小学生の女の子の昇級審査の作文を載せます。素直な気持ちが記されており大人も参考にすべきところがあると思います。とくにどのような気持ちで稽古しなければならないのか。どのようにわざを修得すべきなのかをしっかり読み取ってください。
私が上達するには何をしなければならないか 「いつ危ない目に会うかもしれない。という気持ちで稽古をするべきでしょう。」と母に言われ、(私にはそういう気持ちがないのに稽古をしていたかもしれない。)と思ったので今度から母に言われたようにしようと思いました。 あと、先生がおっしゃる事をよく聞いて実行し見につけ、わざをおぼえる事です。たとえばわざがきまった時に大きな声で「エイッ」と言う事です。 あと相手の目をしっかり見てわざをかけてきめたらいいと思います。 私は意治稽古の時にはつも先生にわざを1つはかけられるのでかけられないようにしたいです。 既にホームページ等でお知らせいたしておりますように廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)です。 貫汪館居合講習会を3月6日(日)に実施いたします。今回の講習会は大森流の基本である「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」、英信流の基本である「横雲」「虎一足」「稲妻」を中心に稽古します。詳細は貫汪館HPの無双神伝英信流の稽古のページをお読みください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2011/03/01(火) 21:25:16|
- 昇級審査作文
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初心のうちから暫くして伸びなくなってしまうのは、自分のイメージが先行してしまい、自分で作ったこうあるべきだという姿になろうとして稽古されていることが多いように思います。
したがって、いくら指導をしてもその指導を其の侭に受け入れるのではなく、自分の理想とする姿になる為の参考としかとらえられていないのです。
はっきり言ってしまうと、初心者の頃に持った理想の姿と言うのは幻想に過ぎない事が大半です。居合でいくら刀が力強く速く動いている用に見えても、行っている本人の体はゆっくりと静に楽に動いています。しかし、どのように指導しても、指導されている者が刀は強く速く振るものだという思いを持って、強く速くと体を動かしていては身につくものはありません。
柔術で相手が投げられ、抑えられるのを見て、投げつけようとか抑え付けようという思いを持ってしまえば、どのように力みを抜いて重心は臍の下に下ろしたまま静かに動くと指導しても、その指導は耳には入りません。
自分が勝手に作った理想は捨て、指導に素直に稽古しなければ上達するものではないのです。
貫汪館居合講習会を3月6日(日)に実施いたします。今回の講習会は大森流の基本である「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」、英信流の基本である「横雲」「虎一足」「稲妻」を中心に稽古します。詳細は貫汪館HPの無双神伝英信流の稽古のページをお読みください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/02(水) 21:25:09|
- 居合・剣術・柔術 総論
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初心者の方には動きは見える事はありません。見えてしまうような動きは相手にも見えてしまう動きであって斬捨てられる隙だらけの動きに過ぎないからです。
以前、ちょっとした知り合いの年配の女性が剣舞をされているそうで、居合の稽古を見せて欲しいとこられた事があります。剣舞をしている方の中では居合の稽古をしているほうが見栄えが良いという話があるのだそうです。現代居合道はそうなのだろうかと思いました。見える居合をしなければ素人の一般の方が居合を始めようとは思われませんから、人を集めるには大切な要素であるのかもしれません。
ここで言っている「見える」「見えない」というのは、どのように動いているのかが「見える」「見えない」ということであってスピードの問題ではありません。上手のする事はすするすると行われ、何時始まったのか終わったのか・・・。という「見えない」と言うことです。上級者の動きはそのようなものなのです。
上達するためには見えない動きを見る事が必要ですが、はじめから全てが見えるわけではありません。説明をされて指導されて、そういうことなのかと分かって少し見えるようになり、その段階の動きが身について、また次の段階の説明をされて指導されて、さらに見えるようになりという段階を経て次第次第に見えるようになっていきます。
見えていないものを分かったつもりになって自分の誤解に頼って稽古しても上達はありません。
貫汪館居合講習会を3月6日(日)に実施いたします。今回の講習会は大森流の基本である「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」、英信流の基本である「横雲」「虎一足」「稲妻」を中心に稽古します。詳細は貫汪館HPの無双神伝英信流の稽古のページをお読みください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/03(木) 21:25:35|
- 居合・剣術・柔術 総論
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先日、道場の床の間について記しました。昨日ある居合の先生とお話をしていたら最近は日本の武道といっても常識を知らない人があるようで、剣道や柔道の先生にも道場の床の間に腰掛けている方が居られたという事です。剣道の先生は知り合いだったので、一言言ったら嫌な顔をされたと言われていました。
武道の必修化で日本の伝統的な行動様式を身につける事が出来るのか大きな疑問を感じていますが、指導者が伝統を知らなければ身につくも何もありません。
