立の救い方を少し変えた動きをしなければなりませんが、本来の袴の股立であればお教えしているような作法で可能です。武道を伝統文化と考えられていますが競技用に袴の股立の深さまで変化させてしまっていることに気づく人はどれくらいいおられるのでしょうか。江戸末期の古写真や、博物館で古い袴を確認してください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/09(土) 21:25:24|
  2. 居合 総論

上達しない理由

 渋川一流柔術の稽古の回数は重ねているのに人に比べて上達しないのにはそれなりの理由があります。
 一番大きな理由は指導に素直にしたがっていないことです。力みをなくし力を抜いて稽古しなさいと指導しているにもかかわらず、一番大切なことを無視して動いてしまえば上達するはずもありません。
 次に理合を忘れていることです。履形で前に出る動きは相手の起こりを押さえ、斜め前に出る動きは相手の技が尽きようとしているところを返すという理合を何度も説明しているにもかかわらず、自分に都合の良いように動いてしまえばいくら稽古しようとその形の動きそのものが偽物なのですから上達するはずもありません。
 価値基準が、指導されたことよりも自分自身にあるのですから上達が難しいのです。稽古の度に自分の稽古に臨む姿勢を省みてください。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/10(日) 21:25:56|
  2. 柔術 総論

稽古回数

 江戸時代にも稽古回数を記録にとりそれを励みとしたことがあったようです。広島藩の貫心流の細家でも毎年稽古回数を記録に撮り、稽古回数が多かった者の名を道場に貼り出し励みとさせたようですし、土佐藩においては稽古回数によっては以下のようにきめられていたようです。

 教授館時代の武術教育を弘化2年(1845)第13代藩主・山内豊熈の時にだされた奨励法。

  奨励法

一、壱ケ年中 文百會(會猶回ト謂フカコトシ以下倣之)以上 武百會以上ヲ勉励シ続テ五ケ年ニ至レハ褒詞ノ沙汰ニ及フ
一、以上引続キ五ケ年(十年目)ヲ経レハ賞金ヲ下賜ス
一、以上引続キ五ケ年(十五年目)ヲ経レハ更ニ賞金を下賜ス
一、以上引続キ五ケ年(二十年目)ヲ経レハ直賞ノ沙汰ニ及フ

一、壱ケ年中 文百會以上 武二百會以上 若クハ文二百會以上 武百會以上ヲ勉励シ続テ四ケ年ニ至レハ褒詞ノ沙汰ニ及フ
一、以上引続キ四ケ年(八年目)ヲ経レハ賞金ヲ下賜ス
一、以上引続キ四ケ年(十二年目)ヲ経レハ更ニ賞金ヲ下賜ス
一、以上引続キ四ケ年(十六年目ヲ経レハ直賞ノ沙汰ニ及フ

一、壱ケ年中 文百會以上 武三百會以上 若クハ文二百會以上 武二百會以上ヲ勉励シ続テ三ケ年ニ至レハ褒詞ノ沙汰ニ及フ
一、以上引続キ三ケ年(六年目)ヲ経レハ賞金を下賜ス
一、以上引続キ三ケ年(九年目)ヲ経レハ更ニ賞金ヲ下賜ス
一、以上引続キ三ケ年(十二年目)ヲ経レハ直賞ノ沙汰ニ及フ

一、壱ケ年中 文二百會以上 武三百會以上を勉励シ続テ二ケ年ニ至レハ褒詞ノ沙汰ニ及フ
一、以上引続キ二ケ年(四年目)ヲ経レハ賞金ヲ下賜ス


 澁川一流柔術においても6月以降の稽古回数の記録をとることにしました。稽古の年数ではなく実際に道場で何回稽古しえいるのかがはっきりわかり、自身の稽古回数と、上達の度合いの相関関係を確認していただくためです。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に実施いたします。

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  1. 2012/06/11(月) 21:25:43|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

