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ベテラン活動家の一喝。「BLM(黒人の生命も大事だ)運動はのっけから民主党の選挙の道具だった。邪な企みのために、何百万ドルものカネが草の根運動に回されている!!」

<記事原文 寺島先生推薦>Veteran activists have called out BLM as a tool of the Democrats from day 1. But agenda-driven $MILLIONS drown out the grassroots

RT 論説面
2020年7月6日


ヘレン・ブイニスキー

ヘレン・ブイニスキー氏はRT所属の米国のジャーナリストで政治論説家。彼女のツイッターアカウントはこちら。 velocirapture23

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年8月25日



 「黒人の生命も大事だ(以降BLM)」運動は何百万人もの米国の黒人を苦しめてきた。セント・ルイスのある活動家が説明してくれたのは、これは白人リベラル活動家の長年にわたる伝統的な手法であること、そして彼らが草の根運動を乗っ取って民主党の企みを前進させる手口について、だった。

 「BLM運動は、組織的に資金が提供されている社会正義のための活動であり、この活動は黒人たちの痛みを利用して白人の罪深いリベラルたちを利するものであり、結局は民主党の政党戦略に利用され、米国社会を分断することになる」。こうRTに語ったのは、セント・ルイスの活動家二オータ・ウフーラ氏だ。

 ウフーラ氏は自身のウェブサイトhandsupdontshoot.com を2014年8月に立ち上げ、セント・ルイスの郊外にあるファーガソンで起こった警官による18才のマイケル・ブラウンさん銃撃事件に関する間違った情報に対抗した。

 かつてBLM運動が高まりを見せる中で、ブラウンさんの殺害によって引き起こされた社会正義を求める新たな組織がファーガソンですぐに空中霧散され、本来の抗議活動の熱が巧みに利用され、抗議者たちの本来の要求が蔑ろにされ、時には邪魔をされたことを目にしてきたウフーラ氏がずっと人々に警告しようとし続けてきたことは、BLM運動を取り仕切る組織が本当は誰の代理者であるかを見失うな、ということだ。その答えは、黒人の運動にテコ入れすることで、民主党の支持者を増やそうという企みだ。

活動を乗っ取るやり口


 地域から信頼を得ているという見せかけの証としてファーガソンの住民たちから資金を集め、BLM運動はブラウンさんの死に際して3300万ドルを手にした。ウフーラ氏によれば、それは自分たちの地域で見たことのないような大金だった。 6年後、セント・ルイスの黒人たちは貧しいままで、街は暴力に溢れていた。しかし、BLM運動はそのセント・ルイスを新たな搾取地域に選んだ。

 「彼らははじめは草の根運動の影に隠れています。それから運動の指導者として入りこみます。そして、その指導者たちがメディアに顔を出し、自分たちがその運動を指導しているかのような話をするのです」。ウフーラ氏はこう語った。

 BLM運動やその他の人工芝運動のやり口の大まかな説明をしたあと、ウフーラ氏はこうつけ加えた。「彼らは抗議活動の場に本当に少しだけ顔を出したりもします。自分たちが計画した活動でなくても、です。そしてニュースに登場します」。ウフーラ氏によると、このやり口がワシントンで1963年に起こった反人種差別運動である「ワシントン大行進」を白人のリベラルたちがハイジャックした手口を踏襲した伝統的なやり口なのだ。

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 この伝統的なやり口がグツグツと煮詰められ受け継がれているのだ、とウフーラ氏は語っている。ネットルート(訳注 米国にある進歩的な政治団体)といった組織がまるで工場の組み立てラインのように冷酷なまでの効率の良さでニセ活動家を作り上げる。

「ネットルートは、活動家たちがオーディションを受け民主党や特別利益団体や白人のNPOのあやつり人形になるところなんです」。ウフーラ氏はさらに話を続けた。

 「そんなことがあっという間に起こってしまうので、気がついた頃にはすでに外堀がきっちり埋められて、何に襲われているのかを知る隙もないのです。何が起こっているかを知ることさえよりも先にニュースに報道が流れて、自分たちの本来の運動が乗っ取られてしまっているのです」。