以前、現代剣道の高校生の試合を見る機会があり、試合後になにやらスローガンが大きな文字で刺繍してあるスポーツウェアーを羽織った選手が監督を囲んで円陣になり監督が一言言うたびにいっせいに大きな声で返事をしている光景を体育館のいたるところで見て大きな違和感を感じた事があります。まるで暴走族全盛期に面倒見の周りを取り囲んだ暴走族を見ているような錯覚に襲われたからです。
貫汪館で稽古される方は武道史の勉強は絶対に欠かさないでください。伝統だと思い込んでいるものが全く新しいものであるかもしれません。
貫汪館居合講習会を3月6日(日)に実施いたします。今回の講習会は大森流の基本である「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」、英信流の基本である「横雲」「虎一足」「稲妻」を中心に稽古します。詳細は貫汪館HPの無双神伝英信流の稽古のページをお読みください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/04(金) 21:25:35|
- 居合 総論
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真田豊後の守〔幸善〕の語りしは、『大業広記』の中に、小田原攻めのとき、神君の御馬前に、長巻二百人とか三百人とかあり。其物は柄は三尺ばかり、刃はニ尺ばかりのものと云ふ。今尾候の家中、塚松彦之進と称する人、この技の師範す。尾州居住と云。此兵器の用法は広く伝えたきものなり。 江戸時代後期の武者修行日記(廻国修行日記)などには剣術と長巻の仕合はまれに出てきます。現在長巻を主とした流派が伝わっていないのは幕末の兵制改革にあったのではないでしょうか。小銃を携えていては、長巻は鎗と同様に無用の長物にしかなりません。戦国時代にあっては長巻は随分便利な武器であったのではないかと思います。
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- 2011/03/05(土) 21:25:42|
- 武道史
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今、戸田川と云ふ力士は、肥大なる男にて力量もあり。久く予が家に出入る。これが言と聞く。若(もし)人と闘争に及ぶとも、裸体に褌をしめて立向はんには、仮令棒の類を以て頭背を撲打たるるとも、痛苦は曽て覚えず、然ども刃あるものを持来るもの有時は、赤手はとても対すべからず。因て武士の輩は憚るのみと云し。尤なる言分なり。 『甲子夜話』には相撲取りの話もよく出てきます。相撲取りが大名のおかかえであったからでしょう。棒を持って打ちかかってもなんともない体をしている相撲取りであってもやはり刃物は体を傷つけてしまいます。逆に考えれば普通のものが相撲取りのような大男を素手で取り押さえるのは非常に困難なことで、よほどの策略を用いなければ多少武術を知っている程度の者ではどうにもならないことだと思います。
20数年前にテキサス州にあるアメリカ陸軍の学校で学んでいたとき、毎日のように陸軍のウェイトトレーニングのジムに通っていましたが、そこには小山のような大男がたくさん居ました。銃剣があれば何とかなるのではないかとも思いましたが、日本が何も武器を持たずに米軍と白兵戦をしたらとてもかなわないと感じたものでした。
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- 2011/03/06(日) 21:25:11|
- 武道史
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昨日、貫汪館居合講習会を実施いたしました。講習内容は大森流の「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」、英信流表の「横雲」「虎一足」「稲妻」です。
講習は座り方に時間をかけましたが、正座にしても立膝にしても確実に重心がおりていなければ居合にはならないためで、姿勢を作って固めてしまうことを取り除くためでした。
座った時の腕なのですがお話したように大森流では腕を位置させることをやめ自然な状態を求めた場合には肘は体側よりも後に位置し、手はそれに比例しただけ体側よりも前にあります。また手を置きに行かず肘の重さを感じた場合には手は軽くなっています。
この腕がなければ柄手・鞘手ともに動きは硬くなってしまいますので心して稽古しなければなりません。
また特に柄手ですが柄をとりに行こうと動くために必要以上に力が入っているように見えました。鞘手・柄手ともにこれほどまでに力は入れないのかというくらい力は用いません。
形は「初発刀」ののち「横雲」の稽古をしていただきましたが、これは同じ抜付けでありながら座り方によって動き「横雲」のほうが遥かに楽に抜ける事を理解していただくためでした。また「横雲」のあとは「虎一足」「稲妻」と稽古して頂き、ついで「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」と稽古して頂きましたが、これは「虎一足」と「稲妻」によって半身が理解し易いので、この二つの形の稽古によって身につけた半身への動きをそのまま意識しなくても「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」で用いるためでした。
細部は講習会の時にお話していますので、それを思い出していただければよいと思いますが、今後の稽古でも絶対に刀を抜こう振ろうとせず、静にゆっくり、結果として知らず知らずに速くなる稽古を心掛けていただきたいと思います。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/07(月) 21:25:09|
- 居合・剣術・柔術 総論
