■ 最も有名な黄金世代というと・・・。サッカーの黄金世代で最も有名なのは「ポルトガルの黄金世代」だろう。1989年と1991年のワールドユースを連覇した世代はタレントに恵まれており、MFルイ・コスタ・MFフィーゴ・DFフェルナンド・コウトなどは、その後、長きに渡ってポルトガル代表の主力として活躍した。フル代表ではメジャータイトルを獲得できなかったがMFルイ・コスタとMFフィーゴを中心とした華麗なサッカーで人気を集めた。
今回のロシアW杯で準優勝に輝いたクロアチアも「黄金世代」と言われた。MVPに輝いたMFモドリッチが中心になったので「モドリッチ世代」とも言われた。ブラジルやドイツやスペインやアルゼンチンといった世界大国は絶えず優秀な人材を供給できるので「飛び抜けた世代」が登場することはほとんどないが、ポルトガルやクロアチアのような少し格が落ちる国は稀にタレントが集中する「黄金世代」が生まれる。
日本のプロ野球の話をすると「松坂世代」が有名である。松坂大輔・和田毅・杉内俊哉・村田修一などが一流選手になった。斎藤佑樹のハンカチ世代も人材が集まっており、田中将大・前田健太・坂本勇人・秋山翔吾・柳田悠岐などはプレーヤーとしての最盛期の時期を迎えている。大谷世代も人材が豊富と言えるが、松坂世代は1980年生まれ、ハンカチ世代は1988年生まれ、大谷世代は1994年生まれになる。
■ ワールドユースで準優勝に輝いた黄金世代大相撲の世界では「花の63組」が有名である。貴乃花と若乃花と曙の3横綱に加えて魁皇も大関まで駆け上がった。サッカーでも、野球でも、相撲でも、特定の学年や世代に優秀な人材が集まることが稀にあるが、飛び抜けたスターの存在が周りを刺激して相乗効果でお互いを高め合っていくケースが多い。松坂大輔というスーパースターが眩いばかりの輝きを放った「松坂世代」はその典型例に挙げられる
日本サッカー界も世代ごとにいろいろなキャッチフレーズが付けられるが黄金世代と言われるのは、やはり、1979年組になる。MF小野伸、MF稲本、FW高原の3人が顔的な存在としてクローズアップされるケースが多かったが、最後までフル代表に生き残ったのはMF遠藤だった。他にもMF小笠原、MF本山、GK南、MF加地を擁するなど錚々たるメンバーである。1999年のワールドユースで準優勝に輝いた。
黄金世代がワールドユースの準優勝という金字塔を打ち立てたので、その後に続く世代は過小評価されるケースが多かった。「谷間の世代」と揶揄される世代も少なくなかったが、その1つである1986年生まれの世代はMF本田圭とFW岡崎慎とDF長友を輩出。他にもGK西川やGK東口やMF家長などがいるので、総合的に評価した場合、MF小野伸などの黄金時代に大きくは見劣りしない世代ということも出来る。
■ 大きな期待を受けたプラチナ世代1986年組と同じ北京世代になる1988年組もタレントの宝庫である。五輪代表は4年周期なので一番下の学年は相当に不利と言えるが、1988年組はそういうハンディを振り払って活躍している。1989年の早生まれなので厳密にいうとロンドン世代になるMF香川は飛び級で北京五輪に出場している。DF吉田とMF乾はロシアW杯で大活躍して、GK権田とFW永井謙は2012年のロンドン五輪の4位の立役者になった。
黄金世代の次に期待値が高かった世代というと1992年生まれの選手が中心となるプラチナ世代である。MF宇佐美、FW宮市、MF宮吉、MF柴崎岳、FW杉本健、MF小川慶などは早くから注目を集めてきた。FW宮市やMF宮吉に代表されるように伸び悩んだ選手が少なくないのもプラチナ世代の特徴で、世代の旗手であるMF宇佐美も当初の期待値と比べるとかなり物足りないが、MF大島僚やMF遠藤航も同じ学年になる。
2011年のU-17W杯でベスト8に入った「94ジャパン」の主力だった1994年組もタレントが豊富である。新生・日本代表で活躍しているMF南野とMF中島翔もこの学年になる。他にもDF植田直、DF岩波、GK中村航、FW浅野拓など逸材が多い。スケールの大きな選手が多いのがこの世代の大きな特徴と言える。「無慈悲世代」とも言われているが、これからの日本サッカー界を引っ張っていく世代である。
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