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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

勢中刀…柄頭の動き

 勢中刀は自分の右方から立った状態で自分に斬りかかろうとする敵の両手首を払いますが、抜付ける前に体が右に向かなければなりません。
 相手は立っており高い位置にあります。自分は座しており、低い位置にあります。自分の柄頭は立っている敵の目に向きますが、この時柄頭がそのまま敵の目に向かわずに一度低い位置を経てから敵に向いていく癖がある方がおられますが、これは想定がしっかりしておらず初動が右刀のように低い位置の敵を目標とするためにおこることです。
 勢中刀は初めから敵は高い位置にあるのだとしっかり想定し、それに向け無駄なく動く工夫が必要です。

 10月30日は初代大石進先生と二代目大石進先生のお墓の掃除の後、先生と大石神影流の表十本を奉納演武の予定だったのですが、大雨のため中止になりました。29日に稽古をつけていただいた後、久留米に無雙神傳英信流抜刀兵法の指導に行く前に一日早くお墓に参り、小雨の中、蜘蛛の巣だけは払っておきましたので良しとしていただきましょう。いつお参りしても重厚なお墓だと感じます。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
 劇団夢現舎(←クリックしてください)

次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/01(火) 21:25:24|
  2. 居合 業

慎む

 少し技が進むと、自分ができるようになった事や知った事などを他の人に話したくなるような時が誰にでもあります。
 しかし、それは実は慢心の現れです。自分が少しできるようになったといってもできない事は計り知れないくらいに多く、多少知識が身についたとしても全体を知ることからいえば、僅かな事を垣間見たにすぎません。それを話したくなるというのは、自分ができないことの多さ、知らないことの多さが見えていないからなのです。自分がいかにできていないという事が見えていれば、己の至らなさが情けなく、よほど信頼のおける人に自分がいかにでいていないかと話すならばともかく、信がおけるかどうかわからない人に武について話すことはできなくなります。つまり、そのような人に話したくなるというのは慢心の現れなのです。
 時代が時代ならば、そんなに言うのならば立ち会って試してみようという事態にもなりかねません。慎むということを知らねば武は身を滅ぼすもととなってしまいます。

 10月30日の行事が中止になったので、柳河古文書館へ行き、今まで見た文書目録に見落としがないかどうか確認しました。見落としていたものはありませんでした。見落としていないという事を確認しただけでも収穫です。
 久留米から向かう途中に船小屋温泉により高濃度炭酸泉を飲ませていただきました。写真は鉱泉場と矢部川です。大雨でしたので暗い写真です。
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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
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次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/02(水) 21:25:43|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

口は災いのもと

 昨日は慢心についてお話ししましたが、武の世界では口は災いのもとになります。
 武の世界は人に負けたくないという思いの人が多くいる世界です。自分が「こんなことがでいるようになった。」と純真に喜んで話したにしても、出来ない者には自慢にしか聞こえず、「自分にできないことをできるようになった。俺より優れていると自慢したいのか。」と嫉妬や恨みを持つことがあります。「こんなことがあるのだ。」と知らないことを知った喜びを話しても、それを聞いた人間は「知ったつもりになりやがって。そんなに知識をひけらかしたいのか。」と思うこともあります。たとえ自分にとって大きな事であっても、聞かされる方にとっては何の価値もなく、「それで。」と思われることもあります。
 自分の師のことを素晴らしいと話しても、「そんな師についている自分を自慢したいのだろう。」ととられることもあります。
 口は災いのもとであり、争いを招くもととなります。話せるのは信頼できる人だけです。

 昨日の富士山です。曇っていたので見えないかと思っていたのですが雲の上に出ていました。まだ雪は見えませんでした。
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 再度、久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
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次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/03(木) 21:25:15|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

明治神宮 日本古武道大会

 11月3日に明治神宮で日本古武道振興会主催の日本古武道大会が行われ、渋川一流柔術と無雙神傳英信流抜刀兵法の演武を奉納してきました。全部で54流派の演武が行われました。
 今年は例年よりも見学の方が多く、開会式が始まる前からカメラの三脚がたくさん設置されておりまた外国の方の見学者も多かったように思いました。
 例年のように素晴らしい流派も多くあり、また例年よりも大きく腕をあげておられる方もおられました。貫汪館の皆さんも可能な限り大きな演武会は見学され、それぞれの流派の優れたところを学んでいただきたいと思います。
 さて演武についてですが、演武場は明治神宮の西参道芝地ではありますが、神職の方がお祓いをしてくださり始まる演武ですので奉納演武としての演武であると心得なければなりません。しかし一方、見学者の方も多くおられますので心情としては見学者によく見えるようにという思いが起こることも理解はできます。
 しかし、そうはいってもしてはいけないことがありますので以下の二つは貫汪館の皆さんに心得ていただきたいと思います。
 見学者が見やすいようにという事を優先させて御祭神にお尻を向けて演武してはなりません。また刀や棒などを手にしたときその先が御祭神に常に向く方向で演武をしてはなりません。
 以上の2点は必ず心得としてください。

