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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

自己満足(無双神伝英信流抜刀兵法の場合)

 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古される方にも澁川一流柔術を稽古される方にも自己満足を覚える動きをして上達したと感じる方が中には居られます。もっとも自己満足する動きのほうが素人受けし、素人の評価を得やすいのですから、道を求めるのではなく武術が自分を飾るものの一つである方にはそのほうがよいのでしょうが。
 無双神伝英信流抜刀兵法の自己満足の場合は刀を力いっぱい振ることによる筋肉の緊張に充実感を幸せと感じるという方が多いようです。そのために野球のホームランのためのバッティングなどのように、ためを作り渾身の力を振り絞って刀を振り、振った後に体を緊張させて刀を静止させています。また振るために上半身にのみ意識をもち、下半身が虚になってしまうので下半身がふらふらになり、振った上半身の力で自分を崩してしまいがちになるので、そうしないために下半身を緊張させて固め、下半身を固めた後に刀を振っています。
 そうなるともう武術ではありません。下半身を先に進め固めた後、刀を振るということが自由に動く敵に通用するものかどうか、少し考えれば分かるはずなのですが、自分は無敵だというあらぬ妄想に取り憑かれているのか、「気で相手を制し」という空想の産物が可能になっていると思うのか自分が斬られるという発想は全くありません。自分が一刀両断しようとする間に先に斬られてしまうという事態が生じないのですから天上天下唯我独尊です。
 かってそのような妄想にとりつかれていた同門の門人もいましたが、先生は相手にされなくなり、かえって自分の技がすばらしいから指導を受けることもないのだと大きな勘違いをする始末。居合は刀を抜き、自由な状態にある敵が自由に動き斬りかかって来る敵に対応しなければならない術です。心得違いなさいませんよう。


 7月5日(日)午前9:30~午後4:45まで久留米市荘島体育館剣道場で稽古会を行います。興味のある方は直接道場をお訪ねください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/07/01(水) 21:25:22|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

自己満足(渋川一流柔術の場合)

 柔術の稽古は必ず二人組で行うにもかかわらず、居合の自己満足のように上半身中心に動き、上半身の筋肉の緊張をもってよしとされる方が中には居られます。
 そのような方に限って受の攻めを返すときに必ず動きが途切れて動き、また技を決めようとして上半身の力を用いようとするために下半身は虚となり、外見は技を決めていても上半身に力が入っているために下半身は定まらず、実際には技は裏を取られてしまいます。形の稽古であるが故に指導者も裏技を掛ける事はしませんが、自分自身を知らなければならないところです。
 このような状態の人には必ず注意するのですが、どういうわけかすぐに元の状態で稽古を続けようとされます。このような状態になってしまったら上半身には可能な限り力を入れず、下半身を稽古を主体にしなければなりません。技が効かないと思えようがかまいません、効かないからといって上半身に力を込めてしまったら同じことの繰り返しです。
 工夫してください。 


 7月5日(日)午前9:30~午後4:45まで久留米市荘島体育館剣道場で稽古会を行います。興味のある方は直接道場をお訪ねください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/07/02(木) 21:26:28|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

抜いて、斬る

 先日の自己満足のお話の続きですが、無双神伝英信流抜刀兵法の稽古をされる方の中の抜付けに時に抜いて、斬る動きを見ることがあります。
 抜付けは、まだ柄手がかからぬうちに始まっており、はじめから終わりまで一つの動きです。そこには滞りはなく、意図的に序破急などという動きもなく、ましてや切先が鯉口にきてから抜きつけるという動きもありません。
 抜いて斬る原因の一つはまさしく自己満足で抜きつけたという実感を得たいがために切先が鯉口付近に来たときに力を込めて抜付けることにあります。力強いのが武術だという先入観から離れることがない限り、そのような動きは改まることはないのでどうしようもありません。動きが途切れることはないにしても二段階になった動きは斬りかかる敵には絶対に間に合うことはありません。
 自己満足を求めているのではない方にも抜いて斬る動きが現れますが、これは動きの中心が臍下になっていないためにおこることです。できないから手を用い、手を用いたが最後動きは二つにしかなりません。これも実際には自己満足にほかならず、実感がほしいために腕を用いているのです。
 動きの中心を臍下に置き、上半身方から先、肘、腕、手首、指先に至るまで無駄な力を一切排除しようとすればはじめの内は不安なことはこの上ありません。その不安から逃れ実感を求めるために少しでも末端を働かせてしまい実感を求めてしまったら業は生まれることはありません。 
 工夫が必要です。

 7月5日(日)午前9:30~午後4:45まで久留米市荘島体育館剣道場で稽古会を行います。興味のある方は直接道場をお訪ねください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/03(金) 21:27:58|
  2. 居合 総論

武術の才能

 無雙神傳英信流抜刀兵法、澁川一流柔術ともに自分に才能があるのかないのかを気にされる方がときにおられます。私はそのたびに才能などというものは関係ありませんと答えてきましたが、唯一、関係ある才能がありました。それは運動神経でもなく、筋力でもなく柔軟性でもなく素直さです。
 どのように手を変え品を変えお教えしてもなかなか吸収されない方がおられます。それどころか、こういう動きを稽古してくださいといっても、自分自身の関心がそこに向かないのかお教えしたことを稽古されない方もおられます。
 しかし上達が早い方に明らかなのはお教えしたことを自分自身の余計な考えを交えずに素直にそのままに行おうとする方だということです。
 かってこのようなことがありました。まだ道場にわけのわからない方がたくさんおられた何年も前の話です。
 同じころに居合の稽古を始めた方が二人おられ、はじめからですので二人とも同じように指導していました。ゆっくり静かにと指導するのですが、一人の男性はどうしても速く強く振りたくなってしまっていました。何度指導してもその場限りで目を離すとすぐに速く強くになってしまいます。もう一人は女性で、私の指導するようにゆっくり静かに丁寧に稽古していました。わけのわからない、我が強く指導に従えない中年の男性は、速く強くと動く男性のほうが上手に見えるらしく「刃音がする。」だの「力強い。」だのと若い男性の動きを褒めていました。
 当然のことですが、ゆっくり静かに丁寧に稽古している女性の動きは速くもありませんし、力強くもありません。
 数年たち、男性の動きはそのときから全く進歩せず、女性の動きは古武道の演武会での演武で無雙神傳英信流抜刀兵法を名乗るに恥ずかしくない腕になっていました。速さ、強さは自然に生まれてきたのです。
 その女性がどのように考えて稽古していたかはわかりませんが、とにかく私の指導に素直に、教えたそのままに動こうとしていました。
 今は男性も思いを改めやっと上達し始めましたが、無駄な年月を過ごしてしまいました。
 早く始めても自分の考えを交えてしまう方は上達が遅く、素直な方は上達が早い。これだけは絶対的な真実です。 

