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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

姿勢

 渋川一流柔術初段の論文を載せます。


 武術では、突然の事態に瞬時に反応できる心身が求められており、それを実現するためには姿勢が重要になります。
 一般的に胸を張り背筋をピンとして腰を反らせるのが良い姿勢と思われていますが、この姿勢は明治以降に西洋から導入された姿勢であり、この姿勢を作ることにより重心は胸まで上がってしまいます。
このように身体の緊張により姿勢を作ってしまえば、その部分が居着き、隙になってしまうので、突然の事態に対応することが出来なくなってしまいます。だから、江戸時代の武士の写真や伝書の絵などを見ても、このような姿勢をしている人は見当たりません。
 江戸時代から伝わる武術を修行する我々は、現代の常識に惑わされぬよう常に江戸時代に書かれた伝書や資料などから、当時の修行の様子を学ぶ必要があります。
 また、武術では、より楽に、より自由に動くことができるように無駄な力を抜き、繊細な感覚を養うことで徐々に自然な姿勢を身につけて行きます。自然な姿勢であれば自ずと中心が有るべき所に定まり、武術に不可欠な中心の感覚が出て来ます。
 その他にも姿勢と心は深くつながっています。
心に力みがあれば姿勢にも力みが、心に歪み、ひずみがあれば姿勢の歪みになって現れて来ます。
具体的には型の手順を追ってしまう。相手を斬ろう、投げようとする。つまり、何かをしようとする心が姿勢を崩してしまいます。
 また、武術に於いて呼吸も重視されておりますが、正しい姿勢が出来れば自然に心も落ち着き、呼吸も深くなります。
このように姿勢は大切なものであり、身につけるためには稽古の時だけでなく日常生活でも無駄な力を抜き、繊細な感覚を養いながら正しい姿勢を求め続ける必要があると思います。


 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/01(水) 12:25:23|
  2. 昇段審査論文

外他流

 外他流は中津藩で行われていた剱術流派で島田虎之助ははじめこの流派を習っていました。先日福岡藩士の槍術修行の英名録を見ていたら中津藩で外他流として二名の名が挙がっていました。外他流は槍術も含んでいたのでしょうか。もともと剱術専門でも斉藤弥九郎の道場のように槍術が稽古されることもありますし、また本数は少ないながらも槍術の形が伝わっていたのかもしれません。いつか中津にも行ってみようと思います。
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 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/02(木) 21:25:45|
  2. 武道史

考えさせられました。

 火曜日と水曜日に東京に行ってきました。今回は世田谷区の自衛隊中央病院高等看護学院というところの説明会に出張で行かせていただくことができました。水曜日は休みを取って日本古武道協会の事務局へ挨拶に行ってきました。
 入学したら陸上自衛官の身分を得ながら給与をもらって看護師の勉強をし、自衛隊の看護師となり、将来は幹部自衛官になるコースです。学費はないけれど看護師にはなりたいと思う方にとっては魅力的なはずなのですが、自衛隊中央病院高等看護学院の校長だったか院長だったかが「オープンスクール」という言葉を使ったにもかかわらず、説明が堅苦しく、まったく高等看護学院の魅力が伝わってきません。施設見学もなんとなく通り一遍で本当に優秀な学生を集めようとする熱意があるのかと思ったくらいでした。
 もっとも宣伝しなくても倍率は高く入学するのは難しいので宣伝の必要はないのかもしれませんが、あまりにも・・・という内容でした。
 大学のオーープンスクールを見学に居て学んで来ればよいのにと、ついつい思ったほどでした。

 ひるがえって、道場の宣伝はというと、非常に難しく、存在を知っていただかなければ稽古に来ていただくわけにもいかず、かといっていい加減な覚悟で来られてもこまるという非常に難しい条件があります。

 もう一つ思ったことは東京は涼しすぎるという事です。地下鉄を使い、なるべく地下街を使って目的地に行けば汗もかきません。これだけエアコンがきいていれば電力不足も当然だと感じてしまいました。

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 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/03(金) 21:25:11|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

思うこと

 武道は「人間形成のために行なうもの」とか「心・技・体の調和ある発達を目指す」ものという考え方がありますが、武道をただ稽古しているだけではそうはならないのだと感じます。
 一言に武道といっても現代武道もあれば、古武道もあり、元来日本の文化圏ではない琉球という国に育った武道もあります。現代武道でも種目は多く、古武道に至っては種目だけでなく、流派が変わればそれぞれに考え方が変わります。
 今までに多くの方とお会いしてきましたが、人間的に優れた方もおられれば、逆に一般の方に比べて、より自分の地位立場に執着の強い方や高慢とも思える方、暴力的に思える方も見てきました。武道の稽古はそのままでは「人間形成のために行なうもの」とか「心・技・体の調和ある発達を目指す」ものにはなりえないものなのです。
 自分の至らぬ所を知るための稽古であればよいのですが、これだけ出来るようになった、これだけ上手になった、何段になった、大会で優勝したと思うのが人の常です。武道を稽古していればではなく、自分自身をみつめる人にとってのみ武道は「人間形成のために行なうもの」、「心・技・体の調和ある発達を目指す」ものになるように思います。その意味から言うと、武道は特殊な身体文化ではないのです。全てのことに道はあるものです。
 今日もとある現代武道の〇〇道の女性の先生が私たちの稽古時間が5分も残っているのに、子供を連れてどやどやと入ってこられ自分たちの稽古を始めようとされました。事を荒立てぬように「まだ稽古時間なのですが。」といっても「わかりました。隅で稽古しますから。」と言われるのです「公開した稽古ではありませんので。」と婉曲に言うまで理解されませんでした。
 武道をされない一般の方がよほどに物事はわかっていると思います。明日試合があるのかどうかわかりませんが他の団体がお金を払っている稽古時間に平気で入り込み稽古をさせようとするのが武道の指導者です。その指導者のもとで子供たちがどのように育つかは目に見えています。競技武道は勝てば官軍なのでしょうが、そんな指導者の下でそんな武道をしても人間性は酷くなるばかりでしょう。こんなことは一度や二度ではなく一番ひどかったのはオリンピック選手を育てたとマスコミでもてはやされる柔道教師です。教え子の生徒が「こんなことをしてもいいんか。やめようや。」と疑問の言葉を発するほどあくどいことを生徒達にさせていました。しかし他の生徒たちは「〇〇先生がそうしろというのだから、そうしなければいけない。」というのです。そむくと試合にも出させてもらえなくなるのでしょう。
 武道は競技での勝利に重きを置けば、そうなってしまうものだと思います。そんな事、あんな事をたくさん見てきている私は武道をすることを知人に勧めることはできません。