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/04(金) 21:25:49|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

慎む

 江戸時代にも自分がしていることを自慢したくなったり、自分の方が優れていると思うことはあったようで、どの流派でも他流の者とそのような議論をする事は禁じています。例として貫心流起證文前書と難波一捕流掟をあげます。
 貫心流起證文前書では他流派の者とどちらが優れていると争い試合などをすることを禁じており、難波一捕流掟にも他流派の者に自分の流派を自慢し他流派をそしることを禁じています。
 そのようなことを話した本人に何か起こるだけでなく、その人の兄弟弟子や師匠まで巻き込み大変な騒動になることもあります。自流派の仲間内で話をすることと、他流派の人の前で流派の話をすることは全く異なった意味合いを持っています。
 江戸時代の例を出すまでもなく慎まなければなりません。

 貫心流剣術起證文前書之事の一部。
「他流出合流儀甲乙互争試合等堅可令停止之旨其得意存候事」

 難波一捕流掟の一部。
「一 他流之人柄出会之節自流賛談他流嘲口論堅無用之事」 
 

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/05(土) 21:25:08|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

江川坦庵全集

 5日(金)は国立国会図書館へ江川坦庵全集を読みに行ってきました。江川坦庵が某剣術かとおなじように白兵戦において銃剣ではなく刀を用いるという発想を持っていたかどうか確かめるためでした。
 原資料をあたりたいのですが結論から言うと江川英龍は白兵戦における銃剣の活用を考えていたといえると思います。高島秋帆が徳丸が原で西洋砲術の演習を行った後、日本の砲術から意見が出されましたが、江川英龍はそれに反論を加え、そのなかに銃剣を用いることは銃兵が槍兵を兼ねる利点があると述べていたと記されていました。つまり銃剣を白兵戦に用いるという西洋の考え方をそのまま取り入れたもののようでした。
 このあたりの事は勝海舟の『陸軍歴史』にも述べられていたようですので再度あたってみなければなりません。 国立国会図書館を出て赤坂見附の駅のほうへ歩いたのですが途中自民党の建物がありました。責任を取らない人たちの巣窟です。一階の前に「北朝鮮による拉致問題対策本部」「緊急災害対策本部」「台風12号災害対策本部」「新憲法推進対策本部」などと記されていましたが、看板だけが立派なような感じを受けました。公務員批判をしていながら一体自分達は何をしてきたのか。「国会議員定数削減対策本部」とか「国会議員歳費等削減対策本部」といったものが無いのはなぜでしょう。また「原発推進責任明確化本部」がないのはなぜでしょうか。
 自民党の建物を過ぎると衆議院議長公邸参議院議長公邸がありました。こういう所を利用して一度でも自分が偉くなったように錯覚したら、それを忘れられないでしょう。国民の平均的レベルの生活を経験している人物なら定年が60歳のままで年金が70歳になり、さらに消費税が10%になったら餓死する者が出る可能性くらい予想できるでしょうが、平均的な国民の生活を送ったことが無い者が国民のためにといって議員になるのですから日本は永遠に庶民のための国家になる可能性はありません。。
 私が流派の代表者をしていることによって自腹を切るのではなく、豪華な車に乗れ、立派な建物に住め、苦労せず暮らせるとしたら、私自身がどうなっていくかは想像できます。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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  1. 2011/11/06(日) 21:25:00|
  2. 武道史

板橋区立郷土資料館

 6日(土)高島秋帆が西洋砲術を行った徳丸が原のそばにある板橋区立郷土資料館に行きました。
 板橋区立郷土資料館は砲術関係の特別展を過去に行っており、その関係の図録も出されているのでどういった図録の内容なのか確認するのが目的でした。西洋砲術については全く興味もなく門外漢だったのですが幕末に銃剣ではなく銃を捨てて刀で白兵戦をするといういびつな戦術がとられたのはなぜなのかというところを探るのが目的の一つであり、銃剣術がどこまで取り入れられようとしていたのかを探るのがもう一つの目的でした。
 図録の中の資料を見る限り、銃剣術そのものは幕末に幾分か取り入れられていたような形跡があります。
 板橋区立郷土資料館には西洋砲術関係の資料が寄託されているので日を改めて申請ののち閲覧させていただくことにしました。
 写真は板橋区立郷土資料館とその前に陳列してある青銅砲、館内の臼砲です。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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 次の久留米での指導は11月26日(土)です。詳細が決まりましたらお知らせします。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

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  1. 2011/11/07(月) 21:25:34|
  2. 武道史