 7月5日(日)午前9:30~午後4:45まで久留米市荘島体育館剣道場で稽古会を行います。興味のある方は直接道場をお訪ねください。

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  1. 2009/07/04(土) 21:27:13|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

筋肉痛

 無双神伝英信流抜刀兵法の稽古でも渋川一流柔術の稽古でも筋肉痛を生じるという事は己の未熟を恥ずべき事と心得なければなりません。
 居合の稽古で腕がはり筋肉痛に成るのは腕力で刀を振り回し、腕力で刀を止めているからであって、まったく業は身についていません。外見がたとえ素人受けしようとも、3,4時間や1日稽古をしたところで体が本当に使えていれば筋肉痛になるはずは無いのです。
 腕で振って腕で留めるゆえの筋肉痛ですから臍下ということは全くわかっていませんし、以下の歌も理解できないでしょう。よく稽古したから筋肉痛になった、腕がパンパンに張ったと自己満足する人は一生上達する事はありません。

 身の曲尺の位を深く習ふべし留めねど留る事そふしぎや

 また掌の状態ですが、現代剣道では竹刀だこができることをけいこのバロメーターとする人もあるようですが、無双神伝英信流抜刀兵法においては竹刀より重い刀を扱うからといって掌がごつごつになることはありません。師は掌を見せられて、また触らせられて女性の掌の様でなければと話されました。

 渋川一流柔術では初心者の多くの形が腰が落ちた姿勢で太腿が筋肉痛寸前になっておられます。腰が落ちた姿勢というのは脚を曲げる事によって、腰をおろしているのではありません。緩む事によって自然に腰がおりているのです。ここを間違うと後の修業に大きな影響が出てきます。正しい位置に落ち着けば太腿の筋肉が緊張してしまうという事は無く、逆に緩んでどのようにでも動ける状態になります。緊張が解けないようでしたら、しっかりと工夫して楽な位置を見つけなければなりません。
 また、渋川一流柔術は動きが少ないのですが、立った状態から後方に一歩動いたときに(脚を開いたときに)後脚を突っ張り太ももの筋肉が緊張している方をみます。前脚で蹴って脚を下げさらに後脚で踏ん張り蹴って前に出ようとするためにおこることですが、筋肉が一度緊張すれば緩まなければ動くことはありません。可能な限り緩ンだ状態でなければはなりません。
 渋川一流柔術のけいこでも、以上のような立った状態、動いた状態でいちいち筋肉が緊張することによって下肢の筋肉痛が起こっているのですから、未熟故と心得なければなりません。
 渋川一流柔術の師の掌もまた優しいもので、手を取られても掴まれたという違和感を覚えたことは一度たりともありませんでした。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
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  1. 2009/07/05(日) 21:29:55|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

久留米での稽古

 昨日、久留米で無双神伝英信流抜刀兵法の稽古をしてきました。木曜、金曜と休みを取り、高知に行って資料の記録をし、土曜は県立坂本龍馬記念館で学芸員の方とお話をしたあとまた資料の記録。二千枚以上の写真をとったので腰を曲げたり伸ばしたり、椅子の上に上がったり降りたり、シャッターを押すときには窓からの採光を妨げぬため体を動かし、歪な格好でシャッターを押したりと、筋肉痛でしたが、昨日刀を持ったら、まったく筋肉痛は感じず、普通どおりの稽古ができますから不思議なものです。今回の自動車の総走行距離は1329kmでした。
 椅子に上がったり下がったりも500回以上は連続していますから、腿の筋肉は相当に疲労していたのですが・・・。今までにフィルムに納めているものもありますが、調査の内容についてはまたの機会に
 さて稽古の内容ですが、師範代は体調が悪く、自分では随分動きが悪いと感じていたようですが、自分で感じているように悪くはありませんでした。いつもと少し違うかなといった程度でしかありません。動きが身についているからだと思います。ただ、手の掛かりが少し深くなる時があり、ふかくっかってしまうと、肩甲骨の動きがおかしくなり猟犬恍惚が接近して力みが生じてしまうので、今後の課題としなければなりません。
 これは誰にでも当てはまる事で、手の掛かりが深いと抜きつけたときには上半身に力みを生じてしまい、また、動きも小さくなり次に動く事が難しくなってしまいます。手の係りを浅くするのは不安があるかもしれませんが、師は刀が手の内から飛び出ていくくらいとも指導されました。
 九州支部長は臍下が抜けるということがわかったように思います。自分ではしているとおもっても、実際には自分で気付いていないだけで、そのような時には深く深く自分自身を見詰めなければなりません。
 初心者の方には浮雲をお教えしましたが、浮雲が英信流表の中ではもっとも難しい方といっても過言ではありません。文字通り体が雲のように軽くなることを形は求めています。実際、間違わなければ体の重さは消えますので面白い形です。多くの人はいちいち床を踏んでしまっているので浮くどころか墜落してしまっています。また刀を切先上がり手元下がりに間のちかい敵に斬り付けるときも多くの人は上半身で行ってしまうので固まってしまい、雲であるどころか不安定な岩になってしまっています。斬りつけは体重が消えたまま体の動きによって行われますので、自分自身に斬り付けたという実感は残りません。工夫してください。
 最後に太刀打の稽古をしましたが、絶対に焦りは禁物です。形を合わせることには意味が無く、殺陣でしかありません。形は形であってなおかつ自由でなければなりません。工夫を必要とするところですので決して安易に考えてはいけません。

 久留米道場の7月1日の稽古記録が更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/06(月) 21:25:24|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

ヨシマサ、ギショウ、ギスケ

 細川義昌は江戸時代の通称を善馬といい、江戸時代には島村姓を名乗っていました。
 明治に入り太政官布告で通称と本名をどちらかに統一しなければならなくなると、細川義昌は通称の善馬をすて、義昌を選びます。
 さて義昌の読みですが、一般にはヨシマサと読まれることが多いようです。母親の梶は幼名の善馬と呼び続けたようですが、書状にはヨシマサ、ギショウの両方が用いられています。
 細川義昌本人はギスケと自らを読んだようです。下の写真は弟の善作あての手紙ですが、この手紙の中に自分自身の読み方が記されています。

      ギスケ小     ギスケトリミング


 下の手帳は大正の頃の生命保険の手帳です。二枚目の写真に細川義昌の名前を見つけてください。細川義昌は明治以降は熱心なキリスト教徒であり、政治家であり、実業家であり、武道家でもありました。