 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/04(土) 21:25:33|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

 肩が体から遊離して動くと刀は体と一つにならず臍下からの動きはつながりません。このような状態になる方は刀を手にしなくてもなってしまうので動きの癖といってもよいかもしれません。
 刀が手にあるから、それを操作しようと思って肩が体から遊離するのか、動きの癖としてそうなってしまうのかを知るためには両掌を上にして軽く前に出し、臍下を中心にして掌を上にあげて(臍下中心なので円運動のようになります)いくってみてください。ある時点から肩を上に持ち上げようとし始める方は動きにそのような癖がありますので、その動きを何度も静かに繰り返して癖をなくす練習をしなければなりません。此の癖がなくなれば今までと異なった動きができるようになるはずです。道場以外での稽古が大切です。

 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/05(日) 21:25:12|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

動物

 写真は明治時代の廣島の農村地帯の高名な武術家ですがその足元にいる動物が何なのかよくわかりません。
 猫なのか、犬なのか。体つきからすると猫のようなのですが、顔は犬のようでもあります。この当時、猫をつないで飼っていたということも聞きません。
 勢力の大きかった流派ですが時代の流れで消え去ったのが非常に残念です。8月22日(水)にこの流派について沼田公民館でお話します。

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 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/06(月) 21:25:09|
  2. 武道史

手の内

 渋川一流柔術を中心に稽古されている方は得物を持った時の手の内が強すぎる傾向にあります。棒での打ち込みは刃がついていませんので打ち込みの強さが必要ですが、打ち込みの強さを握りの強さからくるものと勘違いされているところからくるものだと思います。手の内が自由であるからこそ棒も生きて働くのであり、握り締めていては腕力が働いているだけで臍下からの力は棒の先端まで伝わっていません。手の内をもっと楽にさせ、棒が自由に働いてなおかつ威力がある遣い方をしなければなりません。
 刀を手にしたときに握りが強すぎる方は棒を用いた時にも同じような癖がありますので自分の手の内がどのようになっているのか確認してください。
 自由に働く刀に対して、いくら威力があったとしても不自由に腕力で動く棒は対抗できるはずもありません。

 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/07(火) 21:25:08|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

感覚の発達

 臍下丹田を中心に動くといくら指導しても、上半身中心に動き、下半身と上半身が統一されない動きをされる方は、そのような使い方をする体の感覚が発達していないのだと思います。
 たとえば初めて箸を持った時にはぎこちない動きしかできず、初めて鉛筆を持った時に力の入れ方が分からず、初めてローラースケートをした時にどのようにバランスをとってよいか分からないようなものだと思います。
 箸を持ったり鉛筆を持ったりするのは毎日ですし、遊びでローラースケートをするのも子供の時分ですと滑れるようになるまで練習をします。ところが大人になって始めた古武道の稽古が週に一回程度であれば、せっかく稽古中に気づいた動きを忘れてしまうのは当たり前のことです。ましてや週に一回の稽古を一度休むと半月も稽古していないことになります。
 臍下丹田とはどこなのか毎日、少しの時間でも手を当てて感覚を養ったり、部屋を歩く時に臍下中心に動こうとしてみたり、お風呂で体を洗う時に臍下中心に動いてみたりと毎日少しずつ稽古しなければ、その感覚は身につくものではないのかもしれません。

 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

 次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。

 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/08(水) 21:25:48|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

はば

 古武道、流派武術というと形の手順はおろか、一挙手一投足切先の高さや振り下ろした時の刀の位置まで全てが定規で測ったように決まっており、それがゆるぎなく伝えられるものだと考えておられる方もおられます。
 しかし、江戸時代にあっては流派武術は生きたものであり、常に周りの状況に応じて生き延びていく必要のある術でした。また剣術なら剣術、居合なら居合というように一つの種目を専修することはなく、剣術や柔術、居合、槍術などを弊習するのが普通でした。さらには剣術も1流派だけではなく二つの流派を習うということもあり、土佐においても英信流だけでなく他の流派の居合も習う者もありました。
 そのようななかで、免許まで至ったものが自分が遣い良い様にと、形や構えや動きに多少のはばがあるのは当たり前で、それを絶対にあってはならないことと考えるのは、むしろ現代人の考え方であると思います。
 大石神影流においては状況に応じて(身長等の条件等)遣いやすいように形の動きをかえて遣うことは否定されていません。


 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。


 次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。


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  1. 2012/08/09(木) 21:32:22|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