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上達しようと思ったら指導されることに素直に忠実に従わなければなりません。その指導が自分の考えでは違うと思えようと、それでは出来ぬと思えようとです。守破離の「守」とはそうでなければならないのです。
力を抜いてゆっくり静に動けと指導されれば絶対的に力をいれず静かに動かなければなりません。いくら上級者の動きが速く力強く見えようと、その真似をしてはならないのです。真似は外面を真似るだけであって本質が変わることではありません。上級者の速く強い動きは上級者のゆっくり静かな動きから生まれてきているだけであって決して速く強くなどと思って動いてはいません。
大切なのは上級者がどのような稽古をして現在にいたったかであって、その過程を稽古することなしに一足飛びに動きが変化する事はありえません。
上達する人は素直であり、上達が遅い人は我が強いということが言えます。
貫汪館H.Pの無雙神傳英信流抜刀兵法の行事のページに居合講習会の写真を載せました。御覧下さい。 昨日、夕方家に帰ると裏庭の雰囲気がいつもと違うので見てみると、大根が食べ散らかされていました。おまけに糞まで、この時期の山には猿の食べ物といえばどんぐりなどの木の実の硬いものなので糞は串団子のような形になるのだそうです。私が居ないときに出てくるとは・・・。
文字通り食べ散らかしで一口かじっては捨てているという状況でした。大根は年を越してせっかく大きくなっていたのに、残念です。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/08(火) 21:25:01|
- 居合・剣術・柔術 総論
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座して抜付けを行うとき、鞘手が掛ったら、崩れる事によって体は前にたおれ、それによって抜付けが始まります。
正しく座していれば重心は下がり上半身は下半身にのっているだけで全く緊張はありません。この上半身が前にたおれる時には今まで以上に体の力が抜け、そけい部の深部から自然に前にたおれます。その状態は物体が自然に落下する状態に似ています。しかし、多くの方がその形を真似しているだけで自分がお尻や背中に力を込めて体を前傾させています。
二つの外形は似ているのですが、前者は上半身がより自由になっているのに、後者はより不自由になっています。このあとの動きが本質的に異なったものになるのは当然の事で、似た動きしか行う事は出来ません。
求めようとするならば、はじめから変わっていかなければなりません。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/09(水) 21:25:11|
- 居合 業
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柔術の形稽古をするとき、何時までたっても下手な初心者が手順を覚えているように一つ一つの動作で止まっては動き、止まっては動きという繰り返しの動きで一つの形を行ってはなりません。
たとえ初心者であっても左足・右足といちいち止まるような稽古は絶対にしてはなりません。ましてや半年も一年も経ってそのような動きをしていては今後の上達は望めません。
止まるという事は命がなくなるに等しい事です。形稽古であるが故に相手は反撃しませんが、止まるという事は自ら隙を作っていることなのです。
ゆっくり稽古するのは、そのような歪に自ら気付くためなのですが、ゆっくり稽古していてもそれに気づく事がなければ、ゆっくり稽古することは無意味です。
自分自身がどのような稽古をされているのか他者の立場で自分の動きを見ることがなければ上達は困難です。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/10(木) 21:25:11|
- 柔術 総論
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形の稽古をただ漠然と繰り返しても上達はしません。何百回、何千回、何万回とただ繰り返すだけではその動きに慣れることしかできません。慣れていないよりは慣れたほうがましと考えられるかもしれませんが、漠然と繰り返し個癖を正すことなく癖を身につけ偏った動きを常とするようになれば、それは隙だらけということを意味します。
形は特定の条件を付与し、そのなかで如何に対処できるかという事への答えを求めています。見事にみえても、それがそのようにしか動けないものであれば、形を稽古していることにはなりません。敵は千変万化するからです。一つの形を稽古しながらもその形がどのようにでも変化しうるものでなければなりません。
形稽古は容易な道ではないのです。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/11(金) 21:25:22|
- 居合・剣術・柔術 総論
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『筑前続風土記』ニ云。袋鎗は長政の長政の好にて、信国義貞初て作り出せり。余国にこれなし。其製法は茎心なく、其所を袋の如くにして、目釘穴を両方に開け、柄のさきを其袋のうちにさしこめて、目釘を両方に貫けり。又軍旅に此鎗の身許多く持行。軍用に臨んで、木竹のさきをけずりて袋のうちにはめ、釘を打て用いゆべきためなり。武備に便あり〔『余録』〕長政は黒田氏なり。 「袋鎗は長政の長政の好にて、信国義貞初て作り出せり」と記されていますが、筑前においては黒田長政の命によって信国義貞が作り始めたということであろうと思います。日本では鎌倉時代くらいまで矛が用いられており、矛は袋槍と同じような形状となっています。鎌倉時代の戦闘形態から矛は進化しなかったようですが、元寇の影響によって茎心のある鎗が使われ始めたということです。
文中に記してあるように穂先だけ準備しておけばその場で柄を作り用いることができるという利点もありますし小説『大菩薩峠』に登場する宇治山田の米友が使う棒術は普段は棒のまま用い。事あるときには袋槍を装着する術を使う者という設定ではなかったかと思います。