       手帳1     手帳2

 過去の人たちの中には、自分の師は偉大であったと強調し、その偉大な師の弟子である自分は・・・と思わせるような記述もあります。師が偉大であったと強調するのは、自分自身を売るためであったりもします。しかし武術は結局のところ己一人、自分自身が独立独歩できなければ意味はありません。貫汪館で稽古される方は心を定めて自分自身に向き合ってください。


 久留米道場の7月1日の稽古記録が再度更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/07(火) 21:25:16|
  2. 武道史

一人での稽古

 稽古熱心な方には誰にでも起こりがちなことでは有りますが、道場以外で自分自身が自分のためだけの一人稽古をしていると、「出来たのではないか。」「このやり方のほうが上手くいく。」といった思いにとらわれ、それを追求して、上達した後で師にみてもらおうという思いにとらわれることがあります。
 しかしながら、たいていの場合は自分勝手な自分に都合の良い動きをしている事が多いようで、実際には行き止まりの隘路に入っていることが大半です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の兄弟子にも稽古熱心な方がおられましたが、先生の元に通われる以上に自分一人で行う稽古を大切にされていました。そして先生の元に稽古に行っては、自分が発明した事をとくとくとして演じておられました。
 先生は「また、○○が自分で発見した動きを見せに来たけれども、下手な考え休むに似たりで全く見当はずれの事をしている。」とよく言っておられました。
 教えられた事を自分のものにするために一人で行う稽古は非常に大切ですが、度が過ぎると、自分勝手な考えで、これが正しいのだと確信して間違った事を身につけてしまいがちです。一度間違った動きを身につけてしまうと、それを正すのにさらに時間がかかってしまい、なかなか上達する事はありません。
 初心のうちは一人で行う稽古は、指導された事を身につけるために、自分勝手な考えを聊かも入れることなく行わなければなりません。

 久留米道場の7月1日と5日の記事が再度更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/08(水) 21:25:02|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

来たれば則ち迎え、去れば則ち送り、
対すれば則ち和す。

五五の十、 ニ八の十、 一九の十
是を以て和すべし。

 以前にもお話したことがありますが、この理がわからなければ無双神伝英信流抜刀兵法も渋川一流柔術も上達する事はありません。
 上達されない方は斬ろう、打とう、突こう、投げよう、抑えよう、きめようという思いしかなく、独善的な動きしかされません。上記の文章をよくよく理解してください。

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  1. 2009/07/09(木) 21:27:55|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

教える

 現代武道といわゆる古武道の違いは、団体の段位をもってよしとするのか師の許しを得ることをよしとするのかの違いがあります。
 無双神伝英信流抜刀兵法も渋川一流柔術も段位を発行する団体には所属していませんし、すべきでもないと考えています。現代武道は教えを受ける師からの許しではなく、段位を発行する団体の段位を尊びますので、師がいくら「よし」としたところで段位を得ていなければ表面上の価値はありません。逆に言えば師がよしとしなくても段位が認められることもあるわけです。
 流派を考えたとき、明治維新以降、大日本武徳会の存在が流派を滅ぼしてしまう大きな要因となったことは議論の余地がありません。かつて徳島県の武道史を学んだときに、ある流派の免許皆伝をえていた柔術家が「免許皆伝であっても大日本武徳会の3段でしかないのか。今まで稽古したことは一体何だったのか。」と嘆き、武徳会式の乱捕りの稽古を重ねたという記述を見たことがあります。そうなってしまったら、流派の特徴は存在しえなくなってしまいます。
 広島でも少なからぬ古流柔術が古流の稽古を止め、大日本武徳会式の稽古を始め、大東亜戦争後は講道館柔道に完全に移行しています。
 このような歴史を見るとき、古武道が古武道として存続して行くためには段位を発行する団体には絶対に加盟してはならないのは明白です。
 たとえば現代居合道の大きな流派である夢想神伝流は中山博道先生の工夫が加えられて成立した流派ですが(中山先生が誰に免許を出したのかははっきりわかっていません。)、もし中山先生に許しを得ていないものが中山先生没後勝手に教えていたとしたら、それは流派とはいえませんし、流派を名乗る資格すらありません。しかし段位を発行する団体から高段位を得ていれば、その団体では先生として通用し、流派を名乗って教えられるのです。江戸時代であったら炊飯ものであったでしょう。「師から許しも得ていないものが師となるとは・・・。新たな流派でも開いたのか・・・。」と。古武道の流派とはそのようなものです。
 教えるためには、師から許しを得るまで稽古しなければならない。師から許しが出るような稽古をしなければならない。それが流れというものです。


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  1. 2009/07/10(金) 21:27:23|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

初伝・中伝・奥伝??

 無双神伝英信流抜刀兵法においては初伝・中伝・奥伝という言い方はしません。これは絶対的なことなので、稽古される方は間違うことのないようにされてください。
 大森流・英信流表・英信流奥または奥居合という言い方をします。そして太刀打・詰合大小詰などの形すべてを合わせて無双神伝英信流抜刀兵法といいます。
 よく江戸時代には長谷川英信流と呼ばれたとか、長谷川流と呼ばれたといわれますが、それは英信流表と英信流奥の居合のことであって大森流を含んでそういったわけではありません。
 写真は片岡健吉の稽古記録の一部ですが、12月4日に馬術の稽古をし、剣術は休み、居合は長谷川流と大森流をし、木流體術の稽古をしています。この資料を見ても大森流と長谷川英信流を区別しているのがわかると思います。

片岡


 片岡健吉以外の資料にもこの事実は表れていますが、またの機会にします。ちなみに片岡健吉の剣術流派は大石神影流・・・大石進の門人の寺田忠次の門人です。また居合は下村茂一の門人で細川義昌の同門、木流體術も下村茂一の門人です。
 現代人は一つのことを追求することに美徳を感じる風潮もありますが、武士はあらゆる方法で戦わなければならなかった人たちです。むしろ一種類の武術に偏ることを嫌いました。
 軍人が戦場で「小銃は使えても拳銃は使えません。銃剣術や短剣術はしたことがありません。小銃が使えなくなったら逃げます。」ということができるかどうか、考えてみてください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。貫汪館で無雙神傳英信流抜刀兵法を稽古される方は必ず「道標」とあわせてお読みください。

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  1. 2009/07/11(土) 21:28:46|
  2. 武道史