 先日も肩について述べましたが、特定の居合の団体で稽古されたり、現代剣道の団体で稽古された方には肩中心に刀を振るという動きが身についてしまい、なかなかそこから抜け出せないようです。無理無駄なく立て、無理無駄なく刀なしで両手を上下できる人であってもひとたび刀をイメージしたり持ったりすると動きは急に肩中心となり重心は臍下丹田ではなく鳩尾や胸の高さにまで上がってしまいます。
 なぜなのだろうと思っていましたが、どうもそのような動きを良しとして教えられてきたようなのです。
 難しいことですが、そのような動きの癖を捨て去ることができぬうちは無雙神傳英信流抜刀兵法の上達は困難であると言わざるを得ません。

 8月11日(土)に福岡県久留米市で無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。場所は北野コスモス館(久留米市北野町高良1706番地1)の交流ホールで時間は午後3時から午後8時までです。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。

次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。


 8月11日(土)栃木県佐野市城東中学校校庭において倭式騎馬会による秀郷流流鏑馬が午後4時より行われます(雨天決行)。和駒による流鏑馬は倭式騎馬会でしか見ることができませんので、お時間のある方は是非お出かけください。チラシの画像をクリックすると拡大されます。
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  1. 2012/08/10(金) 21:25:52|
  2. 居合 業

柔術昇級審査作文(3級)

 渋川一流柔術の3級の作文を載せます。女の子ですが大人が及ばない目付けや残心が身についており、この子から大人が学ばなくてはならない事が多くあります。私もこの子の演武を見ては我が身の至らぬところを教えられています。



けいこで心掛けていること

 けいこでこころがけていることは三つあります。
 一つ目は一番こころがけていることで、落ちつくことです。力が入っていたり、あせっていたりする時はいつも技がかけられなくなるので、そういう時に、落ちつくことを心がけています。
 二つ目は、「えい。」という声を大きくすることです。いつも心がけているけど、まだ声が小さくて、先生にもっと大きくといわれることがあるので、これからはもっと声を大きくしたいです。
 三つ目は、いじけいこの時ににげないことです。にげると技が掛けられないし、相手にわざをかけられるからです。ほかにも技をかけた後にすぐ相手をおさえることを心がけています。いじげいこの時は、相手からにげずに、積極的に技をかけていきたいです。
 この三つのことをこれからもずっと忘れずにがんばっていきたいです。


次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。

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  1. 2012/08/11(土) 21:25:04|
  2. 昇級審査作文

動いて動かず

 「動いて動かず、とまってとまらず。」これができれば卒業でよいのですが、雑念があるばかりにこうもいきません。
 動いていても常にニュートラルで無理無駄があってはならず、その状態は抜く前に座している時と同じです。抜くためにことさらどこかに力を込めていくわけではなく、むしろより楽になるから抜けるのですが、速く抜こう強く抜付けようとするばかりに体は動揺し、その動揺を止めるために硬直させます。
 座っていていてもいかにも静かに座っているように見せるために、中心をはずし崩れた姿勢を作っているために新たに姿勢を立て直さなければ動くこともできません。
 動いていても静かにどのようにでも応じられるように、とまっていてもどのようにでも動けるように、静と動は別々のものではなく一体のものです。


 次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。


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  1. 2012/08/12(日) 21:25:35|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

久留米での稽古

 11日(土)に久留米で指導をして参りました。4時間弱の指導でしたが礼法・歩法・斬撃までしか進めませんでした。
 いつもお話していることですが、礼法がいい加減であればそれ以後の稽古、斬撃をしても形をしてもいい加減なものしかできるはずはありません。座した姿勢に無理があれば刀を構えても抜きつけても無理があるのは当然の事です。立ち上がるときに脚力を用いて勢いをつけていれば、座した姿勢からの抜付けができないのも当然の事です。道場内にいるのにいつもつっ立った姿勢をしていて、刀を構えたり座した時に体を床にあずけようとしてもできないのが当然です。ましてや居合は現代武道のように「はじめ」の合図で始めるものではなく行住坐臥ですので普段の動きが悪ければ居合の動きが悪いのも当然です。

 お教えしたように微細なところまで自分の駄目な部分に気づき、「これでは動くことさえできぬ。」と自分自身がなさけなくなる事がなければ上達はしません。動くことができぬと気づくから、どこが、何が阻害しているのかと探究できるのですが、動けないよりは駄目な動きでも動いた方がましという稽古をしていては、稽古をするたびに駄目な動きを身に定着させているのですからますます上達は困難になってしまいます。
 上達はいかに自分が駄目かを知るところからしか始まりません。まだまだ求め様が浅いと感じました。

 夜は久々に「牧のうどん」を食べました。「肉ごぼううどん」です。いつ行っても美味しいです。おなかの中で膨らんでくるので夜食でもと思う事もありません。
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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/13(月) 21:25:48|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

田宮流和術

 久留米での指導の翌日、大分道を通って大分に向かいました。写真は由布岳です。
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 大分の先哲史料館に向かいました。武術史関係の資料は少ないくらいだったのですが、ほんとかなと思う資料がありました。田宮流和術です。
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 写真以外にも田宮流和術に関する資料がありました。どうもこの系統は田宮流居合以外に、長巻と和術を伝えていたようです。田宮流に和術があることは今まで知りませんでしたし、武芸流派大事典にも確か載っていなかったと思います。何代目かの師範が付け加えたものか、それとも初めから存在していたのか興味深いところです。
 ただこの田宮流を伝えた師範はいくつもの流派を同時に教えていますので、ひょっとしたら他流派を加えたものかもしれません。研究が必要です。

