■ 独走態勢に入ったサンフレッチェ広島J1は8節を終えた時点で7勝1分け。早くも勝ち点「22」を稼いでいる広島が首位を走っている。2位の仙台と3位のC大阪はともに4勝1敗3分けで勝ち点「15」。なので「7差」が付いている。広島が独走態勢に入っているが8試合で11得点/2失点。とにかく守備の堅さが目立つ。ボール支配率は42.1%でJ1ワーストであるにも関わらず、わずか2失点。GK林卓人とDF水本を中心とした守備陣の頑張りは称賛に値する。
城福監督に対する評価はうなぎ登りである。FC東京や年代別代表を指揮したときはアクションフットボールを標榜。攻撃的なチームを作ろうとした。一方、2012年~2014年まで指揮した甲府では3バック(≒5バック)を採用。守備重視のサッカーで「プロビンチャのクラブ」としてはこれ以上ないほどの結果を残した。どちらの城福監督が広島を指揮するのか?が興味の対象だったが後者の城福監督が広島にやってきた。
「やることなすこと全てがうまくいく。」という状況である。早くも2位以下に大差を付けており、試合を重ねるごとにチームとしての自信を手に入れている。序盤戦は上位候補と言われていたチームとの対戦が続いたので、ここからは、比較的、前評判の低かったチームとの試合が多くなる点も好材料である。MF青山敏、GK林卓人、DF水本、MF柏など、リーグ制覇を経験している選手が多い点もプラスに働くだろう。