 先日、高知へ行った折、本屋へより、郷土史の本を見ていると、土佐の鍔の図録画出版されていました。

   tuba1     tuba2.jpg

 土佐の鍔についてわかりやすく纏めてあり、手にとって見ているうちに本が欲しくなり、購入しました。無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古を始めた頃は鍔には全くと言っていいほど興味が無く、いい刀が欲しいばかりだったのですが、今稽古に使っている刀を上田刀匠に打っていただいた頃から、鍔に興味を持ち始め、何時の間にか沢山持つようになりました。とは言っても実用を考えて手に入れたものばかりですので、高価な物は無く、すかしの大きな物もありません。
 鍔は小さな空間にひとつの物語があり、飽きる事がありません。よく出来た鍔は空間の中に調和があり、あまり・・・と思うものには調和がありません。
 私自身は芸術を理解できるほうでは有りませんが、貫汪館で稽古される方は、目貫や鍔などを見る機会を持ってください。きっと業の上にも得るところがあります。
 購入するのはある程度見えるようになってからの事です。

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  1. 2009/07/12(日) 21:25:49|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

吾妻山

 昨日、梅雨の合間に県北の吾妻山に行ってきました。吾妻山は何年か前に、ある人からその存在を教えていただきました。標高1239mで簡単に登れる山ですが、とても美しく、心をさわやかにしてくれます。この山の上にいるような心の状態がいつもの状態であれば随分と武道も上達する事だろうとついつい感じてしまいます。皆さんも一度訪れてください。
 吾妻山の名前の由来は死後比婆山頂に葬られた伊邪那美命(いざなみのみこと)をしのび伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が山で「吾が妻よ」と言ったことに由来すると言われています。
 そこまで思っていても、また思われていても黄泉国での出来事の神話が物語る事態になるのですから、人の(神の)心ばかりはわかりません。
写真を撮ったので載せてみます。曇っていたのであまり鮮明ではありません。

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 山を下るときに葉の上に小さな蛾がいました。普段はかわいいとも感じないのですが。

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 吾妻山へ登る道には砂鉄をとるためのかんな流しのあとがありますが、木が生い茂り、その遺構はよくわかりません。今は自然破壊につながるということでかんな流しはできず、岡山県長船町の上田刀匠は砂鉄集めに苦労しておられます。

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 久留米道道場の7月8日の記事が更新されています。お読みください。

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  1. 2009/07/13(月) 21:26:46|
  2. 未分類

宗教を信じるようなもの

 師とお話をしたとき、「私の道場に訪ねてくる人でおかしな方がいたり、他の道場でもおかしな人が多かったりする現状があります。」とお話し、「古武道に興味を持つ人の半分以上の人たちが普通ではないのではないかと思います。」とお話していたところ、お嬢様がこのようにお話くださいました。なるほどと思い、感覚の鋭さに敬服しました。

 古武道に興味を持ったり行っている人の多くが、宗教を信じる人たちと同じで、自分が何か特別な事をしている。そういうところに所属しているという安心感を持ちたいのではないか。そのために興味をもち、やってみたいと思うのではないか。だから、普通ではないのではないか。

 このような御話ををされたと思います。 
 なるほど、古武道をする人たちの中にはやたらに「宗家、宗家」「師範、師範」といって師を唯一絶対の神のように奉る現状を「教祖様、教祖様」とあがめる新興宗教に置き換えてみたらよくわかりました。
 武術は本来自分が独立独歩しなければならないものです。いつまでも師にすがるわけには行きません。師は自分にとって大切な存在であり、弟子として師の命は絶対でありますが、すがりたて祀る対象ではありません。
 幸いに貫汪館にそのような方は集まらず、私もたてまつられることは嫌いであったためそういう状況にはありません。以前も述べましたが、武術は独立独歩のために稽古するもの。己は一人です。


 貫汪館ホームページに貫汪館居合道講習会のご案内を載せました。
 今回の講習会では 「太刀打」、「詰合」を稽古します。講習会のテーマは「居合の動きを正す」です。
素抜き抜刀術において起こりがちな誤った動きを正す事を主眼に稽古します。貫汪館ホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古のページをお読みください。



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  1. 2009/07/14(火) 21:31:42|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

兄弟子の指導

 渋川一流柔術の稽古は必ず組になって行いますので、指導する位にない方同士が組みになっていただかなければならない場合がどうしても出てきます。そのような場合、初心者同士は稽古せず、稽古の進んだ兄弟子と稽古をしていただくようにしています。
 時に兄弟子の方が初心者の方を指導しているところも見ますが、その指導が的を外れている場合もありますので、留意点を述べておきます。
 初心者の動きをただす場合には絶対に枝葉末節を正そうとしてはならない。これは鉄則です。手の位置がどうだ、足の位置がどうだ、肘がどうだなどということを注意してしまえば、初心者の方は心がその部分にのみ行き、帳尻合わせをするようになってしまいます。
 大切なのは、そのようになってしまう原因はどこにあるかということで、大本を正さなければ意味がありません。そして、初心者の方の動きが悪い原因の大半は、枝葉末節に心が行くことにあるのです。
 正さなければならないのは、体に無理無駄はないか。中心は臍下丹田になっているか。ということです。同じ注意ばかりすることになるかもしれませんが、初心者の方はそこからはじめるしか上達の道はありません。
 兄弟子として初心者の方と稽古される場合は、心してください。



 貫汪館ホームページに貫汪館居合道講習会のご案内を載せました。 今回の講習会では 「太刀打」、「詰合」を稽古します。講習会のテーマは「居合の動きを正す」です。
素抜き抜刀術において起こりがちな誤った動きを正す事を主眼に稽古します。貫汪館ホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古のページをお読みください。講習会の場所は旧平良小学校体育館です。



 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/07/15(水) 21:27:11|
  2. 柔術 総論

柔術昇級審査作文 1

 先日行いました渋川一流柔術の昇級審査の作文を載せます。今日の作文は道場では大人を含めても稽古の時の気合が最も良い男の子の作文です。


柔術の稽古で気をつけていること 

 ぼくは柔術の稽古で気をつけていることは柔術のわざをもっと上手になることです。
 先生が「えいっ。」と言ったとき、違うところをさされたりしているから、先生の目を見て、ほかのところをきょろきょろ見ないように気をつけることも一つです。
 まだ覚えていないわざもはやく覚えたいです。
 たまに、わざをわすれたりするときがあり、小車と捻捕と前車をよく忘れてしまうから気をつけています。
 もっと、わざを習いたいです。
 竹林先生からいろんなことをおそわりました。その中で一番難しいのが引込や捻捕です。


 貫汪館ホームページに貫汪館居合道講習会のご案内を載せました。 今回の講習会では 「太刀打」、「詰合」を稽古します。講習会のテーマは「居合の動きを正す」です。
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全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/16(木) 21:17:57|
  2. 昇級審査作文