江戸時代であれば槍術に心得のあるものであれば、旅に槍は持っていけなくても懐に袋槍があれば心強かったのではなかったかと思います。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
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- 2011/03/12(土) 21:25:39|
- 武道史
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神祖、遠州袋井縄手御鹿狩のとき、御徒士に伏見彦大夫と云ありしが、三尺余の長刀を帯して居たれば、仰に、その刀はいかにつかふやと有けるに、答奉るは、敵の脚を薙払ひ候なりと申す。上意には、甲冑する敵この如くせば然べからず、鑓にして使ふべしとなり。これはつくが宜しとのこととぞ。実に尊慮の如し。 この話もよくでてくる話ですが、長い刀は繰り延べて突き技を行えば理のあることは明白です。鳥取藩士で神刀兌山流を学び、のち江戸の斎藤弥九郎道場で神道無念流を学び神風流を開いた詫間樊六は藩の重臣を襲ったとき、複数のもので襲い掛かったにもかかわらず使い手でもあった重臣に逆に斬り立てられたので3尺5寸の刀で突伏せたということですが、相突きになれば確実に長いほうが有利です。
しかし、詫間樊六は自分が暗殺した重臣の遺族が仇討ちしようとしたのを迎え撃つとき、鑓を手にした武士に縁側から飛び降りながら斬りかかろうとした所、刀が鴨居にかかり不覚を取ったということですので、それぞれの得物には利不利があることはわきまえておかなければなりません。
久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。 3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
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- 2011/03/13(日) 21:25:42|
- 武道史
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不思議な事ですが居合の抜付けにおいて腕力や肩の力、上半身の力を用いて抜付けを行う人の刀には濁りが生じます。たとえどんなに真っ直ぐに横に振ろうと、静に振ろうと同じ事です。
逆に臍下を中心として抜付けが行われるときには刀がゆっくり動いていても、また初心者で刀に威がなくても刀は濁る事は無く清んでいます。
これは棒をまわすときにも言える事ですが腕力でどんなに早くまわしても棒はにごるのですが、ゆっくりまわっていても臍下を中心としてまわっているときには棒は清んでいます。
柔術の稽古で懐剣で打ち込む動きも同じ事です。懐剣に濁りが生じたり清んでいたりまします。
自分はどのような動きをしているのか自分自身を観ることが必要です。
昨日夕方、御手洗川のそばで桜が咲いていました。それでも季節は巡ります。(携帯の写真です)
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
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- 2011/03/14(月) 21:25:52|
- 居合 総論
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居合の抜付けを行うときに柄手の手首が手の甲側に折れ曲がる方が居られます。これは柄をしっかりとろうとして無意識の内にそうなるのだと思いますが、手の甲側に手首を少しでも折れ曲がらせてしまうと前腕に力みが入ってしまいます。たとえ手首を僅かしか曲げず軽い力みであっても、臍下からの力の流れは前腕で大きなブレーキをかけられることになり力は切先まで伝わらなくなってしまいます。前腕が力む事によって力の流れにブレーキをかけてしまっているのです。
柄手の状態はたって上半身の力を抜き両手を体側にたらした時の状態で、ほぼそのまま柄にかからねばなりません。柄手は柄を拾うのであって握る動きをするのではありませんから。
この前腕の状態は澁川一流柔術の履形の稽古で前に出て相手の起こりを抑えるときにも言えることです。初心者の方の中には相手の手首をしっかり抑えようとして手首を手の甲側に曲げて掌を用いる方がおられます。しかし先述したようにこの遣いかたは前腕を緊張させてしまいますので上半身中心の動きとなり必ず動きは止まってしまいます。相手の手首を抑えるときの手は居合の柄手と変わらず、すこし親指と他の四指の間を開くだけで抑えます。決して前腕に無駄な緊張をさせてはいけません。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
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- 2011/03/15(火) 21:25:23|
- 居合 業
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澁川一流柔術には相手が懐剣を手にして打ち込んできたり,三尺棒を手にて打ち込んできたり、あるいは刀を手にしたりして斬りつけてくるのを捕る形があります。
これらの形を行うためには懐剣の動き、棒の動き、刀の動きを知らなければなりません。相手が得物を手にしたときに自分がその扱いに習熟していなければ、相手の動きが分からないからです。相手の得物の特徴とその動きがどのような物であるかを知らずにそれに対処しようとするのは地図も持たずに見知らぬ土地の見知らぬ場所を探そうとするようなものです。
幸いに渋川一流には棒を自ら使う形もありますし、居合の形も存在しています。棒を捕ろうとするならば棒回しの一人稽古を重ね、棒の扱いに習熟しなければならないは当たり前の事です。また刀を捕ろうとするならば居合の一人稽古を重ねておかなければならないのも当然の事です。当然の事を行わなければ、できるようにならないのも当然のことなのです。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/16(水) 21:25:17|
