サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】夏の移籍市場の個人別の評価 (18段階) (その15) ～パク・ミンギュ/杉岡大暉/クルークス/永井颯太/岡崎慎/～ | | |　

71人目： MF パク・ミンギュ (水原FC→コンサドーレ札幌)　・・・　「C++」　

　1995/8/10 　完全移籍　左利きで左WBと左ストッパーの候補。守備型の選手？　177cm/67キロ

→　Aマッチでプレーした経験はないが韓国代表に選出された経験のある左利きの韓国人。177cmなのでSB/WBの選手としてはサイズに恵まれているのが特徴の1つ。動画を見るとスピードがあってパワーもある。札幌は「3-4-2-1」を採用しているが「左ストッパーならびに左WBでテストされる可能性大」と言える。左WBであればMF菅大輝やMF原康介、左ストッパーであればDF中村桐やDF岡田大が競争相手になる。

普通に考えると「左WBの位置がメインポジションになる。」と考えられるが「どちらかというと1対1の守備に特徴のある選手」と思われる。動画を見ても攻撃の部分で大きな貢献をしているシーンは少ない。韓国代表級の選手なので年俸などはそれなりに高いと思うが難解と言われる「ミシャ式のサッカー」を早くに理解してMF菅大輝やMF原康介とのポジション争いに勝利して定位置を確保するところはイメージしにくい。

72人目： DF 杉岡大暉 (湘南ベルマーレ→町田ゼルビア)　・・・　「A+」　

　1998/9/8 　レンタル　日本代表で5試合。近年は伸び悩み。序列が低下。　182cm/75キロ

→　2017年に高卒で湘南に加入した182cmの大型プレーヤー。昨シーズンは33試合で2ゴール3アシスト。湘南のJ1残留に貢献した。2018年のルヴァン杯の決勝戦では横浜FMを相手に先制ゴールをゲット。初制覇に大きく貢献した。鹿島に完全移籍した時期もあったがそれ以外はずっと湘南でプレーしてきた選手なので湘南のサポーターにとっては寂しい移籍になるが「町田へのレンタル移籍」という形で落ち着いた。

日本代表としても5試合に出場しているが今シーズンは同じ左WBのMF畑大雅が突如として大覚醒したこともあって出番は減少。「3バックの左」も中盤が本職となるDF鈴木淳之介が上手くこなしているのでDF杉岡にとってはかなり苦しい状況になっていた。「DF杉岡が移籍をしても戦力的にはそこまでの痛手ではない。」と言えてしまうのも湘南のサポーターにとっては寂しい話である。町田はいい補強が出来た。

73人目： MF クルークス (セレッソ大阪→ジュビロ磐田)　・・・　「S++」　

　1994/1/15 　完全移籍　左足のキックはJリーグ屈指。献身的な守備も魅力。　172cm/70キロ

→　「これは素晴らしい補強」と言える。MFルーカス・フェルナンデスが加入した2024年は外国人枠の問題が発生して出番は激減したが同僚の怪我などで出場機会が巡ってきたときはゴールに絡む活躍を見せた。高精度の左足のキックはJリーグ屈指。ゴール前にFWマテウス・ペイショットならびにFWジャーメイン良がいるので磐田では左足のクロスからたくさんのチャンスを演出するだろう。大きな補強と言える。

「左足のクロス」と「理不尽ミドル」が武器となるが実は走力もあって献身的。右SHでプレーする機会が多いがサイドをアップダウンすることが出来る。守備に回ったときも真面目にタスクをこなす。残留争いに巻き込まれている磐田は「右サイドハーフのレギュラー候補」、「左利きのアタッカー」、「クロッサー系の選手」、「左利きのプレイスキッカー」が必要だった。弱点を補う効果的な補強が出来た。

74人目： MF 永井颯太 (東京ヴェルディ→いわきFC)　・・・　「A++」　

　1999/8/15 　レンタル　いわきで活躍。スピードとキレを兼ね備えたドリブル。　169cm/59キロ

→　2023年にJ2のいわきFCで活躍した超絶・ドリブラー。スピードとキレを生かしたドリブルは一見の価値がある。いわきFCではスーパーサブとして活躍。37試合で2ゴール2アシスト。そのうちスタメンは14回。際立つ数字を残したわけではないがポテンシャルを買った東京Vへの個人昇格を果たした。J1行きの切符を手に入れたがアタッカーの層は厚い東京Vで出番に恵まれず。J1でのプレー機会は無かった。

わずか半年で東京Vを離れてJ2の鹿児島にレンタル移籍となったが「J2残留」を目指す鹿児島は非常に良い補強が出来た。左サイドハーフが主戦場となるので大卒3年目のMF福田望とのポジション争いになる。ハイレベルな競争になるがMF福田望はJ2屈指のドリブラー。同じポジションの選手をわざわざ獲得したということは「今夏の移籍市場でMF福田望はJ1のクラブなどに移籍をするのでは？」という気もする。

75人目： DF 岡崎慎 (ロアッソ熊本→FC岐阜)　・・・　「C++」　

　1998/10/10 　レンタル　クレバーでテクニカルなCBも強度不足がネックに。　181cm/77キロ

→　FC東京U-18出身でテクニカルなCB。クレバーでパス能力も高い。J3のFC東京U-23で主力として活躍して2020年の東京五輪を目指す代表にも何度も召集された。「期待の若手ディフェンダー」として将来を嘱望されたが2020年の清水へのレンタル移籍が転機になった。大きな期待を受けて清水に移籍したが攻守に精彩を欠いて批判の対象になった。ここで自信を失ったのか、その後、急速に輝きを失った。

2023年に熊本に移籍したが初年度は3試合、2024年はここまで5試合のみ。「熊本のサッカーに合った選手」として期待をされたがDF江崎が台頭したこともあってほとんど出場機会はなかった。結局、FC東京U-23以外ではほとんど試合に絡めておらず、J1やJ2で長くプレーしているが年間の出場試合数が2桁に達したシーズンはゼロ。CBとしては強度不足がネックとなる。ボランチへの転向は転機になり得るが・・・。

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