昇級審査作文 2

 今日の作文は小学校4年生の女の子の作文です。小さい頃から稽古しているだけあって、大人も出来ないような動きをすることがあります。


柔術の稽古で得たもの

 私が柔術の稽古で得たものは礼儀の大切さと体の使い方です。
 礼儀の大切さでは、道場に入る前に礼をして入ったり、稽古を始める前にも礼をしたりする事を最初に習いました。私はそれは道場に対する感謝の気持ちを持つ事と稽古に向けて気持ちを切り替えるためだと思います。
 そして懐剣を渡すときにも、刃の方を自分に向けて渡すことを知りました。葉のほうを自分に向けて渡す理由は危ないほうを相手に向けると失礼だからだと思います。これからも稽古の礼儀を大切にしていきたいと思います。
 そして、体の使い方では脚の力をぬいたり、肩の力をぬいたりします。しかし、脚の力をぬいたり、肩の力をぬいたりするのは難しいです。
 例えば返投などは、中心をとらないと脚に力が入ってしまいます。でも脚の力をぬくだけだとほかの所に力が入ってしまいうまくいきません。わざをうまくするためには、中心を取ることに注意しなければならないと思います。
 また、「小車」などは肩の力をぬいて、できるだけ相手の近くに入る琴が大切だと思います。なぜ相手の近くに入らないといけないかというと、私は体が相手から遠いと力を入れて投げようとしてうまくいかないからです。
 そして、「絞り」はスぬー図に回転することが大事だと思います。スムーズに回転ができないとバランスが悪くこけてしまいます。
 柔術のわざを上手くなるには体の使い方に気をつけることが大切だと思います。
 私はこれからの柔術の稽古の中で礼儀と体の使い方に気をつけてもっと業が上手にできるようになりたいです。 


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全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/17(金) 21:22:36|
  2. 昇級審査作文

昇級審査作文 3

 今日の作文は小さい頃から稽古している小学校六年生の女の子の作文です。作文の中の考えには大人が見習うべきものがあります。


武道における礼について

 私が柔術を通じて学んだ例に関することは、物を大切にすることや人に失礼のないようにする心構えです。
 例えば稽古目録をまたがないことや、人の前を通らないことや、懐剣は自分のほうに葉を向けて相手に渡すことです。
 一つ目の稽古目録をまたがないことは、物を大切にすることや柔術とその技に対する尊敬する気持ちを身につけることだと思います。
 なぜ稽古目録が大切かというと、稽古目録にはたくさんの技の名前が書いてあって、そのたくさんの技は今までの柔術の長い歴史の中で、たくさんの人によって稽古された伝統がつまったものだと思うからです。
 二つ目の人の前を通らないことは、その人に失礼のないようにすることを意味することだと思います。
 人の前を通らないことは、柔術だけじゃなく普段の生活の中でも守らなければいけない礼の一つだと思います。稽古中だけでなく学校やほかの場面でも役に立つことだと思います。だから、気をつけて守りたいと思います。
 三つ目の、懐剣は自分のほうに刃を向けて相手に渡すことは、相手に敬意を表すことや刃を向けて渡すと相手に危険を感じさせる事になるからだと思うからです。
 なぜ相手に危険を感じさせたらいけないかと言うと、相手に警戒する気持ちを持たせることになるからです。だから、自分のほうに刃を向けることが大切で、そのことは相手に敬意を表すことになるからです。
 これらの三つの例は、人と物の両方に敬意を持つことの大切さを教えてくれていると思います。だから、ふだんの生活の中でも武道で学ぶ礼は、とても役に立つと思います。
 私は稽古中だけでなく普段の生活でも礼に気をつけていきたいと思います。 


 久留米道場の7月15日の稽古記録が記されています。お読みください。

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  1. 2009/07/18(土) 21:25:50|
  2. 昇級審査作文

大江正路

 大正十五年の土佐の郷土史の雑誌に「英信流表居合術と板垣伯」という文があります。文中に多少の間違いもあるようですが、その一部を以下に書き出してみます。
 「・・・伯は(註:板垣退助のこと)英信流表居合術及び松島流房術の功績を称えてその廃絶を惜しまれ、誰かその術を受け継いだものはなきかとのことであった。そこで詮議の結果、居合は五藤正亮、棒術は新市町の横田七次が堪能なること判明し伯より親しく両氏に指南のことをそうだんしてその快諾を得、菜園場竹村家に話して道場を建設せしめ倶にここに於いて指定を教導することになった。その後、時の第一中学校長渋谷寛氏は居合術の心身鍛錬に特功あるを悟り、五藤氏を聘して生徒指導の任に当たらしめた。氏退職後は谷村樵夫後を嗣ぎ、其の没後は大江氏剣術の余暇を以ってその任にあたり今日に来たってをる。英信流居合術の今日あるは、洵に伯の賜であると言っても決して過言ではない。

   谷村樵夫は潮江の人、後薊野陽貴山麓に移る。同所東照宮の神職、明治三十一年第一中学校居合術教師拝命、氏は楠目繁次に就いて居合を学び、元冶元年皆伝を受く。明治三十八年八月一日没、享年六十一歳。

 ・・・後略」
 
 筆者は自ら居合をされる方のようで、当時の事情に詳しかったことが伺えます。大江正路については、その活動に就いて賞賛しています。
 この文章のどこにも大江正路を宗家とは記していません。それどころか、第一中学校においては五藤正亮のあとは他系の谷村樵夫が指導しています。その没後に大江正路が剣道の余暇に居合の指導をしているのです。
 土佐の史料に唯一絶対の宗家といった存在を示すものは見たことがありませんし、英信流の流れも多岐にわたっています。文末にはこのように記してあります。
 「近時英信流居合術は、大江翁の努力により、県外に及び、陸海軍人の中にも堪能の士尠なからずという。頃者永国寺町山内子爵邸に居合術研究会が設けられ、大江翁会長、山内子爵副会長として斯道の発展に力められている。」
 大正十五年当時、高知では大江正路は、現在のように唯一絶対の宗家としてとらえられているのではなく、土佐に多くあった系統の英信流の伝承者の一人であったが、その流派を広めるのに非常に功績がある方であると、思われていたのではないかと思います。


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  1. 2009/07/19(日) 21:29:45|
  2. 武道史

