■ J1の第2節J1の第2節。0勝1敗1分けと出遅れた浦和レッズはホームの埼玉スタジアム2002でガンバ大阪と対戦した。開幕戦で昇格チームの京都に敗れて黒星スタートとなった浦和はACLの日程の関係で前倒しになった9節の神戸戦(H)も2対2のドロー。後半42分に古巣対決となるDF槙野に同点ゴールを奪われた。G大阪もここまで公式戦は2戦2敗。ルヴァン杯の初戦はC大阪との大阪ダービーだったが2対3で敗れた。
ホームの浦和は「4-2-3-1」。GK西川。DF宮本優、岩波、アレクサンダー・ショルツ、大畑。MF伊藤敦、岩尾、松崎快、小泉佳、関根貴。FW江坂。日本代表のDF酒井宏は欠場。大卒ルーキーのDF宮本優が右SBでスタメン出場を果たした。神戸戦(H)でレッドカードを受けたFW明本は出場停止。FW江坂が1トップの位置に入った。ボランチはMF柴戸がベンチスタート。ベテランのMF岩尾がスタメン出場となった。
対するアウェイのG大阪は「3-4-2-1」。GK石川慧。DF高尾、三浦弦、昌子。MFチュ・セジョン、倉田、柳澤亘、黒川、小野瀬、宇佐美。FWレアンドロ・ペレイラ。こちらも鹿島との開幕戦で一発レッドで退場となったFWパトリックが出場停止。加入2年目となるFWレアンドロ・ペレイラが起用された。大卒ルーキーのFW山見はベンチスタート。GK東口は開幕から欠場が続いており、この日もGK石川慧が起用された。
■ ホームの浦和が圧倒的に攻め込む展開試合は立ち上がりからホームの浦和が圧倒的に攻め込む展開になった。流れるようなパスワークから次々にチャンスを作った。前半9分にはMF松崎快とMF小泉佳に連続して決定機が訪れたが決められず。ほとんどいい形を作れないG大阪は前半40分にカウンターからFWレアンドロ・ペレイラがミドルシュートを放ったが枠を捉えることは出来なかった。前半は浦和が圧倒的に攻め込んだがゴールは奪えなかった。
後半開始からG大阪はFWレアンドロ・ペレイラとMF柳澤亘を下げてFW山見とMF石毛を投入する。スピードのあるFW山見を最前線に置いて相手ボールのときに強いプレッシャーをかけ続けたことで浦和は前半ほどは自由にボールを回せなくなった。流れが変わりつつある中、後半36分にボランチのMF岩尾が2枚目のイエローを受けて退場。浦和は先の神戸戦(H)に続いて退場者を出して後半途中で10人になった。
直後の後半38分にG大阪はMF小野瀬→MF石毛→MF山本悠とうまくパスが回ってMF山本悠が横パス。隣にいたFW山見はボールをコントロールできなかったがその先にいたMF福田湧がミドルシュート。これがゴール前にいたDF岩波の足に当たってコースが変わってゴールイン。G大阪が先制ゴールを奪った。後半44分に一旦は浦和にPKが与えられたが取り消し。1対0でG大阪が勝利して今シーズン初勝利を挙げた。
■ 試合の流れを大きく変えたのは・・・。ここまで公式戦は2連敗。鹿島戦(H)もC大阪戦(H)もホームでの試合だったが3失点。内容も悪かったので先行きは不安視されたがG大阪にとっては大きな勝ち点「3」になった。この日も前半はほとんどいい形を作れず。防戦一方の展開だったが浦和の選手がチャンスでシュートを外してくれたことにもアシストされた。この日の浦和の攻撃はそこまで多彩ではなかったので前半の半ば以降は守備陣も落ち着いた。
試合の流れを大きく変えたのは後半36分のMF岩尾のレッドカードだった。左SBのDF馬渡の縦パスがカットされて右サイドに流れたFW山見のところにフリーでボールが渡りそうな状況になったがMF石毛に対してチャージしたMF岩尾のプレーがファールを取られた。右サイドでFW山見にボールを持たれると危ないシーンになる可能性はあったがMF岩尾のすぐ近くにDF馬渡がいたことを考えると不必要なファールだった。
冷静なプレーが持ち味となるMF岩尾らしくなプレーだった。浦和であっても10人になると苦しい。相手が退場者を出して「どうしようか?」と迷っている間にうまくパスが回ってG大阪の先制ゴールが生まれたが思い切りよくシュートを放ったMF福田湧のプレーは良かった。相手に当たってコースが変わったのでラッキーなところはあったが枠に飛びそうなシュートだったのでDF岩波も対応するのが難しかった。
