■ 期待度や注目度は過去最低5月30日(水)に行われるガーナ戦のメンバー27名が発表されてようやく日本国内もW杯ムードが高まってきた。ただ、言うまでもなく、期待感や注目度は初出場を果たした1998年のフランスW杯以降では最低である。これまでで最低だった2010年の南アフリカW杯のときの岡田JAPANと比べても今回の西野JAPANに対する期待感や注目度は下になる。監督交代などゴタゴタ劇が起こったので致し方ない話である。
強い逆風が吹く中で西野JAPANの活動はスタートすることになる。「日本サッカーの未来のためには今回のW杯は負けた方がいい。」、「惨敗しないと日本サッカー界は変わらない。」としたり顔で語る人は少なくないが、これまでのW杯を振り返って見たら分かるとおり、負けたからといって日本サッカー界の何かが大きく変わるわけではないし、同様に好成績を残した場合でもそれほど大きな変化は生まれない。
同じようなことはJ1の残留争いに巻き込まれているチームのサポーターが口にする。「腐り切ったフロントを変えるためにはこんなチームはJ2に降格した方がいいんだ。」と力説する人が秋になるとたくさん出てくるがJ2降格がクラブを好転させるきっかけになったクラブは非常に少ない。京都や千葉のように再昇格できずにズルズルと行くケースの方が多い。大きく崩れた後に立ち直るのはなかなか大変なことである。