 白人のリベラル団体や進歩派団体は、「私たちの活動の情熱を利用して彼らの狙いを前進させようとします」。BLM運動の場合でいうと、「社会の様々な分派」という概念を武器に、活動範囲を人種問題から女性の権利、移民者の人権、LGBTの問題などにひろげ、本来の活動を白人自身の問題にすり替えるのだ。

 「人々を動員するために、彼らには前を走る黒人が必要なのです。だって、彼らが抗議活動をどう見せたいか、分かります?世論向けには、トリプルケイ(白人至上主義団体)運動のように見せたいんですよ」。ウフーラ氏は冗談めかして言った。

彼女の言っていることは正しい。先月の抗議活動者のうち黒人はほんの17%だった。これはピュー研究所が先週出した調査結果だ。同組織の敵である統計結果からはウフーラ氏の冗談は冗談で聞こえなくなる。

真の活動家の権利は剥奪される

  ウフーラ氏だけがBLM運動を公然と批判している草の根運動家では決してない。彼ら活動家が批判しているのは、BLM運動が、疑似餌を垂らし、警察の暴力行為の被害者のために抗議する運動にとってかわって民主党のペット育成を行っていることに対してだ。BLM運動のシンシナティ支部は、同団体名で2018年、以下のような象徴的な表明を出している。同団体は、全国組織をこう批判した。「国中に潜んでいる名のない抵抗世論の高まりに資金を出すことで、そのような世論が自分たちのものであるかのように見せ、(黒人の死)を利用している」と。被害者の遺族が正当な報いを得ることに努力を払うこともなく。

 シンシナティ支部はこうも表明している。12才のタミル・ライス君が玩具の銃を持っていたために警官に殺害されたクレバランドで開催された2015年のBLMの会議は、黒人の性転換の問題についての議論に焦点化され、苦しんでいる地域に更なる分断を呼ぶことになってしまった、と。

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ロサンゼルスの活動家たちは、イゼル・フォードさんの殺害についてなにも動いてくれないと、BLMの地方支部を非難した。フォードさんは精神障害があり、2014年警官により射殺された。ロサンゼルスの活動家たちは、マイケル・ブラウンさん殺害事件に対する運動と協同しようとファーガソンに出向いた。その後活動家たちはロサンゼルスに戻り、ロス市の地方検事にフォード君を殺害した人を起訴するよう要求していた。しかし、BLMロサンゼルス支部は、この殺害事件から目を逸らし続けただけではなく、同団体の指導者の1人は「ウイミン・イン・アクション」賞を受賞したのだが、彼女がその賞を受け取ったのは、実はフォード君を殺害した警官たちを無罪放免したのと同じ地方検事局からだったのだ。

 BLMで最も目立つ代表者たちが明らかな詐欺行為を行っていることを指摘している活動家たちもいる。 例えばドレー・マッケッソン氏はアップル社やマクドナルド社の販売促進に手を貸しており、逮捕された時にはツイッターのTシャツを着用することまでしていた。このような彼の行為については、多くの活動家は計画された販売促進行為であると考えている

 また氏はBLMが警察への予算を停止することを要求していることや、ミネアポリス市が同様のことを実施しようと誓約していることに対して納得していないのだ。ファーガソンやセント・ルイスの市当局は、する気もないのに警察の再建を公約していた。議会を通過した政策の多くは軽んじられ、ずっと後退させられたままだ。ウフーラ氏は「警察への予算の停止」は、ただ基金への寄付をつり上げる戦略にすぎないと考えている。

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 黒人問題を選挙で解決できる唯一の方法は、「政策を武器にする」ことしかないと、ベテラン活動家のウフーラ氏は答えた。すべての現職議員は去る必要がある。なぜなら変革を起こす機会はずっとあったのに、彼らには変革を起こす気はないことがはっきり分かったからだ。「選挙を1~2期かければ、私たちの要求を通してくれる議員を育てることができるのかもしれない。でも、現段階では私たちは負けている」、とウフーラ氏は語った。「私たちは議員の総入れ替えをしなければ。それ以外にいい方法がありますか?」