稽古場

 板橋区立郷土資料館の建物の後方には江戸後期に建てられた田中家住宅が移築されています。寄せ棟の典型的な日本の民家建築であり、土間があります。
 渋川一流柔術の師である畝重實嗣昭先生が稽古された車地国松先生の道場は、稽古場の建物があったわけではなく下の写真に見るような土間であったという事です。この田中家住宅の土間は少し入り組んでいますが、私が子供のころの我が家の土間はもっとすっきりしたものであったので、そのような土間であったのかもしれません。
 車地国松先生の家の土間には畳が隅に重ねて置いてあり、稽古の初めに土間に畳を敷いて稽古したのだそうです。車地国松先生は農業のほかに接骨と鍼灸をされていたので、患者があった時には畳で施術をしながら土間の稽古を見ておられたという事です。私たちが如何に稽古場に恵まれているかという事を思わねばなりません。もっとも私自身は初めの頃、畝先生に稽古をつけていただく以外の稽古は土の上に畳や茣蓙を敷き稽古をしていました。
 畝重實先生もご自宅の土間で教えられていたという事ですが、私が稽古をつけていただいた頃には土間をつぶされて部屋を増築されていました。写真は板橋区郷土資料館の田中家とその土間です。
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 郷土資料館から30分弱歩くと徳丸が原公園につきます。公園には徳丸が原の石碑に高島秋帆の功績が記してあります。石碑の隣には区立のこども動物園があり子供たちは山羊や羊、モルモットなどに触れることができます。係の方のお話では羊は山羊に比べて臆病で常に逃げ場所を探しているという事でした。
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 昨日、夕方といっても暗くなりかけていましたが、家に帰ると山から「ホーッ」「ホーッ」というサルたちの声。長い間声も聞かず姿を見なかったので、どこへ行ったのだと思っていましたが、どうも裏庭の柿を狙っているようなので先に収穫してしまいました。何の手もかけず自然のままになった柿ですので見た目が悪いものも多くあります。
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 次の久留米での指導は11月26日(土)です。詳細が決まりましたらお知らせします。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

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  1. 2011/11/08(火) 21:25:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

頭を空にする

 動きがスムーズでない方は概して頭で考えながら動いています。
 自分では考えていないと思っていても、「相手が動いたら手を取ろう」とか、「抑えよう」とか、「柄に手をこうかけて」とか「振りかぶろう」とかいう思いが頭に浮かんでいます。
 手順はすでに体が覚えているのですから、考える必要は全くありません。そのようなことを考え続けている限り動きはとぎれとぎれになり、ぎこちなくなってしまいます。
 手順は体に任せてしまい、頭は空にして相手との調和の中でただ動いてください。 

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  1. 2011/11/09(水) 21:25:26|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

わかり始めたら

 稽古を続けていたら、やがてわかり始める時が来ます。説明を聞いて体で理解でき始める時です。
 初めはかすかで、おぼつかなく、わかり始めているのだけれど上手くできない状態がしばらく続きます。大切なのはこの時期です。この時期に上手くできないからと理解し始めていることをあきらめ、自分でこの方が良いと思う事をしてしまったら、遠く離れて行き始めます。自分でこの方がわかりやすいと思って始めた事ですので一度離れ始めたら、なかなか戻ってこれなくなり修正するのが難しい悪癖がついてしまいます。
 なかなかできないのは当然のことと観念し、今日はわずかだけれど昨日よりできるようになった、明日はまた少し上達していこうと、自分のわずかな変化を楽しめる心のゆとりを持ち続けていれば、いつのまにかずいぶん変化し上達しているのに気づく時が来ます。
 わかり始めたら、その気持ちを大切に稽古を続けてください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。 

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  1. 2011/11/10(木) 21:25:28|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

他を学び気づく

 一芸専修よりも広く習った上で何かを専門にするほうが物事を広く観る事ができ益する事が多いと述べていますが、たとえ広く学んだとしても、それぞれの種目を別々のものととらえ多くの事ができると考えてしまうと益するものはなくなってしまいます。
 他のものを学び、それを自分が今行なっていることに置き換えてみることで新たな視点が生まれ、自分が今、中心として行なっている事がより深く見えてきます。そのような学び方をしなければ多くのことを学ぶのは器用貧乏につながってしまうでしょう。つまり、「あれもできる、これもできる」と自負するだけになり、それぞれを深くとらえる事ができないままになってしまいます。
 貫汪館では講習会を開き、一芸を専門にしている方にも他の事が経験できるように勤めています。しかし、その機会を通じて自分を深く見つめる事ができるかどうかは自分しだいなのです。


 貫汪館 廿日市天満宮奉納演武は12月18日(日)午前10時から行います。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/11(金) 19:39:19|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

