■ J3の第2節J3の第2節。開幕戦はホームで沼津と対戦して2対1で勝利したセレッソ大阪U-23はホームのヤンマースタジアム長居でY.S.C.C.横浜と対戦した。J3に参戦して4年目となるC大阪U-23は今シーズンも若手主体のチーム編成になる。キンチョウスタジアムが改修工事を行っている最中なので今シーズンはヤンマースタジアム長居でのホーム戦が多くなる。Y.S.C.C.横浜は開幕戦はホームで鳥取と対戦して3対4で競り負けた。
ホームのC大阪U-23は「4-2-2-2」。GK茂木秀。DF吉馴、林田、西尾、野村。MF西本、松本凪、斧澤、山根永。FW山田寛、中島元。開幕戦はオーバーエイジのFW澤上が2トップの一角で起用されたがU-20W杯の本大会出場を狙うFW中島元が起用された。守護神のGK茂木秀は195センチの長身。3月15日(金)に発表されたU-20日本代表のメンバーに選ばれている。最終ラインの4人はいずれも新・高校3年生になる。
対するアウェイのY.S.C.C.横浜は「4-4-2」。GK古島。DF河野諒、宗近、チョン・ハンチョル、西山峻。MF土館、佐藤祐、宮尾、奥田晃。FW浅川、進昂平。オフに主力が大量に流出したY.S.C.C.横浜はドイツ出身のシュタルフ悠紀リヒャルト監督を招聘。新しいスタートを切った。GK古島、MF佐藤祐、FW浅川、FW進昂平の4人はいずれも大卒2年目になる。大卒4年目のMF宮尾は開幕戦で直接FKを決めている。
■ C大阪U-23が開幕2連勝スタート白星スタートのC大阪U-23と黒星スタートのY.S.C.C.横浜の対戦となったがアウェイのY.S.C.C.横浜が主導権を握る展開になった。的確なパスワークからC大阪U-23の守備網を崩して立て続けにチャンスを作っていく。前半8分にはFW進昂平、前半11分にはFW浅川、前半14分にはDF西山峻にチャンスシーンが訪れたがいずれも決めることは出来ず。攻め込みながらY.S.C.C.横浜はゴールを奪えなかった。
劣勢の展開になったC大阪U-23だったが前半37分にFW山田寛のポストプレーから右サイドの裏を取ったMF斧澤がグラウンダーのクロスを入れるとファーサイドにポジションを取ったMF山根永が押し込んでC大阪U-23が先制に成功する。C大阪U-23はこの試合における最初のシュートでネットを揺らした。MF山根永は今シーズン初ゴールとなった。前半は1対0とC大阪U-23がリードしてハーフタイムに突入する。
迎えた後半はほぼ互角の展開になった。C大阪U-23はMF山根永を中心としたカウンターから何度か惜しいシーンを作った。後半37分には途中出場したFW安藤瑞が抜け出して左足でネットを揺らしたがオフサイドの判定。幻のゴールとなった。初勝利の欲しいY.S.C.C.横浜は14本のシュートを放ったがゴールは奪えず。1対0で勝利したC大阪U-23は開幕2連勝となった。敗れたY.S.C.C.横浜は開幕2連敗となった。
■ ビッグセーブでチームを救ったU-20日本代表のGK茂木秀守備の要だったDF森下怜は栃木SCに期限付き移籍して、右SBのDF沖野は秋田に完全移籍して、DF瀬古とDF舩木翔はトップチームに帯同している。高校3年生ながらたくさんの出場機会を得たCBのDF石尾はトップ昇格ならず。J2の金沢に新卒で入団したのでC大阪U-23は最終ラインが手薄である。開幕戦に続いて4人全員が新・高校3年生。経験値の浅い選手で最終ラインを構成したが完封勝利を飾った。
先のとおり、Y.S.C.C.横浜のパスワークに翻弄される場面は少なくなかった。「良い守備が出来た。」とは言えないが守護神のGK茂木秀が何度も好セーブを見せてチームを救った。開幕の沼津戦(H)でもいくつか好セーブを見せたGK茂木秀が若いチームを引っ張っている。ポジション争いのライバルだったGK永石がJ2の山口に期限付き移籍となったので今シーズンはGK茂木秀がフル回転することになるだろう。
J3で経験を積んでいるが評価は高まる一方である。韓国代表のGKキム・ジンヒョンがいるのでトップチームの活動には絡めていないが年代別代表に招集される機会が増えてきた。GK大迫(広島)とともに最新のU-20日本代表にも召集されているのでU-20W杯の本大会のメンバー入りは現実的な目標になってきた。195センチの長身でありながら身体能力が高い。底知れないポテンシャルを持った選手である。
攻撃陣では途中出場したFW安藤瑞の動きが目立った。昨シーズンはJ1でも1試合に出場したがJ3では出場機会に恵まれず。15試合で1ゴールのみ。407分しかプレーできなかったが高卒2年目の今シーズンは「やらないといけないシーズン」である。最大の武器である強引な突破から何度もチャンスを演出した。依然としてフォワードは競争が激しい。「結果を残して定位置を確保すること」が当面の目標になる。
■ 良い戦いを見せるY.S.C.C.横浜ドイツ出身のシュタルフ悠紀リヒャルト監督を招聘したY.S.C.C.横浜は開幕2連敗となった。出遅れてしまったが3対4で鳥取に競り負けた開幕戦に続いて内容は良かった。決定機の数ではC大阪U-23を大きく上回っており、相手の守備を崩す場面はたくさんあった。エースのFW辻が抜けた影響は大きくて「仕留めることが出来る選手」が現状は見当たらないが攻撃の形は作れている。内容は悪くない。
シュタルフ悠紀リヒャルト監督は1984年生まれでJリーグでは最年少の監督になる。経験豊富な樋口監督の後を受けて実績の乏しい監督を招聘したので開幕前の時点では不安いっぱいだった。FW辻やMF後藤京やMF三沢やFW北脇などが流出したこともあって「最下位候補の筆頭」に挙げる人が多かったがここまでの2試合の戦いぶりを見ると「侮ることはできないチーム」と言える。いい戦いを見せている。
DF宗近、DF西山峻、MF土館、MF奥田晃といった昨シーズンも主力として活躍した選手がチームを引っ張っていかないといけないが、実績の乏しい若手から中堅世代の選手がどこまで成長できるのか?がキーになるだろう。FW進昂平はスピードのある選手で、FW浅川はゴール前で存在感を発揮できる選手である。特徴を持った選手たちが試合経験を積んでチームに貢献できるようになることが望まれる。
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