 先哲史料館は学芸員の方がとても親切で居心地が非常に良いところでした。
 二階が県立図書館、三階の一部が先哲資料館です。
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次回の貫汪館居合講習会は9月23日(日)に行います。講習内容は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒です。詳細が決まりましたらH.Pでお知らせいたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/14(火) 21:25:54|
  2. 武道史

居合初心者の方へ 2

 初心者の方には初めの数ヶ月間は礼法の稽古を中心にしていただき方の稽古は行なっていませんが、この稽古は非常に大切なものでおろそかにしてはならないものです。礼法の質が高まれば必然的に抜付けの基礎が養われていくからです。
 ただ手順を覚えるために繰り返しているのではなく、一度稽古するごとにそれぞれの動きの質を高めていくために稽古をしています。したがって回数ではなく一つ一つの動きを大切にすることに意味があります。
 礼法の稽古で最も気をつけなければならないのは、すべての無駄な力をなくし、体を楽にして臍下を中心に動くということです。座した状態は体を床に預けやすく力みもおきないのですが、立ち上がる時、立った時、立礼をする時などは下肢に力みが生じやすいので注意しなければなりません。

 このパンダのようなカラス、なんだかわかりますでしょうか。久留米に行くようになって初めて見た鳥です。豊臣秀吉の朝鮮出兵のさいに持ちかえられたという伝説がある鳥です。カラスに似ていますがカラスではありません。
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 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/15(水) 21:25:52|
  2. 居合 総論

変質

 友人から聞いた話です。ある流派で先生が教えられた事が晩年と、その30数年年前とでは構えた時の両足の開く角度等が異なっていたそうなのです。20年前には両足の爪先はまっすぐ前に向け腰はまっすぐ伸ばしと教えられ、晩年には両爪先の角度は開き力みをなくして腰は落ちるように教えられたそうです。したがって習った時期によって弟子の間で動きが異なるのです。
 謎を解くヒントは現代剣道にありました。以前述べた様に中山博通は打突の後その余勢で前に進むという事を否定していました。戦前戦中は打突の後に前に進まなくても良かったのです。また、各流派を名乗る先生方が多くおられましたから、その構え方は個性があったようです。ところが戦後全日本剣道連盟ができると、かくあらねばならないという基準が定められ、私の流派ではこうですからという事は言えなくなってしまいました。
 戦前、戦中、大日本武徳会に所属して流派基準の防具着用の剣道をしていたその先生も、子供たちを教えるために戦後は全日本剣道連盟に所属されていました。それで、「爪先は・・・。」「腰はまっすぐ・・・。」という指導をせざるを得なくなったのだと思います。晩年には現代剣道を指導することをやめられ、防具着用をして子供たちを指導することはされなくなっていたそうです。それで、元の流派基準の指導をなされるようになったのだと思います。その流派の明治になってからの伝書の絵にもはっきりと爪先の角度は開いていますので。
 どうしても統一基準を定めた団体に所属してしまうと、その基準に従わざるを得なくなり、その団体の中で認められるためには流派の独自性というものは消さなければならなくなってしまいます。
 古武道の他流派の演武を拝見しても、この方はもともと現代剣道の方、この方はもともと現代居合道の方、この方はもともと講道館柔道の方・・・。というのは見えてしまいます。 

 わずかに涼しくはなってきているものの、まだまだ我が家の周りはうるさい蝉の泣き声で聴覚から厚さが消えません。写真は庭のセミの抜け殻と蝉です。夏になると沢山抜け殻が残っています。
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 9月23日(日)の貫汪館居合講習会のご案内を貫汪館H.Pの無雙神傳英信流抜刀兵法 稽古のページに載せました。今回は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒の稽古をいたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/16(木) 09:11:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

義経

 源義経は奥州の衣川館でなくなったというのが史実ですが、貫心流の伝説では史実と異なっっています。伝書では義経は蝦夷に逃れたことになっています。そして、そこで亡くなったとされているのですが、蝦夷での話は記されていません。豊臣秀頼がじつは薩摩で生きていたという話もありますので可能性無きにしも非ずと思うのですが。歴史のロマンです。

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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2012/08/17(金) 21:25:19|
  2. 武道史

てのひら側

 居合でも柔術でも手の甲側ではなく手のひら側の働きが大切です。
 刀を手にする時も相手の手首を取るときも手の甲側が働いてしまうと腕力で握ってしまうようになり臍下からの力が伝達されなくなり、体がばらばらに動いてしまいます。
 創め、手のひら側が働いていても途中から手の甲側が働き出す時があるのですが、そのような時は意識できているかどうかは別にして、速く抜きつけたいとか、強くとか、あるいはきめたいとか、投げたいという思いが体に現れる事が多いものです。

 父の家に咲いていたサボテンの花です。涼しく感じます。
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  1. 2012/08/18(土) 22:11:19|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

教本で教える?

 以前、居合の見学にこられた方が素抜き抜刀術から太刀打の稽古を見られ、なぜか太刀打ちの稽古を見られたときに「教本で教えておられるのですか?」といわれました。何のことか分からず、聞き返すと「先生がご自身で教えておられるのですか?」と質問を変えられました。それでも何のことか判然としなかったのですが、世間には太刀打や詰合を知らない先生方が多くおられるのでそのような質問になったのではないかと思います。
 世の中には知っておられない先生方が教本で太刀打や詰合を教えられることもあるようです。
 流派の形を習わずに、教える立場に立って教えることもあるのかと怪訝に思ったしだいです。

 裏庭の蜜柑の実がずいぶん大きくなってきました。収穫は冬です。
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  1. 2012/08/19(日) 21:25:15|
  2. 居合 総論

居合は何歳まで?

