■ 95.3%の人がアルビレックス新潟の降格を予想J1は22節が終了。残りは12試合となったが14位の甲府、15位の札幌、16位の大宮、17位の広島、18位の新潟の5チームが本格的に残留争いに巻き込まれている。もちろん、11位の神戸、12位の仙台、13位の清水あたりも全く油断の出来ないポジションで、神戸と大宮の差は「10」、仙台と大宮の差は「7」、清水と大宮の差は「6」となるが、神戸と仙台と清水の3チームに関してはまだ少しだけ余裕がある。
ここで
「【J1】 J2に降格するのはどの3チームだと思いますか?」の投票の途中経過をチェックしてみると投票を行った人の数は現時点で176名。その中で最多の票数を集めたのは新潟で168票。実に95.3%の人が新潟は降格すると考えている。これは相当な高確率である。夏の移籍市場でFWドウグラス・タンキやMF磯村やDF大武などを獲得したが、現時点では全く結果につながっていない。呂比須監督の悩みは深い。
残り12試合となった時点で当面のターゲットとなる14位の甲府と15位の札幌との差は「10」。呂比須監督になってから11試合で1勝9敗1分けということを考えるとこういう投票結果になるのも致し方なしと言えるが、2016年の名古屋は残り8試合となった時点で15位の甲府との差が「7」。このタイミングで小倉監督からジュロヴスキー監督にバトンタッチされたがここからの5試合で3勝1敗1分けと巻き返しに成功した。
残り3試合となった時点で甲府を追い抜いて15位に浮上したがわずか5試合で勝ち点差「7」をひっくり返した。結局、ラスト3試合で0勝2敗1分けと失速して最終的には16位。J2降格となったが『残り12試合で10差を逆転する。』というのは決して無理な話ではない。名古屋の場合は現役復帰を果たしたDF闘莉王が起爆剤となったが、新潟にも救世主が登場するだろうか。監督交代というのも、当然、きっかけになり得る。
表1. 「J2に降格すると思う3チームはどこですか?」の投票経過 (参加者数:176名)
クラブ名 | 票数 | (%) |
アルビレックス新潟 | 168 | 95.3% |
サンフレッチェ広島 | 102 | 57.8% |
コンサドーレ札幌 | 92 | 52.2% |
大宮アルディージャ | 71 | 40.3% |
ヴァンフォーレ甲府 | 61 | 34.6% |
浦和レッズ | 12 | 6.8% |
清水エスパルス | 9 | 5.1% |
サガン鳥栖 | 4 | 2.3% |
ベガルタ仙台 | 4 | 2.3% |
FC東京 | 3 | 1.7% |
ヴィッセル神戸 | 3 | 1.7% |
上記以外のチーム | 0 | 0.0% |
■ サンフレッチェ広島が降格すると「びっくり降格枠」新潟に続くのは広島で102票。57.8%の人が広島の降格を予想している。地力のあるチームだということを考えると意外なほどの低評価である。夏にFWパトリック、FWネイサン・バーンズ、DF丹羽大、DF椋原などを獲得。なりふり構わぬ積極補強を見せているが、監督交代後は4試合で1勝2敗1分け。ホームでは未だに今シーズン勝利を手にしていない。広島が降格するようだと「びっくり降格枠」となるが・・・。
ここまでは順位通りになる。広島については当面のターゲットとなる14位の甲府と15位の札幌との差が「5」という点が降格予想の多い大きな理由と言えるが、3番目に高確率なのは札幌で92票。52.2%が札幌の降格を予想している。夏に獲得したMFチャナティップとFWジェイがさっそく大きな戦力になっている点はポジティブな要素と言えるが、タフなシチュエーションになっているのは間違いないところである。
4番目の大宮は71票で40.3%。「残留争いのスペシャリストと言われる大宮が逆転残留を果たす。」と考えている人は多い。5番目は甲府で61票。34.6%となる。14位の甲府と15位の札幌は全く同じ勝ち点「20」を稼いでおり、現時点での立ち位置は同じくらいであるが甲府の方が評価は高い。甲府というと2013年にJ1再昇格を果たしてからずっと残留争いに巻き込まれてきたが全て生き残って来た経験を持っている。