動きを止めない

 柔術の履形の稽古で、一歩目と二歩目の間に動きが止まる方がおられますが、これは将来の上達を阻害する悪癖ですので絶対に改めなければなりません。
 履形の稽古では前または斜め前に出ながら相手を制しますが、一歩目で相手の手首を取り二歩目に入る間に動きが止まっているのですが一つの原因は一歩目は足で動いているにもかかわらずに二歩目では技を掛けようとして動きの中心が手のある上半身になっているのです。上半身を使って何とか技を掛けようともがくので下半身の動きが止まってしまい、結局はそこが隙になってしまいます。
 渋川一流は動きが少ないので逆に難しいかもしれませんが、上半身の動きも下半身の動きも臍下丹田がこれを統合していますので、すべからく動きの中心は臍下丹田からと心得て稽古を重ねてください。 

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  1. 2011/11/11(金) 21:25:06|
  2. 柔術 総論

受が稽古すべきこと

 柔術の稽古で「受」は「捕」の技を受けますがただ技を受けるとのみ考えて漠然と稽古していては時間の無駄になってしまいます。
 受が技を掛けられるとき、ただ漫然と技を掛けられているために下半身は突っ立ち上半身から崩されて、最後にバタンと倒れてしまうのを目にしますが、このような稽古をしていると将来「裏」の稽古をするようになったときに何もできなくなってしまいます。「裏」とは返し技のことですが、技を掛けられながらその技に半分かかって相手の力を利して技を掛け返す技で、多くは受け身をしながら技を返していきます。相手の技に半分かかりながら技を返していくためには、技を掛けられながら相手の動きを読む必要があり、相手の動きを読みその技を返すためには相手の動きを臍下丹田で感じておく必要があります。
 このような稽古をしなければ「受」はただ時間の浪費をしているにすぎません。

 これは居合で太刀打ちや詰合、大小詰などの稽古をしているときも同じことです。打太刀をするものがただ技を掛けさせてるとのみ思っていては時間の浪費になってしまいます。 

 拙速な作品ですが青竹とLED電球を利用した灯りです。今回の物は試作ですので次回作るときには、これをもとに良いものが作れそうです。
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  1. 2011/11/12(土) 21:25:23|
  2. 柔術 総論

姿勢を作らない

 真面目な方ほど、子供のころから躾けられたよい姿勢からなかなか離れられないようで、相手を膝で抑えるといった動作の終わりに姿勢を作ろうとされています。
 ここで言っているよい姿勢というのは背筋を伸ばし胸を張り体を固めてしまう、学校教育で教上半身を自分の脚で支えてしまうために自分の体重が相手に乗らず抑えられている方にとっては非常に楽な状態になってしまいます。
 またこの状態は相手にとっては技を返し易い状態なので簡単に返されてしまい攻守逆転してしまいます。
 動きの最後は姿勢を作ろうとはせず、あるがままに重心はまっすぐ下方に落としてください。何もする必要はありません。形稽古では終わりはありますが、実際には終わりという事はありません。
 これは柔術だけではなく太刀打ち・詰合・大小詰でも同じことです。形の最後に姿勢を作ってしまえば、そこは動けない隙になってしまい、実際の場合には逆に斬られることにつながります。打太刀も遣方も最後に姿勢を作ってはならず、どのようにでも対応できる体の状態を求めてください。

 貫汪館ホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法と澁川一流柔術の行事のページに明治神宮奉納演武の写真を載せました。ご覧ください。 無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古のページに12月4日(日)の居合講習会のご案内を載せました。お読みください。

 藍染の新作です。ウールのマフラーを板締めにして染めました・左側はハート(猪目)、右側は雪のイメージです。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
 劇団夢現舎(←クリックしてください)

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。。
  1. 2011/11/13(日) 21:25:21|
  2. 柔術 総論

他見無用

 武道史の調査をしていると時に下の写真にあるような他見を禁じる古文書に出会うことがあります。
 中身は対して秘密にすることではないのですが、江戸時代に書いた本人にしてみれば、自分の稽古の記録などを見られるのが嫌だから他見されたくないのでしょう。資料調査をした時に体調が悪い場合などは、このような古文書を開くのがためらわれる場合があります。とくに写真の古文書のように「大禁断他見」などと記してあるとなおさらです。
 古文書にあたっていると、資料館で管理をされていても開くとカビが飛散しているのではないかと感じるものもあり、古く、また水をかぶっていたんでいるものなどは開くと紙が粉末のようになって飛ぶものもあります。写真を一日で600枚以上取ることは普通ですが、調査される方は呼吸器系に気を付けながら調査してください。  

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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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  次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/14(月) 21:25:02|
  2. 武道史

