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2018年12月 1日 (土)

ジュリアン・アサンジ告発の根拠がない ので、嘘が証拠代わり

2018年11月28日
Paul Craig Roberts

 ジュリアン・アサンジは、いかなる犯罪でも有罪ではない。だがワシントンは、とにかく彼に有罪宜告するつもりだ。アサンジがロンドンのエクアドル大使館内で、ポール・マナフォートと何人かのロシア人と会ったことを示すための書類がでっちあげられている。

 大使館への全ての訪問記録は公表されており、このような会談記録はない。

 この最近のでっち上げは、かつては左翼的新聞だったが、現在はMI6の手先の「ガーディアン」により、大衆にぶちまけられた。偽物文書を流したルーク・ハーディングは、極端にだまされやすいか、彼自身MI6の手先なのかのいずれかだ。

 漏えいの狙いは、トランプとプーチンと共にに、アサンジも「ロシアゲート」に関係していたと大衆の心に植え込むことだ。トランプ大統領を捜査するための特別検察官を正当化するためにでっち上げられた疑惑以外に、ロシアゲートが存在する証拠は発見されていない事実にもかかわらず、この虚報の継続的利用は止まらない。

 自分たちの破廉恥さを隠すのに、ワシントンとロンドンは、大衆の無頓着さが頼りだ。

 支配層エリートの太鼓持ちを勤めるのでなく、真実を語るプロのジャーナリストだったため、ジュリアン・アサンジの人生は台無しにされた。ありもしない会談があったという偽の証拠を広める売女マスコミに頼って、もしそのような会談が起きていたなら、それが一体どうして、スパイ活動になるのかの説明もなしで、彼を見せしめ裁判にかけ、有罪宜告するのが狙いだ。

 これまで6年間我々の目の下で展開していた無辜の人に対する、恥ずべき政府権力の行使を、元イギリス大使のクレイグ・マレイが説明している。アサンジに対してなされていることは、スターリン見せしめ裁判のどれと比較しても同じぐらい酷いが、欧米民主主義の前で、すっかり見える所で起きているのだから、もっと悪い。

下記がマレー元大使の文章だ。

2018年11月27日

 アサンジは決してマナフォートに会っていない。ルーク・ハーディングと「ガーディアン」は一層あからさまなMI6の姿勢を公にしている

 クレイグ・マレー

 モレノ大統領のエクアドル右翼政権は、その製造ラインから、ジュリアン・アサンジに関する偽書類を大量生産し、それを直接「ガーディアン」のMI6代弁者ルーク・ハーディングに注ぎこんでいる。

 驚くべきことに、より多くのエクアドル政府文書が「ガーディアン」のために発見されたばかりで、この諜報機関は、ポール・マナフォートと、特定されていない「ロシア人」の大使館訪問を詳しく報告している。タイミングの素晴らしい偶然の一致で、まさに、マナフォートの司法取り引きが終わったとマラー特別検察官が発表した日にだ。

 この最近のでっち上げにおける問題は、モレノがマラー調査に、既に訪問者記録を開示していたことだ。マナフォートも、これら「ロシア人」のいずれも訪問者記録にない。

 これはありえない。訪問者記録はウィキリークスには残されておらず、しかし非常に厳しいエクアドルの警備部門に残されていた。誰も記録に登録せずには、入館を許されなかった。手順は非常に徹底的だった。入館するには、パスポート(他のどのような種類の書類も受け入れられなかった)を提出しなければならなかった。パスポートはコピーされ、パスポートの詳細は記録に登録された。パスポートは、携帯電話や他のあらゆる電子装置やバッグとコートとともに退出まで保持された。訪問時にはいつも登録する。

 例外はなかった。例外がマナフォートと「ロシア人」のために作られるには、ウィキリークスではなく、エクアドル政府の決定がなければならなかったろうし、非常に例外的なので、漏洩されたとされるエクアドル「諜報レポート」に、訪問理由は確実に記録されたはずだ。エクアドル政府に、ポール・マナフォートによる記録されない秘密訪問を助ける、どんな動機があるだろう? さらに警備担当の諜報機関が、これらの「ロシア人」とされる人々の正体を知らないことなどあり得ない。

 ハーディングと「ガーディアン」は、以前、本人が知らないアサンジのロシアへの外交任命に関するモレノ政権の偽造文書を発表していた。ロシアがヒラリーから大統領の座を奪ったという話を実証する、マラーの惨めに失敗した試みを強化するため、架空の証拠を提供することを目指し、連中は先の偽装文書に、更に多くの書類を出している。