 居合は何歳までの年齢の人が稽古できるかというのは一律に述べることができません。
 年齢を重ねれば、それなりのプライドがつく人が多く、下手なプライドが身についた人は居合を習得することはできません。居合は自分の全く出来ぬところ、至らぬところに直面するところからその稽古が始まりますが、下手なプライドが身についた方は自分が全くできないのだと認めたくはなく(無意識であるにしても)上級者の真似をしてできたと思い込み、いくら正そうと思ってもそれを受け付けることができないからです。
 また武道ですから師弟関係があり、兄弟子・弟弟子の別がありますが、年齢が高くなればなるほど自分の方が年上だとか、人生経験を積んでいるという思いが先に立ち素直に習う事ができなくなってしまいます。
 以前地方の政治家の方が澁川一流柔術を経験させてほしいとこられましたが、いくら説明しても見せても自分がかって習った講道館式の投げ方で力任せに素早く投げようとするのをかえようとはされませんでした。年齢を重ねてしまえばそれくらい強い我執や壊せないプライドが身についてしまうのです。
 逆に言えば高齢になられても、これらの邪魔になる心を持たない方は稽古可能ですが、そのような方はなかなかおられないのが現実ですし、そのような方は居合の稽古をされる必要もないでしょう。

 先週山口県文書館へ行ってきました。今回はこの資料を見たいという目的があったので写真の枚数は多かったのですが、なんの苦労もありませんでした。
 山口県文書館は近くにあるのですがなかなか行く機会がありません。今までに何度か行って武道関係の資料の写真は撮ってきたつもりなのですが、10年くらい前とでは資料の見方も異なりますし、興味関心の分野も異なっています。再度資料目録からあたってみたいのですが、貧乏暇なしで、時間がないうえに調査をするたびに交通費等が飛んでいき、おまけに給与が大幅にカットされるのではないかという情報まで出ています。
 写真は山口県立図書館とその近くを流れる一の坂川です。図書館の二階に文書館があります。山口市の中央を流れる一の坂川はその季節であれば蛍が乱舞するそうです。
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  1. 2012/08/20(月) 21:25:05|
  2. 居合 総論

居合初心者の方へ

他のスポーツや現代武道を経験され居合を始められる方もおられますが居合と他のスポーツや現代武道とで最も大きく異なる点は居合には競技時間や、定められた休息の時間はないということです。
 たとえば現代剣道であれば競技時間は決まっており、「始め」から「止め」までが競技時間でそれ以外の時間で打ち込まれることはありません。また、たとえ審判の「始め」の号令前に打ち込まれたとしても一本にはなりません。
 しかし居合は競技ではなく生き残るための武術ですので「始め」「止め」の号令はありません。したがって稽古中には一般的な意味で「休憩する」「くつろぐ」ということはありません。何時何が起きてもそれに対応できなければならないのが居合なのです。もし疲れを感じたとしたら道場の隅に座って兄弟子の稽古を拝見するのが道場内での作法です。
 もっとも常に楽な体の状態と心のありようを求めていますので上級者になれば無理無駄のない体と心を少しは会得しています。刀を振っていても礼法の稽古をしていても心も体も疲れるということはなくなります。

 庭に咲いているアジサイの一種です。増えすぎるので抜いてしまったのですが、いつのまにか、またはえていました。
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 居合の稽古を始められる方に現代剣道経験者もおられ、形の動きと防具を着用した時の打突の動きの違いを「」現代剣道はうち切りであるので向うへ駆け抜けていく動きでよいのだ」とおしえられているかたもおられるようです。
 また、剣道において打突の後に相手方に駆け抜けていく動作と引き上げの動作を間違って同質のものとしてとらえておられる方もいるようなので2009年9月に載せた記述を再度載せておきます。所謂引き上げは幕末にははじまっており、審判がいない当時に、打突がかすっても当たっていなくても、そこで試合に区切りをつけて自分の打突が有効であったと見せるための動きで当て、向うに駆け抜けていく動きとは異なっています。
 駆け抜けていく動きは明治大学の長尾先生によってその始まりがはっきりしていますので以下の記事をお読みください。


 学会で教えを受ける明治大学の長尾先生の論文に『近世・近大における剣術・剣道の変質過程に関する研究―面技の重視と技術の変容-』があります。
 この論文は現代剣道の技術がいつころに形作られたかを知るうえで非常に興味深いのですが、そのなかで現代剣道に就いて常々疑問に思っている打ち込んだ後に向に進んでいく動作について、いつごろからそのような事が行われていたのかを知ることができました。
 私が中学生のころ剣道部に入り、竹刀の構え方や、素振りを習い、しばらくしたら打ち込み台に打ち込んで、あるいは手に横にして持たれた竹刀を打ち込んで、打ち込んだ方向に継ぎ足で走り抜けていくという稽古が始まりました。
 その当時、私は剣道はあくまで刀の遣方であって、竹刀基準に作られた競技であるという事を知りませんでしたから、向うへ走り抜けていくという動作に耐え難い違和感を覚えました、さらに振りかぶらずに打って向へ走り抜けて行くに至っては、まるでフェンシングか何かをしているようで日本の刀を使う技術とはとても思えず、「これは何なんだ。」とさえ思いましたが、「剣道とはそのようなもの」と説明され無理やり自分自身を納得させるしかありませんでした。
 戦後まで生きておられた剣道の大家で、このような走り抜けていく動作を否定した方がおられたということを長尾先生の論文で知ることができました。
 長くなりますが引用させていただきます。
 「東京高等師範学校における金子の先輩である富永堅吾は,『最も実際的な学生剣道の粋』(大正14年)において「正面の(基本的な)撃ち方」として,「刀を正面に振上げ,両足にて踏み切ると同時に,右足を充分前に踏込み―中略―,相手の正面を敏活確実に撃つ」としている。また,同書の「乗込み面」の項では,「乗込み面は,全然我が身を棄てて一刀のもとに相手を制しようとする撃方で,比較的遠間から施す頗る壮快な業である。刀を振上げると同時に,思ひ切って一足跳に深く乗込み」と述べている。「一足跳に」とあることから,おそらく「踏み込み足」を念頭においた記述と思われる。さらに,この「乗込み面」の場合は,先の記述に続いて「余勢は以て相手を押倒すやうであるがよい」とあり,打撃に伴う「余勢」を積極的に肯定しているところが注目される点である。このように大正期には,大日本武徳会武術専門学校の指導書や東京高等師範学校関係者(高野・富永・金子)らいわゆる剣道専門家の著書において,(打突後の余勢も含め)飛び込み技や踏み込み足が剣道技術として取り扱われるようになった。その後,中山博道に代表されるような刀法的技術観から,あくまで飛び込み技や打突後の余勢を認めない意見も一部にあったが,大勢としては飛び込み技や踏み込み足は明確には否定されず」,剣道技術として認知され,一般化して行った。」