映像

 以前、京都での5月の奉納演武が自分自身で気に入らなかったと記したと思いますが、その気に入らない映像が私が知らないうちにアップされている事を、この前の講習会の時にお越しになられた方から教えていただきました。映像というのはそのままが残るのでごまかしがききません。4月の広島護国神社で演武したときの映像を名古屋の方に編集していただきDVDをいただきましたが、その時の動きの方があきらかに上であったので残念です。今私がこの世を去ってしまったら世間にはその映像の動きが私のすべてという事になってしまいます。人の動画をアップするなら一言断るのが礼儀と思いますが、どうしようもありません。
 以前、知人が、その人の修行するある流派の先生がDVDを出すというので「映像はごまかしがきかないから。」といって反対されたそうですが、案の定その知人にとっては公開してほしくないレベルのDVDでとなったようです。
 昨日、貫汪館顧問O先生の御門人の居合の映像がアップされていると教えてくれた方があります。ご自身でアップされたのではないかと思いますが、O先生が常々矯正されている悪い癖や、講習会を利用して私が何度もお直ししてる致命的な悪癖がそのまま映像には表れていました。O先生は私の人生の大先輩ですが居合では私の方が師について稽古を始めたのが早いため師亡き後に時に師の教えをお伝えしていますので、そのような悪癖は持っておられません。
 見えない人は別として見て取ることができる人には、一目でその人の弱点がすべて見えてしまいます。故に江戸時代には稽古を秘する道場も多かったのだと思います。映像となれば何度でも繰り返し見ることができます。

 無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は門人の稽古のためにと撮られて門人に分けられたビデオテープを晩年には「あれは見ない方が良い。」と話しておられました。レベルが上がられてから見ると自分の嫌なところばかり目に映ったのだと思います。私が師のその時の映像と晩年の映像を見比べてもはっきりとわかります。ご自身であればなおさらのことでご自分の未熟さをさらしているようなものであったのだと思います。
 貫汪館で稽古される方は心してください。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に実施いたします。

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  1. 2012/06/12(火) 21:25:13|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

追掛斬のコツ

 追掛斬は前に逃げ去る敵を追いかけて斬る方ですが、以前も述べた様に動き初めは軽く上方へ飛び、この位置のエネルギーを前方へと変化させて用います。
 なかなかうまくいかない人は軽く情報に飛んでもそのまま下方に降り着地して後前方へ進もうとしておられます。これでは一のエネルギーを前方へのエネルギーに変える事はできません。
 コツは情報に軽く飛び上がった後空中でやや前方に重心を移動させることにあります。このコツがつかめれば前方に進むことが、ずいぶん楽になっていきます。稽古を重ねてください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 次回の貫汪館居合講習会は7月22日です。

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  1. 2012/06/13(水) 21:25:18|
  2. 居合 業

道場内の稽古だけでは

 強い癖のある方が上達しようと思ったら週に一度の道場内の稽古だけではどうにもなりません。とくに刀を持つことに意識がとられいびつな動きになっている方は、その関係を断ち切らなければなりませんので刀を持たずに動きのみを身につくまで繰り返した方が良いのです。
 そのように稽古してきても刀を手にしたらまた同じように悪い動きになるとは思います。しかし、日常の生活で時間があるときには刀なしでその動きを繰り返して身に着けていれば、やがて刀を手にして動いたときにそのひずみを感じるようになってきます。
 道場だけでしか稽古をしない方は、そのひずみを感じるレベルにも至っていないのですから、指摘をうけては目で確認し、指摘を受けては目で確認するという事の繰り返ししかできず上達の使用もありません。
 上達しようと思ったら、それなりの稽古が必要です。

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  1. 2012/06/14(木) 21:25:54|
  2. 居合 総論

「ゆるむ」と「へたる」

 力みを抜き体を緩めてくように指導するとへたってしまう方がおられます。体の中心がなくなり腑抜けてしまうのです。
 そのような方は力みをなくし体を緩めるという事を、ただぐにゃぐにゃになってしまう事と思い込んでおられるのです。これまで何度もお教えしたように離宮の引力の線は万人に共通して与えられています。緩むのはその引力の線に沿って体の力みをなくしていくのであって、我儘に中心を崩し腑抜けていくことを言うものではありません。そのような状態になってしまう方はいわゆる軍人の姿勢のように体を硬直させていることが芯が通って相手と戦える姿勢であって、緩めてしまったら芯が通らなくなり腑抜けてしまい戦える姿勢ではなくなるという先入観から抜け出せていないのです。
 せっかくあるべき状態をお教えして、そこからごく少しづつ力みをなくし自由に動ける状態となることをお教えしているのに、そこに先入観をさしはさんでへたってしまう事と力みをなくしてしまう事を同一視して考えて動けばそのようにしかなりません。
 1か0かという思いは完全に捨て去ってしまわなくては上達できるものではありません。

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  1. 2012/06/15(金) 21:25:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