 私の友人で、おそらく世界で最も素晴らしい電子監視専門家で、元NSAの技術ディレクターであるウィリアム・ビニーが、民主党全国委員会サーバーに不法アクセスするのは不可能で、技術的証拠は、それが直接接続されたメモリースティックにダウンロードされたことを示していると述べた。FBIが、クリントンに関連がある民主党全国委員会「保安システム・コンサルタント」クラウズストライクの報告を受け入れ、彼ら自身は、民主党全国委員会サーバーを見さえしていなかったのが明らかになった瞬間、アメリカ諜報機関がエセ捜査を行っていたのが、私はわかった。

 ジュリアンが一度もマナフォートに会ったことがない事実は立証されるはずだと思いたい。だが、プロパガンダの国家支配は実に強力なので、ありもしないロシアによる民主党全国委員会サーバーのハッキング同様、この壮大な「大嘘」が、大衆の意識に吹き込まれるのを恐れている。

 アサンジは決してマナフォートに会っていない。民主党全国委員会電子メールは部内者にダウンロードされたのだ。アサンジはロシアに逃げることは全く考えてもいなかった。こうしたことは事実で、私は皆様に、それを個人的に保証できる立場にある。

 同様に、私は皆様に、ルーク・ハーディングや「ガーディアン」や「ワシントン・ポスト」や「ニューヨーク・タイムズ」が治安機関と共謀して、故意に一連の嘘を報じていたことを保証できる。

 私はドナルド・トランプのファンではない。だが敗北した候補者(特に不愉快な負けた候補者)の支持者が、アメリカ大統領選挙結果をくつがえそうとして、一般人の全く偽の認識を作り出すため、諜報機関とメディアをあやつっているの目にするのは、人生で見たものの中で最も驚くべきことだ。

 エクアドル政府が、アメリカとイギリスの治安機関のご機嫌を取ろうとして、彼を大使館から追い出す前に、アサンジ支持に打撃を与えるため、アサンジに関する嘘を発表しているのは明らかだ。彼はスパイ活動の罪でロンドンからアメリカに引き渡されるだろう。

 アサンジは内部告発者やスパイではない。彼は彼の世代で最も偉大な発行人で、主流メディアが実現すようと動機を与えられるであろうよりずっと多くの政府犯罪を明るみにさらけ出した。「ガーディアン」や「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」のような偉大とされる新聞が、アサンジを傷つけるため嘘を広めるのに関与し、国家機密を公表したかどで、彼の投獄を求めているのは、新しい金権政治時代には「リベラルなメディア」という考えがもはや存在しない明確な証拠だ。報道機関は民衆の味方ではなく、エリートによる支配の手段なのだ。

 クレイグ・マレーは著者、キャスター、人権擁護運動家。2007年から2010年まで、ウズベキスタン英国大使、2002年8月から2004年10月まで、ダンディー大学学長。

マレーによる記事原文のurl:https://www.craigmurray.org.uk/archives/2018/11/assange-never-met-manafort-luke-harding-and-the-guardian-publish-still-more-blatant-mi6-lies/

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/11/28/there-is-no-case-against-julian-assange-so-lies-take-the-place-of-evidence/

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 秋篠宮さま53歳「大嘗祭への公費支出に疑問」は大きな記事になる。一方最も根本的な事実に、大本営広報部は決して触れない。今日の孫崎享氏の下記メルマガ題名がそれ。

 明治:ニューマン:天皇に絶対の権力を与えているが、不思議に天皇はこれを行使することをほとんど許されていない。日本人は世界最長で途切れたことのない君主をよく自慢するが、その天皇がまずほとんど統治したことがないことは言いたがらない。

 大本営広報部、アサンジ問題について、何か言っているのだろうか?自分たちが悪辣な支配体制の太鼓持ちであることが分かってしまう彼のような勇敢な行動、目の上のたんこぶと思っているのだろうか。彼が有罪になった時の深刻な影響も、全く気にしていないのだろう。権力に不都合な真実を伝える行為、はじめから大本営広報部には無関係なのだから。

 大本営広報部、消費税については、軽減税率のややこしさばかり、面白おかしくとりあげるが、植草一秀の『知られざる真実』のようには消費税の本質には決してふれない。見るだけ、人生と電気の浪費。

安倍内閣は消費税増税によって消滅する

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