諸術の稽古

 江戸時代の武士にとって武術は教養ではなく実用のものでしたから、戦場で用いる武技は一通りは経験するのが一般的でした。一通り経験し、そのなかで得意なものがあり、その得意なものに稽古が特化していくという事はありましたが、それでも現代とは異なり居合の流派の中に剱術の技も柔術の技も含んでいたり、剱術の流派の中に薙刀や居合棒術などの技を含んでいたり、柔術の流派の中に居合や、棒、鎖鎌などの技を含んでいました。
 広く学んでいることによって一つの事への理解がより深まるでしょうし、一つだけ学んでいたら一つのことの理解も浅いものとなっていたと思います。
 現代ではなかなか稽古の時間も取れず、そのようにはいかないと思いますが、貫汪館では居合を専門に稽古される方にも講習会を通じて剱術や棒術を稽古していただき、柔術を専門に稽古される方にも居合を経験していただいていますので講習会には可能な限り参加するように心がけていただきたいと思います。
 さて、写真は九州のとある武士が記した自分自身の稽古の記録です。これをみてもいかに広く稽古をしたか理解できると思います。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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  次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/15(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

四方に対応できるように

 太刀打でも詰合でも実際に目の前にいる相手は一人なのですが、この一人に居付いていると奥居合などで多数の相手を想定した動きができなくなります。
 前方の敵にのみ意識を集中して体も前方の敵のみに対応できるような状態にしてしまうと、前後左右に敵がいた場合に対応できる動きはできなくなり、奥居合で「前後詰」「両詰」「三角」「四角」の稽古をしても今までの稽古とつながることはありません。はなはだしい場合は「前後詰」「両詰」「三角」「四角」などの形を一人一人の敵に区切りがついて(隙ができて)対応してしまうようになってしまいます。
 太刀打の稽古で刀を上段にとっても肩にとっても前におろしても、刀はたまたまそこにあるだけと指導しているのは、どのようにでも動けるようにという事ですが、これは前方の敵にどのようにでも対応でいるようにという事ばかりではありません。
 また、たとえ敵がその場に一人しかいないとしても、その敵は自分の知っている動き通りに動いてくれるとは限らないのです。初代大石進が江戸に出て試合をしたときに、地を這うように低い姿勢から突然飛び上がって打ち込んでくる相手もいたと伝えられています。どのようにでも動ける状態で稽古しなければなりません。

 新作の草木染です。蘇芳で染めました。同じ蘇芳でも媒染の仕方によって仕上がる色は異なります。 
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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  1. 2011/11/16(水) 21:25:43|
  2. 居合 総論

虎一足と稲妻

 「虎一足」と「稲妻」は両方とも後方へさがる形ですが、下手な動きをしてしまうと立ち上がってしまいます。
 「虎一足」は向脛へ薙付け来るのを表鎬で張り受けに受けて斬撃するのですから、立って受けてという動作では間に合いません。ただ体を開き抜付けと同じ一拍子で張り受けに受けます。
 「稲妻」は後方に下がりつつ相手の右側面に抜付け斬撃します。立ち上がって抜付けていたのでは間に合いません。
 立ち上がらずに後方へ下がるヒントはお教えしてありますが、植田平太郎先生虎一足」「稲妻」ともに初動を次のように記しておられます。
 「正面へ向ひ居合膝に座し例により鯉口を切り右手を柄に掛け」
 つまり、「横雲」「虎一足」「稲妻」初動はすべて同じです。焦ってしまうとできる形ではありません。

 藍染の新作と草木染の新作です。両方とも生地を買ってきて木綿糸で縫い、のりを除いてから染めました。藍染はグラデーションにして板締めで白く抜き、草木染めは下の3分の2を桜の葉で染め、上部を茜でそめて後、全体を栗のイガで染めました。栗のイガで染める前に板締めして茜で染めた部分を丸く残しました。
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  1. 2011/11/17(木) 22:24:20|
  2. 居合 業

 「詰」という語がつく形は相手と接近した状態の形です。
 「向詰」「前後詰」「両詰」や『詰合』『大小詰』などいくつも相手と接近した状態の形があります。
 『詰合』『大小詰』などは実際に組になって行うので詰という状態を理解しやすいと思いますが、素抜き抜刀術の奥居合の「向詰」「前後詰」「両詰」は実際に相手がいないために詰という状態がイメージしにくく、どうしても間合いが遠くなる傾向にあります。『詰合』や『大小詰』のイメージを持って工夫を重ねてください。
 以前、演武会で『詰合』を演武したところ、それまで長年、間合いが離れて座っておられる英信流のとある流派がそれ以後、詰合って座すようになられ業も修正しておられました。演武で全て業を公開してよいものかどうか、考えてしまいます。
 大石神影流のように公開の場では表十本しか演武しないという考え方の方が正しいのかもしれません。