 BLM運動はちかごろ下火になってきている。それはここ3年間で、集まった寄付のうちたった6%しか地方支部に配当されていないからだ。そして、寄付金のうちなんと83%が顧問たちや交通費に充てられている。寄付者から支部へむかうお金の流れが複雑なので、マネーロンダリング(金銭の洗浄行為)が行われているのではないかという疑いが拡がっている。そして、BLMの代表者たちは記者から資金のことについて質問されると、滑稽なくらいほとんど口を閉ざしている。

 協同設立者のアリシア・ガーザ氏はBLMが組織に支援されていることを全否定したが、億万長者の投機家であるジョージ・ソロス氏ただ一人だけでも、3300万ドル以上をBLMや創設者や関連団体に出資している。さらにフォード財団は2016年、BLMと提携した「黒人の生活のための運動」に1億ドルを出資することを誓約していた。協同設立者のパトリス・カラーズ氏はポリティ・ファクト(訳注 政治にまつわる発言や生命の信憑性を確認する団体)から事実確認のお墨付きをもらっている。彼女は、BLMに出資しているオミダイア・ネットワーク(訳注 慈善投資会社)から資金を得ており、このネットワークが、BLMが民主党とつながりがない「証明」になっている。




 しかし、政治理念を洗浄するというのがBLMが果たすべき役割なので、彼らの言うことに信頼などおけるはずがない。何百万ドルもの資金を調達しBLMの金庫にしまいこみ、世間に自分たちは人種差別問題に取り組んでいると見せたがっている起業家たちに始まって、アフリカ民族衣装のケンテを身にまとい、この再選を目指そうとしている政治家たちまで、BLMは、まるで自分たちが黒人の「唯一の」活動団体であるかのようにふるまっている。そして、草の根運動家たちの姿を見えにくくし、すぐに使える現金を吸い上げる。BLMは、もともとの活動団体を完膚なきまでたたきのめしているので、もともとの活動団体は、メディアや多くの人々の耳に自分たちの声が届くよう非常に苦悩している。そうするためには、BLMという厚い壁を打ち破らないといけないからだ。

 このような活動のやり口は何十年もうまくいってきたので、環境問題運動から人権闘争にいたるまでこのような政治活動は、「すべてにハッシュタグがついていて、すべてが手遊び歌みたいに楽しくて、すべてが砂糖やクリームのように甘いもの」だと若者たちには美化して伝わっている。BLMの真実の姿はそんなものからはほど遠いところにあるのに。

 実のところ、草の根運動家たちは重大な危機に瀕しているとウフーラ氏は語った。組織から資金を受けた敵を批判し始めた今は特に、と。というのも、汚い部分には触れないように報奨金をもらっているので、ほとんどのメディアはBLMやその関連団体が裏で何をしているのかを深入りしようとはしていないからだ。「この6年間、私のような活動家たちは人々に本当は何が起こっているかを教えようとし続けてきました。そして、恥ずかしいのは、この話を聞いてもらう相手がRTだということです。本当は米国の新聞の一面で取り上げるべき問題です。いつかそうなることを私は願っています」。

 ウフーラ氏はニセの活動の本性はいずれ明らかになると考えている。そのためウフーラ氏はBLM運動がもともともつ差別主義を内包している標語を引用した。「BLM運動がどの黒人の生命を大事にするかをどうやって決めるのでしょうか?彼らは意図的に黒人や黒人の男性を無視してきたというのに、そして彼らの死を自分たちの利益のために利用してきたというのに」。

 しかし、草の根運動家たちが組織から資金を得ている競争相手に道を譲ることになってしまっている限り、新・BLM運動は飛躍し続けるだろう。真の活動家たちは組織により資金を受けた運動とは「別の選択肢を創造」しなければならない。 ウフーラ氏はこう語った。「そうしなければ、次世代を民主党工作員たちに奪われ、黒人の共同体には永遠に正義は届かない」。


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