■ アジア予選の最終戦北京五輪のアジア最終予選の第6戦。日本はサウジアラビアと対戦。引き分け以上で北京行きの切符を手にすることが出来る。
日本は、<3-5-2>。GK西川。DF青山直・伊野波・水本。MF青山敏・細貝・水野・本田・柏木。FW李と岡崎。FW平山、FWカレンはベンチ外。
■ スコアレスドロー試合は、立ち上がりにサウジアラビアが決定的なシュートを放つが、MF青山敏が相手シュートを懸命にブロックしてゴールを許さない。その後は、サウジアラビアのショートパスをつなぐサッカーに苦しむが、GK西川を中心に守りきった。
後半は、サウジアラビアのパワーが落ちて、日本が攻め込む回数が増えていく。MF柏木の鮮やかなラストパスからチャンスを作るが、FW岡崎らが決めきれず、最後までゴールは奪えなかった。
しかしながら、守備陣はサウジアラビアの攻撃にしっかりと対応し、後半は危なげなかった。結局、スコアレスドローながらグループ1位を決めて、4大会連続の五輪出場を決めた。
■ 大きな出場権獲得試合内容はともかく、五輪の出場権が得られたことは大きい。仮にこの試合で敗れていれば五輪代表チームはこの日で終了であったので、本大会まで、継続して強化できるのは大きい。
サッカーに関する限り、欧州の国では五輪はあまり重視されていないが、やはり、極東の日本としては、貪欲に五輪代表も蔑ろにすることなく強化すべきだろう。日本サッカーに空白を作らなかったという意味でも、価値のある試合となった。
■ 踏ん張った守備陣引き分けでもOKという余裕があったとはいえ、やはり守備陣の頑張り特記すべきものがある。ダブルボランチに入ったMF細貝とMF青山敏のコンビも中盤の底で奮闘し、3バックは全く破綻が無かった。
予選を通して、DF水本とDF青山直のセンターバックコンビは素晴らしいパフォーマンスを見せたが、この試合も安定感は十分だった。センターバックはストライカーと並んで人材難のポジションだったが、水本と青山直の存在は、日本サッカーの未来にむけて明るい。
若年層の代表チームで、これほど成熟したセンターバックが現れたのは、アトランタ五輪代表チームの田中誠以来だろう。
■ トップ下の柏木トップ下に入ったMF柏木は、豊富な運動量とイマジネーション溢れるプレーで中盤に君臨した。周りの選手とのコンビネーションも、徐々に改善されており、この試合は、予選で一番の働きを見せた。
ファーストタッチに特徴があって、正確にボールコントロールできるので、なかなかボールを失われず、簡単にボールをはたいてリズムを作った。
■ 出場権は獲得したものの・・・出場権は獲得したものの、試合内容は満足できるものではなかった。トップの枚数とメンツが毎試合のように変わるので仕方が無いとはいえ、この試合も、攻撃は、寄せ集めのメンバーで戦っているという感じが強かった。
これで、最終予選は、カタールとサウジアラビアのライバルチームに対して、1勝2分1敗。得点はわずかに2点。得点力不足は、深刻というレベルを通り越して、壊滅的な状態である。
この試合も、特に前半は、サウジアラビアに一方的にボールを支配されて、日本のよさを見せられなかった。
■ さて、後任監督はどうするか?ひとまず、予選は終了した。
このチームの選手たちのポテンシャルを見ると、当然、出場権獲得だけでは満足できない。本大会でグループリーグを突破するために、一刻も早く、次の準備を開始しなければならない。
ここ数試合の戦い方を見る限り、反町監督にこれ以上を望むのは酷だろう。したがって、日本サッカー協会は、すぐにでも、後任監督の人選を行わなければならないだろう。
頼りのイビチャ・オシム監督が病気で療養中であり、切り札ともいえるオシム監督の五輪代表監督就任の可能性はゼロになったが、ここは日本サッカー協会の腕の見せ所であり、優秀でかつ今のチームに適した人材を見つけてこなければならない。
五輪の切符を勝ち取ったことは素晴らしい。そして、とりあえずのノルマを果たした監督を斬るのは、勇気が必要である。だが、迷っている暇は無い。
北京で、「日本らしいサッカー」をするためには、仕方の無い決断である。
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やはり反町監督は将棋指しのような采配をしますね。結果予選は突破しましたが、選手が育たなかったと想うし、今後の上澄みも期待できないです。私は支持できない。しかし、五輪にでる価値として、世界の壁を知ることと思うので、今反町監督を替えても育成期間短いし協会の人脈の貧弱さからすぐには見つけられないと思うので、次の五輪監督を育成に長けた人材の登用をしてほしいと思います。
<<< ちらしさん
コメントありがとうございます。
ちらしさんは、反町ジャパンの戦い方に満足なのでしょうか?「サッカー協会の考えることはすべて正しい。」とお考えでしょうか?考え方は人とぞれぞれですから、異論はありません。
ただ、ボクは反町監督に発展性を感じません。長い間辛抱してきましたが、兆しは見えません。アジア予選は個の力で何とかなりますが、世界大会は個の力だけでは、絶対に勝ち抜けません。監督を変えるならば、今しかありません。
この世代の選手たちは、かなり損な役回りをしてきたので、絶対に北京で輝いて欲しいと思います。北京で勝つために、本当に反町監督が最善だと思いますか?
>五輪の切符を勝ち取ったことは素晴らしい。そして、とりあえずのノルマを果たした監督を斬るのは、勇気が必要である。だが、迷っている暇は無い。
何言い出してたんだw
サッカー協会は今の監督でいくと明言してる
せっかくがんばって書いてるのにただの妄想妄言ブログなっちゃうよ?w
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