師弟

 師弟という関係は学校における先生と生徒との関係とは随分違うものです。
 無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は私が弟子にして頂いて間もなく「師は自分の持つもの全てを弟子に伝えようとする。弟子は少しもこぼさず、全てを受け取らなければならない。」と教えてくださいました。
 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生は「弟子となろうとするものの唯一の権利は師を選ぶ事である。入門してからは師に全て従い修行しなければならない。」とも「師弟といえば親子も同然。師は命を捨ててでも我が子を守る。」ともいわれました。
 私も師のそばにある時には師を命に代えてでも守らなければならないと思っていました。そして今もお二人の師匠のご遺言は守り続けています。
 先日、岡山長船町の上田刀匠のブログに以下のようなことが記してありました。上田刀匠は弟子の育成、本物の刀鍛冶の育成に尽力されており、私から見ればそのような師につくことができた弟子は幸せであるとしか思えません。

「若い弟子は素直で、一生懸命に頑張る。その姿が好きである。しかし卒業して一人前になると、個人の生き方が変わる。
師の恩を忘れる。師としての品性、人格がなければ致し方もないが、私は奈良県の河内国平師から指導を受け、刀鍛冶としてなんとか生活が出来る様になった。師を始め奥様にも筆舌につくしがたい程御世話になり、今日がある。片時も師の恩を忘れた事はない。師の往く所どこ迄も往く、師の為には全て、命迄も投げ出す覚悟である。それが道の師に対する今生変わらぬ義である。

師は日刀保作刀委員会副会長として問題ある日刀保の内部から変えて行くと言う。日刀保の刀工も大部分が脱会して行ったが、今日の刀剣界が有るのも全て日刀保があったからである。今その恩義に報いる時である。残って改革を内部から行うと言う。私は河内国平師に着いて行くのが、師に対する最大の義であると感ずる。

しかしながら、私の卒業生は別団体の全日本刀匠会に所属した。又新たな卒業生も全日本刀匠会に入会したいと言う、それは個人の自由であるから止めないが、刀剣界からも道義という言葉が死語となりつつある事を残念に思う。 」

 習うという事は単に技術を身につけるということではなく、思想を身に付けるということです。思想があって、それに叶うものが出来、思想があって術が身につきます。思想が違いますが、術だけ下さいという事は師弟関係にあっては成り立ちません。一人立ちして大成した後自分の考えを持つのは別ですが、何ともいえない時代になったような気がします。


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  1. 2009/07/20(月) 21:25:31|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

バイク

 先日やっと愛車XRX1200SにETCがつきました。助成金が既定の代数に達して、助成が受けられないためキャンセルが相次いで、やっと順番が廻ってきました。バイク用のETC車載機は1社だけが独占製造して月産1000台というのですから、何か裏を感じます。しかも高額。車のように音声案内も無いのにもかかわらず、分離式で取り付け手数料を入れて4万円です。馬鹿にしているとしか思えない金額です。これで、高速道路の通行料が選挙後にただになったら、どこに抗議してよいのか・・・。

 さて本題です。ETC車載機を取り付けてもらっている間、バイクの本を読んでいると、雨の日の走行について特集してありました。雨の日は、マンホールは滑るし、水溜りでは車体が浮くし、バックミラーを良く見ないドライバーが車を急に幅寄せしてくるし、バイクにとっては危険だらけです。
 目がとまったのは雨の日のバイクの乗り方です。どのような状況にも対応できるように体のどこも緊張させてはならず、グリップもごく軽く持つ。どうしても体が緊張する人は一度体を強く緊張させてから力を抜いてみる。など、まるで武術の体の備えについて書かれているようでした。
 路面の状況や、突風など突然変化する状況に全身で対応しなければならないバイクの乗り方と、自由に変化して、どこでも攻撃してくる敵に対応しなければならない武術の動きとが、自由でなければならないという点において一致しているのです。
 私も色々な状況でバイクに乗りましたが、結局は体を自由にしておかなければ不測の事態には対応できません。バイクの雑誌を見て共通するものだなと今更ながらに思いました。

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  1. 2009/07/21(火) 21:22:58|
  2. 未分類

至言

 先日、久留米道場の稽古記録に師範代が記入していた 『「ちょっとしたこと=すぐに出来るようになる」というわけでもない』という言葉は稽古の本質をそのまま述べています。
 多くの人は簡単に出来ると思った事は後回しにして、自分で難しいと思い込んでいる事を何とかしようと努力します。しかし、その簡単に出来ると思っている事が実は動きを正す大本であって、そこができなければ他の部分はいくら努力してみても本質的に向上できないところなのです。
 たとえば、体の力みをなくしなさいと指導をすると、多くの方が、膝や肩を動かして力みを抜こうとしています。しかし、常に腹筋を緊張させているためにそれらの努力は全く実りません。たかが腹筋を緊張させないくらいと思い込むがゆえに動きの中では常に腹筋に力が入り、中心なきがゆえに小手先の業を使っています。
 居合の業においても、たとえば刀の柄手が深く掛かりすぎているから浅くしなさいと、指導しても「ちょっとしたことだから」と、そこに本気で取り組まなければいつまでたっても抜付けは上達できません。
 また、抜付けの最中に柄を握りこんでしまっているという指導をしても、それくらいの事とあまり、気にとめなければ抜付けで刀は走る事はありません。
 また、柔術の稽古で相手の手をとるときには「あくまでも、そっと」と指導しても「そっと」ということを稽古せずにおいて、その後の相手を投げ、抑え、極める動作にばかり気をとられていては、はじめの段階で簡単に業を返されているのです。
  『「ちょっとしたこと=すぐに出来るようになる」というわけでもない』という言葉、自分に置き換えてよくよく工夫してください。 
 

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  1. 2009/07/22(水) 21:26:07|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

大江正路と剣術

 大江正路の剣道の師は一般には日根野弁治(1815~1867)という説がありますが、先日引用した郷土史には馬詰栄馬とありました。
 大江正路の師が日根野弁治であるとすれば大江の年齢からして日根野が亡くなったときには修行は成就(免許皆傳)していなかったと考えるのが普通だと思います。日根野弁治の流派は小栗流で、もとは和(やわら)を中心とした流派。日根野は坂本龍馬の師でもあります。剣術では保守的な土佐にあって他流試合を推進した人物です。
 明治維新後、大江正路は居合ではなく剣道で身を立てますので、大江の修行が日根野が亡くなったときに終わったとは考えられません。
 馬詰栄馬についてはどこかで見覚えのある人物だと思ったら、やはりその名は見たことがありました。

         馬詰栄馬

 片岡健吉の稽古記録に載っていた名前でした。つまり、流派は大石神影流ということになります。大江正路が日根野弁治が亡くなった後、馬詰栄馬にも習っていたのなら、小栗流と大石神影流の両流派を修行したという事になり、居合でも剣術でも片岡健吉の弟弟子であったことになります。
 とは言っても、大江正路が流派剣術はどこまで修行したのかわかりません。大日本武徳会ができてからは流派の免許よりも、大日本武徳会の段位のほうが価値がありましたから。剣道の先生ではあっても、○○流剣術の師範というようには伝わっていません。
 ちなみに細川義昌が修行した剣術は無外流で土佐では他流試合のはじまりに出遅れた保守的な流派でした。