3試合目にしてG大阪は初勝利をつかんだが攻撃陣は今一つ。上手くボールが回らない。FWパトリックが出場停止だったのでFWレアンドロ・ペレイラにチャンスが回ってきたがルヴァン杯のC大阪戦(H)と同様で存在感は出せず。前半のみで退いた。年俸も高いので「何とかして戦力にしたい。」と片野坂監督は考えていると思うが広島時代に見せたプレーは出せない。背は高いが「1トップ向きの選手」とは言えない。
■ 「点が欲しい時間帯に投入できるカードが少ない点」浦和は0勝2敗1分け。「優勝候補の一角」に挙げられたが大きく出遅れた。3月2日(水)に行われる10節の川崎F戦(A)でも勝てないようだと序盤にして早くも黄色信号が灯る。まだ3月の始めではあるが正念場を迎えている。MF岩尾の退場は痛かったがその前から流れは良くなかった。いい流れではない中、左SBのDF馬渡は難しい縦パスを選択してカットされてカウンターを食らいかけた。ボールの失い方が悪かった。
徳島時代の2017年にリカルド・ロドリゲス監督の指導を受けているDF馬渡はここまではかなりの出場機会を得ている。いいプレーもたくさん見せているがこの日は途中出場。前半に左SBでプレーしたDF大畑の出来は悪くなかったと思うがハーフタイムで選手交代を行ってDF馬渡を投入したのでリカルド・ロドリゲス監督の中での評価は「DF馬渡>>>DF大畑」になっていると思うがそこまでの差があるようには思えない。
オフに監督の秘蔵っ子であるMF岩尾とDF馬渡を獲得したが教え子を獲得してスタメンなどで起用してチームとして結果が出ないようだと必要以上に監督や選手が批判を浴びることになる。「良く知っている選手を起用したくなる。」というのはどの監督も同じだと思うがこれからも結果が出ないようだとMF岩尾とDF馬渡に対する風当たりは強くなる。周囲の雑音を封じるためにはチームとして結果を出すしかない。
先制された後の後半41分に浦和はDF犬飼とMF柴戸を投入。CBのDF犬飼をパワープレー要員として起用した。PKを獲得しかけたプレーがあったので「この選手起用は成功」と言えるが選手交代は3人だけ。コロナならびに怪我でプレーできないベンチ外の選手は今も何人かいるとは思うがDF知念、MF平野佑、FW早川隼に出番はなかった。「点が欲しい時間帯に投入できるカードが少ない点」は問題である。
▼ 動画の投稿日 (2022年2月10日) ・・・ 100名分のまとめ
★ 現在の投票数 → 409票
→ 最大で20人まで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2022/01/10 【J1】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:240名)
2022/01/08 【J2】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:139名)
2022/01/09 【J3】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:52名)
2022/01/22 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 1:川崎F、2:浦和、3:横浜FM、4:鹿島、5:神戸、6:名古屋~
2022/01/19 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 7:東京、8:C大阪、9:G大阪、10:札幌、11:福岡、12:広島~
2022/01/16 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 13:清水、14:磐田、15:鳥栖、16:湘南、17:京都、18:柏~
2022/02/07 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:C大阪、2:湘南、3:浦和、4:横浜FM、5:FC東京、6:福岡~
2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:清水、8:神戸、9:鹿島、10:磐田、11:札幌、12:京都~
2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:広島、14:川崎F、15:G大阪、16:名古屋、17:柏、18:鳥栖~
2022/03/03 【エントリー一覧】 2022年シーズンのいろいろ
- 関連記事
-