■ 対戦相手に恵まれているのはヴァンフォーレ甲府純粋に戦力値だけを考えると甲府が18チームの中で最も厳しいように感じるので「やや意外な投票結果」と言えるが、甲府にとってポジティブな要素を挙げると残り12試合の対戦相手が他の4チームと比べるとやや恵まれている点である。後半戦が始まってからの対戦相手は18節が磐田、19節が鹿島、20節がG大阪、21節が浦和、22節が札幌ということで、上位チームあるいは難敵との対戦が非常に多かった。
残り12試合の対戦相手の平均順位は10.00。これは清水→川崎F→C大阪に次いでJ1の18クラブの中では4番目タイ。「残留争いに巻き込まれている5チームの中では最も対戦相手に恵まれている。」と言える。もちろん、今シーズンの甲府は得点力不足が深刻でどのチームが相手でも守備を重視したサッカーにならざる得ないが、すでに鹿島・G大阪・浦和というACL組との試合を済ませているのは大きい。
この点から考えると大宮は実は相当に苦しい。18節が札幌、19節が神戸、20節が浦和、21節がFC東京、22節が新潟ということで、後半戦が始まってからはどちらかというと下位のチームとの対戦が多かった。残り12試合の対戦相手の平均順位は7.83。J1の18クラブの中では最少の数字となる。札幌と新潟と広島については平均程度。残りの対戦相手のことを考えると大宮が最もキツイ。上位との対戦を全て残している。
表2. 残り12試合の対戦相手の平均順位のランキング
クラブ名 | 平均順位 | 23節 | 24節 | 25節 | 26節 | 27節 | 28節 | 29節 | 30節 | 31節 | 32節 | 33節 | 34節 |
大宮 | 7.83 | 鳥栖 | 10 | 広島 | 17 | 鹿島 | 1 | G大阪 | 7 | 磐田 | 6 | 清水 | 13 | 横浜FM | 3 | 柏 | 5 | C大阪 | 2 | 仙台 | 12 | 甲府 | 14 | 川崎F | 4 |
横浜FM | 7.92 | 神戸 | 11 | FC東京 | 9 | 川崎F | 4 | 柏 | 5 | 甲府 | 14 | G大阪 | 7 | 大宮 | 16 | 鹿島 | 1 | 磐田 | 6 | C大阪 | 2 | 仙台 | 12 | 浦和 | 8 |
浦和 | 8.36 | FC東京 | 9 | 清水 | 13 | 柏 | 5 | 磐田 | 6 | 鳥栖 | 10 | 仙台 | 12 | 神戸 | 11 | G大阪 | 7 | 広島 | 17 | 鹿島 | 1 | 川崎F | 4 | 横浜FM | 3 |
磐田 | 9.25 | C大阪 | 2 | 神戸 | 11 | 札幌 | 15 | 浦和 | 8 | 大宮 | 16 | FC東京 | 9 | 清水 | 13 | 新潟 | 18 | 横浜FM | 3 | 柏 | 5 | 鳥栖 | 10 | 鹿島 | 1 |
G大阪 | 9.33 | 柏 | 5 | 鳥栖 | 10 | 神戸 | 11 | 大宮 | 16 | 鹿島 | 1 | 横浜FM | 3 | 新潟 | 18 | 浦和 | 8 | 仙台 | 12 | 川崎F | 4 | 札幌 | 15 | FC東京 | 9 |
FC東京 | 9.33 | 浦和 | 8 | 横浜FM | 3 | C大阪 | 2 | 仙台 | 12 | 柏 | 5 | 磐田 | 6 | 甲府 | 14 | 札幌 | 15 | 清水 | 13 | 鳥栖 | 10 | 広島 | 17 | G大阪 | 7 |
札幌 | 9.42 | 川崎F | 4 | 仙台 | 12 | 磐田 | 6 | 神戸 | 11 | 新潟 | 18 | 広島 | 17 | 柏 | 5 | FC東京 | 9 | 鹿島 | 1 | 清水 | 13 | G大阪 | 7 | 鳥栖 | 10 |