上達の分かれ目

 誰でも稽古を続けていたら上達の機会が訪れます。その機会は人によりさまざまでいつ訪れるかはわかりません。
 その時に、上達しえ行くか、そのまま停滞するかの分かれ目があります。上達する人は「自分が」こうしたい、とか「自分は」このようにすべきだという我儘な思いを捨て去り、ひたすら志津されたことに素直に取り組む方です。もちろん取り組みの中で自分自身の我儘と指導に従うという素直な心との葛藤が起こりますが、その葛藤に負けて自分の我儘を通す時に上達はしなくなってしまいます。かっとうは続いても素直な心で稽古しようと強く思い、稽古を重ねる方はやがて自分自身の我儘に打ち勝ちグンと上達していきます。
 自分自身との戦いです。

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  1. 2012/06/16(土) 21:25:36|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

太刀打

 太刀打は打太刀が技を導き出さねばなりません。打太刀の動きがいい加減であると形の条件が崩れてしまい、太刀打の稽古をしたために不自由な動きが身についてしまう事にもなりかねません。
 打太刀は間合いをよくわきまえ、進むべき時に進み、退くべき時に進み、斬り込むべき機会に斬り込み、受けるべき時に受けることができなければ、遣方の技を伸ばしていくことはできません。
 当然、打太刀を行うためには人の稽古を上回る稽古を積んでいなければならず、稽古時間が足りなければ刀を手にせずとも一人稽古で技量の上達を図らなければなりません。たんに遣方と攻守を後退しただけと考えていては稽古をしない方が自由であったという事になってしまいます。

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  1. 2012/06/17(日) 21:02:04|
  2. 居合 業

わかったつもり

 稽古を続けていくうえでおそろしいのはわかったつもりになる事です。教えられた事はそんなに底が浅いことではないのに、頭で理解したつもりになってしまう事で全く上達しなくなってしまう事があります。
 20年以上教えてきて上達されないのは決まってそのような方達でした。「自分は理解できているのだから、これはもういいだろう。」と自分自身で思い込まれ、習得しようと努力されなくなってしまうのです。
 教えられることを体で理解するためには自分の体が動かなければなりませんが、わかったつもりになられる方は今までの自分の知識によって頭で理解される事で了とされてしまうようなのです。
 求めても求めても、これで良しという事がないところをお教えしているのですから、そのような事では上達しないのが当たり前でです。

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  1. 2012/06/18(月) 21:25:35|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

衰えない

 一度身についた業は衰えるものではありません。道場で稽古していない期間が長くても再び道場に立てば、身についた動きは自然に現れてくるものです。
 先日、環境によって稽古できなかった方が久々に稽古に来られましたが、全く衰えていないどころか、むしろ動きがさらに純化されているように感じました。稽古を始められたころはバランスをよく崩され形の手順を追う事さえ難しかったのですが、踏ん張るという事をされていなかったので重心が治まるべきところに治まるようになってからは、本物の業が身につき、手順は後から覚えればよいという状態になっていました。
 1週間や2週間稽古しない期間があれば体が動かないように感じるというのは業が身についていない事だと思い、本物の業が身につくようひたすら稽古を重ねなければなりません。
 

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  1. 2012/06/19(火) 21:25:45|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

求め続ける

 稽古を始めた当初は人よりも不器用に見えた人が愚直に求め続けていると、やがて人よりも格段に上達するのはよくあることです。
 上達しなくてもただひたすら指導されたことを体得しようと心がけ、外にあらあわれる華やかな部分に心を止めず、自分ができていない事を自覚し、求め続ける方はやがて上達します。
 一方、初めからある程度できた方、ある程度できていると錯覚されている方は、いくら指導されていても、それ以外の華美なところを求めてしまうため基本も身につかず、初心者の段階ですぐに上達は止まってしまいます。
 ただひたすら、今指導されている内容を会得しようと努めているか否か自分自身に問うてください。

 
 貫汪館居合講習会は7月22日です。

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  1. 2012/06/20(水) 21:25:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

髪の長さ

 髪の毛の長さが繊細さを引き出す助けとなるのではないかと私の体験を記した事があります。無双神伝英信流抜刀兵法を稽古されている方が髪の毛を伸ばされてるのですが、髪の長さが伸びるにつれ上達されているようです。見ていても感覚が繊細になっているのを感じます。
 また刀の重さが上達を助けることもあります。感覚が発達していない方が普通の重さの刀をに勝ったたのだと思います。
 上達のきっかけとなる事はいくつかあり、人それぞれですが各自さまざまに工夫してください。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/21(木) 21:25:05|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

