■ J1第21節首位のガンバ大阪が、最下位の横浜FCのホーム三ツ沢に乗り込んでの試合。前節、ホームで、浦和レッズに0対1で敗れているG大阪としては、取りこぼしの出来ない試合である。
一方の横浜FCは、7連敗中。安易に失点を重ねるケースが多く、状況は、よろしくない。仮に、ホームで大敗を喫するようだと、高木監督の進退も問われかねない重要な試合である。
■ 執念のゴールでドロー試合は、後半14分、FWバレーの突破を防ごうとした横浜FCのDF早川が2枚目のイエローで退場となる苦しい展開。それまでは攻めあぐねていたG大阪だったが、後半23分に、MF家長のドリブル突破からPKを獲得すると、MF遠藤が決めて先制。これで、一気にG大阪が試合の主導権を握るのかと思われたが、その直後のCKで、横浜FCがDF和田のヘディングシュートで追いつく。
何としてでも勝利の欲しいG大阪は、その後、何度も決定機を迎えるが、FWバレーが不振で、ゴール前のチャンスをことごとく逃し、勝ち越しゴールは奪えず。結局、1対1のドローに終わった。
■ 自信を取り戻すか?横浜FCとしては、残り試合が、少なくなっていく状況で、どんな相手であっても、ホームでは「勝ち点3」を取らなければならないのが実情ではあるが、しかしながら、10人になりながらも、G大阪を相手に1失点に押さえて「勝ち点1」を得たというのは、小さくない価値を持つだろう。
低迷するチームにとっては、勝利も必要だが、失いかけている自信を取り戻すことが、何よりも必要となる。持ち味である堅守を見せて、ガンバ大阪の攻撃陣を抑えたというのは、次につながる成果であるといえよう。
■ 戦略的な成功戦略的には、試行錯誤であったとはいえ、<4-1-4-1>に変更し、サイドで数的優位を作れる状況に持っていったことが、功を奏した。
G大阪の攻撃を考えると、中央突破も脅威だが、まずは、加地&安田を中心とするサイドアタックを封じなければならない。したがって、両サイドに、サイドハーフとサイドバックの2枚を配置し、さらには、トリプルボランチ気味の布陣にすることで、二川と遠藤の動きも封じることを狙って試合に臨み、結果、その目的は十分に果たすことが出来た。
■ セレソンの実力を証明するマルコス・パウロ前半戦は、固定できなかったボランチのポジションだが、ブラジル代表経験を持つMFマルコス・パウロを獲得。攻守両面で、高い能力をもつ選手の獲得で、チームに芯が出来たように感じる。
賛否両論あるものの、MF三浦淳を獲得し、すでに、戦力値では、アベレージ以上のものをもつようになっている。寄せ集めの感が残るチームを、どうまとめることが出来るか、高木監督の手腕が問われているし、もはや、いいわけは出来ない状況になっている。
■ 播戸の不振G大阪では、FW播戸の不振が目に付いた。今シーズンのG大阪は、フォワードにバレーとマグノ・アウベスと播戸という3枚の看板がいて、うまく使い分けをしながら戦ってきたが、マグノ・アウベスが戦線を離脱したことで、後半戦はバレーと播戸が2トップを組むことになったが、なかなか、機能せず、播戸自身の調子も上がらない。
控えには、FW中山もいて、さらには、MFではあるが家長も控えている。連戦が続く中で、調子のいい選手を見極めて、しんどい時期を乗り切りたいところだ。
■ 流れの悪いときに立て直すことが出来るか?これまでのところ、順調に来ていたが、浦和戦と横浜FC戦で1分1敗に終わり、首位の座を明け渡したG大阪にとっては、次の試合が重要になる。
強いチームかどうかを証明するには、勝ち続ける事も大事だが、悪いムードになったときに、いかにして、傷口を少ない段階で、立ち直ることが出来るかで、証明することが出来る。
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>>> マルティンスさん
コメントありがとうございます。
開幕前は、久保や奥らを獲得しており、フロントとしては、十分な戦力補強を行ったつもりになっていたのではないでしょうか。完全に見通し不足だったといえますが・・・。
ただ、なりふり構わず、パウロや三浦、オボムソクらを獲得しましたが、財政的に問題が無いのか少し不安になります。かなり、無理をしているように思いますが・・・。
横浜FCは開幕前に、中断期間に行ったような補強をすれば、ここまで苦労することも無かったと思うんですが、なぜしなかった(できなかった?)んでしょうか?
また、ガンバは昨年も一昨年も夏以降失速しているので、今年も同じような気がします。
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