 さらに〈注9〉には次のように記されています。
「近代剣道において高野佐三郎と並び称される中山博道は,「対手を打つと手で打ってあとヒョロヒョロと二足三足位前に出て行く。―中略―。あれは、一足一刀で打つと共に足の数だけ打って行かねばならぬ」(慶応義塾大学校友会誌「つるぎ」6,1934)と述べているように,打突に伴う余勢を明確に否定している。また,ライパル的関係にあった高野の道場「修道学院」においても,「中山博道先生は剣道の形をくわしく知って居るが,昔の形に一つでも飛び込んで打つ手はないといわれた」として,中山の飛び込み技についての見解をめぐって議論が交わされていた。(川田徳覚こ剣道教訓集,1939年10月12日・11月24日部分)」

 中山博通といえば押しも押されぬ当時の剣道の大家です。現在でも中山博通の孫弟子を自認される方が多く居られますが、居合でさえ剣道連盟の制定居合の立居合は斬りつけた時に現代剣道と同じように後足を引き付けるそうです。
 剣道で中山博通が述べられたような動きをされる方が全日本剣道連盟に居られるのでしょうか。また、そのような動きは認められるのでしょうか。
 論文を全て読みたい方はこちらをクリックしてください。
『近世・近代における剣術・剣道の変質過程に関する研究―面技の重視と技術の変容-』  



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  1. 2012/08/21(火) 21:25:59|
  2. 居合 総論

実感

 力みを体の充実と勘違いしてはいけません。
 抜きつけた時に力み、斬撃したときに力み血振いした時に力み、相手を抑えて力み、相手の関節をとって力んで何かをしたという実感を得てそれに安心していたら向上することはありません。
常にニュートラルな状態になければ不測の事態に応じることは出来ません。それは形稽古を通じて上達しようとする者が最も気を付けなければならないことです。人名はとかく何かをしたという実感がほしいもので、それを刃音や刀を振った時筋肉の緊張に求める方もおられます。しかし、その実感なるものがどのように自分自身の自由さを阻害しているものかをよくよく考察してみてください。そこで何か分かれば上達し始めます。

 庭に咲いた雑草の花です。小さな花なので雑草の一部とみてしまえば雑草にしか見えませんが、よく見ると可愛い花を咲かせています。
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  1. 2012/08/22(水) 21:25:49|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

官版歩兵練法における号令

 今の自衛隊、明治以降の帝国陸海軍における日本語の号令のもとは高島秋帆と相談しながら江川英龍が定めています。鋭音号令といいます。江川英龍自身は阿蘭陀語はできなかったので、その下で働いた石井修三という人物が定めたのだという説があります。たしかに英龍自身は阿蘭陀語ができずオランダの兵書を翻訳した石井修三という人物がいるのなら石井修三が日本語の号令を定めたのだと考えてもよさそうなものですが、私は違うと思います。韮山代官所蘭書翻訳方として『生兵教練』を翻訳し、そのなかに日本語の号令があるからと言って、それをただちに石井修三の業績にするのは早急すぎるのです。
 なぜならば、高島秋帆が徳丸ケ原で演習をおなった時点で阿蘭陀語による号令に守旧派からの批判が出ており、高島秋帆は「まだいきとどかぬところ」と答え、その後英龍は長崎の秋帆と文通で検討し、鋭音号令ができあがったのが天保13年ころらしいからです。つまり安政2年の石井修三の翻訳書は、さきにできあがっていた英龍の日本語の号令をもととしたということになりおます。

 さて、この当時の日本語での号令ですが、今のものとは若干異なっています。元治元年の幕府陸軍所の『官版歩兵練法』の写真をのせますので、ご確認ください。

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  1. 2012/08/23(木) 21:25:40|
  2. 武道史

引揚

 剣道において向うに駆け抜けていく動きと、引き上げとは異なるということをお話しましたが土佐の樋口真吉の日記に引き上げに関する記述がありますので載せておきます。嘉永5年(1852)の記事です。

廿八日
午後加藤田より案内者二人来る、試合壱番文三郎、二番介馬、三番予、五番孫六、六番耕助、人数廿七人許、成徳富二郎、石先と試合、廿四本ノ内四本徳カ勝、浪四郎と石先試合、七八本浪四郎悉クカタゲタリ、鍔中り或カスリニテモ引揚上手ナリ、耕助、浪四郎試合七八本中一本中りアリ、後三本ト好、是亦スリツケ・カタゲ見苦シ、此外ノ技倆幾等ヲ下ル、加藤田・津田両家ノ技倆マツ同品而稍津田右ニ出ヘシ、


