サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】夏の移籍市場の個人別の評価 (18段階) (その9) ～カリル/江川慶城/奥山洋平/清武弘嗣/照山颯人～ | | |　

41人目： MFムハンマド・ビン・アブ・カリル(セランゴールFC→FC大阪)　・・・　「C++」　

　2005/4/11　　レンタル移籍　飛び級でU-23マレーシア代表。左利きのアタッカー。　177cm/60kg

→　2005年4月生まれなので日本式でいうと大学1年生の学年になる。19歳になったばかりでありながらU-23マレーシア代表に選出されている左利きのアタッカー。動画を見るとスルーパスが特徴。センスのあるアタッカーと言える。ドリブルでボールを持ち運ぶことも出来るので「才能に恵まれた若手のアタッカー」と言える。飛び級でU-23マレーシア代表に選ばれている選手なので本国での期待は大きいはず。

「面白い補強」と言えるがFC大阪はJ3の中でも屈指の手堅いサッカーをするクラブである。MFムハンマド・ビン・アブ・カリルのような若手で天才肌のアタッカーが出場機会を得るのは相当に難しいと言える。「4-2-2-2」を採用しているので「左右のサイドハーフが主戦場になる。」と思うがサイドハーフのポジションだと生きにくいタイプと考えられる。いい経験を積むことは出来ると思うが活躍できる可能性は低い。

42人目： DF 江川慶城 (FC大阪→テゲバジャーロ宮崎)　・・・　「B++」　

　2000/4/2　　レンタル　本職はCBながらSBでもプレー可。京都U-18出身。　180cm/78kg

→　京都U-18出身。京都時代にブラジルのロンドリーナECにレンタル移籍した経験を持っている。CBが主戦場となるがSBでもプレー可能。2023年はJ2のいわきFCで21試合に出場した。貴重な戦力になったのでJ3のFC大阪で主力を担ってもおかしくなかったが出番はあまり増えなかった。ここまで7試合の出場のみ。「DF美馬とDF舘野の両SBは不動」ということもあってFC大阪ではCBの位置でプレーした。

「かなりの難解ネーム」と言えるが「下の名前は慶城(げんき)」。その名前のとおりで元気いっぱいのプレーを見せる。ムードメーカーになることが出来る「ファイター系のCB」と言える。J3の宮崎は左右のSBの層がやや薄い。宮崎では「左右のSBの控え」になる可能性が高い。SBとして考えると180cmなのでサイズがある。宮崎はJ3で下位に位置する。JFL降格の危機を迎えているがチームを救う活躍は出来るか？

43人目： MF 奥山洋平 (町田ゼルビア→レノファ山口)　・・・　「A++」　

　1999/10/28　　レンタル　 2022年に岩手で活躍。抜群のスピードで局面を打開。　173cm/66kg

→　2022年に大卒で当時はJ2だった岩手に加入。32試合で2ゴール2アシスト。スタメンは13回だけ。際立つ数字を残したわけではなかったが抜群のスピードを生かして目を引くプレーを続けた。オフに将来性やポテンシャルを評価したJ2の町田に完全移籍。「個人残留」となったがアタッカーの層が厚い町田ではほぼ試合に絡めなかった。1年半、町田でプレーしたがリーグ戦での出場機会は全くなかった。

同じタイミングでFWエリキ、MF高橋大、MF黒川、MF沼田駿、MF荒木駿などを獲得。さらには大卒ルーキーのMF平河悠も同じタイミングで加入した。ライバルが強力すぎた。J2の山口にレンタル移籍となったが山口は「打開力のある左サイドハーフ」が補強ポイントだった。ここ1年半、ほとんどプレーできていないので「ブランクの影響」は心配されるが良い補強と言える。カウンターのときに攻撃の主役になれる。

44人目： MF 清武弘嗣 (セレッソ大阪→サガン鳥栖)　・・・　「B+」　

　1989/11/12　　レンタル　元・日本代表も怪我に泣かされる。技術は健在だが。　172cm/66kg

→　2017年にC大阪に復帰してからチームの中心として頑張ってきたが34歳。近年は怪我に苦しんでいる。致命傷になったのは2022年6月の清水戦(H)で負った怪我だった。それまでは絶好調。「代表復帰やカタールW杯行きもあるのでは？」と思わせるプレーを見せていたが長期離脱となった。あれから約2年。2023年は2試合のみ、2024年は6試合のみ。いずれも途中出場。完全復活は果たせずにいる。

完治は期待しにくい。「騙し騙しプレーするしかない状況」と考えられる。先発出場して長い時間プレーするのは難しいが、ここ数年、意外と途中出場したときにあまり活躍できない。使い道が難しくなっていた。弟のMF清武功がプレーした鳥栖にレンタル移籍。「新天地での活躍」を期待したいが「多くを求めるのは酷」と言える。ザックJAPANで活躍した元・日本代表のスター選手なので人気も知名度も高いが・・・。

45人目： DF 照山颯人 (いわきFC→V・ファーレン長崎)　・・・　「S++」　

　2000/8/28　　完全移籍　 J2屈指のCB。サイズに加えて高い攻撃力と統率力。　184cm/75kg

→　「びっくり移籍」と言える。自動昇格を狙う長崎にとってはとてつもなく大きな補強と言える。184cmの長身。高さがあって統率力があってビルドアップ能力も高い万能型のCB。柏からレンタル移籍中のDF田中隼が最終ラインの軸になっているがその相方は完全には固定できていない。序盤戦はDF新井一、4月中旬以降はDF櫛引がレギュラーとして起用されているがDF照山が定位置を確保する可能性あり。

184cmのDF照山と188cmのDF田中隼はどちらもビルドアップが得意。ともに精度の高いミドルパスを蹴ることも出来る。攻守両面でチームに貢献できるので「J2最高のCBコンビになる可能性あり」と言える。DF照山は「J2屈指のCB」と言えるので少なくない数のJ1のクラブも興味を示したはず。水面下で大争奪戦が勃発したと思われる。「攻守の中心だった選手の流出」なのでいわきFCにとってはショッキング。

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