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  1. 2009/07/23(木) 21:25:01|
  2. 武道史

柔術昇級審査作文

 先日の柔術の昇級審査の作文の続きです。小学校1年生の子の作文ですが、自分が思ったことを素直に書いていると思います。「先生達がしんけんに教えてくれるのもうれしいです。」という気持ちに答えなくてはなりません。

「柔術をしてよかったこと」

 兄弟のたっくんと、いとこのひろくんが習い始めて「大事なことを習っているんだな。」と思いました。
 私も習おうかなと考えていたら、兄もいとこのるこちゃんも習うことにしたので、私も勇気を出して習いたいといいました。始めてみると技を覚えるのも楽しいし、技がきまると楽しいです。
 幼稚園で体操教室でがんばったるこちゃんと一緒にまたがんばることが楽しいです。先生達がしんけんに教えてくれるのもうれしいです。意地稽古も先生によって違います。ろうやにとじこめられてもそこから脱け出したらいいという先生もいます。でもここからここまでが崖でここまでが崖じゃないという先生のほうが多いです。私は何で先生によって意地稽古が違うのかなと思いました。

 子供たちは連れ去られてしまったら逃げることはほぼ不可能です。指導者の方は連れ去られないように御指導をお願いします。



 次も小学校1年生の子の作文です。私たちが小さな頃と時代は異なり、小さな子が身の危険を感じてしまう日本になってしまいました。優しい心を持って、厳しく、かたちだけではなく、少しでも遣える様にきちんと指導はしなければなりません。


「柔術をしてよかったこと」

 私はお兄ちゃんのやっているのを見て悪い人が来ても、自分の力で自分を守るために柔術を始めました。
 最初は例から習い始めて今では難しい技をやっていて、やっぱり悪い人から身をまもることを習えるので、柔術を始めてよかったと思います。
 もっと練習していっぱい、いっぱいわざをおぼえていきたいです。



 貫汪館ホームページに7月24日(日)の貫汪館居合道講習会のご案内を載せています。 今回の講習会では 「太刀打」、「詰合」を稽古します。講習会のテーマは「居合の動きを正す」です。
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  1. 2009/07/24(金) 21:27:40|
  2. 昇級審査作文

昇級審査作文

  小学校5年生の子の作文です。袴をつけるようになって自覚が出てきたためか、短期間に一段階上達しています。


 「柔術で気をつけること」

 柔術で気をつけることは六つあります。
 一つ目は呼吸です。はらで手を押し返すように息を吸って、またおしかえすように息を吐きます。
 二つ目は声です。一つ目の呼吸と同じように息を押し返すようにはいて「エイッ」といいます。
 三つ目は体重です。一つ目の呼吸と同じように重さをかけ左手に持っている相手の右手がちょうどいいと思うところまで持って行きます。
 四つ目はよけかたです。履形(相手が右手で腹をついてくるときの形)は左足を左前に出し頭から足までまっすぐに芯が通っているような気持ちでくるっと廻ります。スムーズに動くのがコツです。
 ほかにも目線、受身、受身、手のつけ方があります。


 森先生の倭式騎馬会がさの秀郷まつりで8月8日(土)、午後4時から佐野市の城東中学校校庭で流鏑馬を行われます。お時間のある方はお出かけください。日本原産種の馬での流鏑馬は、なかなか見ることが出来ません。

        sano.jpg


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  1. 2009/07/26(日) 04:10:06|
  2. 昇級審査作文

太刀打・詰合講習会

 本日、貫汪館居合道講習会を実施いたしました。本日も神奈川県や熊本県などの遠方からお越しくださった人もおられ、多くの方に稽古して頂きました。
 稽古の大前提として、絶対に形の手順を追いかけてチャンバラにならないよう、理をわきまえて力業にならないようにと、御願いしておきましたが、皆さんそれに忠実によく努力していただけたと思います。
 言うまでもなく太刀打・詰合は殺陣では有りません。あくまでも全ての動きは自由にどのようにでも動ける状態に無ければ武道の形とはいえません。そのようにしか動けない形の動きは武道にはならず、稽古にとってはマイナスでしかありません。
 始めに英信流表を稽古して頂き、太刀打の稽古に入りましたが、多くの方が自分では知らず知らずの内に腹筋に力を入れておられましたので、それを直していただきました。腹筋に力を入れてしまえば、その力みがぬけず、手足はバラバラになり、上半身は肩から先のみ働き、小手先のわざとなり、脚は遅れてしまいます。
 その後、指摘した箇所に気付かれ、それを修正すれば自由に刀は働くという事に気付かれたようです。手や足を無理に遣おうとしなくても臍下に中心さえあれば体は動き始めます。
 詰合の稽古では、初動において打太刀・遣方ともに右の手は動かさないという事に重点をおいて稽古していただきました。英信流表の虎一足や稲妻にも共通する事ですが右手を出したが最後、その手は斬り落とされてしまいます。詰合では間が接近しているためによく理解できたのではないかと思います。
 素抜き抜刀術と太刀打・詰合はともに稽古することによって居合のレベルを上げていきます。今後とも双方を稽古していただきたいと思います。

 貫汪館ホームページの会報のページに会報第61号を載せています。お読みください。

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  1. 2009/07/26(日) 21:26:10|
  2. 居合 総論

山川久蔵

 山川久蔵について少し述べておきます。
 土佐藩では家を嗣ぐことがない次男、三男などの庶子に武術の導役などの肩書きを与えて分家させて家をもたせる制度を持っていました。江戸時代、家を嗣ぐもの以外は、一生部屋住みとなって妻を娶らずに仕事もなく暮らすか、養子に行くかしか道はありませんでした。浪人する者も多くは部屋住みを嫌った者から出ました。
 山川家は代々禄高八十石で、山川久蔵は第五代 山川久左衛門幸鑑(山川家は代々諱に幸の字を用いています)の次男として生まれます。つまり、そのままでは部屋住みで終わるしかなかったのです。しかし武術の稽古に出精し天明五年に「武芸を以御目見」となります。このときの名を山川錠八といい、諱は幸雅です。その後山川家第4代の三男である山川武八の養子となり、通称を錠八から政之丞に改名、さらに後に久蔵としています。
 世の中には苗字が錠八、名は政之丞であったものを山川久蔵と改名したというような間違った知識を持つ人がいるようですから、貫汪館で稽古される方は誤った知識をもたれないように御願い致します。
 文政三年正月九日に拾石を加増され居合指南役をおおせつけられ、弘化三年二月九日老齢につき居合指南役を差免され、嘉永元年十月八日に亡くなっています。
 当時、指南役という役職がその藩の武術の各種目(剣術・相術・居合・・・)の中ではもっとも高い役職でその下にある役職が導役でした。 