 これによって引揚がどのようなものか理解できると思います。「鍔中り或カスリニテモ引揚上手ナリ」というのは竹刀がつばに当たってもかすっても有効だというアピールをするために文字道理ひきあげてしまうのです。



 数日前に前庭を見たら百日紅の花が咲いていました。
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  1. 2012/08/24(金) 21:25:27|
  2. 武道史

引揚 2

 昨日は加藤田平八郎の弟子の松崎浪四郎の引揚についての記述ですが、今日は浪四郎の師匠の加藤田平八郎自身の引揚についての記述です。この資料は『加藤田平八郎東遊日記抄』で加藤田家が途絶える時に資料を引き継いだ門人がおり、そのもとで大日本武徳会武道専門学校によって書き写されたものです。武道専門学校の同窓会が管理されているようですが現状は知りません。
 『加藤田平八郎東遊日記』の原本の所在は探しているのですが、今だに見つける事ができません。あるいは散逸した可能性もあります。
武道専門学校の同窓会が管理する写しの資料の写真は剣道連盟がもっていて剣道連盟関係の研究者は見る事ができます。私は久留米市立図書館が複写したものを利用しています。
 さて、加藤田平八郎が江戸に出て試合をしたときの記録です。

天保9年(1838)7月3日
 島田虎之助上総生壱人道具為持参候ニ付直ニ稽古場ヘ連行 一番ニ予立会申候 全体此虎之助ハ至而強情手荒遣手故予ハ又至而手軽く遣 初太刀籠手ヲ軽ク撃引揚候処 軽シト云テ両手ニ而予胸ヲ烈敷突候故 土間ニ被突落候得共殪れハ不致 静々本の坐ニ直リ虎サン後ハ御免當処ニ寄怪我スルヨト云成ニ構ヘ サア爰而ハ如何様ニ強突ニ而も苦カラスト云ハ 例之癇小障リ咬付ヲ為シ 素咽欤脇腹欤強剣一本と進ニ来処ヲ 愈々気ヲ清シ軽く切テ引揚二間計跡へ引後ハ御免と声掛候故 一間計追懸来リ致方なく後ニ引本ノ坐へ附 顔色打変咬付弥勁敷八本迄遣候処 幸壱本も當り不申候ニ付 同人極不平ニ而交睫数シテ如何ニも残念之様子・・・


 加藤田が「初太刀籠手ヲ軽ク撃引揚候処」 「愈々気ヲ清シ軽く切テ引揚二間計跡へ引後ハ御免と声掛候故」と引揚をした様子が記されています。
 他の流派でもこのような記述を見た事がありますから、引揚は審判がいない当時にはわりと行なわれていたことかもしれません。相手が一本入れた後に自分が強く打って「こちらが有効だ」と主張されないためには引揚は意味のある動きですから。
 といっても大石神影流のように打突のあとは切先を相手の面につけなければ一本にならなかったという流派もあるのですから、試合のしかたは流派によって様々だったのでしょう。
 この記述からは島田虎之助の人物が小説で「剣は心也 剣正しからざれば心また正からず」といった高潔な剣術家とはかけ離れて見えます。勝負を貪る類の剣術家だったようにしか感じられません。
 もっとも試合がすんだら「至忝敬」という態度だったようで、試合以外はよい人物だったのかもしれません。


 昨日の写真と同じときに撮った青空です。
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  1. 2012/08/25(土) 21:25:38|
  2. 武道史

難波一甫流についてのお話

 先週の水曜日に沼田公民館で「難波一甫流と宇高家」という演題でお話をしました。歴史散歩の会というサークルの方たちで、とても熱心に話を聴いていただきましたが、どこまでご理解いただけたかと不安に思ってしまいました。
 というのが郷土史には理解がある皆さんでも、武道史に関する知識はなく剣術と現代剣道の違いや、柔術と講道館柔道の違いについても知識を持っておられないからです。
 皆さん剣道といえば飛び込んで小刻みに打って向うに駆け抜けていくというイメージがあり、幕末の剣道も防具をつけているのだから、同じなのだろうと考えます。しかし今のような向うに駆け抜けていく動きが時代劇のチャンバラにはないことから説明し、そのような動きが大正の頃に出始めた動きであると説明すると、なんとなくご理解いただけます。
 やっかいなのは柔術で講道館柔道と柔術の技は似ても似つかないものというのは柔術の形を見られた事がないのですから理解してくださいというほうが無理で、ましてや難波一甫流のように狭義の柔術と剣術・槍術・棒術などを含むものがなぜ柔術の分類に入るのか頭の中で整理がつかなかったのではないかと思います。講道館柔道の悪影響で柔術は素手と素手とで競うものというイメージが日本人の中に定着しているのですから仕方ないことではあるのですが・・・。
 お話はA4サイズの12ページの配布資料とパワーポイントで行なったのですが、武道史に関して素人の方に説明する難しさを改めて知りました。
 貫汪館で稽古される方は、柔道と渋川一流柔術の違い、現代居合道と無雙神傳英信流抜刀兵法の違いが知識のない方にも説明できるようになっていてください。
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 数日前に裏庭で物音が・・・、まだ青い柿をすべて盗まれてしまいました。数日前から何故か少なくなっているとは感じていたのですが。大きな猿は枝ごと折って持って行っていたようです。
 「一個くらい残しておけ!」と話しかけたら斜面の中腹で「ほ^ほほほ」と答えていました。写真は網戸越しに撮った猿です。最後に盗っていったのは小猿でした。
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  1. 2012/08/26(日) 21:25:35|
  2. 武道史