- 柔術 総論
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履形の礼式では受がついてくるのを後方にさがって左手で受の手首を下から捕ります。この最初の動きで躓かれる初心者の方が多いのですが難しいのは下肢のの働きです。
多くの初心者の方は常に下肢を突っ張って立っておられます。弛んで立つという事を物心ついてから今までの人生の中で行った事が無い場合もあります。したがって後方にさがる時に床を前脚で蹴って後方にさがられるのですが、これでは重心が高くなり、また足を前に出す時にももう一度蹴らなければならなくなってしまい、「どっこいしょ、どっこいしょ」というリズムで動かなければならなくなってしまいます。これでは隙だらけですので、角をつけず滑らかに動いてくださいという指導をするのですが、なかなか答が出ないようです。
ヒントはそけい部(股関節)の力みをぐらぐらになった様に感じるまで、つまり極限まで抜くことにあります。もちろん膝から下が勝手に動く事もありません。求めてみてください。
3月19日(土)の澁川一流柔術の稽古は廿日市スポーツセンターが使用できないため、七尾中学校武道場で行います。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/17(木) 21:25:27|
- 柔術 業
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無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の教え方の一端を紹介します。
先生は晩年は新たな弟子をとられなくなりましたが、それは「わからぬ者に教えても」という考えからのようでした。高度な内容を理解できるかできないかもわからない方に一から教えることを厭われたようです。
私に教えられるときには私の行う形をみられた後、課題を与えられ、ご自身は席をはずされ自私自身で工夫させ、「できたか」といって戻ってこられました。いつできるようになったかを聞かれて、「すぐにできるようになりました」とお答すると、「呼べばよかったのに、では次は」というように教えてくださいました。課題を与えられて自分で解決させ、さらに高度な内容を教え、また自分で解決させるという教え方でした。
外形を作るような指導ではないので、自分自身で課題を解決しようとする思いのない方には無意味な教え方かもしれませんが、自分自身で解決できないような方には本当の上達もありません。
長く居られる弟子でも理解できていない方は多かったのですが、その様な方には私に対する教え方と異なり、一般的な「手が高い」とか「低い」といった低レベルの教え方をされていました。理解できない方にはそのようにでも教えなければどうしようもなかったのだと思います。
私は、師の教え方を踏襲しておりますので、貫汪館では自分自身で課題を解決しようという強い意志をもって稽古に望まれない方には稽古は難しいかもしれません。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2011/03/18(金) 21:25:10|
- 居合・剣術・柔術 総論
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無双神伝英信流抜刀兵法においても渋川一流柔術においても心が技に大きな影響を与えます。
心が焦る人は、速く動こうとするばかりに動きが隙だらけで、動こうと決めた手順とおりにしか動けません。
頭で考えながら動く人は、確実にと手順を頭で考えながら動くために、重心は上ずり、敵に応じて変化することはできません。
強くという実感を求める方は、身体にタメを作り、必要以上の力を用いて身体を力ませるため居着が生じ、隙だらけになってしまいます。
このように自分自身の心が技に与える影響は数限りありません。武術における心のありようは無念無想ですが、宗教的な悟りといった高次元のものではなく技を生み出すものと考えたほうが良いと思います。
指導者は、心のひずみから来る動きの歪みを指摘することはできますが、その人の意識に入り込み心を正すことはできません。それ以降は稽古するものの一人一人の稽古なのです。覚悟をきめて自分自身の心と向き合う必要があります。
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- 2011/03/19(土) 21:25:19|
- 居合・剣術・柔術 総論
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澁川一流柔術の履形は受が捕の中段または下段を突いてくるのを捕る形で前に出て請けの手首を捕りますが、はじめに行う履形の礼式においては後ろに下がって相手の手首を捕ります。この手首のとりようを間違っている方が居られますので、確認しておきます。
後方にさがって請けの手首をとるときは左手で請けの右手首を下からすくって捕ります。これを上から抑えるように捕っている方が居られますがこれは間違いですので正してください。
また履形で受が突いていくとき、手の甲は上に向いています。横に向ける方も居られますが、師は確実に手の甲を上に向けてついておられましたので、これも正して稽古してください。
今日は朝から雨でした。裏山があり他の家より早く日陰になる我家にも春が来ています。
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- 2011/03/20(日) 21:25:29|
- 柔術 業
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以前、柄手の手首について述べましたが、鞘手の手首が折れ曲がる事で左半身が力み結果として右肩・腕・手を力ませている方が居られますので述べて起きます。