感の働き

 もうお亡くなりになられた無雙神傳英信流抜刀兵法の大先輩は戦時中、中国で中隊長をされていました。ある村にいた敵を攻略するために進撃すると、中国兵は逃げ去った後で、その村はもぬけの殻であったという事です。厚い時期なので皆のどが乾いており、すぐに井戸から水を汲んで飲もうとしたという事ですが、そのとき、その大先輩は感が働き、井戸の水の検査を命じられたのだそうです。これはあらかじめそう考えていたわけでなく、直感的に怪しいと思われたからだという事なのですが、感の通り井戸には毒が流されており、全員命拾いをしたということです。
 人には感が働くことがあり、その通りに動けば救われていたという事もあるのですが、えてして楽な方に動きたいものです。この場合には、感が働いていても喉の渇きに負けていたら大勢の兵士が命を落としたかもしれません。
 感が働く時、どのように動くべきかの参考にしてください。

 余談ですが、日本兵が村人を殺すために井戸に毒を入れていたという事が日本批判のために言われることがあります。かつて学校の平和教育でも、そのような事が教えられた事があります。述べた例以外にも中国兵が井戸に毒を入れていたという事例は多くあり、中国兵自らがしたことを日本兵の残虐さの例として挙げるのはよくあることです。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/22(金) 21:25:45|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

半棒の打太刀

 半棒の稽古では木刀を持つ方が半棒を持ったものを導く立場にあります。つまり木刀を手にするものが木刀を使えなければ形としては成り立ちません。
 これまで畳の道場が使えない場合や講習会などで何度も半棒の稽古は行っていていますので皆さん形の手順は一通り覚えていると思いますが、澁川一流柔術の稽古の年数が長い方は打太刀となって更新を導く立場にならなければなりませんので木刀が使えなければなりません。
 その立場となっている方は後進と道場で稽古しているときに木刀の稽古をしようと考えていては後進を導くことにはならず、むしろ更新を混乱させてしまうだけになります。数年稽古を重ねてきた人でそのような立場にある方は自分自身で木刀の振り方や、相手との間合い呼吸などは工夫しておかねばなりません。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/23(土) 21:25:42|
  2. 柔術 業

半棒の棒の打ち込み

 半棒の稽古では多くの形で棒の打ち込みを打太刀が木刀で受けて終わるように仕組まれています。したがって半棒を使う者は半棒の打ち込みを十分に稽古することができるようになっています。
 棒には刀のように刃はついていませんので打ち込みの威力が必要となります。軽くこつんと当たるだけでは刀を持つ者に反撃されて斬り捨てられてしまいます。半棒を手にするものは刀を手にするものに比べて圧倒的に不利な状況にあるのです。
 形の中で棒の威力が最大限に発揮できるような稽古をしなければ半棒の稽古をする意味はありません。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/24(日) 21:25:46|
  2. 柔術 業

木刀ですが

 渋川一流柔術の稽古をするとき半棒の稽古でも六尺棒や鎖鎌の稽古においても打太刀は普通木刀を手にします。したがって触れても斬れることはありません。
 それを感違いして木刀だからと思ってしまうと稽古が本物になりません。刃のあるものは触れれば斬れます。自分がそのような危機的状況にあるのだという意識なく稽古を重ねてもいい加減な動きにしかなりません。
 また形は手順が決まっていても実際には自分の隙があるところに刀は斬りこんできます。ただ手順を追うだけの稽古では対応できません。手順を覚えそれを間違いなく行うという稽古は初回の稽古だけでよいのです。二回目の稽古3回目の稽古でも手順がよくわからず手順を追うだけの稽古をしたならば自分を恥じなければなりません。

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

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  1. 2012/06/25(月) 21:25:24|
  2. 柔術 総論

打太刀

 無雙神傳英信流抜刀兵法の太刀打や詰合の稽古では形の手順を合わすという意識があれば、たとえ形を間違えずにできたとしても何の価値もなく不測の事態がか起こった時に対応することはできなくなってしまいます。形の稽古では打太刀のありようが非常に大切で打太刀が悪ければ遣方は上達しません。
 大切なのは理合を踏まえた動きであり打太刀は斬るべき時に斬り、応ずべき時には応じ、あるいは斬らせることができなければなりません。斬るべき時に斬りこんで遣方が応じることができなければ、その時初めて太刀を止めればよいのであって、初めから応じやすいように斬りこんでいては遣方も上達することができません。自分には打太刀は難しいと感じたならば壁を相手にして一人稽古をなすべきであり、そのような努力なくして上達はありません。
 
 貫汪館居合講習会は7月22日(日)に行います。講習内容は太刀打・詰合です。詳細が決まりましたら、貫汪館HPでご連絡致します。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/26(火) 21:25:09|
  2. 居合 業