 久留米道場の7月22日の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館ホームページの会報のページに会報第61号を載せています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/07/27(月) 21:25:32|
  2. 武道史

指のかかり

 先日の講習会で力任せに振ろうとはしていないのに動きが硬い方をよく見ていると、刀の柄に対して指が深くかかりすぎていることが分かりました。
 無意識のうちに刀をしっかり持とうとして指の柄へのかかりが深くなると、肩、肘に力みが生じ、体の中心とつながらなくなって肩から先で刀を振ってしまうようになります。しかも肘も硬いのですから、動きは昔のロボットのようにギクシャクしたものにならざるを得ません。
 これは抜付けのときの柄手に関しても同じことです。また手の内の状態はあくまでも「真綿に針を含むを握るが如く」であってけっして力がこもってはいけません。
 指を深くかけたり、手の内に力を込めなければ刀が飛んでいきそうで不安を生じるかもしれませんが、師は「刀が飛んで言ってもいいと思いなさい。正しければ絶対にそうはならないから。」と教えられました。不自由なものは自由に働くことはなく、刀を拘束していてはまた刀も働きをなすことはありません。工夫してください。 


 久留米道場の7月22日の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館ホームページの会報のページに会報第61号を載せています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の7月の稽古は
全ての水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分
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  1. 2009/07/28(火) 21:43:16|
  2. 居合 業

上達とは

 柔術の稽古の稽古で、どうしても今までの日常生活の延長線上の動きで形の稽古を行う方が居られます。むしろ、そのような方のほうが多いのかもしれません。
 新たなことを習うと、その手順を追いかけることに目がいき、その根本となる自分の体の遣いようには意識が行かないようです。普通に考えれば今までの体の動かし方であっても体は動くのですが知らない手順は覚えないと何もできないことなので、無理もないことかもしれません。しかしそれでは指導者がいる意味がありません。手順だけなら映像を見て覚えることもできます。
 基礎が出来て其上に業が構築されていきます。目先の技を掛けるということに意識がいってはいつまでも基礎が出来ることはありません。初心者の方が新たに習得しなければならないのは渋川一流柔術の基本的な体遣いであり、手順はそのうえに習得すべきものです。はじめのうちは手順は何度間違えてもいいのです。
 形の手順は覚えていても体が遣えぬ為、業が効果的ではない方が居られます。初心にもどり、最初から基礎を養わなければなりません。形数を覚える事が上達ではなく、動きがかわることを上達といいます。
 師 畝重實嗣昭先生は「一本でもこの技なら絶対大丈夫という業があればよい。」と御教えくださいました。いくら沢山形を知っていても、遣えなければ何にもなりません。


 貫汪館ホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法 行事のページに太刀打・詰合講習会の写真を載せました。御覧下さい。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の8月の稽古は毎週水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分です。ただし、8月5日は、筑後川花火大会で体育館付近の交通規制があるため稽古はお休みです。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/07/29(水) 21:31:48|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

請流・請入

 太刀打の請流・請入の理について述べます。
請流・請入でははじめに遣方が打太刀の袈裟に斬り込み、それを鍔元でうけた打太刀が少しひいて太刀を返して遣方の右手に斬り込みます。遣方は前に出てこれを鍔元でうけ、その切先は打太刀の顔に向きます。ここまでは請流・請入ともに同じ動きになります。
 ここまでの動きで大切なことは、遣方の一撃目の太刀に打太刀は鍔元でうけるということで、ここで大きく後ろにさがって物打で打ち合わせてしまったら、次に遣方の小手を切ることは出来なくなり、また物打で打ち合わせることになってしまいます。これでは形の理から離れてしまっています。
 さて、ここまで理にかなった動きとなったとして、打太刀が遣方の小手に斬り返したとき、遣方は前に出てこれをうけ間は詰まり、切先は打太刀の顔に向いていますので、打太刀はどうすることも出来ず、後ろにさがって太刀を上にとり間を切ろうとします。その機を逃さず顔に突き込むのが請流であり、太刀をまわして下方から斬り上げるのが請入です。
 形の理をわきまえずに稽古をしてもそれはただの殺陣であり、技法も心法も身につくことはありません。初心者の方はゆっくりと理にかなった形の稽古をしてください。
 

 貫汪館ホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法 行事のページに太刀打・詰合講習会の写真を載せました。御覧下さい。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の8月の稽古は毎週水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分です。ただし、8月5日は、筑後川花火大会で体育館付近の交通規制があるため稽古はお休みです。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/07/30(木) 21:28:21|
  2. 居合 業

求める

 他流派を数年経験された方達が、稽古にこられるようになりましたがその方達の上達がここ最近特に顕著です。
 かつて稽古されたことがある他流派は体の緊張を以ってよしとした流派らしく、動きがガチガチに固まっており、はじめはどのように御指導しようかと考え込んでしまいました。体を固め、ためを作り、力強く振れたように感じることをよしと教えられてきたわけですから、無双神伝英信流抜刀兵法の動きとは対極にあります。
 ことさら刃物を持った敵が現れるわけではない日常生活においてですら人はいろいろなストレスにあったときに、心と体は緊張し、固くなり居つくことの繰り返しです。ここから脱却し自由になければならないのが武術の修行であるので貫汪館では体を固め、ためを作ることを嫌います。
 さて他流派を経験されていた方達ですが、さぞかし稽古を重ねておられるのだろうと思い、聞いてみると、やはりお教えした体のありようを道場だけでなく、日常生活においてもなんとか会得しようと日々努力されているようなのです。お教えしたことを、そのまま真面目に習得しようと日々努力を怠らない姿勢が上達につながっています。いままで身につけたものを捨てて、新たなものを習得するための努力は普通のことではありません。
 これまで漫然と稽古をされてきた方、我意を交えていることに気付いていない方は見習われなければなりません。

 8月2日(日)9:30~15:30、久留米市荘島体育館剣道場において無双神伝英信流抜刀兵法の稽古会を行います。興味のある方は久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の8月の稽古は毎週水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分です。ただし、8月5日は、筑後川花火大会で体育館付近の交通規制があるため稽古はお休みです。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/07/31(金) 21:31:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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