鞘手の手首を曲げてしまう癖がある方は鞘引きの最後に手首を掌の方向に曲げてしまい左肩、左腕に力みを生じさせておられます。結果として走っていた刀の動きは鈍り、最後は無意識の内に右手で柄を握り締めて左右の力みの均衡をとってしまいます。
柄手が手の甲側に折れ曲がって力みを生じるのと反対に、鞘手は掌の側に曲がっているのですが、鞘手も柄手の状態で述べたように、自然に立って両体側に自然に手を下ろしたときの手首の角度と変化する事はりません。手癖のある方はよほど自分自身に向き合って稽古しなければ手首の癖が直る事は無く上達はしませんので、何とか克服していただきたいと思います。
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- 2011/03/21(月) 21:25:23|
- 居合 業
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澁川一流柔術の礼式において受も捕も分かれた後には檀中のまえに両手の指先を位置させてそこから体を開きますが、このときの手首の状態が非常に大切です。何度も指導していると思うのですが、未だに理解されていない方も居られるようですので述べておきます。
檀中の前に指先を持ってきたとき手首が少しでも下方に折れていると、肘が上がり肩は体から遊離してしまいます。結果として体を開く時には肩先からおこない臍下丹田は働く事がありません。
しかし、手首が手の甲側に折れ曲がっていても肩に力みが生じてしまい、体を開く時には肩先からおこない臍下丹田は働く事がありません。
居合の鞘手・柄手の手首の状態で述べたように少しでも手首に力みがあると臍下丹田を中心とした動きにはならないのです。
礼式ははじめに行う大切な動きですので、ここをおろそかにして形だけの稽古をしていては上達する事はありません。
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- 2011/03/22(火) 21:25:37|
- 柔術 業
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澁川一流柔術の吉掛「上段絞り」の受にかける自分の両手の位置を間違っておられる方がいますので記しておきます。
「上段絞り」は相手が出してきた右手を、その勢いを殺すことなく自分のものとして手首をきめますが、手首をとる、さがるという動きになってしまうのは論外でこれでは相手に余裕が出来てしまい、形でなければ業は掛かりません。
さて受の手首に掛かる自分の右手ですが親指は受の手首の関節にかかっています。また他の四指のうち人差し指か中指も相手の手首の関節に掛ります。そうなっていなければ手首をきめる事はできません。
さて自分の左手ですが左手を右手に重ねている方がおられるのですが、これは間違いです。左手は右手に重なる事は無く左手の親指と人差し指は右手の小指側に軽く接するところに位置します。この位置を間違えてしまうと受の腕はただ真っ直ぐに伸びてしまうだけに成り効果が少なくなってしまいます。
技の最後は自分の両手の親指側が軽く働いている事は言うまでもなく、また受の拳は自分の体の中央に位置し左右にずれる事はありません。
細かなところですが間違わずに稽古されてください。
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- 2011/03/23(水) 21:25:19|
- 柔術 業
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何度も述べていますが、澁川一流柔術の稽古においてたとえ形稽古にあっても、受の動きを読むことなく受の動きを見て後に動いていては確実に遅れてしまい何度形稽古を繰り返しても間に合わず、上達はありません。
受の動きを読むために大切な要素の一つは受の気を感じるということです。完全に無念無想で動く相手であれば気を感じることは困難かもしれませんが、たいていの方は動く前に気・心が動きます。それを感じることが無ければ読む事も出来ません。
感じるためには自分を可能な限り「無」にしておかなければなりません。体の無理無駄を無くしておく事は勿論ですが頭の無理無駄をなくし考えない事です。考えていれば感じることは出来なくなってしまいます。感じられない状態で受の気を感じるということは無理な事です。工夫してください。
子供を指導されるときに指導者の側が何心なく仕掛けていく場面を目にしますが、これでは仕掛けるほうが無意識の内に普段出来ない無に近い状態になっていますので、子供達は指導者の気を感じることは出来ず読む事も困難です。子供に指導するときであってもしっかりと対峙して稽古しなければ子供達の稽古にはなりません。
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- 2011/03/24(木) 21:25:49|
- 柔術 総論
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澁川一流柔術の捕の動きは前に出て受の手首を抑えるか斜め前に進んで受けの手首を返に捕るかの二つに大別できます。前に出て受の手首を抑える動きは置いておき、返に捕る動きで多くの方に見られる癖について記します。
返にとる動きをなす時に最も大切な事は斜め前に出ながら受の拳を交わすことにあります。これを間違えて受の手首をとりながら斜め前にでる動きをされる方が多いのです。
受の手首をとりながら体を斜め前に進めようとすると、脚は畳を蹴り、自分の肩は体から遊離してしまい、上半身を捻ってしまいます。結果として一歩進んだだけで体は固まってしまい次に動くためには、肩が体から遊離したまま体を捻り戻し、腕力で技をかけなくてはならなくなってしまいます。
このような動きは無意味ですから、まず畳を蹴ることなく斜め前に出ながら受の拳を交わし、空を突いた受の手首を下半身にのった上半身で捕るように動きます。