虎走のコツ

 虎走は外見上腰を低くして走らねばなりませんが、その実は足が勝手に繰り出されているだけで、自分で床をけって走っているわけではありませんので見た目よりもはるかに楽にできる形です。
 しかし、虎走の稽古を始めて間もない方は、なかなかコツがつかめず、同じような動作をしようと一生懸命足をかいくっておられますが、それでは技になりません。
 虎走のコツは、これでは前に進めないと思えるくらいに股関節・膝・足首の力を抜いてしまう事にあります。進めないと思える以上に抜いてしまい、そこから重心を前にかけるだけで、凝り固まりがなければ脚はひとりでに動き出し、床をける力も必要ないという事を感じるはずです。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 7月22日(日)に居合講習会を行います。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/27(水) 21:25:24|
  2. 居合 業

ぎりぎりのところで

 よい稽古をされる方は自分の限界まで無理無駄をなくそうとされ、その結果上達につながる良い動きが生まれています。反対に駄目な稽古をされる方は、自己満足と安心感を得たいために体を固め体がますます動かない方向へと行ってしまいます。
 よい稽古をされていた方でも不安を覚えた時に急にダメな稽古に変わってしまう方がおられます。それはぎりぎりの稽古をしていたら時にバランスを崩してしまいそうになるからです。しかし、ギリギリのところで稽古しているのですから、そのような状態の時にバランスを崩しそうになっても、自分はよい稽古をしているのだと考え、決して体を固めてしまってはなりません。中心が保てるようになればより力を抜いて行ってもバランスを崩すようなことはありません。引き続き良い稽古をしなければなりません。 

 貫汪館居合講習会は7月22日(日)です。

劇団夢現舎の公演No.28が6月29日(金)から7月16日(月・祝)まで行われます。下記のチラシをご覧になりお時間のある方はお出かけください。チラシの写真はクリックすると大きくなります。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/28(木) 21:25:30|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

シンクロ

 無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古で全員でそろって抜く稽古をいたしますが、その目的が理解できていない方もおられるようですので改めて述べておきます。
 私もかっては大きな間違いをしていたことがあります。師の動きに無理無駄がなく結果として速いので何とか負けないようについていこうと師より早く座ったり、師より速く柄にかけたりととにかく負けないように早く動こうとして息を切らしていたことがあります。
 しかし、この稽古の目的は師の間や呼吸を学ぶことにありますので師にシンクロして動くことが大切です。具体的には己を虚しくして動きをすべて師にあずけ師の動く通りに動くのです。己をなくしそのように動く時にはほんのわずかながら師の動きに遅れて動いているはずです。また師の動きにシンクロしていますので動きは自然に無理無駄なくなり、息もきれず楽に動けているはずです。


 貫汪館居合講習会は7月22日(日)です。

劇団夢現舎の公演No.28が6月29日(金)から7月16日(月・祝)まで行われます。下記のチラシをご覧になりお時間のある方はお出かけください。チラシの写真はクリックすると大きくなります。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/29(金) 21:25:46|
  2. 居合 総論

やめられる

 無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古で形の稽古を始めた方には必ず「抜付けで刀が鞘の内に少しでも引っかかるようなことがあれば抜付けはそこでやめてください。」と指導しています。これまでに速やかに上達した二人の女性はそれをすることができる人たちでした。
 指導どうりに力まず無理無駄なくを心がけて稽古し、強さ速さは生まれてくるものという事を信じて稽古した人たちです。腕力はない方達ですので指導の通りに動けば刀は軽くなるという事も理解できた方達でした。
 なかなか上達しない方は、これと異なり、上級者のように速く強く抜けるようにと結果のみ求め、刀が鞘の内に引っかかろうとお構いなしに無理やり引き抜いてしまう方達です。無理やり引き抜いてしまうので、今の自分の動きの何が悪かったのかという事にも思いは至る事がなく、何度でも間違った動きを繰り返してしまいますのでついには間違った動きが身につき、それを正すことすら難しくなってしまいます。
 自分がなかなか上達しないことに気づいたならば、刀が鞘の内に少しでもひっかかったら動くのをやめて原因を探らなくてはなりません。


 貫汪館居合講習会は7月22日(日)です。

劇団夢現舎の公演No.28が6月29日(金)から7月16日(月・祝)まで行われます。下記のチラシをご覧になりお時間のある方はお出かけください。チラシの写真はクリックすると大きくなります。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/06/30(土) 21:25:22|
  2. 居合 総論

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