※ 2022年9月9日(金)の時点。
ロアッソ熊本→ J2は34節が終了した。残りは8節となったが昇格1年目ながら熊本は14勝8敗12分けで5位。快進撃を続けている。「クラブ史上最高順位」は2010年の7位なので過去最高成績を狙えるポジションに付けている。7位の長崎との差が「3」なので当然のことながら油断はできないが「プレーオフ出場」となるとクラブとして大きな前進となる。今シーズンのJ2は岡山ならびに熊本が好成績を残して盛り上げている。
プレーオフ初出場に向けてクラブは一丸になっていると思うがFW高橋利、MF河原創、DF菅田、MF坂本亘、MF杉山直、MFターレスなど有望な若手が目白押しである。しかも、主力の多くが大卒で熊本に加入してキャリアをスタートさせた選手になる。J3時代の2019年~2021年の3年間に加入した選手が多くなるが「これだけ自前の選手が中心になって好成績を残しているJ2やJ3のクラブは珍しい。」と言える。
新戦力を獲得するときにたくさんの大学生を獲得するやり方は「大学生ガチャを引く。」とも言われるが大学4年生のときに高くは評価されずにJ1やJ2の有力クラブへの加入は実現しなかった選手を獲得して試合で使いながら育ててきた。地元に大津高があるので「大津高出身の選手」を獲得するケースは多いが新卒の大学生を獲得する場合は「目利きに優れたスカウト」が必要。優秀なスタッフがいるのだろう。
「多くの高校生 or 大学生を獲得してJ2やJ3の試合で積極的に使いながら育てて個人としてもチームとしてもレベルアップする。」というのはJ2の中堅以下のクラブにとっては理想的と言える。下部組織も何だかんだでいい選手はJ1の強豪クラブ or 人気クラブに人材が集まるのでこういう立ち位置のチームがユースから有望な選手をどんどん輩出するのは難しい。「熊本のやり方」を真似するチームは出てくるだろう。