歩む

 居合の初心者の方には歩む稽古をしていただいています。ただ単に歩むのですが、これくらいのことと思っていてはそれ以後の上達はありません。
 重心は常に両足の真ん中に置き特に大腿筋が緊張しないように師ながら股関節は緩めなければなりません。そして膝から下にも力を入れず、足先が自分の膝を追い越さない状態を続けます。これだけのことですが現代式の歩き方に慣れていると歩く時に力を入れないという事がわからず、股関節を緩めるという事も理解できず、大腿筋が緊張しないようにという事にも困難を感じます。
 常に体の中心を中心にあらせているだけなのですが、前に前にと重心移動して歩く癖が強い肩には難しいと思います。しかし、これができなければ抜付けは本物にならず、運剱・斬撃は隙だらけになってしまいます。何でこんなことをしなければならないのかと思われるかもしれませんが、工夫を重ねてください。

 先日次男がサイクリングで江田島を走ってきて貸していたカメラで写真を撮ってきました。いかにも島らしい写真があったので何回かに分けてご紹介します。以前もお話したことがありますが、写真を撮るセンスは、その場の状況、相手の状態を読む力につながります。皆さんも工夫してください。
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 9月23日(日)の貫汪館居合講習会のご案内を貫汪館H.Pの無雙神傳英信流抜刀兵法 稽古のページに載せました。今回は澁川一流の居合・鎖鎌・半棒の稽古をいたします。
 
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2012/08/27(月) 21:25:09|
  2. 居合 業

懐剣を捕るコツ

 意治稽古をするときに子供たちに対し懐剣で打ち込んだり突きかかる稽古をすることがありますが、子供たちが業を返せない大きな原因は間合にあります。
 懐剣をよけようと思うあまりに大きく避け過ぎて、技を掛けようとするときには自分の動きが有効に作用する位置よりも遠くにあり動きたところでそれが相手に作用しないのです。
 おとなであっても子の間合がいい加減な方がおられます。自分が動いてそれが有効に作用する間合は個人個人の手の長さ、足の長さ、身長・体重によってそれぞれに異なっています。またその時その時の相手との微妙な位置関係によっても異なります。しっかり工夫してください。また子供と稽古される大人の方は自分自身が相手との間合いがわかっているのか確認してください。
 
 次男の江田島での写真です。
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  1. 2012/08/28(火) 21:25:36|
  2. 柔術 業

柔術の昇段について

 澁川一流柔術での昔からの正式な段階は「初傳」「中極意」「免許皆傳・上極意」ですが、形数も多いためこれと並行して段位制を設けています。初段・二段、三段が「初傳」、四段、五段が「中極意」、六段の次が「免許皆傳・上極意」ですが、「免許皆傳・上極意」 にあたる段位はありません。あくまでも修行の目安として設けた段位ですので最高位の「免許皆傳・上極意」に相当する段位はありません。
 さて、初段に至るには稽古を始めて1年以上必要としていますが、昇段に当たるかどうかは、その人の状況を見ながら「中極意」以上の師範と話して決めています。目安は、それぞれの段位の形ができているかどうかであって、何回稽古したとか何年稽古したという事ではありません。初段、二段の試験の形について貫汪館会報第71号に記していただいておりますのでご確認ください。


 次男の江田島の写真の続きです。
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  1. 2012/08/29(水) 21:25:32|
  2. 柔術 総論

澁川一流柔術の指導

 年数の古い方には年数の新しい方指導していただいていますが、初心者の方に指導する場合、どうしても上半身の手順ばかり指導してしまいがちになり、下半身の動きの指導には目が行っていない傾向にあります。その結果、下半身の動きよりも上半身の動きが複雑なために、初心者は一歩進めば富まr、また進めば泊というように動きが途切れています。
 しかし大切なのは単純に見える下半身の動きであり、下半身が止まる癖がついてしまったら、そこはことごとく隙であり、刃物を持った敵からすれば相手の動きが止まるのですから絶好の攻撃の機会になってしまいます。
 しかも、指導している方が上半身ばかり指導していたら大切な事を疎かにしていたら初心者は間違った方向にしか行くことはできません。
 何が一番大切で、何を初めに身に着けさせねばならないのかを考えた指導方法を取らなければなりません。

 江田島での次男の写真の続きです。
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  1. 2012/08/30(木) 21:25:09|
  2. 柔術 総論

基本

 無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生が「達人の定義は無理無駄なきこと」と話されたという事は末にお話ししています。
 無雙神傳英信流抜刀兵法でも澁川一流柔術でも体の無理無駄な力みを抜くことは基本中の基本です。しかし稽古を始める方の半分以上が、こんなことをしてどうなるのかと思われるようで真剣にそのことに取り組もうとはされません。形の手順を覚えたり、速く動いたり強く振ったりすることの方に興味関心がいき、基本中の基本を稽古されようとはしないのです。指導するたびに思い出したかのようにそうしようとはされますが、次の稽古日になると全く忘れておられます。
 体の無理無駄な力みを抜くことは非常に難しく自分が取り組まなくては、そうなることもありません。また初めのうちには体の無理無駄な力みをなくそうとすれば、全く動けなくなったりしますので、それを無視しようとするのかもしれません。しかし動きの質を変えることなしに形を覚えて上手くできたと思ったところで本質が変わらないのですから形の真似や塗り絵にすぎないのです。
 基本の稽古をしないのですから、本質が変わることはありません。上達してきた人は指導にひたすら素直に、会得しようと取り組んできた人たちです。


 江田島での次男の写真です。
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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2012/08/31(金) 21:25:10|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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