新潟 | 9.42 | 仙台 | 12 | 柏 | 5 | 広島 | 17 | 鹿島 | 1 | 札幌 | 15 | 神戸 | 11 | G大阪 | 7 | 磐田 | 6 | 鳥栖 | 10 | 甲府 | 14 | 清水 | 13 | C大阪 | 2 |
広島 | 9.67 | 甲府 | 14 | 大宮 | 16 | 新潟 | 18 | C大阪 | 2 | 清水 | 13 | 札幌 | 15 | 鹿島 | 1 | 川崎F | 4 | 浦和 | 8 | 神戸 | 11 | FC東京 | 9 | 柏 | 5 |
神戸 | 9.75 | 横浜FM | 3 | 磐田 | 6 | G大阪 | 7 | 札幌 | 15 | 川崎F | 4 | 新潟 | 18 | 浦和 | 8 | 鳥栖 | 10 | 甲府 | 14 | 広島 | 17 | C大阪 | 2 | 清水 | 13 |
柏 | 9.83 | G大阪 | 7 | 新潟 | 18 | 浦和 | 8 | 横浜FM | 3 | FC東京 | 9 | 甲府 | 14 | 札幌 | 15 | 大宮 | 16 | 川崎F | 4 | 磐田 | 6 | 鹿島 | 1 | 広島 | 17 |
仙台 | 9.92 | 新潟 | 18 | 札幌 | 15 | 鳥栖 | 10 | FC東京 | 9 | C大阪 | 2 | 浦和 | 8 | 川崎F | 4 | 清水 | 13 | G大阪 | 7 | 大宮 | 16 | 横浜FM | 3 | 甲府 | 14 |
鳥栖 | 9.92 | 大宮 | 16 | G大阪 | 7 | 仙台 | 12 | 甲府 | 14 | 浦和 | 8 | 鹿島 | 1 | C大阪 | 2 | 神戸 | 11 | 新潟 | 18 | FC東京 | 9 | 磐田 | 6 | 札幌 | 15 |
鹿島 | 10.00 | 清水 | 13 | C大阪 | 2 | 大宮 | 16 | 新潟 | 18 | G大阪 | 7 | 鳥栖 | 10 | 広島 | 17 | 横浜FM | 3 | 札幌 | 15 | 浦和 | 8 | 柏 | 5 | 磐田 | 6 |
甲府 | 10.00 | 広島 | 17 | 川崎F | 4 | 清水 | 13 | 鳥栖 | 10 | 横浜FM | 3 | 柏 | 5 | FC東京 | 9 | C大阪 | 2 | 神戸 | 11 | 新潟 | 18 | 大宮 | 16 | 仙台 | 12 |
C大阪 | 10.08 | 磐田 | 6 | 鹿島 | 1 | FC東京 | 9 | 広島 | 17 | 仙台 | 12 | 川崎F | 4 | 鳥栖 | 10 | 甲府 | 14 | 大宮 | 16 | 横浜FM | 3 | 神戸 | 11 | 新潟 | 18 |
川崎F | 10.25 | 札幌 | 15 | 甲府 | 14 | 横浜FM | 3 | 清水 | 13 | 神戸 | 11 | C大阪 | 2 | 仙台 | 12 | 広島 | 17 | 柏 | 5 | G大阪 | 7 | 浦和 | 8 | 大宮 | 16 |
清水 | 10.92 | 鹿島 | 1 | 浦和 | 8 | 甲府 | 14 | 川崎F | 4 | 広島 | 17 | 大宮 | 16 | 磐田 | 6 | 仙台 | 12 | FC東京 | 9 | 札幌 | 15 | 新潟 | 18 | 神戸 | 11 |
2017/08/16 【J1】 2017年シーズンの残留争いの展望 (22節終了時点) (上) → (上)はこちら
2017/08/16 【J1】 2017年シーズンの残留争いの展望 (22節終了時点) (下) → (下)はこちら
投票 ・
【J1】 J2に降格するのはどの3チームだと思いますか? → 529票
・
【J2】 「6位以内」でシーズンを終えると思う6チームはどこですか? → 33票
・
【J2】 J3に降格すると思うチームは「どこ」と「どこ」ですか? → 14票
★ 現在の投票数 → 529票
→ 必ず3チームを選択してから投票を行ってください。
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