文章にするとほんの僅かな動きの違いのようですが、心して稽古を重ねてください。
今日、昼前に見えた富士山です。
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- 2011/03/25(金) 21:25:27|
- 柔術 業
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月間『武道』にある武道の中学校における、武道の授業について記されていました。その記事の一部を引用します。
・礼法、作法をきちんと指導することにも重点を置き、「静」と「動」のけじめある授業展開ができた。
・1回の授業の中で20分の講和は有効であった。下受蹴の練習でプロテクターの隙間に蹴足が入ってしまった生徒が、相手に対し合掌礼をしながらきちんと「ごめんなさい」と謝っていた。伝統的な礼法・作法を形式的に学ぶだけでなく、二人一組で技を掛け合う中で互いに相手を気遣うことができるようになっており、授業の中で人のぬくもり・温かさを感じることができた。
失敗して誰かに迷惑をかけたら謝るという行動ができたことは良いことだとは思いますが、「相手に対し合掌礼をしながらきちんと「ごめんなさい」と謝っていた。」という合掌礼が日本の武道における伝統的な作法なのでしょうか。明治時代以前に起源がある日本の武道で合掌礼をする武道を寡聞にして知りません。特定の宗教と強く結びついた特定の現代武道の行動様式を伝統だといって教育をすることには大きな違和感を感じてしまいます。
この合掌礼については武道の必修化のために日本武道館で行われた会議で何度か問題として取り上げられたという事を日本武道館の関係者や日本武道学会の先生方から聞いた事があります。
自分が選んで通う町道場であれば問題は無いのですが、学校の授業で行なわれてしまえば生徒は選ぶことはできずそれがすべてであると思ってしまう危険性があります。このような特殊な武道を習って育った子供たちが合掌礼というものを日本の武道の伝統であると勘違いしてしまうことを恐れます。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
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- 2011/03/26(土) 21:25:20|
- 武道史
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月間『武道』に杖道の授業についても取り上げられていました。まず杖道の成立過程は自然発生的にできたものではなく神道夢想流という特定の杖術をもとに戦後作られたものであるという事実を知らなければなりません。つまり江戸時代からつながるものではなく、現代剣道のように各流派の他流試合の中から自然に生まれてきたものでもないのです。
和文化教育と杖道とのかかわりについて論じられていましたが、授業の中では杖道の審判を生徒に行なわせている写真がありました。いったい伝統や和文化というときに杖道の形を見せて優劣を決める試合というものほど違和感のあるものはありません。歴史の中で江戸時代に形を見せて優劣を競わせ、旗を揚げるなどという事があったでしょうか。もし江戸時代の杖術家が杖道の試合というものを見たらどのように感じるでしょうか。
技を見て「あれ・・・。」とか「ああ。」という感想はもつかもしれませんが。旗をあげるような試合を見たら一体何をしているのか理解ができないでしょう。そのような江戸時代にはありえなかったことを伝統や和文化の名の下に行なわせて良いのかどうか・・・。
もっとも教えるものが武術・武道の歴史を少しも知らねば伝統という名のもとに何が教えられるかわかりません。
今日友人と会うために駒込駅に行きました。少し速く着いたので駅の周辺を歩くと染井吉野桜記念公園がありました。染井吉野が生まれた染井という地が駒込あるという事を知りました。公園そのものは染井吉野桜記念公園というわりには桜の木が少なく、また桜ではない他のかわいい花が咲く木も植えられていました。桜の花はまだつぼみでしたが、もう数日すれば咲き始めるかもしれません。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
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- 2011/03/27(日) 21:25:48|
- 武道史
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腰が高い方に「腰が高い」と指導することがあります。また「力を抜いて腰をおとしてください。」と指導するところをたんに「腰を落として」と指導する場合のあります。
もう理解されているだろうと思って言葉を省略して指導するのですが、硬いまま意図的に脚をまげて腰の位置を下げてしまえばますます硬くなり体は居着いてしまいます。外形は同じように見えても中身は大きく異なります。
無理無駄力みをなくして自然に腰が落ちた場合には脚は突っ張ることなく力むことなく股関節もすっきりとして自由です。
一方、無理に脚を曲げてしまえば、むしろ前の腰が高い状態のほうがより自由であったという事が起こります。指導を浅く考えず、言葉の奥にあるものを読み取って工夫しながら稽古を続けてください。
今日の富士山と名古屋を過ぎたあたりで見えてきた岐阜県の山々です。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
4月30日(土)の稽古は前倒しして4月29日(金)に行います。稽古時間は午前9時~12時までです。場所は廿日市スポーツセンター武道場ですのでお間違えのないようにしてください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/28(月) 21:25:42|
- 居合・剣術・柔術 総論
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無双神伝英信流抜刀兵法の太刀打は打太刀も遣方も半分以上の形が何太刀も遣うように組み立てられています。