 新作の最後の写真です。いずれも木綿で藍染です。生地を買って切ったのちに染めて染めたのち、下の二つは両端をほどき房を作りました。板締めで白く抜いています。一番上の者は一度染めたのち板をずらして染めたので月が少しかけたような感じになっています。
 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。
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 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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  1. 2011/11/18(金) 21:25:02|
  2. 居合 総論

焦らなければ速く、焦れば遅い

 「ゆっくり速く」という言葉は無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生が話されたことですが、稽古をされる方を見ていると「ゆっくり速く」ではなく「速く速く」と心がけておられるので起こりがはっきりとわかったり、動きが乱れ刀が乱れたりしています。
 「ゆっくり」というのは、体の末端を働かせようとしないという事なのですが、「速く速く」の方はとにかく刀を速く動かそうと思い、刀に近い体の末端の手首を使ったり前腕を用いて速くしようとされます。ゆっくりというのは体中心を用いてそのちからが中心から切っ先に至ることを言います。たとえて言えば、円を描くのに中心はゆっくり動いているのに円周は速く動いているようなものです。
 「ゆっくり速く」を求めなければ見せかけの速さに終わってしまいます。
  

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
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 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

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  1. 2011/11/19(土) 21:25:27|
  2. 居合 総論

気合

 渋川一流柔術では動きの節目に気合を掛けますが、この気合ほど難しいものはありません。
 ただたんに大きい声を出すばかりと心得てしまうと、時に子供がするように声をいがらせ胸から声を出してしまい、重心が高くなりかえって気合を掛けない方が良い状態が保てていたという事にもなりかねません。また口先で小さな声で気合を掛けると動きは手先の小さな動きとなり体全体を使った動きはできなくなります。
 臍下丹田から気合を掛けるつもりで腹から声を出せばよいのですが、これを阻害してしまうものがあります。それは鼠蹊部のつっぱりです。鼠蹊部に力みがあると腹筋に無駄な力みが入り腹から声が出ないようになってしまいます。
 たかが声なのですが、気合の掛け方が間違っているとかえって体は調わず、気合を正しく掛けれるようになれば体は調います。工夫してください。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/20(日) 21:25:03|
  2. 柔術 業

大石神影流(気先を掛ける)

 大石神影流の表十本は既にお教えしているところですが、表十本の形のうち「二生」「乗身」の形には気先を掛けるという動きがあります。
 この気先を掛けるという動きは渋川一流柔術の履形における動きのような起こりを抑えるというものとも異なります。渋川一流柔術で起こりを抑えるのは相手の動きを読み動き初めを抑えています。
 しかし気先を掛けるというのは相手の動き初めをとらえているのではありません。動きではなく相手の心の起こりをとらえるのです。たとえば打とうとする、その思いが浮かび始めたところ、振りかぶろうとする、その思いが浮かび始めたところです。その心の起こりをつかれるので相手はさがらざるを得なくなるのです。
 初めの表十本から難しい内容を含んでいますが、人の心の変化を読む工夫を重ねていかなければなりません。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

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 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
 劇団夢現舎(←クリックしてください) 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/21(月) 21:25:59|
  2. 剣術 業

両手の間隔

 刀を両手で保持し振ると両手の調和がとれずバラバラに働いて刀の動きが乱れることがあります。
 このような状態になる方はまだ臍下丹田を中心として体の各部が調和して動くという状態に至っていません。ついまり動きの基礎がまだ出来上がっていないのです。
 このような時は初心に帰り、両手の間隔を狭くして稽古すべきです。両手の間隔が狭ければ比較的両手を一体として働かせることが容易になり、臍下丹田とつなっがっている感覚も得やすいと思います。両手の間隔を開いて使えるようになるのは両手の間隔が開いていても両手を一体として使えるレベルに至っているものだけです。
 行き詰ったら両手の間隔を狭めて工夫してください。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われています。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
 「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/22(火) 22:25:28|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

コツ

 渋川一流柔術の稽古で技を掛けるのが難しそうにしておられるので、よく見たら業のポイントともいえる部分ができていませんでした。技を掛けるためのコツをつかんでいないといえるかもしれません。
 たとえば「返投」であれば相手の手の甲のどこの部分に親指を位置させるのかもっとも有効なのかを工夫してください。手の甲ではなく甲側の指にかけてしまったら技は全く効かなくなります。
 「潜り返」で右手は相手の右手にどのようにかけていけばよいのか。かけようによっては技は全く効きません。
 「絞り」では自分の右手の親指と人差し指はどこに位置するのか。通常の返にとるように手をかけると、最後に業は聞かなくなってしまいます。
 各形にはそれぞれの技がかかるコツのようなものがあります。それを見て取ることができなければ上達は遅々としたものになってしまいます。

