ロシア、中国が率いるアジア・インフラ投資銀行AIIBに加盟申請と副首相
公開日時: 2015年3月28日 04:34
編集日時: 2015年3月28日 06:48
ロイター / How Hwee Yong
ロシアは、中国が率いるアジア・インフラ投資銀行(AIIB)への参加申請を決定したと、ロシアのイーゴリ・シュワロフ第一副首相が土曜日に述べた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によってなされた“AIIBへの参加決定について、お知らせしたい”とシュワロフ副首相はボアオ・アジア・フォーラムで述べた。
シュワロフ副首相は、ロシアは、中国のシルク・ロード経済ベルト構想を歓迎し、協力強化をうれしく思っている。
"ユーラシア経済連合(EEU)と中国という形で協力を強化できることを嬉しく思っています...EEU内での商品と資本の自由な移動は、ヨーロッパとアジアの経済をより緊密に結びつける。これは中国指導部が立ち上げたシルク・ロード経済ベルト構想と絡み合っています" と彼は述べた。
更に読む: スイスとルクセンブルグ、中国が率いるインフラ銀行に参加申請
イギリスとスイスは、正式にAIIBの創設メンバーとして受け入れられたことを、中国財務省が土曜に確認した。これは、ブラジルが銀行参加招請を受け入れた日の翌日だ。
"財政協力の地域拠点創設を推し進めるべきだ"と習近平国家主席が土曜日に述べたとロイターが報じた。
中国は "通貨安定、投資、融資、信用格付けや、他の分野での実務的な協力を強化すべきだ"と習主席は述べた。
中国財務省によれば、AIIBは創設メンバー30ヶ国の予定だが、更に申請があるという。オーストラリアは、最近、銀行参加を申請した。
申し込みの締め切りは、3月31日となっている。他の国々も、締め切り後でも、一般参加国として、AIIBへの加入申請可能だと、先週、中国の楼継偉財務相は述べた。
中国は、2015年末までに、AIIBを稼働させたいと考えている。
更に読む:中国が率いるインフラ銀行に対する‘姿勢を変えた’ワシントン
ワシントンは、最近、アメリカが率いる世界銀行、国際通貨基金 (IMF)や、マニラに本拠を置く、日本とアメリカによって支配されているアジア開発銀行(ADB)のライバルとして見なされているAIIBに対する姿勢を変えた。
中国が率いるインフラ銀行は、当初の発行資本、500億ドルで立ち上げられ、アジア中のエネルギー、交通や通信インフラ、都市や地方開発と、環境を含めたインフラ・プロジェクトへの融資に注力するものと期待されている。
2015年の年次ボアオ・アジア・フォーラムは‘アジアの新たな未来:共通の運命の共同体に向けてという題目で中国で開催されている。会議の中心的な狙いは、アジア諸国間での団結と協力を推進することだ。
討論議題には、マクロ経済、技術革新、政治、安全保障、産業転換や地域開発もある。
記事原文のurl:http://rt.com/business/244805-russia-join-aiib-china/
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ザ・セイカー氏の言う共生関係の国が参加しないはずはないだろうと思っていた。
韓国、台湾も参加。世界最大属国の孤立が浮き彫り。考えていたとおりになっているのは悲しいことだ。
大本営広報紙媒体の朝刊にも、アジア投資銀 参加ドミノとある。
そしてこういう記事もある。
「世界揺さぶるロシアの顔 一年前には、軍を投入し、ウクライナのクリミア半島を一方的に併合。」
大本営広報の特徴は、そもそものキエフ・クーデターへの宗主国の強力な介入には決して触れないこと。原因には全くふれずに、結果だけを書く。
大本営広報部電気洗脳箱で、「覆面リサーチ ボス潜入」Undercover bossなるイギリス番組の日本版をたまたま見た。
今回は、ラーメン・チェーン店の話。経営幹部が現場に入り、それと知らない社員から厳しい直言を受け、地域別の業務実態を知り、それぞれ抜本的改革策を実施するという美談。
与党や役人や労組幹部や御用学者先生、このあたり全く理解不能だろう。
この国の幹部諸氏、ドイツ自爆パイロットと似ていて、顧客や従業員の幸せは配慮外。自分と宗主国の都合第一。
彼らは現場に入る意図は皆無だろう。入っても、政策に反映することもありえまい。
ジャイアン様命の彼らアジア投資銀に入る意図は皆無。
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