それで稽古される方はあらかじめ一太刀目の次の動きを考えて、次の動きに都合のよいように一太刀目を遣う方がおられます。しかし、これは全く意味がないことで形としては何太刀もつかっても実際の場では一太刀できまればそれでよいのです。次の動きを考えて動けば必ず一太刀目はおろそかになり形稽古による真の上達は望めず決まった手順を繰り返すだけの体操になってしまいます。
一太刀ののち相手の変化に応じて次の太刀がでるのであって手順は決まっていても決まった手順を手順どおりに行おうとしては稽古になりません。あたかも今はじめて起こった事態に対応する心がなければならないのです。難しいことですが形稽古による上達はそれ以外にありません。頭を空にしておかなければならないのです。
当然のことながら一太刀、一太刀といっても動きに区切りをつけて行うという事ではありませんのでご注意ください。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
4月30日(土)の稽古は前倒しして4月29日(金)に行います。稽古時間は午前9時~12時までです。場所は廿日市スポーツセンター武道場ですのでお間違えのないようにしてください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/29(火) 10:32:04|
- 居合 業
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いわゆる古武道を稽古する者は堅く慢心をいましめなければなりません。現代武道を稽古する方よりも古武道を稽古する方に慢心が生じるのはいわゆる試合がないからです。試合がないために相手に打ち負かされて自分の実力のなさを知ることが難しいのです。とはいっても現代居合道や現代杖道が行っている試合というものを言っているのではありません。
本来ならば稽古の中で、今の自分の動きは手順の決まった形ではなく自由に切り込まれた場合に応じることができるものかどうか分からなければならないのですが、中には形の手順を覚えたらそれが使えるものだと思い込む人もいますし、居合であれば相手を気で制して抜付けるなどという空論で自分を誤魔化してしまう人もいます。また体を力ませていかにも自分は力強いのだと錯覚する人もいます。
渋川一流における初伝や中極意・免許皆傳上極意などといったものも錯覚を生みます。自分は初伝を得たのだからあるていど使えるのだと思ったら大きな勘違いで、流派の動きになってきたという程度の事に過ぎません。免許皆傳だから使えるというのも大きな間違いです。すべて伝え、伝えられたにすぎません。本当の修業はそれからです。
夕方、裏山に上ってみました。足の裏に僅かに感触があったので掘って見ると土の中に小さな筍がありました。写真では分からないと思いますが大きなほうで13センチくらいです。今年は寒い日が長かったので筍の成長も遅いようです。硬くてまだ食べる事は出来ません。
久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。 貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
4月30日(土)の稽古は前倒しして4月29日(金)に行います。稽古時間は午前9時~12時までです。場所は廿日市スポーツセンター武道場ですのでお間違えのないようにしてください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/30(水) 21:25:36|
- 居合・剣術・柔術 総論
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「3年稽古して見込みがなければ道をかえるように勧めたほうが、その人のため。」と言ってくれた友人がいました。たしかにその通りにも思います。
私自身は随分鈍根ですが、師の指導される事を会得するのに3年もあれば求められる事はできるようになっていたと思います。はじめの内は右も左も分からないのですから指導を受けても「ああでもない、こうでもない」と右往左往します。しかし自分はわからなくても右往左往している内に、師がそれで良いと言われる事があるのですから、道は見えてきます。自分の実感では何が良いのかわからなくても、場合によっては「これで良いのか・・・」と自分は思っても、師がそれで良しといわれるのですから、それ以外のことはないのです。
そして、そのような稽古を重ねる内に方向がわかってくれば師の言われる事が次第に理解できるようになり、指導された事を会得するにも以前よりは時間がかからなくなります。
3年稽古しても見込みがないというのは、会得しようとする努力をしないか、自分自身の価値基準が指導された内容よりも勝っており(つまり我が強く)指導された事を身に付けようとしないかです。
努力しない者に見込みがないのは当然の事ですし、指導された事をそのまま会得しようと稽古していなければ見込みがないのも当然の事です。
師も「思いが異なっていては・・・。」とよく話されていました。
貫汪館 廣島護国神社奉納演武は4月3日(日)午前9時半演武開始です。
4月9日(土)、10日(日)久留米において指導いたします。
9日は北野体育センター体育館で18時30分から21時まで
10日は荘島体育館 軽運動室で9時から15時半まで稽古いたしますので、興味のある方は久留米道場の連絡先へ御連絡ください。 4月30日(土)の稽古は前倒しして4月29日(金)に行います。稽古時間は午前9時~12時までです。場所は廿日市スポーツセンター武道場ですのでお間違えのないようにしてください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/03/31(木) 21:25:53|
- 居合・剣術・柔術 総論
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