 11月27日(日)大牟田市市民体育館における剣道大会の開会式で大石神影流の演武も行われます。開会式は午前9時からです。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/23(水) 20:25:38|
  2. 柔術 総論

刀が行きたい様に

 無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古では刀が行きたい様に行かせます。師 梅本三男貫正先生は「刀に使われる。」という言葉も用いられました。
 どういうことかというと、抜付けであれば、「腰を固めて土台を作って」という動きは自分が刀をこう扱いたいという思いの表れであって、刀を自由に働かせているのではありません。また斬撃にあっては「腰を定めて脇を固めて」という思いも自分の勝手な思いであって刀が行きたい様に行かせているわけではありません。
 一度刀が走り出したら、刀が行きたい様にさせ、自分がこれを邪魔してはいけません。自分は刀が行きたい様に動く手助けをするだけです。
 言葉で説明するのは難しいことですので疑問があれば道場でお尋ねください。

 11月27日(日)大牟田市市民体育館における「三池地区剣道スポーツ少年団創立43周年記念大会及び大石武楽先生追善少年剣道大会」の開会式で大石神影流の演武も行われます。開会式は午前9時からです。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 
  1. 2011/11/24(木) 21:25:23|
  2. 居合 総論

稽古の回数ではなく

 ただ稽古を繰り返しているだけでは上達することはありません。大切なのは指導を受けたことを素直に吸収しようとする意識が高い稽古をする事です。
 また何の意識を持たずに質の悪い稽古を繰り返したら稽古しない方が良かったという事態にもなってしまいます。
 短期間で上達される方と、年数は長いのに上達されない方の差はここにあります。あの人は才能があるから上達し、自分は鈍根だから上達が遅いのだと思われる方もおられるようですが、それは間違いです。指導されたことに真剣に取り組み何とか自分のものにしようと、集中して工夫し練りに練った人の上達は早く、ただ漠然と回数だけをこなす人の上達は遅いのです。
 上達が早かった人の例を述べると、その人は動く前に心を鎮めて、なそうとする事への意識を高めてから動いていました。形の稽古の回数は他の人よりも少なかったかもしれませんが、一回一回動くたびに確実に上達していました。
 一方上達しない人は毎回同じあやまちを繰り返し、指摘されて初めて、アッと思い、また忘れて動き、また指摘されてアッと思う事を繰り返す方で、自分が何を稽古しているのか、何を稽古しなければならないのかという自覚が薄い人です。
 自分はどのような思いで稽古しているのか自分自身に問うてください。

 11月27日(日)大牟田市市民体育館における「三池地区剣道スポーツ少年団創立43周年記念大会及び大石武楽先生追善少年剣道大会」の開会式で大石神影流の演武も行われます。開会式は午前9時からです。

 次の久留米での指導は11月26日(土)15:00~19:30の間、久留米市武道館小道場で行います。興味のある方は見学にお越しください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/25(金) 22:08:39|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

打太刀・受

 打太刀や受、いわゆる形の上では負けるほうですが通常打太刀は上位の者がこれを務めます。
 これはあくまで形が上達の方法のひとつであり、遣方の技を導き出してやるという意味があります。打太刀が遣方が応じられないような間や速さで仕掛ければ、遣方の技を導き出してやることはできません。また逆に遣方の技量が進んでいるにもかかわらず全くの初心者の者を導くようにのんびりと仕掛けていては遣方の技量を伸ばすことはできません。打太刀は相手の技量を見抜いたうえで仕掛けねばならないのでそれ相応の技量が求められています。ただたんに負けるほうと心得ていては相手の技量を伸ばすことはできませんし、当然のことですが自分の技量を伸ばすこともできません。
 打太刀は相手の技量を見抜きながら仕掛けねばならないのですから相手を読む力を身につけていかねばなりません。同じ人でも日々その心と体の状態は異なりますし、一日たてば技量が驚くほど進歩していることもあります。打太刀の修業をしなければなりません。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/26(土) 21:25:13|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

流刀

 大森流の流刀の斬撃は他の形の斬撃に比べて特殊な動きをします。しかし、この動きは多くの古い絵伝書などを見ると、古伝の遣いようを残すものではないかと感じられる部分があります。
 斬撃は斬りおろさず、斬りつけるといった斬り方であり、体は前傾することによって斬りこんでいます。斬りこんだとき足は揃うものの、体は前傾していても全体のバランスがとれているために状態を支えようとして脚を固める必要もなくむしろ、足は自由な状態にあります。斬りこみながらどのようにも変化できる体勢にあります。
 武道史の関係資料は指導者の皆さんには機会があるたびに見ていただくようにしています、自分でも積極的に絵伝書などを見るよう心がけてください。

 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/11/27(日) 21:25:44|
  2. 居合 業

