■ 3試合連続の大阪ダービールヴァン杯の準々決勝の2ndレグ。9月1日(水)にヨドコウ桜スタジアムで行われた1stレグは終了間際にFW山見が決勝ゴールを決めて1対0で勝利。アドバンテージを持ってホームに戻って来たガンバ大阪はホームのパナソニックスタジアム吹田でセレッソ大阪と対戦した。アウェイゴールを許したC大阪は無得点に終わると敗退が決定する。C大阪は小菊監督になって3試合目。3試合ともにG大阪との大阪ダービーとなる。
ホームのG大阪は「4-2-2-2」。GK東口。DF柳澤亘、三浦弦、菅沼、藤春。MF山本悠、奥野、井手口、倉田。FW山見、レアンドロ・ペレイラ。MFチュ・セジョン、DFキム・ヨングォン、DF昌子の3人はW杯のアジア最終予選のメンバーに召集されたので欠場。DF昌子は追加招集だったので準々決勝の1stレグはスタメンでプレーした。特別指定選手ながら大きなインパクトを残しているFW山見は関西学院大の4年生になる。
アウェイのC大阪は「4-2-2-2」。GKキム・ジンヒョン。DF松田陸、チアゴ、鳥海、丸橋。MF藤田直、喜田陽、坂元、中島元。FW山田寛、加藤陸。8月31日(火)に加入が発表されたMF乾が初めてベンチ入り。約10年ぶりのC大阪復帰となる。こちらもFWアダム・タガートとGKダン・バン・ラムが代表に召集されているのでルヴァン杯の準々決勝はプレーできない。FW大久保、MF新井晴などがベンチスタートとなった。
■ アウェイのセレッソ大阪が完勝試合はアウェイのC大阪ペースになった。1stレグと同じように立ち上がりからエンジン全開で攻め込んだ。前半24分にボランチのMF喜田陽がミドルシュートを放つとこぼれ球をFW山田寛が反転しながら難易度の高いシュートを決めて先制に成功する。さらに前半32分にはDF鳥海の縦パスから抜け出したFW山田寛がシュート。ポストに当たって跳ね返ったところをFW加藤陸が押し込んでC大阪が2点リードを奪った。
2つのアウェイゴールを許したG大阪はこれで「2ゴール以上」が必要になった。「1点を返されてもまだ勝ち抜け」という心理的な余裕が生まれたC大阪は後半11分にも相手のクリアボールを拾ったボランチのMF藤田直が強烈なミドルシュートを決めて3点目。これで試合の行方はほぼ決まった。余裕の展開になったC大阪は後半21分に足を吊ったMF中島元に代えてMF乾を投入する。MF乾は復帰後初出場となった。
手を緩めないC大阪は後半23分にも高い位置でボールを奪った途中出場のFW松田力がミドルシュートを決めてダメ押しの4点目を奪った。4対0で圧勝したC大阪が準決勝進出を決めた。準決勝では浦和と対戦することが確定した。敗れたG大阪は先日のリーグ戦に続いてホームの大阪ダービーで敗れた。ずっとC大阪をお得意様にしていたが注目された「ダービー3連戦の3つ目」はショッキングな試合になった。
■ 監督が交代して3試合目監督が交代して3試合目となるC大阪がパナソニックスタジアム吹田で躍動した。リーグ戦で11試合勝ちなしを経験するなど今シーズンは苦労しているが嫌な空気を払拭する歴史的な大勝劇となった。準々決勝の1stレグは0対1で敗れたが内容的にはC大阪の方が良かった。8月28日(土)に行われたJ1のダービーも内容的にはC大阪の方が良かったので「3つ連続でC大阪は内容の濃い試合を見せた。」と言える。
C大阪はこの日も若手が躍動した。2トップのFW山田寛とFW加藤陸がともに大事なところでゴールを奪ったが両選手とも精力的な守備やスペースへのランニングやポストプレーでも貢献した。FW山田寛は183センチとサイズに恵まれているが足元の技術が高い。FW加藤陸は何でもこなすオールラウンドなフォワードになるが夏場のACL以降はカップ戦を含めてコンスタントにゴールを決めてチームを助けている。
先制ゴールにつながったミドルシュートを放ったのは21歳のMF喜田陽だったが「彼が準決勝進出の立役者」と言っても過言ではない。運動量が多くて守備の時のポジショニングも抜群に優れている。G大阪側に使われたら危ないエリアをしっかりと潰した。「攻撃面が課題」とずっと言われてきたが意欲的に動いてボールを引き出した。組み立ての部分でも大きな貢献をした。マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍だった。
注目のMF乾は久々の実戦だったので「試合勘不足」が心配されたが大きな問題はなかった。後半32分に超・ロングシュートを放つと後半41分には得意のエリアから右足でシュートを放った。華麗なドリブルで相手2人をかわして中央を突破するシーンや相手の意表を突くスルーパスを出すシーンもあったので「申し分ない復帰戦になった。」と言える。MF清武が怪我で離脱しているのでMF乾にかかる期待は大きい。
■ ホームでまさかの0対4ポジティブな要素ばかりのC大阪に対してG大阪はポジティブな要素を見つけるのは難しい試合になった。3人の代表プレーヤーを欠いた影響は小さくなかったが「酷い試合だった。」というしかない。しかも、低調な内容でC大阪にゲームを支配されたのは今回の試合だけではない。3試合連続でほぼC大阪に試合を支配された。1対0で勝利したアウェイの1stレグもG大阪が放ったシュートはわずか2本のみだった。
両チームとも今シーズンの途中に監督交代を実施したがC大阪は小菊監督になって基本に立ち返った。守備の時のポジショニングを大事にする昨シーズンまでのサッカーに近づいて3試合で計1失点のみ。結果が出ているがG大阪は攻撃も守備も「個の力」に頼ったサッカーになっている。スタメンに抜擢された若手が躍動したC大阪に対してMF奧野やMF山本悠などG大阪の若手は自分の良さを出せなかった。
0対4というスコアもさることながら内容面で監督が代わったばかりのC大阪に完敗したのはショックが大きい。難しい状況でバトンを受けた松波監督に同情するサポーターは多かったが3試合連続の大阪ダービーでこれだけ差を見せつけられると松波監督を擁護するのは難しい。2020年に両チームを指揮したロティーナ監督と宮本監督を比較すると「ロティーナ監督の方がチームに残した遺産は多かった。」と言える。
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