初心者の方がなすべき稽古

 土曜日に久留米で指導しました。
 居合の上達は「思いが変わらねば技は変わらぬ。」という事が全てです。いくらお教えしても自分の色眼鏡で師の動きをみて、自分の思考回路で変換して考えていては、とてもものになるものではありません。このことは何度も何度も繰り返しお教えしていますし、道標にもくどいほど記しています。
 にもかかわらず、それが理解できず毎回初めて知ったようになるのは自分が真っ白な状態ではないからです。自分の知識、経験で勝手な判断をし、自分の都合の良い様な稽古をしていては、いつまでたっても上達からは遠いとしか言えません。
 月に一度ですが何時間にもわたって指導しており、一人一人の指導時間からいえば広島で稽古している方よりもよほど長い時間を私費と時間を削って指導をしています。にもかかわらずなかなか会得できないのは先ほど述べた様に「我」が強すぎるからです。
 己を虚しくすることなしに、新たなことを習得することはできないのです。
 業の稽古をする前に習うための素直な心を作らなければなりません。それがなければ新たな事を習得することはできないのです。師が右といえば迷わず右。師が左といえば迷わず左。自分の右や左ではなく、師の価値基準の右や左です。それが新しく物事を習おうとする事です。
 以上述べたことは広島で稽古され、なかなか上達しないと感じておられる方にも当てはまることです。

 以前も述べたことがありますが、私は中学時代に現代剣道をしていました。中学時代に剣道の先生から居合の形を教わってはいたものの、高校生になって梅本三男貫正先生に入門した時には自分でよいと思ったことがことごとく否定され、何が何やらわかりませんでした。現代剣道の目線で先生のご指導される内容をとらえていたので全く見えていなかったのです。そのような状態が数ケ月は続いたと思います。その間先生は様々な話をしてくださいました。杯の水の話や名人達人の定義など多くのことを知識として学びました。
 先生の教えの通りに自分の思いをさしはさまず、ゆっくり静かに稽古しようとしていたある日、自宅の横で木刀で居合の稽古をしていたら、鍛冶屋のおじいさんが通りかかられたのです。その方が私の稽古をじっと見られていて「居合の稽古をしているのだね。居合は先生の指導の通りに、ゆっくり静かに稽古していかなければ居合は上達していかないからね。いい稽古をしている。」という意味のことを話してくださいました。私は居合の稽古なのにこんなにゆっくり稽古していていいのだろうかという疑問も一部にもっていたのですが、これで正しかったのだという安心感と確信を持つことができました。そのおじいさんはしばらく話していかれましたが、その方は若いころ東軍流を修業しておられ、戦時中は刀を打ってもおられた方です。おじいさんと話したのは後にも先にもそれ一度きりです。子供の頃、外から暗い鍛冶場の中で赤々と燃える炎とそのおじいさんを、特別な場と特別な能力がある人を見るような感覚で見ていましたが、初めてで最後の会話がそれでした。まさしく縁であったのだと思います。

 自分の稽古に臨む姿勢を問い直してください。


 次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。貫汪館ホームページをご覧になり、年齢や性別、経験等の有無にかかわらずどなたでもご参加ください。

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  1. 2011/11/28(月) 21:25:13|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

競技

 先日行われた大牟田での剣道の大会の開会式で大石先生が打太刀をされ、私が仕太刀を務めさせていただき大石神影流の演武をしました。昨年に続き二度目でしたので様子もわかり、どのように行われるかも頭に入っていましたので無難に過ぎましたが、正面の垂れ幕に大石神影流演武として先生の名前と私の名前が記され、私の名のしたにも免許皆伝と記されていますので、師の恥となるので演武の失敗は許されず、精一杯務めさせていただきました。
 昼過ぎまで剣道の試合を見させていただきましたが、私が中学生だった数十年前に比べて中学生の動きが変化しているのに驚かされました。私が中学生だった頃には小手先の技といわれて批判されていたものが標準であり、ほとんど振りかぶることはなく手首のスナップのみで打ち込みが行われてました。面打でも落差が5㎝くらいしかないような打ち込みで審判が旗を揚げていましたので、それで一本の基準を満たしているのだと思います。手を前に差し伸べるだけで僅かに手首のスナップを用いるのです。ほとんどの中学生がそのような打ち込みをしていました。
 これはどこかで取り決めがあったとか、連盟で一本の基準がそうなったということではなく自然にそのような基準にと変化していったのだと思いますが、私にはあまりに奇異に感じられてしまいました。 
 木刀による剣道基本技稽古法というものが作られてある程度の年数がたつのだと思いますが、その動きと防具をつけての競技での動きとでは全く異なっています。普通基本と言ったらある程度は応用に生かされるものだと思うのですが。
 競技ですから仕方ないのかもしれません。

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  1. 2011/11/30(水) 21:25:58|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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